2019年01月21日

八朔 (はっさく) ピール 2019

ちょっと時間はかかりますが、ひとつひとつの工程は簡単そのもの。
作業に取り掛かるまでに少々の気合は要りますが、始めてしまえばもう後には引けませんからね。
冷たい空気に晒しながら、徐々に仕上がっていく色合いの美しさには毎度目尻が下がります。

そんな大好きなおやつ、オレンジピール。

数年前までは、庭で実った八朔を伯父がしばしば届けてくれたので拵える機会も多くありました。

八朔の木を切ってしまった今、そしてその伯父が施設のお世話になるようになった今、皮を意欲的に使おうと思える八朔に出合うこともないまま今に至っておりました。





ですが前日、久しぶりに正真正銘無農薬の八朔との出会いを果たした時のあの高揚感。
昨年畑を引越し、野菜作りをご縁に知人も増え、お互いの畑の行き来も気楽にするようになった折。
自宅がご近所というご縁もあって何かと気をかけてくださるO氏。
O氏らしい几帳面な畑の入口、以前より目を付けておりました立派な実がたわわに実る八朔の木。

えへっ、O氏の側近、M氏のご許可を得て収穫させてもらいました、立派な八朔です。
少々汚れておりましたお顔も、ほら、お野菜ブラシでそっと洗えばこの器量。

折角の収穫にも、畑仲間の誰も受け取ろうとしない不人気な八朔。
私がまとめて収穫した分全部をもらって参りました。





そして何年かぶりに拵えたオレンジピール、いえ、八朔ピールとでも申しましょうか。

市販のものよりうんとやわらかで風味も抜群。
八朔のほんのりとした苦みと香りがいつまでも鼻腔に止まって、しばしうっとりな美味しさです。

前述の通り時間はかかります。
取り掛かったのが先週の火曜日ですから、のんびりのんびり1週間弱を経ての完成です。
ですがひとつひとつの工程は本当に簡単で、何よりその風味が魅力的。





基本的な作り方は柚子で拵えたこの手順と同様です ⇒ 2012年01月18日 ☆彡
  1. 八朔を縦4等分して果肉と皮に分けます。
    皮に白いワタが皮についていたって気にしません。
    果肉は別のお料理に使うとして、今日は皮に集中しましょう。

    皮の重さを計り、その7〜8割程度のお砂糖を用意しておきましょう。
    ですが今回開封した上白糖が6割程度しかありませんでしたのでそれに止めましたが、問題なく完成致しました。

    まずは皮をたっぷりのお水と強火にかけ、沸騰したらそのまま強火で1〜2分煮立てます。
    これをザルにあけて水を切り、たっぷりのお水に晒しましょう。
    時々お水を換えながら2〜3時間晒したら、再度ザルにあけて水を切ります。
    皮を縦に3〜4等分して次の工程へ。

  2. お水 450t (皮がひたひたに浸かる量のお水) を火にかけます。
    計量したお砂糖の1/3量を煮溶かし、茹でこぼした皮を加えましょう。

    キッチンペーパーで落し蓋をしてゆっくりと煮立て、煮汁が皮全体にからむよう煮汁をそっと落し蓋の上に回しかけながら数分煮立てて火を止めます。
    そのまま半日〜1日おきましょう。

  3. ひと晩おいたお鍋を弱めの中火にかけ、更に1/3量のお砂糖を加えます。
    ゆっくりゆっくりお鍋を傾けながらお砂糖を煮溶かし、全体が煮立ったらそっとお鍋を傾けてはシロップを皮全体になじませます。
    2〜3分ふつふつと煮立てながらシロップをからめて火を止め、再度半日〜1日おきます。

    この工程をもう1回、3度目のお砂糖を加えて繰り返します。

  4. 3回に分けてお砂糖を加え、3日かけてじっくり甘みをしみ込ませた八朔の皮はこんな状態。

    皮だけをそっとすくって別ボールに取り出しましょう。
    崩れやすいのでそっとそっと。

    お鍋に残ったシロップを中〜弱火でゆっくり煮立て、焦がさないよう気をつけながら弱火でとろりとするまで煮詰めます。
    火を止めて皮を加え、スパチュラで全体をそっと優しく混ぜてシロップをからめます。
    この状態でまた半日〜1日おきましょう。

  5. 火曜日に始まった作業も早金曜日の朝を迎えております。
    皮だけを取り出してシロップを煮詰め、取り出しておいた皮を戻し入れてそっとからめる・・・
    前日のこの工程をしつこいようですがもう一度くりかえします。

    全体をさっと混ぜてシロップをからめ、皮だけをそっと別ボールに取り出しましょう。
    残ったシロップを中〜弱火で煮立て、焦がさないよう火を弱めて更にとろりとするまで数分〜十数分煮詰めて火を止めます。

    スパチュラで煮詰まったシロップをそっと全体にからめましょう。

  6. 十分にシロップがからんだ皮をオーブンシートの上に間をあけて並べ、半日程度風通しの良い場所で乾かしましょう。

    ビニール袋にグラニュー糖を多めに入れ、ここに表面がセミドライ状になった皮を加えてグラニュー糖をたっぷりとまぶします。
    オーブンシートを新しいものに取り換え、再度平ざるに並べて半日乾かします。

  7. これが本当に最後、最後にもう一度だけグラニュー糖を全体にまぶして半日乾かします。

    これだけの工程を経て出来上がった八朔ピール、美味しくないハズがありません。
    今後おやつとしてはもちろん、いろいろなお料理に活躍してくれることでしょう。

    そして未だたわわに実っておりますO氏の畑の八朔。
    2度目の収穫も期待しつつ、何食わぬ顔で畑仕事に勤しむと致しましょう。






華やかな風味がずっと鼻腔に止まり続ける大好きな八朔ピール。
甘いものでもつい日本酒に合わせてしまうのが私の常ですが、これには紅茶。
これは流石に紅茶、シンプルな紅茶にぴったりな冬のおやつです。











もちろん主人のお弁当もちゃんと拵えましたよ。
絵にかいたような日の丸弁当、をね。

だって主人が言ったんです。
僕は白いご飯が食べたいんだ、ってね。
十六雑穀だの押し麦だの混ぜ込んだご飯でなく真っ白なご飯を、ってね。
自家製の梅干しを添えた日の丸弁当、主人の気も満たされたことでしょう。




今の時期にぴったりな栄養を含んだネギ。
青い部分は刻んでお味噌汁等に引っ張りだこなので、白い部分だけを使った一品です。
  • ネギをバーナーで炙って程よい焦げ目を付けます。
    食べやすく切り、電子レンジでうんとやわらかく加熱しましょう。
    熱々のところに自家製の塩柚子 (☆彡) をからめて出来上がり。






朝食も混ぜ物なしの白いご飯。
今日からニューリリースの自家製キムチは、韓国食材屋さんで調達したキムチソックを使った本格派。
いつもの自家製キムチとどう違うか、ちょっと食べ比べも兼ねて興味津々です。

今週の作り置き料理。
ほうれん草のピーナッツバター和えは、自家製の甘くないピーナッツバターにみりんと白味噌を足して醤油洗いしたほうれん草を和えたもの。
塩柚子風味のネギ、自家製塩麴で和えたブロッコリー、定番の顔ぶれです。

今日は何故かバタバタしたまま主人の帰宅時間を迎えてしまいました。
やろうとしていたことの2割も済ませていない状態で、ドリンクタイムとなってしまいそうです。

先ずは主人に仕事部屋を譲りましょう。
ま、何もできない日があってもたまには良いかと開き直るに時間は必要なさそうです。

posted by しんさん at 14:49 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月21日

今度こそ焼き納め タルトタタン 2018 〜 柿とりんごのタルトタタン

先月の末、今年も主人が取り寄せてくれた名月りんごでタルトタタンを焼きました ⇒ ☆彡 タルトタタン 2018 〜 今年はタルト生地も手作り編
その後、マフィン型で焼いた “おひとりさまタルトタタン ☆彡” で焼き納めのつもりでした。

ところがぎっちょん。
その後ふと思いつき、主人が箱買いした柿でもタルトタタンを焼きました ⇒ ☆彡タルトタタン 2018 〜 柿ver.

そしていよいよ年の瀬も押し迫った本日、今度こそ最後のタルトタタンでしょう。

今度は柿とりんごのタルトタタンです。
安直すぎる気も致しますが、諸事情ありましてこうなりました。

畑仲間の紳士から頂いた立派な白菜で今年も恒例のキムチを漬けました。
我が家のキムチはりんごを1/2個すりおろして使います。
1/2個残ったりんごを前に、何か面白い使い道はないものかしら、と。

宅配野菜の中にあった柿ふたつ。
そうね、 “りんご⇒りんご⇒柿” と続いたタルトタタン 2018だもの。
最後はこのふたつをミックスしたタルトタタンで納めるというのはどうかしら。

ほろ苦くキャラメリゼされた濃密な柿、そしてたとえキャラメリゼされようともどこか清々しいりんご。
あ、私これ好きです。

手間がかかりそうなタルトタタンですが、タルト生地作り、果物を煮る、オーブンで仕上げる、これら3つの工程を日替わりで進められるので思いの外気楽です。
少々 (いや、相当) 不格好でも、手作りのタルトタタンは格別ですよ。

・・・って、あら?
私、プロが焼いたタルトタタン、食べたことないかも。





  • 全粒粉でタルト生地から手作りし始めた今年のタルトタタン。
    ちょっと厚めの無骨な手作りのタルト生地が美味しくて、ついなんども焼いてしまいました。
    詳しい分量等はこの日の日記にて ⇒ ☆彡

    フードプロセッサーを使うついでがある時にちょちょいと生地を準備して冷凍、または冷蔵しておけば、必要な時にさっとのばして丸く抜くだけ。





  1. 今回のタルトタタンは、柿がふたつにりんごが1/2個。
    てんさい糖 20gとお水 小さじ1を中火にかけてしっかりめにカラメリゼしたところに、無塩タイプの醗酵バター 20gをなじませます。

    いつもの半分くらいの大きさに切ったりんごと柿を加えてからめ、てんさい糖 20gを追加してからオーブンシートで落し蓋をし、途中で上下を返しながら弱火で40〜45分煮ます。

    柿の方が崩れやすいので、双方がやわらかくなった後は出来るだけりんごを鍋底に。

  2. 水で湿らせたオーブンシートをマフィン型に敷き込み、熱いうちに柿とりんごを敷き詰めてそのまま冷ましましょう。
    このままひと晩おいても。






  • タルト生地を薄くのばして丸く抜き、フィリングを包み込むように被せます。
    包丁でタルト生地の表面に小さな切れ目を入れ、200℃に予熱したオーブンへ。
    設定温度を180℃にして焼くこと40分。

    ちょっと焼き過ぎたかしら。
    でも大丈夫、この程度ならば十二分に許容範囲内です。
    冷めたら冷蔵庫に移してひと晩おきましょう。





  • ひと晩おいて生地とフィリングがなじんだタルトタタン。
    オーブンシートをそっと引き出して取り出します。

    この地味な佇まいがたまりません。
    タルトタタン 2018は今度こそ焼き納めです。











もちろんこのタルトタタンが本日のお弁当の主食です。

お菜として添えるのはサラダ。
ほろ苦い自家製ルッコラを金柑の甘露煮、鶏ささみの茹で鶏と合わせた爽やかなサラダです。
245tのメイソンジャーがお弁当用サラダにぴったりなサイズ。






  1. 鶏ささ身の茹で鶏は予め時間のある時に用意しておきます。

    たっぷりのお湯を沸騰させたところに (16cmのストウブを使用しております) お酒を大さじ2程、お塩を小さじ1程加えて再び沸騰させます。
    ここに予め室温に戻しておいた鶏ささ身を出来るだけ重ならないように加え、蓋をして火を止めましょう。
    そのまま粗熱がとれるまでおき、すぐに使わないようならば冷蔵庫へ。
  2. 金柑の甘露煮はお砂糖をぐっと控えたサラっとしたタイプ ⇒ ☆彡
    薄切り玉ねぎに少量加え、バーミックス等で攪拌します。

