2017年12月11日

タルトタタン2017 〜 焼き納め

先月 11月の中頃、主人が長野から “名月りんご” をひと箱取り寄せしました。
お気に入りのりんご園から取り寄せた名月で拵えるタルトタタン、恒例化して何年経つのかしら。
今シーズン2度目のタルトタタンが出来上がりましたよ。

昨年まではごく普通のケーキ型で焼いておりましたタルトタタン。
今年からは、我が家に新入りした16cmのストウブがケーキ型に代わって大活躍致しております。





熱伝導率が良いせいか、甘く煮たりんごをストウブに詰めてオーブンで焼く段階で既に期待度は急上昇。

前回りんごを煮るのにもストーブを使ってみた所、煮ている途中で煮汁が吹きこぼれて大変でした。
まぁ考えてみれば当然の結果なのですけどね。

ですので、今回は初めての試みではありますが圧力鍋を使ってりんごを煮てみました。
これがなかなか良い感じ。

水を使わずに煮るので、いつも使っているように5分や10分と連続して加圧することはありませんでしたが、それでも出来は上々、今年のタルトタタンの焼き納めに相応しい焼き上がりと相成りました。

・・・自画自賛が過ぎるかしら。





筋肉質な名月りんごはタルトタタンに使ってもぴったりな新種です。
日持ちもするりんごですので、まだまだ使い切る必要もなかったのですがそろそろお正月の食材も気になる頃合いですしね、野菜室は空けておきたいですものね。

でもこうして見ると、取り寄せたばかりの名月りんごと現在の姿。
本当、劣化もせずお見事としか。






  • タルトタタンのお気に入りの作り方・分量はこの日の日記にて ⇒ 2015年11月24日 ☆彡
    今回はてんさい糖の量を少し減らして70gにしてみました。

    圧力鍋を使ってりんごを煮ますが、前述の通り一気には加圧しません。
    ピンが上がったらひと呼吸おいて火を止め、水気がしっかり上がっているかどうかを確認しながらの加圧です。

    5個分の名月りんごは最初こそお鍋にきっちり収まりませんが、すぐにすっぽり一列に収まる程やわらかくなります。

    圧力鍋を使うからと言って決して時短には直結しないのですが、とっぷりと芯まで甘みが浸透したりんごには大満足です。

    水で湿らせたオーブンシートをストウブに敷き詰め、甘く煮たりんごをきっちりと並べます。
    圧力鍋に残った煮汁を回しかけ、更にオーブンでじっくり焼きましょう。

    お砂糖を随分と控えておりますのでカラメリゼとまでは参りませんが、こんなやわらかなりんごのタルトタタンがあっても良いのではないかしら。
    小ぶりとは言え、名月りんごが5つ。
    16cmのストウブの中にぎっしり密集しております。

    半日おいてりんごを落ち着かせ、いよいよ仕上げに入ります。
    ここまで来たら後は簡単。
    冷凍パイシートをピケしてりんごをすっぽりと覆い、再びオーブンへ。
    パイ生地の端から溢れるカラメルの香ばしい香り、恒例化するのも当然というものです。

    焼き上がったら粗熱をとり、ひと晩冷蔵庫で寝かせてようやく完成と相成ります。
    この待ち遠しさもタルトタタンの魅力のひとつ。

    お砂糖の量が控えめなせいか、切り分けるとほろほろっと崩れやすいのもまた魅力。
    要するに大好きなんです、タルトタタン。
    自分で拵えたタルトタタンしか知りませんけどね。

    程よく溶けたアイスクリームを添えて。
    今年のタルトタタンもこれが焼き納め。
    あと数個残った名月りんごはタルトタタンでない別のお菓子に使いましょう。
    今年の名月りんごも大変良い出来でありました。
    また来年、9月のオーロラ、11月の名月りんごのお取り寄せは変わらず続くことでしょう。











そして、タルトタタンを主食にした一貫性が恐ろしく欠如した朝食へと続きます。

主人が淹れてくれるほうじ茶は、今朝から一保堂の茎ほうじ茶となりました。

今まで使っていた同じ一保堂の葉っぱの部分のほうじ茶との飲み比べ、そして一保堂の前に愛飲していた柳桜園の深煎りかりがねほうじ茶との風味の違い、これに加えて主人が蒸らす時間を微妙に変えたりしてくれるので、我が家の朝のお茶は本当に楽しい。

いそいそと先にタルトタタンをお腹に収め、ゆっくりと見慣れた朝食に手を付けます。










今週は週明けから猛烈な寒波に襲われるとか。

その寒さを利用して、ベランダでは干し芋が今年もスタート致しました。
昨日、夜更けにこっそり味見したことは主人に内緒。
白ワインを片手に、アラジンの上でうししと焼く干し芋、今年の干し芋はなかなかの上出来です。

定期購入しております野菜の中に、今回も白菜が入っておりました。
こちらも簡略版キムチとしての準備は完了。
只今うんと美味しいキムチになるべく、静かに重石の下で休んでおります。

朝からそんな保存食ばかりに時間をとられているものだから、お弁当はお座なりも良いところ。
作り置きしてある鶏そぼろに卵を加え、お揚げに詰めて5分の加圧。
里芋や人参、干しシイタケも一緒に加圧すれば、朝食の間にお座なりながらお弁当の完成です。

年の瀬もずんずん近づいてはおりますが、そこは年の功なのか焦りは致しません。
年々年の瀬の焦りというものから遠ざかっていく気がするのは、これはやはり加齢かしら。
それとも図太くなっているのかしら。





・・・明日はちゃんと作るとしましょう、お弁当。

posted by しんさん at 15:37 | Comment(0) | お弁当以外のお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月27日

残念、時間切れ 〜 洋梨 “オーロラ” の○○アイス添え

週の真ん中水曜日です。

ウィークデイのお酒を控えるようになってから金曜日は言うまでもなく、折り返し地点の水曜日までもがちょっと楽しみになっているのは、どうやら私だけではないようです。

証券会社勤務をしていた頃の、 “あと2日頑張ったら休日、金曜日は目前、るるるー” ・・・
そう、あの感じ。
金曜日の夜までもうひと頑張り、美味しいビール、美味しいワインの為に今宵もお酒を控えます。

さて。
そんな踏ん張りどころの水曜日ですが、ふと思い立ちまた未知なるお料理に挑戦してしまいました。

今が正に食べ頃。
先日取り寄せた洋梨 “オーロラ” 、そのお口のなかでとろける食べ心地といったら・・・
あぁもぉ、体験者でないと分かりますまい。

そのオーロラは良しとして、オーロラの足元にひろがる謎のクリーム。

・・・里芋です。





先日農協の朝市を覗いた際、秋の到来を想わせる “里芋” を見かけました。
里芋、美味しいですよね。
イカと一緒にほっくり煮っころがしにしようかしら、それとも主人の大好きなきぬかつぎ?
里芋を手にした私の目にふと留まったのが、そう、上の画像、 “親芋” です。





適切に火を通せばほこほことした食感が最高に美味しい親芋ですが、加熱不足による “がしがし感” がどうしても前に出てしまいがちな可哀そうな食材。

ですが親芋を見ると、オリエンタルバンコクのタイクッキング教室で習った 『Phuak Chuam 〜 タロイモを甘いシロップで煮てほんのりと塩気を効かせた甘いココナッツクリームを添えたタイのデザートです 』 を思い出して無性にお家に連れて帰りたくなってしまうのです。
手に入りづらいタロイモを親芋で代用して (☆彡) 、その味を懐かしんでおりましたので。





でも毎度おなじメニューでは面白みに欠けますからね。
今朝はこれを応用し、親芋とココナッツミルクでアイスクリームを拵えることに致しました。
Googleさんに聞いてみると、意外と里芋アイスクリームって市民権を得ているようですしね。

その結果が上の画像、残念な時間切れと相成ったというわけでございます。。。





ま、朝からアイスクリームを拵えて食べようとするのが無謀意外の何物でもないことなど十分承知の上ですけどね。
この試みはなかったことに致しましょうと心に決めておりましたのに、意外と主人が褒めてくれるものだからつい備忘録したくなってしまいましたの。





  1. 親芋は皮をむいて正味200g。
    子芋や孫芋に比べ見るからに無骨な親芋ではありますが、皮をむくとなかなかの色白美人。
    親芋を始め、里芋は皮をむいて使いやすいよう切った状態で冷凍出来る優秀な食材です。

    圧力鍋で5分強蒸し、熱いうちにフードプロセッサーに移しましょう。

  2. ココナッツミルク 130g
    ココナッツシュガー 55g
    お塩 ひとつまみ

    以上を1に加え、滑らかになるまで攪拌します。

  3. 後は普通のアイスクリームと同じ。
    少しかたまりかけたところで何度か攪拌して空気を含ませ、滑らかなアイスクリームに仕上げましょう。

    アイスクリームには時間不足ではありましたが、濃厚なクリームとして濃厚なオーロラに添えてみました。

    里芋?
    主人曰く、 『分かるか、そんなん』 ・・・だそうです。

    黒胡麻のクリーム?ひと口食べてそう言った主人の感想にも納得です。
    明日こそはきっと、アイスクリームとしてオーロラを引き立ててくれることでありましょう。











流石にアイスクリームをお弁当にとは思いませんが、親芋を使ってお弁当用にもう一品。
ほこほことした親芋を使ったコロッケなどいかがでしょうか。

親芋・アボカド・干しエノキ・お豆さんのコロッケです。






簡略版の衣に市販の蒸し豆を使っておりますので簡単ですよ。
  1. 親芋はやわらかくふかしておきます。
    アボカド・ミックス蒸し豆 (便利な食材です) 、刻んだ干しエノキを合わせ、親芋とアボカドを軽くつぶすようにしながら何となく俵型に整えましょう。
  2. 米粉・自家製のバジルペースト・粒マスタードを合わせ、ちょっとゆるめのホットケーキ生地くらいになるようにお水を加えてよく混ぜ合わせます。

    ここにそっと1を加えてスプーンでよくからませ、パン粉をたっぷりとまぶしましょう。

  3. 中温に熱した太白胡麻油でこんがり揚げれば出来上がり。
    バジルペーストのペコリーノローマーノがしっかり効いたコロッケが揚がりましたよ。






親芋を圧力鍋で蒸した際、同時進行でひよこ豆の下茹でも済ませてしまいます。
ふっくらと蒸し上がった親芋の下では、ひよこ豆もふっくら。

トマトとひよこ豆のスープを親芋コロッケに添えましょう。

コロッケの主材料が里芋ですので、本日はこれが炭水化物。
炭水化物を極端に断つことにはあまり賛成できませんが、加齢と共に若い頃ほど体が必要としていないことは事実ですものね、きっと。





  • 蒸しかごと蒸しすを取り除いた後、ここにみじん切り玉ねぎやざく切りトマトを加えてしばし加圧、更に茄子を加えて数秒加圧すれば、それでスープのベースは出来上がり。

    後は調味料を足して味付けをすれば、具沢山スープの完成です。
    油で炒めていないので、見た目よりずっとあっさりとした食べ心地ですよ。











時間切れでオーロラのアイスクリーム添えとはなりませんでしたが、まぁそれもよくあること。
明日こそはきっと、滑らかな親芋アイスを添えたオーロラにとろけていることでありましょう。

少量とは言え、親芋のクリームが朝食の一員となっております以上、主食はお蕎麦を極少量。
たっぷりの大根おろしを添えてカサ増しです。





週の折り返し地点 水曜日ともなれば、お楽しみの週末の予定が頭を過ぎります。
冒頭でも申し上げたように、平日控えておりますお酒の解禁日が近づいているのですものね。
そして、私以上に金曜日を楽しみにしているのは主人であることが判明いたしました。





金曜日に向け、主人が取り寄せしたのはビアフライト用のビール数種。
どこかのブリュワリーから飲み比べ出来る小ぶりなビールを何種類か取り寄せしたようです。
それどころか、もうちょっとでビールフライト用のパドルも取り寄せるところだった・・・と。

どれだけ楽しみなんだ、金曜日。
明日は木曜日、カウントダウン開始です。
今日も明日も9時には就寝してしまおう。

posted by しんさん at 15:16 | Comment(0) | お弁当以外のお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

ほんのりピンク色、上白糖を使わないりんごジャム

今のご時世、上白糖を完全に避けることは無理だと十分に分かっております。

ですが出来るだけ、極端に走りたくはありませんが出来るだけ上手に上白糖と付き合っていきたい、そんな風に主人と近頃話しております。
もちろん甘いケーキも大好きですし、お料理をしていれば分かります、上白糖が今の時代どれほどお料理において重要な役割を果たしているか、ですので大それたお砂糖断ちをする気はありません。
加齢とともに上手にお付き合いしていきたいと悪あがきをしているだけ、ただそれだけです。

ですので、こんなの拵えてみました。

りんごのジャムです。

以前より、我が家のジャムはお砂糖をぐっと控えて拵えております。
朝食のヨーグルトに添えることが多いので、お砂糖を控えて保存期間を短くしても全く問題ありませんからね、すぐに使い切ってしまいますから。

ですが、その控えめにしております上白糖にも少々疑心暗鬼が生じ始めててんさい糖に変換。
ココナッツシュガーと平行して愛用しながら今に至るといったところ。
が、今朝はふと思い立ってこのどちらでもない “みりん” で拵えてみました、りんごジャム。

これが甘さも程よくてなかなか上々の出来です。
ほんのりピンク色の佇まいもお気に入り。
圧力鍋でちょちょいのちょいなのも最高です。





  1. りんごは2個。
    皮も一緒に煮込みますので、お塩をすり込んでよく洗い水気をしっかり拭き取っておきます。
    磨き上げたりんごって見ているだけで楽しい。

    縦4等分して皮とヘタを除き、更にそれぞれを縦2等分してからいちょう切りにして圧力鍋に移しレモン汁 大さじ1をまぶします。
    更にみりん 100tを注いで全体になじませましょう。

  2. 中火で煮立て、縁からふつふつと水気が上がってきていることを確認します。

    皮とヘタを出汁パックに入れて圧力鍋に加えて蓋をします。
    乾燥ラベンダーも同封いたしましたがここはお好みで。
    それほどラベンダーの存在感は感じませんでしたので。

    1分加圧し、圧が自然に抜けるのを待ちましょう。

  3. 圧力鍋の蓋を開け、いちど出汁パックを取り出します。
    木べらで鍋底からしっかりと混ぜ、もういちど水気がしっかりとあることを確認しましょう。
    りんごの果実を木べらで崩し、再度出汁パックを加えて今度は2分加圧します。

  4. 圧が自然に抜けるのを待って蓋を開け、出汁パックを絞って取り出します。
    お好みで蜂蜜を少量しぼり、はい、これで出来上がり。

    煮詰め直すつもりでしたが、出汁パックを絞ると程よいとろみのある果汁が出てくるので煮詰め直しの必要はなさそうです。





みりん、と極少量の蜂蜜で仕上げたりんごのジャム。
上質なみりんをつかうことだけがコツかしら。
甘みがまろやかですっと口のなかでなじんでいく感じです。

高校の同級生でもある和裁士さんにお願いしてあった長羽織、ようやく完成しました。
祖母の古い古い着物を長羽織に仕立て直して頂いたものです。

偶然出会った和裁士さんが高校の同級生、しかも1年生の時のクラスメートというご縁で何かと彼女にはお世話になっております。
つい話がはずんで、羽織を届けてくれた彼女と話し込んでしまいました。





今日はこのりんごジャムを使ってプンパニッケルサンドを拵えたのですが、備忘録の時間はなさそうです。
歯医者さんの定期健診の時間です。
何はともあれ予約におくれないように。

今週は月曜日からずっとお酒を控えておりました。
全ては今日の為、今宵美味しいワインを飲む為です。
歯医者さんの帰りに食材調達をして・・・おっと、行かなきゃ。

posted by しんさん at 14:23 | Comment(0) | お弁当以外のお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月04日

“割烹の宿 美鈴さん” 宿泊後 〜 旅の余韻、磯の幸

ゴールデンウイーク前半の土日を利用し、紀伊長島の “割烹の宿 美鈴” さんに宿泊して参りました。
昨今泊まる機会も少なくなった民宿、その居心地の良さに和んだ二日間の余韻に浸っております。

さて、旅の醍醐味と言えば朝食・・・と私はよく申しますが、それと並ぶのがこの余韻。
旅の準備段階がいちばん楽しいという主人とは真逆に、本来出不精な私にとってそれは苦痛でしかありません。

そして往生際悪く出かけた先で、誰より楽しんで帰ってくるのもこの私。
今回の旅でも地元食材をどっさり買い込み、お猪口片手にささやかな旅の余韻を楽しんでおります。

前回美鈴さんに宿泊した際、帰りに寄った道の駅で購入致しました尾鷲ひのきの小さなまな板。
今回も同じ道の駅 “マンボウ” に立ち寄ったものの、ウニの価格にどうも納得出来ず行先変更。
紀北町の観光案内に載っていた地元スーパー “ショッピー” にてお買い物を楽しんで参りました。





今が旬のバイ貝、そこそこ大ぶりなバイ貝がぎっしり詰まってこの価格ですもの。
主人も私もつい有頂天になって色々買い込みます。

バイ貝はシンプルな煮付けに致しましょう。





  • お鍋にたっぷりのお水を注ぎ、海水程度の濃度になるようお塩を少々。
    ざっと洗ったバイ貝をここに加え、中〜強火で煮立てましょう。
    アクが浮いてきますので茹でこぼし、冷水にとってブラシで丁寧に汚れを落としましょう。

    お水 400t
    お酒 200t
    白だし醤油 みりん 各90t
    千切り生姜 適量

    以上をお鍋に合わせて煮立てます。
    綺麗に洗ったバイ貝を加え、キッチンペーパーで落し蓋をして弱火で10分。
    そのまま冷ませば出来上がり。











流石ローカルスーパー、サザエだってこのお値段です。
ちなみに、先程近所のスーパーで見かけたサザエ。
チンケなサイズのサザエふたつ、この半分のお値段を誇示しておりました。

生のサザエを捌くのは大変ですもの。
いちど下茹でしてからつぼ焼きに致しましょう。
湯掻いたサザエは身がするりと離れるので、女性にはぴったりです。

なんて、ね、サザエの身を取り出す作業は主人の担当でしたっけ。
でも楽しそうに作業しておりましたので、苦ではなかったかと存じます。





  • たっぷりのお湯を沸かし、お塩を少々加えましょう。
    そこに洗ったサザエを加え、15分ほど茹でましょう。
    これを冷水にとって更に綺麗に洗い、つるりと身を取り出します。

    ここからの下処理が悩むところではあります。
    驚いたのが、 “肝は食べない” という方が結構多くいらっしゃったこと。
    サザエの時期にも寄るのでしょうが、私は食べます、サザエの肝。大好きです。
    主人ももちろん大好きですので、肝はしっかり頂きます。

    かたい蓋の部分を切り落とし、肝と白い身の部分を切断します。
    白い部分に少々不気味な赤いコリコリした箇所がございます。
    所謂 “サザエの口” 部分ですので、包丁で切れ目を入れたら指でつまんで処理しましょう。

    そう、サザエの口だけを取り除いたら、主人も私も後は全部食べてしまいます。
    袴も砂袋も全部ね。
    ヒトデ並の貪欲さです。

    肝 1個分、そして身の部分 数個分をひと口サイズに切って貝殻に詰め込み、アルミホイルに並べてお魚焼き網の上に。
    お酒を注いで煮立て、仕上げに濃口醤油をちろりで出来上がり。






紀伊長島駅の真ん前、万両寿しさんで購入して参りましたサンマ寿司を添え、旅の余韻に浸ります。
明日は主人もお仕事ですからね。
夕方の5時にはお洗濯も終わり、こうしてお猪口を片手にのんびりしていられるのは本当に嬉しい。
ストレスフリーな旅、50目前の今はこれがいちばんです。










ゴールデンウイーク前半の旅を終え、その翌日はいつも通り主人は出勤致します。
月曜、火曜と二日間だけの出勤ではありますが、しっかり朝食を用意して送り出したいものね。
下茹でしておいたサザエを使って、サザエの炊き込みご飯なんていかがでしょうか。






  • 下茹でしたサザエ、肝の部分は使わず身の部分だけを使います。

    十六雑穀を混ぜ込んだお米にお酒・お水・そしてバイ貝の煮汁を足していつも通りの水加減にし、ひと口サイズに切ったサザエを散らしましょう。
    千切り生姜もたっぷり散らして蓋をし、強火で煮立てたら弱火で10分。
    火を止める直前に強火にして10秒ほど数え、後は蓋を決して取らずに蒸らすこと10分強。

    ほど良いお焦げも出来て、炊き上がりは上々です。
    お茶碗にふんわりと盛り、三つ葉をたっぷり散らしましょう。

    右端にあるのは肝のペーストです。
    砂袋もみんな使って拵えた肝のペーストについては、また後日。






久しぶりに手に入ったイワシで、主人の大好物 “イワシのお酢煮” を拵えました。

納豆にはチアシードとたっぷりの新玉ねぎ。
良い具合に酸味が際立ってきました自家製キムチを添えれば、朝食の定番スタイルに。

主人の淹れてくれたほうじ茶、今朝も抜群に美味しい。










バイ貝の煮付け、お弁当用には竜田揚げ風と参りましょう。






  • なんてことないお料理です。
    しっかり味を煮含めたバイ貝を殻から出し、ザルにとって煮汁を自然に切ります。
    片栗粉を全体に薄くまぶし、太白胡麻油でからりと揚げるだけ。

    形のよく似たマッシュルームも一緒に揚げてみました。
    揚げたて熱々のところに、極少量のお醤油をちろっと回しかけて出来上がりです。






この日のお弁当は、サザエの炊き込みご飯とバイ貝の竜田揚げ風。
隙間埋めを兼ねた彩りには、紀伊長島の食材調達の際、保冷剤代わりとして購入致しました冷凍そら豆を詰めましょう。

ゴールデンウイーク後半に突入致しました今。
残り僅かとなりました紀伊長島の海の幸を肴に、のんびりした休日を過ごしております。





本日のお昼は、畑で収穫して参りましたフェンネルを使いイワシのパスタを肴にする予定。
地下室からワインも運んで参りました。
ただただ体重増加だけが不安です。

posted by しんさん at 06:06 | Comment(0) | お弁当以外のお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月03日

しょい豆、鶏肉の紹興酒漬け 〜 わたくし風

今日は節分。
例年通り、お弁当には恵方巻きをとも思いましたが、主人だけでなく私の体重も高値で安定。
こんな時に太巻きだなんて、いいわ、今年は丸かじりは断念致しましょう。

だけどやっぱり節分にちなんだ何かを拵えたい気分ですもの。
昨日いつもよりほんの少し主人の帰宅が遅かったので、お豆を使った一品、仕込んでおきましたよ。

大豆料理をと思いきや、大豆より早く賞味期限を迎える黒豆がありましたのでこれを使って。
お正月に拵えた黒豆の 『しょい豆 (☆彡)』 が美味しかったので、しょい豆アゲイン。

但し、前回のしょい豆より少しお醤油の味をやわらかくしてみました。
うん、お醤油の味も程良く、食感も私好み。
お気に入りの仕上がりです。
甘く煮る黒豆とは違い、安い農協さんの黒豆を使っております。





天日干しをするので時間はかかりますが、工程そのものは本当に簡単。
合わせ調味料を煮立ててお豆を加えるのですが、その際相当噴きます。
本当に噴きます。
大きめのお鍋で是非どうぞ。
  1. 黒豆はたっぷり2カップ分。
    洗って、30分程お水に浸しておきます。
    これをザルにあけ、半日天日に晒しておきましょう。
  2. オーブンの天板にオーブンシートをひろげ、天日に干した黒豆をひろげます。
    1cm角に切った昆布も加え、160℃に予熱したオーブンで時々全体をざっくり混ぜながら30分焼きましょう。

    焼き時間の残りを見ながら、
    お醤油とお酒 各100t
    みりん 大さじ4
    小口に切った鷹の爪 適量
    以上を合わせてひと煮立ちさせます。
  3. 合わせ調味料の火を切り、熱々の黒豆を一気に加えましょう。
    ここで噴きます、相当噴きます、が、すぐに落ち着きます。

    保存容器に移して30分程なじませれば食べられますが、もちろん私は常備菜に。

    いえいえ、常備菜だけでなくお酒のお供、私のおやつにと大活躍。
    しっかりと噛み応えがありますので、主人の空腹感緩和にも一役買ってくれそうです。











黒豆のおかげで、節分気分はいくらか満たされました。
でもまだほんのちょっと物足りない・・・恵方巻きじゃぁないけれど、やっぱり巻きたいわ。

体重増加中の私たちですので、本日限定、お昼だけでも炭水化物を控えましょうか。
たっぷりのレタスでたっぷりの具を巻いたロールサラダなんていかがでしょう。

先日、神韻 (シェンユン) 芸術団公演の前に、台湾料理の鼎泰豐 (ディンタイフォン) でちょっと早めの夕食を頂きました。
小籠包はもちろん、追加でオーダーした鶏肉の紹興酒漬けが美味しかったので、早速挑戦。
紹興酒のやわらかな風味で満たされた鶏胸肉の紹興酒漬け、たっぷりレタスで巻いてみました。

お店で頂いた紹興酒漬けとは相当異なりますが、手順も簡単で味も大満足。
圧力鍋で胸肉を蒸して仕上げます。
前日仕込んでおけば、朝にはしっかり浸かっておりますのでとても重宝致します。





  1. 鶏胸肉は全体をフォーク等で突いてから、ハチミツ、お塩を順に丁寧にすり込んでおきます。
    鶏肉2枚で、ハチミツは小さじ1程度、お塩は小さじ1/2程度。
  2. 圧力鍋にお湯を沸かして蒸しすを置き、蒸しカゴに入れた胸肉を乗せます。
    アルミホイルで鶏肉を覆い、3〜5分加圧しましょう。
    加圧後、放置する時間が充分に取れる場合なら加圧時間は3分で大丈夫です。

    ふっくら蒸し上がった胸肉を食べやすい大きさに切り分け、皮面を下に保存容器に移しましょう。

  3. 圧力鍋に残った胸肉の蒸し汁を150t計量してお鍋に移します。
    紹興酒 150t・お塩 小さじ1/2を加えてひと煮立ちさせ、2の鶏肉に回しかけましょう。
    このままひと晩おけば出来上がり。






  • ワックスペーパーの上にレタスをひろげ、塩茹でにしたカリフラワーとブロッコリー、重石をしてしっかりと水切りをした木綿豆腐、乾煎りした胡桃、刻んだ干しイチジク、そして一口サイズに切った胸肉の紹興酒漬けを散らしてくるりと巻きましょう。

    紙コップに挿せば、少々の水漏れも気になりませんからお弁当にしても大丈夫。






金曜日だというのに、今日も少し帰宅が遅い主人。
帰宅したらすぐに宴会が出来るよう、お弁当箱は使わず使い捨てで参りましょう。
今宵は胸肉の紹興酒漬けを肴に日本酒かしら。
紹興酒のお燗ってのも素敵だわ。











お昼はサラダだけですので、朝はしっかりお腹に収めましょう。
今朝の主食は蕎麦がきです。
たっぷりの大根おろしを添えたふわふわの蕎麦がきですよ。

先日、お出汁用の鰹節をゆうに1年分はあろうかと思われる量取り寄せた主人。
曰く、ピュアな鰹出汁がどんなものか気になったのですって。
ピュアな鰹出汁でお味噌汁を数日作った結果、それがやがて鰹出汁と煮干しの合わせとなり、とうとう今朝からピュアな煮干し出汁に逆戻りしてしまいました。

煮干し、赤味噌、白味噌、そして少々の酒粕を使った具沢山のお味噌汁。
やっぱりこのスタイルが主人は良いようです。
あら、でも、じゃぁ山ほどの鰹出汁はどう致しましょう。





  • とりあえず、今までとった鰹出汁の出汁がらは冷凍してありました。
    2番出汁まで使わないので、風味はまだ十分残っております。

    半解凍の状態で細かく刻み、鶏挽肉と合わせてそぼろ状に炒りつけます。
    お醤油とオイスターソースで控えめに味付けして、朝の納豆・チアシード・山盛りみじん玉ねぎの調味料に。

    薄めに味付けしてあるので、調味料として何かと役立ってくれそうです。






山ほどの鰹節、はてさてどうお片付け致しましょう。
主人の好奇心にもほとほと困ったものです。
ですが、流石に鰹出汁の香りには毎回ウットリ致しますもの。
アロマテラピートして有効利用・・・無理よね、そりゃ。

posted by しんさん at 15:53 | Comment(0) | お弁当以外のお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする