2016年03月30日

大失敗の “生米ういろう 桜ver.” ・・・だけど備忘録

“お米ラボ” と勝手に名付け、なかなか減らない在庫のお米を使っての実験料理。
実はそろそろお米の在庫量も許容範囲内となっており、そう躍起になる必要もあらずといったところ。

だけどまたまた挑戦してしまった “生米ういろう” 、そしてまたまた大撃沈。

主人からのメッセージには、 “謎の桜餅” と評されておりましたが本を正せば “ういろう” です。

先日拵えた桜餅、塩漬けの桜葉が残っておりましたので桜ういろうを作ってみたかった。
ただそれだけのお話ですが、ここまで失敗するとすがすがしい気にすらなってしまいます。

食紅で着色するだけでは面白くないと、お水ではなく牛乳を使ってみました。
それが原因だったのかどうかは定かではありませんが、ういろう生地は思うようにはかたまらず。
まるでおじやのようなピンクの何かに仕上がったという訳です。

・・・そして何故だかこれが不味くない。
言ってしまえば、甘味具合が丁度よろしく実に私好みの甘さ加減。
いつかこの備忘録も役に立つことがありましょう。





  1. お米は75g、洗ってひと晩たっぷりのお水に浸します。
    ザルにあけて30分程おき、しっかりと水切りをしておきましょう。

    牛乳 150t
    蜂蜜 35g
    を水切りをしたお米に加え、バーミックスで丁寧に攪拌します。
    ザルで2度漉してから、水で溶いた食紅を加えて着色しましょう。

  2. 1を湯せんにかけ、少々とろみがつくまで鍋底から丁寧に混ぜ続けます。
    表面はさらっとした状態でも、鍋底はあっという間に固体化してしまうので要注意ポイント。

    予めオーブンシートを敷いておいた流し型に流し入れ、表面を平らにならして充分に蒸気の上がった蒸し器に移しましょう。

  3. 水滴が落ちないよう蒸し器の蓋を布巾で包みます。
    最初の数分間は強火、やがて蒸し器内の温度が落ち着いたら中火にして計35分。

    まるでカッテージチーズの途中経過のような佇まいに、しばし茫然。
    えぇいままよと半ば自棄っぱちで蒸すのを止め、生地の表面にぴったりとラップを密着させて型ごと氷水で冷やします。

    完全に冷えると幾分かは固体らしくはなりましたが、それでもういろうとは言い難い佇まい。

    何となく4等分し、なんとなくカップに収め、なんとなく桜の葉の塩漬けをあしらってみました。

    カップの壁面にだらりとついた生地、流石お米の粘着力で拭いても綺麗になりやしない。
    だけどまぁ良いか、お米を無駄にした訳ではありませんものね。











一旦蒸し器を戸棚から出したら、一品だけでは片付けないのが私のルール。
蒸し器を使ってもう一品。
蒸し器と言えば・・・そうね、焼売かしら・・・だけど焼売の皮なんて限定的な食材の在庫はなし。

少し残っておりましたキャベツを使った焼売です。
皮の代わりに千切りキャベツをたっぷりまとった焼売、力技で蒸し上げてみました。
うん、なかなか美味しい。





  1. 肉種を作ります。
    お肉は鶏挽肉、しかも極少量ではありますけどね。

    干しむき海老と干し貝柱は、ざっくり粗く刻みます。
    麩はビニール袋に入れ、よく揉んで崩しておきましょう。
    干しシイタケは戻してみじん切り、玉ねぎと生姜はみじん切りにします。

    これらをボールに合わせ、鶏挽肉・片栗粉・胡麻油・自家製柚子胡椒 (☆彡) ・ てんさい糖・オイスターソース・お塩を加えて粘りが出るまでしっかりと捏ね混ぜて等分します。

  2. 手の平に胡麻油をぬりながら生地をお団子に、千切りキャベツをたっぷりまぶしましょう。

    ビニール袋に千切りキャベツを入れてお団子を転がし、形を整えながらぎゅっと握ると意外とたっぷりまとってくれますよ。
    オーブンシートを蒸し器に敷き、充分に蒸気の上がったところでこれを並べます。

    蒸気が落ちないよう蒸し器の蓋を布巾で包み、最初の数分は強火、その後中火にして計10分程蒸せば出来上がり。
    蒸し器の蓋を開けた時に想像通りの仕上がりだと、当然ですがやはり気分が良いものです。






そして脈絡のない組み合わせのお弁当。











キャベツの焼売が上出来でしたので、気分も挽回。
気持ち良く朝食の支度へと移ります。

今朝は、もはや定番と相成りましたしめ鯖とアボカドの組み合わせ。
少量残っておりましたルッコラーと三つ葉を合わせ、たっぷり上に散らします。
京都の御料理はやしさんにて頂いた柚子酢をたっぷりかけて召し上がれ。

はやしさんの柚子酢、まろやかで美味しい!





焼売に使った干しシイタケ、その戻し汁を使って今朝の主食は炊き粥に致しました。
はやしさんの佃煮海苔を添えて。

そして木匙の上には京都俵屋旅館さんの福俵。






そうね、そろそろお米ラボも潮時かしら。
在庫のお米も多過ぎず少な過ぎずといったところですしね。
お米ラボ、誰にも惜しまれることなく密かに解散致します。

・・・でもういろうにはまた挑んでみよう。
決してういろうが大好物って訳ではありませんけどね。

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2016年03月24日

もち米不要、うるち米と切り餅で作るお手軽おはぎ

蕎麦がきだ、どこどこのバゲットだ、いやいや今度はうどんだ蕎麦だ、お次はプンパニッケルだ・・・
とまぁ、主人の主食に関しての移り気には呆れるやら、はたまたそれを通り越して感心するやら。

そんな訳でひそかに楽しんでおります、在庫米を使った実験料理を勤しむ 名付けて “お米ラボ” 。
おかげさまで、そろそろ在庫のお米も許容範囲と相成りましたので、お米ラボも解散かしらね。

あ、でも最後にこれは作りたい・・・あら?でも待って・・・しまった!昨日がお彼岸明けでありました!

お彼岸は明けてしまいましたが、可愛らしい小ぶりなおはぎです。
春だからぼたもちかしら・・・
でも、おはぎと言った方が何となく耳の響きが好きなので、 “おはぎ” で通すことと致しましょう。

1日遅れの小ぶりなおはぎ。
うるち米と切り餅、そして餡は圧力鍋という簡略版おはぎではありますが、春到来の雰囲気は満載。
今までに拵えたういろう桜餅お花見団子に比べれば、実践済み料理ですのでうんと気楽です。





昔祖母が拵えてくれたように、大きなお重に詰め切れない程沢山拵えるお彼岸のおはぎがきっと抜群に美味しいのでしょうが、そこはそれ、時代の流れ。
ほんの1合分のお米を使って、慎ましやかに1日遅れのお彼岸を尊びましょう。

お米 1合分で、小ぶりなおはぎが8つ出来ました。
  1. 先ずは餡の準備をしましょう。
    100g前後の小豆を使い、気軽に圧力鍋で仕上げます。

    小豆を洗い、たっぷりのお水と共に強火にかけて煮立てます。
    そのまま2〜3分煮立ててザルにあけ、渋抜きをしましょう。これを2回繰り返します。

    渋抜き完了した小豆を圧力鍋に移し、お水が小豆の3〜4cm上にくるように注ぎましょう。
    強火で煮立て、カップ1杯程度のお水を加えます。
    再度煮立ったら圧力鍋の蓋をして、20分間加圧しましょう。

    圧が自然に抜けるのを待って圧力鍋の蓋を開け、必要ならばお水を足してお好み量のお砂糖・お塩ひとつまみを加えて10分程弱火で煮ます。

    通常ここで加えるお砂糖は、てんさい糖を40gといったところ。我が家好みの甘さです。
    が、今回はちょっと変化球。
    随分前に拵えた “紫芋の芋納豆 (☆) ” 、この煮汁を保存しておいたのでこれを使います。

    朝のぜんざい用を少し除けておき、おはぎ用の餡に煮詰めます。
    冷めると幾分かたくなります。
    木べらの跡が鍋底に残るようになったら火を止め、粗熱をとっておきましょう。

  2. 切り餅とうるち米、十六雑穀を使ってご飯を炊きましょう。

    お米を1合分計り、大さじ3杯分を除いていつもの通りに洗います。
    20分程ザルにあげて水切りをし、土鍋に移して十六雑穀大さじ3を加えましょう。
    お水 1合分+αを注ぎ、20分程吸水させます。
    この上にさいの目に切った切り餅を散らし、いつも通りにお米を炊きましょう。

    私の炊き方、邪道ではありましょうが吹きこぼれが嫌なので蓋は途中まで致しません。
    土鍋を強火にかけ、全体が煮立ったら軽くひと混ぜ。
    出来るだけ弱火にして徐に土鍋の蓋をし、蓋が浮かないよう重石をして10分間。
    最後に強火にしてゆっくりと10秒数えて火を止めます。
    蓋を開けることなく15分程蒸らして出来上がり。

    本日はこれをお好みの状態になるまで、お水ですりこ木を湿らせながら丁寧に搗きます。

  3. 餡とご飯を等分してそれぞれ丸め、きつく絞ったぬれ布巾の上に並べましょう。

  4. 餡でご飯を包んで仕上げます。

    晒布をお水で湿らせてきつく絞り、お団子にした餡を包んで手の平で平らにのばします。
    餡の中央にご飯をおき、ご飯全体を包みながら餡を沿わせてあげましょう。

    形を整えて出来上がりです。

    我が家では蕎麦がきぜんざいをしばしば拵えますので、その流れで粒餡もよく作ります。
    本日炊いたご飯は、お団子の段階でひとつずつラップに包んで冷蔵庫へ。

    更に気楽な安直おはぎが気楽に食べられると、甘党の主人はきっとお喜びでしょう。
    これならきな粉ver.や創作おはぎver.も思いのままですものね。











終わりなきダイエットに勤しんでおります主人。
某マダムからのお誕生日プレゼント、彼のお弁当箱は減量を見越して相当小ぶりタイプであります。

小ぶりなおはぎをふたつ、ぴったりと収めて本日お弁当の主食と致しましょう。

どうやら私は、主食が何であろうと兎にも角にも野菜をたっぷり添えたいらしい。
おはぎにお菜も何もありませんが、小豆を煮た後の圧力鍋を使って在庫食材の白煮を添えましょう。





白煮とは言いつつ、それはそれは大胆な工程であります。
  • 早煮昆布は水中でふり洗いして戻し、結び昆布にします。
    干しシイタケはお水で戻して食べやすい大きさに切りましょう。
    人参・大根は厚めのイチョウに切り、面取りをしておきましょう。

    これらを全て圧力鍋に合わせます。
    全体がかぶる量のお水・干しシイタケはの戻し汁・お酒少々・極々少量 小さじ1/2よりも少量の白だし醤油を加えてひと混ぜし、5分加圧して圧が自然に抜けるのを待ちましょう。

    蓋を開けて白だし醤油で味を整え、食べやすい大きさに切り揃えた水菜を加えます。
    お鍋を傾けながら水菜を煮汁に浸し、ひと煮立ちさせて火を止めましょう。
    そのまま粗熱をとって出来上がり。

    キッチンペーパーの上に並べて煮汁を切ってから、お弁当箱に詰めましょう。
    多めに拵えましたので、今夜のお酒の肴に致しましょう。

    ちなみに面取りした人参と大根の切れっ端は、スルメと共に漬け込んで更なる常備菜に。
    本来ならば人参とスルメで作る “イカ人参 (☆彡) ” は、主人も私も大好きな常備菜。











そしてシュールな朝食の時間。

昨日拵えた生米からのお花見団子、1日冷蔵庫に入れておいてもやわらかなまま。
温めなおす必要もなく、今朝二人のお腹に納まりました。

そしてひとつの切り餅を半分こして、甘さも量もうんと控えめなぜんざい。
まだまだ温かいものが嬉しいですものね。

そしてそのお隣にイワシって・・・

良いのです、良いのです。
幾度となく主人に “三角食べ” を促してみたところで、一向に改善の気配はないもの。
だったらそこを逆手にとって、意の向くまま気の向くままにお皿を並べられるというもの。
主人は素早くお皿に順位をつけ、どうでも良いものからお腹に収めていきます。





それにしても今日のこの強風は何かしら。
畑に植えようと先日購入致しました2本のオリーブの木、この強風では根ごと煽られてしまいますわ。

posted by しんさん at 14:59 | Comment(0) | お弁当日記 〜 お米消費メニュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月23日

出来た!生米のお花見団子!ずっともちもちお花見団子!

なかなか減らない在庫のお米を使うべく、お米の実験料理を楽しんでおります。
そして勝手に名付けた “お米ラボ” 。
米粉ではなく生米から、 “ういろう”“桜餅” やら力技で拵えては自己満足に浸っております。

先日拵えてしまった米ラボ最大の駄作、 “生米から作るお花見団子”
何とか最終的には無理やり形にしたものの、その途中経過はそれはそれはひどいものでした。

でも実のところ、生米で拵えてみたかったもののいちばんはこのお団子でもあったのよね・・・

出来ました!

生米から拵えるお花見団子。
時間が経ってももちもちの食感を誇る生米のお花見団子、出来ましたよ。

嬉しいので、お弁当用の佇まいも大きく一枚。





酒粕・お豆腐入りの生地は、お砂糖控えめでもふわりと甘さが漂います。
緑色がお抹茶味ではなく、在庫の青汁パウダーってところが高ポイントでしょ?
いちど大失敗しておいて何ですが、案外簡単ですよ。

以下の分量でやや小ぶりなお花見団子4本分です。
  1. お米 80gはいつも通りに洗い、ひと晩たっぷりのお水に浸しておきましょう。
    ザルにあけ、5分程おいて水を切っておきます。水を切った状態で112gでした。

    充填絹ごし豆腐 80g・酒粕 40g・上白糖 15gを加え、バーミックスで丁寧に攪拌します。

  2. 蒸し布と晒布をお水で湿らせて重ね、1の生地を包みます。

    充分に蒸気の上がった蒸し器に移し、最初は強火で、蒸し器内の温度が高温に落ち着いたら中火にして合計15分程蒸しましょう。

  3. 蒸し上がったら晒布の端を持って蒸し器から取り出します。
    とても熱いので気をつけながら、晒布の上から捏ねて生地をまとめます。

    生地が滑らかになったところで棒状に伸ばし、包丁で3等分して氷水に浸しましょう。
    包丁も手の平もお水で湿らせながら作業すると、べたつくことなく楽に進みます。

  4. 3等分した生地にそれぞれ色を付けていきます。
    色の薄いものから作業していくと、ささやかではありますが後々楽であります。

    先ず白色はそのまま。
    生地を4等分し、手の平をほんの少しお水で湿らせながら丸めます。

    ピンクはお水で溶いた食紅を極々少量加え、お水で湿らせた手のひらで生地を伸ばす・畳むを繰り返してムラなく着色しましょう。4等分してお団子に。

    緑色は前述の通り青汁パウダーで。
    主人が何の目論見か大量に買った青汁パウダー、極少量のお水で溶いてピンクと同様に。

  5. 予め竹串はお水に浸けて湿らせておき、生地を丸めたところで布巾に並べて水切りを。
    手の平に極々少量の太白胡麻油をぬりながら丸め直し、それぞれ串に刺していきます。

    はい、本日もお米 80g・・・えっと 1/2合強といったところかしら・・・米櫃から減らすことに成功致しました。
    お弁当用に持ち運ぶには、透明セロファンでくるりと巻いて。

    自己満足の念に浸るお花見団子、竹串が桜でないのが少々残念ではありますけどね。











生米から拵えるお花見団子。
うまくいったと喜んでおりましたらば、基本のプリンにびっしりスが立ってしまいました。大失敗。

お団子生地を蒸すだけの為に蒸し器を使うなんて、全く以って効率的じゃぁないものね。
こんな理由と、卵と牛乳ならば常備してある背景が相まってプリンを拵えてはみたものの・・・あれ?
火加減が強すぎたかしら。





全卵 1個で拵えるシンプルなプリン。
牛乳の量に作るその都度多少の差はありますが、基本的には分量も含めていつも似たようなもの。

本日失敗したのは、いつもと違う “低脂肪乳” を使ったからだと責任逃れをして・・・と。
いえいえ、スの原因は単に火加減ですよ、低脂肪乳ではありませんよ。
  1. てんさい糖 15g・お水 大さじ1を小鍋に合わせ、中火でとろみがつくまで煮詰めます。
    ここに熱湯 大さじ1/2を加えて素早くなじませ、耐熱容器に分け入れておきます。
  2. 1の小鍋を洗わず牛乳 250tを注ぎ、ココナッツシュガー 30gを加えて弱火で煮溶かします。煮立てる必要はありません、ココナッツシュガーが溶けたら火を止めます。

    これをよく溶きほぐした卵 (全卵1個) に少量ずつ加えながら、優しく混ぜ合わせましょう。
    卵 1個に対してこの牛乳の量は、かなり多めではありますが一応かたまります。
  3. 容器に注いで表面に浮いた泡をスプーン等ですくい取ります。
    ひとつずつアルミホイルで蓋をし、充分に蒸気の上がった蒸し器に並べましょう。

    最初は強火、蒸し器内の温度が落ち着いたら極弱火にし、蒸し器の蓋にお箸をかませて隙間を作ってゆっくり蒸すこと30分・・・・・・・あーぁ、スが・・・・・しかも尋常でないスが・・・






スだらけのプリンだけを添えるわけにも参りませんので、急きょもう一品。
市販の燻製鴨を使った簡単なサラダを添えることと致しましょう。









今日もお弁当にお米を使いましたので、朝食は主人お気に入りの蕎麦がきと参りましょう。

蕎麦がきもすっかり創作料理化致しております昨今。
そろそろ本来の蕎麦がきとやらを食べてみたいものであります。
私、思えばまともに蕎麦がきって食べたことのある記憶がないのよね。

イワシのお酢煮は、秋分の日の振り替え休日だった月曜日に拵えておいたもの。
ばっちり味がなじんで、我が家好みの仕上がりです。





お米ラボの活躍著しい昨今。
今となっては、正直それ程お米の消費に躍起になる必要もないのよね。
それでもお米の実験料理は折を見ては楽しみますけどね。
明日は久しぶりに普通のご飯でも炊こうかしら。

posted by しんさん at 15:12 | Comment(0) | お弁当日記 〜 お米消費メニュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月18日

お米の実験室 お米ラボ 〜 米ういろう編

なかなか減らない在庫のお米を使って、半分楽しみながらの実験料理に勤しむ自称 『お米ラボ』 。
もちろん研究員は私1名のみ。

Googleで検索すれば、お米から作る米粉の加工方法など山ほどヒット致します。
米粉に加工すれば料理の幅はぐっと広がるというのに、敢えてそれを拒否し生米からの実験料理。
それが自称お米ラボ。

今朝は、実は以前より興味のあった “ういろう” に挑戦してみましたよ。

切り口が少々野暮ったいのはご愛敬。
玉露の茶葉を混ぜ込んだ、私好みの程良い甘みのういろうが蒸し上がりました。

ういろうと言えば名古屋ですから、生粋の岐阜市民の私には幼少の頃より馴染み深いお菓子です。
子供の頃、夕方放送されておりました “トムとジェリー” の合間には必ずCMも流れていましたしね。
白黒抹茶、あがりコーヒー柚子桜・・・ちなみに私は、見た目重視で美しい桜味が大好きでした。

生米から拵えるういろう、なかなかの自信作です。





中受け部分が取り出し可能なステンレス製万能流し型を使っております。
以下の分量で、大きさ 約 W 8cm x D 12cm x H 4.5cmの型にぴったりひとつ分。
  1. お米は1/2合、75gです。
    いつものように洗ったら、たっぷりのお水に一晩 (もしくはそれ以上) 浸しておきましょう。

    ザルにあけて水を切り (この状態では100g強になっておりました) 、てんさい糖 30g・玉露の茶葉 3g・お水 140tを加えてバーミックスで丁寧に攪拌しましょう。
    これをザル (茶こしですと大変ですのでザルで充分) で濾し、残った米粒を念入りに再度バーミックスで攪拌して生地を仕上げます。

    お水にくぐらせた万能流し型によく混ぜながら注ぎますが、その際仕上げに使う分 1/10量程度を残しておきます。

  2. 充分に蒸気の上がった蒸し器に移し、最初は強火で、その後蒸し器内の温度が落ち着いたら中火にして計30分程。水滴が落ちないよう、蓋を布巾で包んで蒸します。

    表面はまだ心もとない半生の状態にまでなったら一旦蒸し器から取り出し、表面に紫花の豆納豆 (自家製です、詳しくはこの日の備忘録にて ⇒☆彡) ・パンプキンシード・ドライドクランベリー等々をお好みで並べて飾りましょう。

    少量残しておいた生地を混ぜながらそっと注ぎ、再度蒸気の充分に上がった蒸し器の中へ。

  3. 先程と同じく始め1分程は強火、その後蒸し器内の温度が落ち着いたら中火にして10分強。
    蒸した直ぐはとてもやわらかいのですが、冷めると程よい状態になりますのでご安心を。

    蒸し器から取り出し、少し冷めたところでラップを密着させて粗熱をとりましょう。
    更に氷水を張ったボールに移して冷やします。

    充分冷えたところで型から出して切り分けましょう。
    包丁も指先も水で湿らせながら作業すると、比較的楽に進みます。
    糸を使って切るのも一案かもしれませんね。

    冷蔵庫で冷やして召し上がれ。
    夏のお菓子として、もうちょっと爽やかな佇まいで拵えるのもこれからの季節楽しそう。











普通のお鍋に比べてパーツの多い蒸し器。
この蒸し器をせっかく出した以上、ういろうだけでお片付けするなんてことは性格上致しません。

そうそう、キャベツがあったものね。
ロールキャベツを蒸し器で仕上げてみましょうね。

具沢山の蒸しロールキャベツ、鶏ひき肉で軽い仕上がりです。





  1. キャベツは破らないよう優しくはがし、蒸し器で蒸します。
    少々色の変わってしまったブロッコリーも一緒に蒸しましょうか。
    この色合いに心和みます。

    蒸したキャベツはザルにひろげて粗熱をとり、芯部分をスプーン等でつぶしておきましょう。

  2. 鶏ひき肉に在庫の食材、胡麻油・オイスターソース・お塩・麦味噌を加えて捏ね混ぜます。

    タケノコはタイ料理用に購入したもの。薄切りなので水を切ってそのまま加えます。
    菊芋は綺麗に洗って皮ごと、干しシイタケは戻して刻みます。

    昨晩お酒の肴と致しました “チャンジャ” 、少量残っていたのでこれも入れてしまおう。
    なかなか面白い食感に仕上がりますよ。

  3. 肉種を等分して丸めておきます。
    キャベツをひろげ、干しシイタケと一緒にお水に浸しておいた昆布の耳をこの上に。
    丸めた肉種を昆布で包み、キャベツできっちり巻きましょう。

    大きめにカットしたアルミホイルの上に巻き終わりを下にして並べ、ホイルごと充分に蒸気の上がった蒸し器に移します。旨味凝縮の肉汁が流れてしまうのは惜しいものね。
    中火で15分程蒸して出来上がり。






“ういろう” に “ロールキャベツ” が添えられるなんて、そうそうあることではないのではないかしら。
元より、ういろうが主食のお弁当というものが存在する事の方がおかしなお話。

ういろうには保冷剤を添えて。
今週最後のお弁当は、ういろうということで落ち着きました。

実はこの生米から拵えるういろう、今日で2度目。
昨日はとてもとても写真に耐えうるものではない、記憶から抹消するに値する出来でありました。
しかも桜風味と玉露風味の2種を拵えての大撃沈、もちろんお腹に収めましたけどね。










ロールキャベツに使った干しシイタケと昆布の耳。
戻し汁は朝食のお蕎麦のお出汁として有効利用致しましょう。

奥にぼやっと鎮座致しておりますのが、昨日大撃沈致しました初代ういろうでございます。





今週末は3連休。
何を飲もうか、料理はなににしようかと今から盛り上がっております。
きっと本日の夕食から宴会が始まるのよね。

楽しい連休。
主人が “マクベス” の本とカラヤンの蝶々夫人のCDを買っちゃったとのメッセージが届きました。
また何か企んでいるのね。

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2016年03月15日

お米の実験室、お米ラボ 〜 力技の “涅槃団子” 編

一昨日のこと。
午前中の家事にも一区切りつき、ゆっくり腰かけお弁当の時間にしましょうと新聞をひろげました。

いつかは主人の言うように新聞不要の日がくるのかしらと、一面記事も社説も国際記事もすっとばして読み進める私の目に、ふと留まった地方記事・・・何々?涅槃会 (ねはんえ)???

何でも、 お釈迦様の入滅(にゅうめつ)に合わせた旧暦の2月15日にちなむ追悼の日だとか。
米粉を蒸して拵えた5色 (場所によっては4色) のお団子や、犬の子を模ったお団子を供えるとか。
その小さな生地に添付されていたカラー写真が可愛らしくて・・・

私もやってみました、見よう見まねで拵えてみました、 『涅槃団子』 とやらを。

く、熊?

もちろん米粉ではなく、在庫豊富でなかなか使い切ることが出来ずにいるお米を使ったお団子です。
そして犬子です、白クマじゃぁありません。

尻尾も丁寧にカールしてみました。

お米消費の実験料理研究所、研究員は私だけのお米ラボ。
毎度申し上げますが、決してお米で遊んでいる気は毛頭ございません。

実際この生米団子。
確かにこねくり回した感は否めませんが、甘くてもちもちしていて相当美味しいです。

また作るかと言われたら 『否!』 と返答することでありましょう。
それでも来年同じ動機で作らぬとも限りませんので備忘録、と。





  • ちなみに、これが新聞に掲載されておりました犬子を模った涅槃団子。
    可愛いでしょ?






  1. お米は 1/2合、80g程です。
    いつも通りに洗い、ひと晩たっぷりのお水に浸しておきましょう。

    これをザルにあけて水を切り、お砂糖 35g・熱湯 大さじ4と共にフードプロセッサーで攪拌します。
    フードプロセッサーの壁面に飛び散ったお米の粒を丁寧に混ぜながら滑らかになるまで。
  2. うーん、ここでもうちょっと粘りのある生地になる予定だったのですが・・・想定外。

    蒸し布に直に流すわけにもいかないので、シリコン製の小さな小さなクグロフ型に4等分して流します。蒸し布を水で濡らしてかたく絞り、蒸し器に敷いて生地を並べましょう。
    中火で20分程、生地が半透明になるまで蒸します。

  3. 当初の予定では、蒸し上がった生地にそれぞれ着色しながらすりこ木で搗くつもりだったのですが、思った以上に生地がかたくてとても無理。
    以前拵えたお花見団子の時 (☆彡) よりはマシってくらい。

    ですのでフードプロセッサーにお任せしましょう。

    黄色は、砕いたクチナシの実を大さじ1程度のぬるま湯に30分程浸して。
    様子を見ながら黄色に着色したお水を加えて攪拌します。

    緑色は、青汁パウダー 1スティック+お水小さじ2を溶いたもの。

    ピンクはお水で溶いた食紅、白は牛乳小さじ1程度を加えて攪拌します。

  4. それぞれ丸くまとめ、かたく絞ったぬれ布巾 (蒸し布) の上に並べておきます。
    少し乾いて扱いやすくなったところで、手のひらを軽く湿らせながら成形しましょう。


    形が整ったら、艶が出るよう手のひらに極々薄く太白胡麻油をぬって丸め直します。
    涅槃団子、お米ラボのちょっとした実験でありました。










オーブンシートで折った箱にお団子と犬を並べて。
ちなみに犬の目は黒ゴマ、花は黒豆の豆納豆でございます。

見れば見るほど白クマ。





せっかく蒸し器を出したので、全卵 1個でちょちょいのちょいとプリンを拵えましょう。
  1. 先ずはカラメル。

    てんさい糖 大さじ1.5・お水 大さじ 1を小鍋に合わせ、中火でとろりとするまで煮詰めます。
    ここにお水 大さじ1/2を加えてのばし、耐熱カップに分け入れましょう。
  2. 卵 1個をボールに溶きほぐします。

    カラメルを作ったお鍋に牛乳 150ccを注いで温め、ココナッツシュガーを煮溶かします。
    量は・・・一口味見をしてみて、美味しいと思える量かしら。
    沸騰させる必要はありません。ココナッツシュガーが溶ければそれでOKです。

    少しずつ溶き卵に加え、やさしく混ぜ合わせましょう。
  3. 卵液を2〜3回濾して容器に注ぎ、表面の泡をスプーンですくい取ります。
    アルミホイルでひとつずつ蓋をし、蒸気の上った蒸し器に並べます。

    最初の数秒は強火、蒸し器内の温度が落ち着いたらうんと弱火にし、菜箸等を蓋にかませて蒸気の隙間を作りながら30分程ゆっくりゆっくり蒸し上げれば出来上がり。











あら、大変!
お出かけの時間が迫っております。
タクシーが間もなく参ります。

本日の備忘録は実に中途半端に終わりました。
主人、待って待って。
もう、出かけれられますから。待って待って。

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