    ここにスジを除きながら裂いた鶏ささ身の茹で鶏、軸部分を刻んだルッコラ・種を除きながら刻んだ金柑の甘露煮を合わせて和えます。
    味をみながら少量のフルールドセルで味を調えましょう。
  3. 2をジャーに詰め、ルッコラのやわらかな葉っぱ部分をざく切りにしてたっぷり詰め込みます。
    160℃のオーブンで10分ほどローストしてから刻んだアーモンドを散らして出来上がり。
    アーモンドは冷めてから合わせて下さいね。











実家の母親とその姉妹 3人が集う持ち寄りランチは、昨日が集い納めだったようです。
今年最後の母のご飯はツナご飯。
鯖缶がツナ缶の売り上げを抜いたという今、敢えてツナ缶を選ぶ母が逞しくも感じます。
母が届けてくれたすぐに冷凍しておいたご飯を、朝温め直して朝食の主食に。

ちょっと焦げた部分が香ばしくて、今になって母の新しい味を毎度噛みしめております。

母にしては珍しい食材、ツナ缶。
聞けば、美容院でカットをしてもらいながら聞いたレシピなんだそうです。

美容院でお料理の話をするなんて。
今まではお料理などに興味を示さなかった母が、ねぇ、美容院でそれを話題にするなんて。
ご飯に添えてくれるおかずは、私が高校生の時にお弁当に詰めてくれたものもちらほら。
ささ身を卵にくぐらせてさっと焼くピカタ、懐かしい味です。





さ、今年最後の歯医者さんに行ってきましょう。
今年最後の定期健診です。
帰宅したら、今日は日本酒ですよ。
主人が魚屋さんに寄ってくると言っておりましたから。

先週主人が手に帰宅したお刺身用のトロさわら。
お刺身が苦手な私用に、半分をさっと軽く火を通した煮物にしました。
その煮魚の味が忘れられないのですって、主人は。

posted by しんさん at 13:38 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月30日

タルトタタン 2018 〜 柿ver.

主人が信州から毎年取り寄せる “名月りんご”
そのりんごをたっぷり使って、タルトタタンを焼くのがこの時期の恒例となって数年が経ちました。

今年も2回タルトタタンを焼きました ⇒ ☆彡 ☆彡
2018年のタルトタタンはタルト生地も全粒粉で手作りし、手順もほんの少し変化した進化版。
前回のタルトタタンで焼き納めと思っておりましたが、ここでタルトタタン再び。

りんごでなく、柿のタルトタタンです。
ぽってり煮た柿をたっぷり使った柿のタルトタタン。

近所の葡萄園で主人が箱買いした30個の柿。
岐阜というお土地柄、この時期になるとどこの家でも柿余りの傾向大。
なのでこの大量の柿を差し上げることも出来ず、せっせとお料理に使ったりして楽しんでおりました。
でも前々から作ってみたかったのです、柿のタルトタタン。

これ、美味しいですよ。
もしかしたらりんごより好きかも、それくらい気に入ってしまいました。
カラメリゼされた柿ってこんなに美味しくなるのですね。
横に添えた水切りヨーグルトが不要なくらい、柿の甘さにうっとりしてしまいました。










りんごよりお砂糖もバターもやや控えめにし、煮る時間もやや短めに。
以下の分量でWILTON製のレギュラーマフィンパンにぴったり6個分です。
  1. 全粒粉のタルト生地はりんごver.のものと全く同じです ⇒ ☆彡
    時間のある時に生地をまとめておき、冷蔵、もしくは冷凍しておけるのでとっても楽ちん。

    柿を煮終わった頃に薄くのばし、瓶の蓋等で丸く抜いて準備しましょう。
    使うギリギリまで冷やしておきます。

  2. 柿は6個使いました。正味930g。

    皮をむき、縦に4等分しておきます。
    種を取り除くのが理想ですが、そこはお好みで。

  3. てんさい糖 40g
    お水 小さじ2

    をお鍋に合わせ、中火でカラメル状に煮詰めます。
    ここに無塩タイプの醗酵バター 40gを加えて素早くなじませましょう。
    お塩をほんのひとつまみ加えて隠し味に。

  4. 柿をお鍋に加え、カラメルを全体によくからめます。
    てんさい糖 40gを追加し、キッチンペーパーで落し蓋をして弱火で50分ほど煮ます。

    柿が焦げないよう、途中で上下を返して水気が十分全体になじむように。
    りんごに比べて柿は崩れやすいので、りんご以上に丁寧に、そっとそっと。

  5. オーブンシートをマフィン型に合わせて大きめにカットし、軽くお水で湿らせながらやわらかく揉んで型に敷き詰めます。

    柿が熱いうちに型にぎゅっと敷き詰めて冷ましましょう。

  6. タルト生地を乗せて軽く押さえ、包丁で小さな切り込みをいくつか入れます。

    200℃に予熱したオーブンに移し、設定温度を180℃にして40分。

    予熱がとれたら冷蔵庫に移し、ひと晩おいて生地を落ち着かせます。











マフィン型で焼く小さなタルトタタンがすっかり気に入ってしまいました。
オーブンシートごと保存容器に詰めて冷蔵庫に保存すれば、場所も取らず効率的です。

りんごのタルトタタンと同じく水切りヨーグルトを添えました。
でも、柿ver.の時は水切りヨーグルトはなくても良いかも。

こうして2018年のタルトタタンは柿で焼き納め。
明日からはいよいよ12月のスタート。
お正月料理がちらちらと頭を過ぎる頃合いです。

posted by しんさん at 14:04 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月19日

タルトタタン 2018 焼き納め 〜 おひとりさまver.

例年通り、今年も主人が信州から取り寄せた名月りんごでタルトタタンを焼きました ⇒ ☆彡
今まで楽をして冷凍パイシートを使うのが常でしたが、今年は全粒粉を使った手作りタルト生地で。
素朴な全粒粉生地の評判は主人には今一歩、ですが私は気に入ったので今後はこれで。

先週末、今シーズン二度目のタルトタタンを焼きましたよ。
おそらく今年のタルトタタン焼き納め、最後のタルトタタンでしょう。
今回はマフィン型を使った小さなタルトタタン、おひとりさまタルトタタンです。

金曜日、マンションは浄化槽清掃の為に1日断水とのこと。
ならばと久しぶりに美容院の予約を致しました。

長いお付き合いの美容師 たまチャン、髪のお手入れをしてもらいながらのつまみ食いはいつものこと。
どうも最近体調が芳しくなく痩せっぽっちなたまチャンに、りんごたっぷりのタルトタタン。
ランチ代わりに一緒につまもうと、持ち運びしやすいマフィン型で焼いてみましたよ。





今回もたっぷり6個分の名月りんごを使って焼きました。
いつもより濃い色になるまでしっかりとカラメリゼしてからりんごを煮たのですが、理想のタルトタタンにはまだまだな色合い。
いつになったら到達するのやら、憧れのしっかりカラメリゼされた琥珀のようなタルトタタン。





  • 基本的な材料・手順は前回と同じ ⇒ 2018年11月08日

    てんさい糖 60gとお水 大さじ1を合わせたら、今回は濃いめに色付くまでじっと耐えから醗酵バターを合わせてみました。

    りんごをからめたらてんさい糖 60gを追加し、オーブンシートで落し蓋をして弱火で煮ます。
    縦に整列したりんごの愛らしさ。
    40分ほどしたら上下を返し、全体がムラなく色付くようにしましょう。

    今回はいつもより10分弱長く弱火で煮ました。
    今までのなかでいちばんの出来じゃないかしら。






  • タルト生地は既に準備して冷蔵庫に冷やしておきました。
    フードプロセッサーを使うので、何かの片手間に仕込んでおける手軽さが何より。

    ラップで挟んでめん棒で薄くのばし、マフィン型に合った瓶の蓋で抜いて冷やしておきます。
    オーブンシートをお水で湿らせてマフィン型に敷き込み、りんごをしっかり押し込みましょう。

    りんごが冷えたらタルト生地で蓋をし、包丁で切り込みを入れながらりんごと密着させましょう。
    いつもは200℃で30分ですが、サイズがサイズなので今回は180℃で40分。






派手にカラメルが流れ出ましたが、それも想定の範囲内。
冷めたら冷蔵庫でひと晩寝かせて出来上がりです。

タルトタタン 2018の焼き納めです。

ひと箱あったりんごもこれで残り2個。
ちょっと寂しさを感じておりましたところ、主人が今度は柿を抱えて帰宅しました。





今年の夏お世話になった葡萄園、今は柿の出荷時期だそうです。
樹齢100年の柿の木を誇るこちらで、主人が柿を30個ほど買って帰宅しました。

『ちょうど仕事であっちの方に寄ったんだ、どぅみぃ (私のことです)を驚かそうと思って、ね。』
はい、お望み通りびっくりしてちょっとだけ呆れました。





今、野菜室もワインセラーも柿が占領しております。
タルトタタン 2018、今年の名月も筋肉質で甘い良いりんごでした。

posted by しんさん at 13:34 | Comment(2) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月08日

タルトタタン 2018 〜 今年はタルト生地も手作り編

毎年、この時期になると主人が信州から名月りんごを取り寄せます。
そしてそのりんごで必ず一度は拵えるのが、贅沢にりんごをたっぷり使ったタルトタタン。

遡れば2015年、NHKの “グレーテルのかまど” で紹介されていたタルトタタンのレシピを試してみたくて、初めて挑んだのが事の始まり。
以来なんど焼いたのでしょうか、タルトタタン。

そして今年もタルトタタンの季節となりましたよ、タルトタタン 2018です。

今年はちょっとレシピを変えてみました。
が、名月りんごをたっぷり使用するのは毎年変わらず。
例年のりんご5個を今年は更に増量し、名月りんご 6個を使ったタルトタタン 2018。

今年はタルト生地も手作りしてみましたよ。

そう。
“グレーテルのかまど” 風タルトタタンとは言え、毎年タルト生地の代用として使っていたのは愛用致しておりますベラミーズの冷凍パイシート。
タルトタタン 2018は、全粒粉を使ったタルト生地に挑戦してみましたよ。

思い切ったカラメリゼには毎年なかなか至りませんが、今年のタルトタタンが今のところいちばんのお気に入りです。

フードプロセッサーを使う料理の片手間、ちょちょいっとタルト生地を仕込んで冷凍保存。
余裕のある時にりんごを1時間かけてゆっくり煮込み、ストウブに詰め込んだらまたひと休み。
生地を冷蔵庫に移してのばし、りんごにかぶせてオーブンで焼いたらひと晩おいて出来上がり。

こんな風に分割して作業出来るのも、タルトタタン作りが数年続けられる魅力かもしれませんね。






“グレーテルのかまど” からちょっとだけひとり歩きを始めた今年のタルトタタン。
いえ、もしかしたらこちらのレシピの方が一般的なのかもしれません。
以下の分量で、16cmのストウブにぴったりひとつ分です。





先ずは全粒粉のタルト生地から。
  1. 全粒粉薄力粉 100gを目の細かいザルでふるってフードプロセッサーへ。
    よく冷えた無塩タイプの醗酵バター 50gをさいころ状に切って加え、小刻みに回転させて粉となじませましょう。
  2. 全体がそぼろ状になじんだところで、冷水 20g (氷と合わせて20gにしても) と合わせておいた卵黄 (1個分) をよく溶き混ぜて加えます。
    更に小刻みに回転させてなじませましょう。

    全体がひとつにまとまったところで大きめにカットしたラップの上に移し、生地を上下左右に折りたたみながらひとつにまとめます。

  3. 生地をぴったりとラップで包み、冷蔵庫もしくは冷凍庫へ。
    翌日使うのであれば冷蔵庫で良いのではないかしら。
    今回はいつ次の段階に移るかが未定でしたので冷凍庫へ。






気持ち的にも時間的にも余裕のある時を見計らってりんごをじっくり煮ましょう。
  1. 名月は6個。
    皮をむいて縦に4等分し、ヘタを除いておきます。
  2. てんさい糖 60g (極少量残っていたグラニュー糖を使い切りたかったので、このうち10g程はグラニュー糖です)
    お水 大さじ1

    を合わせ、ゆっくりお鍋を傾けながら中火で煮溶かします。
    色付いてカラメル状になったら、これ以上焦げないよう一旦火を止めて無塩タイプの醗酵バター 50gを溶かしましょう。

    冷たいバターを加えるので、カラメルが少しかたまります。
    様子をみて弱火で温めながら、バターとカラメルをしっかりとなじませましょう。
    バターがしっかり溶けたところで、鍋底の縁にこびりついたお砂糖のかたまりを弱火で溶かしながら木べらでこそげ取ります。

  3. 全体が滑らかなキャラメル状になったら、用意したりんごを少しずつ加えてからめます。
    ここでもカラメルが冷えてかたまったら弱火で温める、を繰り返しながらりんご全体にになじませましょう。

    りんごにカラメルがなじんだところで、てんさい糖 60gを追加してりんごにまぶします。
    中央に穴をあけたオーブンシートで落し蓋をし、均一に色付くよう時々りんごの上下を返したり位置を変えたりしながら弱火で1時間じっくり煮ましょう。

  4. オーブンシートを水で湿らせて程よく絞り、16cmのストウブに敷き込みます。
    隙間なくりんごを並べ、煮詰まった煮汁を上から回しかけましょう。

    ここまで作業は一旦完了。
    りんごが冷えたら再開します。






朝食のお片付けをしながらりんごを煮て、ストウブに詰め込むまでを終えました。
ここからは夕食の支度の片手間に。
  1. 冷凍しておいたタルト生地を冷蔵庫に移し、解凍しておきます。
    ラップで挟んで薄くのばし、ストウブの大きさに合わせて包丁で生地を切りましょう。
  2. 敷き詰めたりんごの上にタルト生地をかぶせてしっかりと覆います。
    包丁の先でタルト生地全体に穴をあけ、220℃に予熱したオーブンへ移しましょう。

    設定温度を200℃にして焼くこと30分。
    目まいを誘う香りです。

  3. 粗熱がとれたらラップをしてひと晩冷蔵庫へ。
    翌朝、ストウブを軽く火にかけて固まったカラメルを溶かしてからお皿に当てて返します。

    タルトタタン 2018は、ちょっとずつちょっとずつの小分け作業の集大成。
    加齢によるお料理方法の変更、長くお料理を楽しむためにはこれも大切です。

    今年は水切りヨーグルトを添えてみました。
    りんごの風味がしっかり楽しめる甘さ、素朴な全粒粉のタルト生地、うん、美味しい。











と恒例のタルトタタン、2018年の記録も残したところで。
タルトタタンを仕上げる片手間に、今日のお弁当のことも忘れていませんよ。

今週はウラド豆のお片付け強化週間。
昨日拵えたウラド豆のペースト (☆彡) を今日も使います。

小さなシュー生地の中には、ぎっしりとウラド豆ペースト。

ヨーグルトでのばしたウラド豆ペーストを、ほんのりココナッツ風味のシュー生地に詰めてみました。
シュー生地って、慣れてしまえばこんなに簡単でこんなに経済的なものってないのでは?って程。

・・・シュー生地に詰め込めば、何となく手が込んでいるようにも見えますしね。





卵 1個を使った潔いシュー生地。
少量ですので本当に簡単ですよ。
以下の分量で、小ぶりなシューが5つ焼けました。
  1. 全粒粉薄力粉 20gは目の細かいザルでふるっておきます。
    卵 1個を溶きほぐしておきましょう。
  2. オリーブオイル 20g
    お水 50g

    をお鍋に合わせて煮立て、ここに1の全粒粉薄力粉を一気に加えます。
    火からおろして木べらで勢いよく混ぜましょう。
    生地がなじんだところでお塩をひとつまみ加え、弱火にかけながら1分弱捏ねます。
  3. 火からおろして更に捏ね、少し温度が落ち着いたところで溶き卵を少しずつ加えながら混ぜます。
    一気に卵を加えると、生地の熱でかたまってしまうので少しずつ混ぜながら加えましょう。

    生地をすくって3角形にゆっくり落ちてくるくらいが生地の状態の目安。

  4. 1cmの口金をつけた絞り出し袋に移し、十分に間をあけてオーブンシートを敷いた天板の上に絞りだしましょう。
    指先にお水をつけて生地のとんがりを抑え、茶こしでココナッツパウダーをふりかけます。

    霧吹きで2〜3度水を吹きかけ、220℃に予熱したオーブンへ。
    設定温度を200℃にして先ずは15分。
    しっかり膨らんだら180℃に下げ、更に10分弱焼いてそのまま庫内で冷ましましょう。

    粗熱がとれたところでオーブン庫内から外に出し、しっかり冷まして仕上げます。

  5. ウラド豆ペースト (☆彡) にヨーグルト・蜂蜜・シナモンパウダーを加えて詰めやすい状態にのばし、絞り出し袋に移します。
    口金をつけてはおりますが、ウラド豆が詰まって不具合が生じましたので後々外しました。

    シュー生地の裏に菜箸で穴をあけ、ウラド豆ペーストが溢れるまでたっぷり絞りだしましょう。

    シュー生地の中にぎっしりウラド豆ペースト。
    幸い主人も楽しんでいてくれるようなので、ウラド豆お片付け強化週間は明日も続きます。











たとえ仕上げだけとは言え、タルトタタンとシュー生地の同時進行は少々慌ただしくもありました。
お弁当のお菜は要領良く済ませましょう。

昨晩のうちに “鰹のなまり節” を自家製塩麴に漬けておきました。
こうしておくと、なまり節がしっとり美味しくなるのです。
そんなしっとりなまり節をつかった乾物サラダ、なまり節・ひじき・高野豆腐のコンビネーションです。






  1. なまり節の準備は前日に。

    なまり節は適当な大きさに切ってザルに移し、たっぷりの熱湯を回しかけましょう。
    これをざっくりとほぐし、自家製塩麴とヨーグルトを合わせた中に加えて和えておきます。
  2. ひじきはたっぷりのお水で戻してザルに移し、こちらもたっぷりの熱湯を回しかけましょう。

    高野豆腐はひたひたのお水で戻した後、不要な水を捨てて電子レンジで1分弱加熱します。
    冷めたら手のひらに挟んで水を絞りましょう。
  3. 1〜2をボールに合わせて胡麻油をたらし、レモン風味のミックスソルトをふりましょう。
    市販の浸し豆を加えて和えれば出来上がり。

    アクセントに散らしたのは、ヒナさんから頂いたタイの豆菓子。
    塩味が程よく効いていて、そのまま食べても美味しいの。











こうして、今年も無事タルトタタンが朝食に並ぶ時期を迎えることが出来ました。
タルトタタンにアイスクリームを添えることも多かったのですが、今年は水切りヨーグルト。
溶けるから最初に食べようか?なんてこともなく、落ち着いてゆっくりと食べられます。

今日の朝食はいつも以上にボリューム満点です。

主食は鶏粥。
なまり節と一緒に定期的に取り寄せているあおさをトッピングしました。

今朝のお魚はしめ鯖。
大好きなアボカド・ルッコラとの組み合わせ。

お味噌汁の具に蕪を使うことが多くなりました。
季節感がお味噌汁に満ちております。





今日の備忘録は随分と長くなってしまいました。
間もなく主人が帰宅します。
仕事部屋を整えて私は温かなリビングへと移りましょう。
今日は温かというより暑いくらいですけどね。

posted by しんさん at 14:01 | Comment(0) | たまぁ〜に作る凝ったお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする