午前中の家事にも一区切りつき、ゆっくり腰かけお弁当の時間にしましょうと新聞をひろげました。
いつかは主人の言うように新聞不要の日がくるのかしらと、一面記事も社説も国際記事もすっとばして読み進める私の目に、ふと留まった地方記事・・・何々?涅槃会 (ねはんえ)???
何でも、 お釈迦様の入滅(にゅうめつ)に合わせた旧暦の2月15日にちなむ追悼の日だとか。
米粉を蒸して拵えた5色 (場所によっては4色) のお団子や、犬の子を模ったお団子を供えるとか。
その小さな生地に添付されていたカラー写真が可愛らしくて・・・
私もやってみました、見よう見まねで拵えてみました、 『涅槃団子』 とやらを。 く、熊?
もちろん米粉ではなく、在庫豊富でなかなか使い切ることが出来ずにいるお米を使ったお団子です。
そして犬子です、白クマじゃぁありません。
尻尾も丁寧にカールしてみました。 お米消費の実験料理研究所、研究員は私だけのお米ラボ。
毎度申し上げますが、決してお米で遊んでいる気は毛頭ございません。
実際この生米団子。
確かにこねくり回した感は否めませんが、甘くてもちもちしていて相当美味しいです。
また作るかと言われたら 『否!』 と返答することでありましょう。
それでも来年同じ動機で作らぬとも限りませんので備忘録、と。
- ちなみに、これが新聞に掲載されておりました犬子を模った涅槃団子。
可愛いでしょ?
- お米は 1/2合、80g程です。
いつも通りに洗い、ひと晩たっぷりのお水に浸しておきましょう。
これをザルにあけて水を切り、お砂糖 35g・熱湯 大さじ4と共にフードプロセッサーで攪拌します。
フードプロセッサーの壁面に飛び散ったお米の粒を丁寧に混ぜながら滑らかになるまで。 - うーん、ここでもうちょっと粘りのある生地になる予定だったのですが・・・想定外。
蒸し布に直に流すわけにもいかないので、シリコン製の小さな小さなクグロフ型に4等分して流します。蒸し布を水で濡らしてかたく絞り、蒸し器に敷いて生地を並べましょう。
中火で20分程、生地が半透明になるまで蒸します。 - 当初の予定では、蒸し上がった生地にそれぞれ着色しながらすりこ木で搗くつもりだったのですが、思った以上に生地がかたくてとても無理。
以前拵えたお花見団子の時 (☆彡) よりはマシってくらい。
ですのでフードプロセッサーにお任せしましょう。
黄色は、砕いたクチナシの実を大さじ1程度のぬるま湯に30分程浸して。
様子を見ながら黄色に着色したお水を加えて攪拌します。
緑色は、青汁パウダー 1スティック+お水小さじ2を溶いたもの。
ピンクはお水で溶いた食紅、白は牛乳小さじ1程度を加えて攪拌します。 - それぞれ丸くまとめ、かたく絞ったぬれ布巾 (蒸し布) の上に並べておきます。
少し乾いて扱いやすくなったところで、手のひらを軽く湿らせながら成形しましょう。
形が整ったら、艶が出るよう手のひらに極々薄く太白胡麻油をぬって丸め直します。
涅槃団子、お米ラボのちょっとした実験でありました。
オーブンシートで折った箱にお団子と犬を並べて。
ちなみに犬の目は黒ゴマ、花は黒豆の豆納豆でございます。 見れば見るほど白クマ。
せっかく蒸し器を出したので、全卵 1個でちょちょいのちょいとプリンを拵えましょう。
- 先ずはカラメル。
てんさい糖 大さじ1.5・お水 大さじ 1を小鍋に合わせ、中火でとろりとするまで煮詰めます。
ここにお水 大さじ1/2を加えてのばし、耐熱カップに分け入れましょう。 - 卵 1個をボールに溶きほぐします。
カラメルを作ったお鍋に牛乳 150ccを注いで温め、ココナッツシュガーを煮溶かします。
量は・・・一口味見をしてみて、美味しいと思える量かしら。
沸騰させる必要はありません。ココナッツシュガーが溶ければそれでOKです。
少しずつ溶き卵に加え、やさしく混ぜ合わせましょう。 - 卵液を2〜3回濾して容器に注ぎ、表面の泡をスプーンですくい取ります。
アルミホイルでひとつずつ蓋をし、蒸気の上った蒸し器に並べます。
最初の数秒は強火、蒸し器内の温度が落ち着いたらうんと弱火にし、菜箸等を蓋にかませて蒸気の隙間を作りながら30分程ゆっくりゆっくり蒸し上げれば出来上がり。
あら、大変!
お出かけの時間が迫っております。
タクシーが間もなく参ります。
本日の備忘録は実に中途半端に終わりました。
主人、待って待って。
もう、出かけれられますから。待って待って。