と申せば、おそらくその会にご出席なさった殿方から、再びお声がかかることはなくなることでしょう。
ワイン界では世紀の当たり年と称えられる59年。
59年生まれの方々が集うこの会で、いよいよ59のムートンを抜栓することと相成りました。
59の会のメンバーにしめしめとレギュラー入りした68の私たち夫婦は、本当に幸運であります。
今回殿方らに持ち込まれたワインは、59のムートンこそ主役ではありますが錚錚たるものばかり。
それでもムートンを抜栓するときの、まぁ殿方たちの高揚ぶりときたら・・・
もちろんシャンパーニュも88、熟成も進み優しい泡が上品な佇まい。
主人が丁寧にこの日飲んだワインを教えてくれましたので、ずらりと書き並べてみましょうか。
- DEVAUX (デュヴォー)1988、スタートのシャンパーニュ
- Chateau Mouton (シャトームートン) 1959。
この日の主役で、いまだパーカーポイント100点を誇る魔物のようなワイン。 - Chassagne-Montrachet (シャサーヌ・モンラッシュ) 1956。
- Meursault Perrieres (ムルソー・ペリエール) 1969
作り手はルロワ、今回のワイン会ではこれが主人のナンバーワンだったとか・・・そうか。 - Chateau Rauzan Gassies (シャトー・ローザン・ガシー) 1959
- Stag's Leap Cask 23 (スタッグス リープ カスク23) 1979
今回のワイン会ではいちばんの若手ではありましたが、十分に古酒の貫禄漂うワイン。 - Clos du Val (クロ・デュ・バル) 1982
やっぱり落ち着くカリフォルニア。
手土産に致しました大口屋の麩饅頭に合わせ、会の終盤に登場。 - Chateau Caillou Sauternes (シャトー カイユ ソーテルヌ) 1959
そして最後は貴腐ワインでお開き。
メンバーのおひとり、和食料理人であらせられるU氏宅にて開催された今回の古酒の会。
毎度のことながらではありますが、贅沢なのにとても気楽な会でありました。
ムートンの中身の入っているうちに撮りましたもの。
正真正銘の59ムートンに、ほらほら花粉症真っ只中の主人も嬉しそう。
春らしいお料理にヴィンテージワイン、気楽で贅沢なワイン会は惜しまれつつお開きに。
画像をパラパラ漫画に加工して保存しておきたいくらい。
流石に今朝は、仕事に支障をきたさぬ程度に主人のお寝坊も見逃しておきました。
いつも通り起床した私は、この朝の貴重な時間をどう使って良いのか分からず・・・
暇に任せて鰹をたっぷりと削ってみました。
干ししいたけのスープを添えてね。
アルコールが和らいだ古酒ですから、二日酔いにはなっていないことでしょう。