2012年02月13日

ハッピーバレンタイン 〜 手間だけは思いっきりかけてみましたの

実家の母親から電話がありました。妙に優しげな母の声。こりゃ何かあるぞ、何だ母の狙いは・・・と。

そして案の定、母は言いました。『あのねぇ、お母さんお願いがあるのよ。』 ・・・ ほれ来たっ!
母の願いというのは、知人に貰った “サンフルーツ” を何とかしてほしいとの事でありました。

このサンフルーツ、皮はかたい 酸っぱい そしてかなりの苦味・・・母の嫌いなフルーツのひとつ。
でも断らないのが彼女の性。実家の玄関先に、あるわあるわ!段ボールいっぱいのサンフルーツ。

そんなワケで、こんなん作ってみましたよ。

サンフルーツで作るオランジェット。
ちょうど明日はバレンタイン。なかなか良いタイミングなのではないかしら?どぉ、主人。

いつぞやの柚子ピールと同じ手順です。
シロップで軽く煮立たせては半日おき・・・を数回繰り返し、最後に乾燥させるだけ。
グラニュー糖の代わりにチョコレートでコーティングすれば、ほら!立派なバレンタインver.よね?
主人、ひと足早いバレンタインよ。材料費はかけませんでしたが、愛情はてんこ盛りなのよ。










【サンフルーツのオランジェット 〜 まずは下茹でから】

  1. サンフルーツはよく洗ってヘタを取り除いておきましょう。
    表面の水気をしっかり拭き取って重さを量り、その6〜8割程のお砂糖を用意しておきます。
    今回サンフルーツが980グラムありましたので、お砂糖は600グラム用意しました。

    サンフルーツをたっぷりのお水と共に強火にかけ、2〜3分煮立てて茹でこぼします。
    これを時々お水を換えながら、2〜3時間お水に浸けておきましょう。
    サンフルーツが浮いてこないよう、ザルや落とし蓋等で重石をして下さいね。
  2. サンフルーツの水気をしっかりと拭き取り、厚さ1センチ弱にスライスしましょう。
    これをお鍋に移し、たっぷりのお水を注いで強火にかけます。煮立ったら弱火にし、落とし蓋をして40〜50分程ことこと茹でましょう。ザルにそっとあけ、水を切っておきます。






【サンフルーツのオランジェット 〜 お砂糖を加えて煮て参りましょう】

  1. 大きめのお鍋にたっぷりのお水を注ぎ、計量したお砂糖の1/3量を加えます。中火にかけてお砂糖を煮溶かし、下茹でしたサンフルーツを加えましょう。
    今回このサンフルーツの量だと、お水は1500CCくらいだったかしら。とにかくたっぷりです。
    アクを丁寧に取り除き、煮立ったら弱火に。お鍋を優しく揺り動かしながら煮汁を充分にからめ、そのまま2〜3分煮立てて火を止めましょう。落とし蓋をして半日〜1日おきます。

  2. 1のお鍋を弱めの中火にかけ、更に1/3量のお砂糖を加えます。
    お鍋をゆっくり回しながらお砂糖を煮溶かし、同じく弱火で2〜3分煮立てて火を止めます。
    落とし蓋をして、半日〜1日おきましょう。
  3. 最後のお砂糖を加えて参ります。
    2のお鍋をうんと弱めの中火にかけてお砂糖を加え、ゆっくりゆっくりお砂糖を煮溶かしながら煮立てます。同じく2〜3分煮立てて火を止めましょう。落とし蓋をして半日〜1日放置。

  4. ここからは、サンフルーツを取り出して煮汁だけを煮詰めて参りましょう。
    サンフルーツをそっとザルに取り出し、弱火で煮汁が2/3量程度になるまで煮詰めます。
    サンフルーツをそっと戻し入れ、シロップを充分にからめて火を止めましょう。
    そしてしつこいようですが、またまた半日〜1日放置。

  5. 最後にもう一回サンフルーツをザルに取り、シロップがハチミツ状になるまでうんと弱火で煮詰めましょう。サンフルーツを戻し入れ、お鍋を傾けて煮汁を全体に回しかけながら数分煮立てます。そして最後の “半日〜1日放置” ・・・ サンフルーツの苦味が程良く残っております。






【サンフルーツのオランジェット 〜 いよいよ仕上げですよ】


  1. じっくりシロップを含ませたサンフルーツ。
    平ザルの上にクッキングシートを敷き、表面がしっとりとした状態になるまで天日で干しましょう。朝ベランダに出し、夜は冷蔵庫の中へ。天候にもよりますが、今回は2日間干しました。

    ほらほら・・・美味しそうに仕上がりましたよ。
    程良い苦味が感じられます。サンフルーツの苦味が苦手な方には、ちょっと厳しいかも。

  2. 最後にチョコレートをコーティングして出来上がり。

    チョコレートを50〜60度の湯せんにかけて溶かし、チョコレートの温度が40度程度になったら湯せんを外します。シナモンパウダーを加え、混ぜながら26度程度まで冷ましましょう。
    サンフルーツをチョコレートにくぐらせ、縁をパレットナイフでそっとなぞって形を整えます。
    クッキングシートの上に並べ、チョコレートがかたまるまでおけば出来上がり。

    ・・・最後まで読んで下さってありがとうございます。そしてお疲れ様でした。











どうかしら、母。これでサンフルーツ、5〜6個は消費したわよ。
ホワイトチョコver.も作ったのだけれど、うぅ〜ん・・・やっぱり普通のチョコレートの方が好きだわ。

主人、ハッピーバレンタイ。
。。。一日早いけれどね。

posted by しんさん at 17:25 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月03日

でかっ!!!鯛のお頭を完食す。

そこら辺のニャー達に見せたら、一目散に走って逃げて行ってしまいそうな鯛のお頭・・・
・・・いや、そんだけ “でっけぇ〜っっっ!!!” って例えですけどね・・・を頂きましたよ。

どんだけ“でっけぇ〜”か。どぉすればそれが伝わるか、乏しい知恵を絞りました。
お頭の横に定規を置いてみたり、こんにゃくゼリーを置いてみたり、そのうちには 5円玉を目玉に乗せようとしてみたり・・・衛生面+お財布の中に5円玉がなかったので、これは即却下。

で、こぉしてみました。

分かる?分かる?ワインのコルクと比較して分かる?とにかく “でっけぇ〜っ” のよ。
平均より気持ち大きめの私の顔より、うんとこさ大きかったワケなのさ。


これ程 “でっけぇ〜” 鯛のお頭をかち割るとなりゃ〜、家庭じゃ無理っ!絶対無理っ!
・・・ってんで、お店の厨房で マダムと一緒に鯛のお頭と戦うこと数十分。
ゴンゴンゴンっガンガンガンっベキっベリリっ・・・こ・・・これは厨房で聞くべく擬音っすか?
細腕で鯛と取っ組み合っておられたマダムのお姿、王子も見たがっておりました。


こぉして我が家にやって来た鯛のお頭くん。
さ、綺麗にしてあげないとね。お水の中で血の固まりを除いてから 熱湯にさっとくぐらせて・・・と。
冷水にとってそっと表面をこすれば、あの難儀な鱗も綺麗にぽろぽろ取れるんよ。

ここまで下処理が完了すれば、あとはチョロいもの。ビール片手にレッツクッキンっ!!









今回の鯛のお頭メニューは、塩釜焼きと煮つけに決定!!!
塩釜は良いよ!お魚を焼いた時のニオイも殆ど気にならないし、なんたって失敗がない!

立派なお頭だもの。粗塩1キロ・卵白4個分をひたすら混ぜるの。手がダルくても頑張るの。
鉄板の上にアルミホイル・クッキングシートを敷き、混ぜたお塩&卵白を均一にひろげます。

その上にハーブを敷き詰め、処理した鯛のお頭をどぉ〜んと置きましょう。
お頭の上にもハーブをたっぷり!で、お塩ですっぽりと包み込んで塩釜に。

今回使ったハーブは、ベランダですくすく成長したバジル。
ちょっと香りがキツいかな?って心配でしたが、意外とイケましたよ。

あとは、200度に予熱したオーブンにブチ込んで、焼くこと1時間。
ちょうど良いタイミングで、仕事から主人も帰ってきましたよ。

塩釜に布巾をかぶせ、トンカチでひびを入れましょう。
お塩がかからぬよう 出来るだけ塩釜を崩さないようにしながら発掘。主人、わくわくの瞬間。

魚嫌いな妹が見たら 卒倒しそうなこの横顔・・・余分なお塩を払って、食うべし食うべし!!






鯛のお頭メニュー、これがないとお話にならないわよね。そぉ!煮付けよね。
我が家では、お水を一切加えません。
お酒・お砂糖・お醤油だけでことこと煮込み、最後にみりんで照りをだして仕上げます。

うぅ〜ん、ダイナミック。わたしゃ、この部分がいちばん好きなんだよ。

お鍋の底に薄切りにした生姜をたっぷりと敷き詰め、その上にお鍋の大きさに合わせて切ったクッキングシートを。で、アラを重ならないように並べ入れます。

全体の2/3程度が浸かるくらいにお酒を注ぎ、お砂糖を1/2カップ程。
やや強めの弱火にかけ、落とし蓋をして アラに火が通るまで10分程煮ましょう。
次いでお醤油を1/2カップ程加え、同じく落とし蓋をして煮汁が少し煮詰まるまで。

調味料の量は、アラの大きさによって加減して下さいね。

煮汁が煮詰まって少しとろりとしてきたら、煮汁を上からまわしかけながら ことことことこと。
時短なんて言っちゃダメ。面倒なんて言っちゃダメ。
最後に、みりん大さじ1〜2を加えて照りをだしましょう。

そっとアラを寄せて隙間を作り、空いたところで ざっくり切った三つ葉をさっと煮ます。
三つ葉をお皿に敷き、アラが崩れないようそっとそっと盛りつければ出来上がり!!










こぉして開催された鯛のお頭祭り。食べ応えのあるその大きな大きなお頭、ぃやっほいっ!

あれ〜っ?鯛の鯛は?どこ?どこだ?鯛の鯛を探す横で、ころんっと可愛い音をたてる主人。
彼の大好物 お魚の目ん玉。
ぽいっと葡萄でも食べるかの様にお口に放り込み、眼球だけをぺっ!・・・・・・お見事。


こぉして絢爛豪華な鯛のお頭は、綺麗すっきりふたりのお腹に納まったのでありました。
いや、良いねぇ〜。楽しかったねぇ〜。
長良川方面に向かって敬礼!ご馳走様!深々と頭を下げ、ふたりは酔い潰れましたとさ。


posted by しんさん at 13:14 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月22日

3日かけよう 牛スジ煮込み

基本的に 煮込み料理が 好きです・・・作るに限らず 食べるのも。
ほろほろっと お肉が ほどけるような、牛の煮込み系なんて 最高です。

昨日の記事。
〆で ちらと 過らせましたが、主人が 『牛スネ肉』 と 『牛スジ肉』 を 間違えて買ってきました。
いつぞや、牛肉の赤ワイン煮込みを 作った時の お話です。

可愛そうな 『牛スジ肉』 は 当然 冷凍庫行き・・・そして それを 救うのは もちろん 妻の役目。
そんなワケで・・・妻、初めての 『牛スジ煮込み』 に 挑戦です。

どぉですか!この とろとろな 牛スジ肉。どぉですか!この 味しみしみの 大根。

のんびり 時間をかけて、のんびり ことこと作る 煮込み料理が 好きなのです。
もちろん たまに ですけどね。

3日かけて 作りました。
そぉ言うと 『すげぇっ!』 って 感じしますが、大したことじゃないんですよ。
3日煮込んだワケじゃぁ ありませんから。煮込む→冷ます→煮込むを 繰り返すだけですから。

主人 大喜び、牛スジ肉のとろとろ煮込み。牛スジ肉も 大根も、素敵なごちそうに 変身です。




牛スジ肉は ザルにひろげ、たっぷりの熱湯を まわしかけます。
これを お湯の中で ひとつずつ 丁寧に 洗って 水気を しっかりと 拭き取り、大きめに 切ります。

お肉は、小さく切ると 煮込んでいる間に 溶けて無くなっちゃいます。大きめに。


牛スジ肉 ・ 包丁の腹で叩いた 生姜とネギ ・ お酒 ・ ひたひたのお水と共に 強火にかけます。

煮立ったら、弱めの中火にして アクを取り、弱火で ことこと ことこと 2〜3時間。
途中、お水が 減ってきたら お水を足しながら。

以上 下茹でになります。このまま ひと晩おき、翌日 表面に 油が浮いていたら 取り除きます。


翌日の お鍋は、こんな感じ。後は、大根と こんにゃくを加えて ひたすら 煮込みます。

大根は 厚さ1.5〜2センチ程の 半月か三日月に。

たっぷりのお水に お米を少量加えて、大根を お水から ことこと 下茹でします。
透き通った感じになるまで 茹でたら、さっと お湯で洗って 水を切っておきます。

こんにゃくは 手でちぎって、お塩を もみ込み 臭みを取ります。
お塩を 洗い流し、熱湯で さっと 2〜3分茹でて 水切りを。


牛スジ肉のお鍋に、大根と こんにゃくを 投入します。
更に お砂糖・みりん・お酒・たっぷり かぶる位のお水を加え、強火に かけます。

煮立ったら 弱火にし、中央に 丸く穴をあけたキッチンペーパーを 落とし蓋にして ことこと。

30分程煮たら 調味料を 加えていきますが、お醤油でも お味噌でも お好みで。
私は まず 少量のお醤油を加えて 煮込んでから お味噌を加え、お味噌味に 仕上げました。

お味噌は ニンニク漬けにしてあった赤味噌に 合わせ味噌、仕上げに 白味噌を 少々。
一気に加えず、少しずつ 少しずつ 数回に分けて 調味料を加えていくのが 唯一の コツです。

ことこと ことこと、焦がさないよう 途中 お水を足しながら 3〜4時間。


これを 更に ひと晩おき、翌日 お水が減っているようなら お水を 足して 弱火にかけます。
焦がさないよう・・・せっかく 煮込んだんですもの。極々弱火で 1時間ほど。

牛スジ肉も 大根も とろっとろです。


熱々より、少しだけ 冷まして 味をなじませてから 刻みネギと一緒に 盛りつけて。
辛子でも 一味でも、お好きな方で。





私は 圧力鍋を 使いません。きっと この先も 使わないと思います。
プレゼントされて、最も 困るモノ bPは 圧力鍋です・・・だって 置き場所、ないしね。

ことこと ことこと 煮込んでいると、お料理の香りが キッチンの外まで。
暖房なんてなしでも お部屋は ほんわか 温か・・・これで 美味しい料理が 付いてくるなんて!

煮込み料理を する時は、決まって ひとりの時に 限ります。
その上、主人の帰りが いつになるのか 分からない時なんて 最高っ!の 煮込みチャンス。

いつ帰ってくるのか 分からない主人を 待っているのは、意外と イラっとしちゃうもの。

発想の転換で、もっと 主人の 帰りが遅くなれば もっと 煮込めて もっと 主人に 美味しいお料理を 食べさせてあげられるのよ・・・なんて 思いながら。まだ帰ってくるな まだ早いぞ、と。
喜ぶ主人を 思いつつ、本を片手に ことこと ことこと。

圧力鍋では、この幸せ 楽しめませんもの・・・たとえそれが、飲み会であってもね。


posted by しんさん at 06:01 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月11日

ふたりで食べよう 栗きんとん

さて、連休 2日目です。

どんだけ 栗のネタを 連続させるんだぁぁぁっ! と 突っ込みを入れられそうですが・・・
本日も 栗の お話です。まずは どぉぞ。

栗きんとんです・・・美味しいですよね、岐阜の銘菓です。
作ってみましたよ、栗きんとん。自分で。この手で。せっせ せっせと。


根尾の伯母のお家。畑の脇に、大きな 利平栗の木が あります。
先日 行った時、小ぶりな栗を もらってきました。

ことこと煮込む 渋皮マロン
年に1回は 必ず作るも、それ以上は 作らない・・・と言うより 手間がかかるので 作れません。
何度も作れば、有難味も 薄れるってやつです。

栗ご飯は 実家の母親に 任せるとしております。
なので 今回は、栗の味を ダイレクトに堪能できる 基本中の基本・・・栗きんとんに 決定。

そりゃ 美味しいですよ。栗 そのものですもん。さつま芋とかの ごまかしナシですもん。
究極に 手間は かかりますけどね。

文明の利器である ハンドミキサー等は 使わず、敢えて 裏ごし器を使って。
やっぱりね、たまには 『簡単○○』 とかといった お手軽重視を 避けないと。

お水は 一切 加えず、栗と お砂糖だけで 作る 正真正銘の 栗きんとん・・・
この 苦労が分かれば、美味しい栗きんとんの お値段が張るのも 納得です。




皮をむいて 店頭に並んでいる栗も あります。確かに 非常に 手軽です。
でも 皮つきの栗から 丁寧に 丁寧に作る その 栗きんとんには、絶対 かないません。


栗は 大きめのボールに入れて 熱湯を まわしかけ、半日 そのまま ふやかしておきます。

そして お水から 30〜40分 ことこと・・・芯がなくなるまで しっかり 軟らかく茹でて、熱々のうちに 半分にカットします。そして、中の実を スプーンで 丁寧に 取り出します。

くり抜いた栗の実は、300グラム弱。今度は これを 頑張って 裏ごしします。
裏ごしです、絶対に。これが 美味しい栗きんとんに 仕上げるのです。

ちょっぴり お水を加えて ハンドミキサーや フードプロセッサーで・・・ってのは 感心しません。

ソファーで パソコンと にらめっこしていた主人も、裏ごしに 参入です。
裏ごし 初体験の主人・・・ご褒美に、茹でたての栗を ひとかけら。ね、美味しいでしょ?


・・・結局 妻が 頑張りましたよ、裏ごし。でも 久し振りだわ、裏ごし器 使ったの。

ほら ほら ほら・・・なんて 細かい。なんて 美しい。ふわっふわです。


ここまで来たら あと ひと踏ん張り。

くり抜いた栗の 20〜30パーセントの お砂糖を加え、練り上げます。
今回 くり抜いた栗が 292グラム・・・75グラムの お砂糖を 加えました。

お鍋に 裏ごしした栗と お砂糖を入れ 極々 弱火に。へらで 丁寧に 丁寧に 練り混ぜます。
溶けていくお砂糖を、じっくり じっくり 栗全体に ひろげるように・・・なじんで しっとりするまで。

意外と、裏ごしよりも こっちの方が 力が必要かも。


ガーゼを 2枚重ねて お水に浸し、きつく 絞ります。断然 ガーゼです。
練り上げた栗を、スプーンに 1.5〜2杯分。きゅっと 絞って 茶きんに。

記念すべき 第1号の 栗きんとん・・・ふたりで 頑張ったね、出来上がりです。

こちらは 記念すべき 主人 初の栗きんとん・・・いえいえ 主人、なかなか 上手ですことよ。





苦労して 出来上がった 栗きんとんは、『すや』さんにも 負けないくらい。素朴な 美味しさ。
ほろっと お口の中で 崩れます。

久しぶりに、実家から 持ち主である 私の手元に やってきた 裏ごし器。

裏ごしなんて作業・・・何年 いえ 何十年ぶりかしらん。
主人に 『え、今日は 片手にビールじゃないの?』 なんて 茶々を入れられながら。

ここ しばらく 忙しくって、そして 頭の中か 仕事で 飽和状態・・・なかなか 眠れなかった主人。

たまには パソコン閉じて。液晶画面から 視線を外して、素人料理の苦労を 楽しもうよ。
目の前に 出されるお料理への 愛情も、ぐぐっと 深まるから


posted by しんさん at 07:27 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月26日

今年の渋皮マロン

毎年、この時期になると 必ず作る 栗の渋皮煮。
今年は 農協朝市で 利平栗を 購入。今年の 渋皮煮は なかなかの 出来です。

昨年、たまたま 少し残っていた コーヒーリキュールで 仕上げたところ、お気に入りの味に。
ちょうど 先日 作った くるみとコーヒーのタルト

今年も コーヒーリキュールが たっぷり残っていたので、コーヒー風味に。
もはや 我が家の定番となりました コーヒー風味の渋皮マロンです。




毎年 似たような レシピですが、 材料を変え 分量を変え 試行錯誤を重ねております。
今年は、三温糖を使ってみました。
がっつり甘い コーヒー風味の 渋皮マロン。甘いものは 甘くあるべきものなんです。

立派な 利平栗です・・・まずは 鬼皮を むきます。

ボールに入れた栗に 熱湯を たっぷりと まわしかけ、冷めるまで待って 鬼皮を剥きます。
が、今年は 不本意にも 栗のことを すっかり忘れ・・・午前 10時頃に 熱湯を まわしかけ、はっと 気付いた時は 既に 夜の10時を まわっておりました。まるっと 12時間です。

ところが 怪我の功名で、そりゃそりゃびっくりの 剥きやすさ。今迄の 苦労は 何だったの?
来年からは これです。栗は 熱湯を まわしかけたら 夜まで 放っておきます

滑らないように 水気を しっかりと 拭き取って、渋皮を 傷つけないように 鬼皮だけを 剥きます。

今年の栗は、鬼皮を剥いた状態で 400グラムでした。
たっぷりのお水・重層小さじ1と 一緒に 強めの中火にかけ、煮立ったら 火を弱めます。

驚く程 次々と出てくるアクを すくいながら 約10分。ことこと煮て 栗を ぬるま湯に とります。

お湯の中で そっとそっと 指でこすり、表面の ワタの様なものを 取り除きます。
きつくこすると 渋皮まで取れてしまいます。そっと そっと。

アクが いっぱいついたお鍋を 綺麗に洗って 栗を入れ、もういちど たっぷりのお水・重層 小さじ1と共に 強めの中火に。沸騰したら 火を弱め、同じく10分。そして ぬるま湯に とります。

1回目では 取り除けなかった 頑固なワタワタも、2回目になると 綺麗に 取れます。
爪楊枝を使って 細い頑固なスジも 綺麗に 取り除きます。くれぐれも 渋皮は 傷つけないよう。

これで アク抜きの 完了です。
毎年、こんな事に 時間を かけられる自分が 好きです。冬への心構えの ひとつです。




アク抜きの完了した栗を お鍋に入れ、ひたひたの お水を 注ぎます。
ここに お砂糖を 2回に分けて 加えて、じっくりと 甘味を 浸透させて参ります。
今年は 前述の通り お砂糖は 三温糖を 使用。320グラム。かなり しっかりとした甘さです。


栗と ひたひたのお水、三温糖160グラムを そっと お鍋に入れて 弱めの中火にかけ、煮立ったら 弱火にして 15分煮て 火を止めます。栗が 崩れないよう そっと そっと・・・

そのまま ひと晩おいて じっくり 味を しみ込ませ、翌日 残りの 160グラムを 加えます。
弱めの中火にかけ、煮立ったら 極々弱火にします。
スプーンで 煮汁を まわしかけながら 20分〜25分。栗が 崩れないよう そっとそっと・・・

煮汁が とろりとしてきたら、仕上げに コーヒーリキュール 大さじ1.5〜2を。
軽く煮て 火を止めます。お酒のダメな人は しっかりと煮て、アルコール分を とばしましょう。

そのまま 冷ませば 出来上がり。




毎年 恒例の 栗の渋皮煮。今年も 完成です。お月見チックな織部も 素敵でしょ?

例年と 違うのは、今年は シラフで作ったってところかな?
初年だけは 主人が 付き合って 一緒に作ってくれたのですが、今は 食べるオンリー。
ま、いいんだけどね。ひとりで のんびり作るの 好きだし・・・




渋皮煮のレシピを見ようと、1年前の ブログ生地を見て 笑っちゃいました

コーヒー風味の渋皮マロン

似たよぉ〜な日に 作っているのね。そして、妹の誕生日プレゼントに しているのね。

毎年、同じような行動と 同じようなメニューが 極々自然に 旬の食材に 導かれて参ります。

今年は 初めての 種子島産安納芋に 巡り合えるチャンス・・・
種子島芋クラブ リーダー、ありがとうございます。その 到来を 心待ちにしております



posted by しんさん at 06:50 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする