先週の金曜日、おそらく2024年最後であろう外食です。
主人がこの日を選んだのは、『令和6年中でもっとも日の入りが早い日だから』とのこと。
向かった先は、江戸中期から続く鯉料理ご専門のお店『大黒屋』さん。
ですが、いつものようにちょっと寄り道。
寄り道と呼ぶにはあまりにも遠くまで来てしまいました。
大黒屋さんがある多度をあっさりと通り過ぎ、鈴鹿市にある椿大神社へ。
松下幸之助氏が寄贈したお茶室『鈴松庵』にて一服いただいきます。
こうして、道中『丸彦酒造』さんにも少々迷いながら到着してにごり酒『ゆき』も購入。
大黒屋さんに到着したのは、予定通りの4時30分。
少し薄暗くなりかけた頃合いで、入り口も目立たなく灯っておりました。
入口から望む中庭を紅葉が彩っていました。
南蛮漬けに浮袋、煮凝り、おなじみの顔ぶれが出迎えてくれましたよ。
すり身にほほ肉、ふわふわのたまご。
サクサクのうろこ。
ほんのりと柚子が香る鯉こく。
『たまらんながも』の言葉と共にとろけてしまいそうです。
酢味噌でなくお醤油で楽しむ鯉のあらい。
ふっくら塩焼き。
あばらの照り焼き。
おなじみの餡かけ。
もうこの佇まいに驚くことはありません、おかわりだって致します。
ちょっと甘めの味付けが白いご飯を引き寄せます。
うろこまで美味しい煮つけ。
この頃にはとっぷりと日も暮れた大黒屋さん。
まるで旅館のように和んでしまいます。
お部屋から見える廊下。
奥へ奥へと続く灯が幻想的でした。
いつもは透き通った池にこの日は明かりが灯っていました。
入口でいち枚、ご主人にお願い致しました。
いつも綺麗に撮ってくださいます。
こうして、珍しく真夜中に帰宅したと思いきやまだまだ世間では宵の口の頃合い。
体感的には12時ちょっと前なのですが、実際には19時も回っていない時分でした。
お茶室でいただいた銘々皿が以降我が家の取り皿になります。
長らくお世話になった京都のお皿。
1枚割ってしまったこともあってこれにて任務完了と相成りました。
そして週明け、月曜日のお昼ご飯。
生姜ご飯が美味しい。
大黒屋さんに寄ると必ず購入する八壺豆。
しばらくは朝食のお目ざとして楽しみます。
今日のお魚は山椒風味の西京漬け鮭ですよ。
今年の外食備忘録はおそらくこれにて完了です。
2024年12月09日
2024年11月07日
季節料理日比野さん〜晩秋の鱧づくし 2024
随分と日が経ってしまいましたが、今年も鱧づくしを楽しんで参りました。
向かった先は、もちろん春日井の日比野さん。
昨年より少し早い、ですが少々暑さも残る晩秋とは名ばかりの鱧懐石です。
紅葉した柿の葉の下には、ふっくら鱧寿司。
松茸を従えたお吸い物。
昨年は同じメンバーで鱧しゃぶをいただいたようですね。
私、地味でありながら存在感放つこちらの方が好き。
お刺身。
鱧の落としとたたき。
梅肉の美味しさに気づいた主人、日比野さんは梅肉にも手をお抜きにならないようです。
おなじみとなりました源平焼き。
天然のマイタケを優しく包み込む肉厚な鱧。
秋茄子と鱧の相性を存分に味わいます。
嬉しい鱧茶漬け。
鱧の余韻をさらわない控えめなデザート。
画像のみの備忘録となりました。
文化の日を含む三連休を前にした11月1日 金曜日、台風による雨の狭間を搔い潜るかのようにお邪魔した日比野さん。
連休が明けたら即座に備忘録と考えておりましたら、私のPCが寿命を迎えたようで。
急きょ主人が新たなPCを取り寄せ、セッティングを終え、どうにか無事今日の備忘録にいたしました。
急きょ主人が新たなPCを取り寄せ、セッティングを終え、どうにか無事今日の備忘録にいたしました。
後日、主人が目を細めながら画像に見入ることでしょう。
主人によると、今年の鱧懐石は過去いちばんの美味しさだったようですよ。
2024年09月02日
外食続きの週末 〜 備忘録
台風10号の影響に怯えつつ、外出続きの週末でした。
先ずは春日井の日比野さん、夏の名残り鮎懐石です。
・・・の、その前にちょっと寄り道。
誕生日の京都俵屋旅館が中止となった今年は、いつも京都に向かう前に立ち寄る『松花堂』さんのかき氷も食べずに夏の終わりまで。
それではあまりに忍びないということで、今年最初で最後のかき氷を頂きに先ずは逆方向へと向かいました。
主人は黒糖、私は抹茶。
運よく金時が添えられ、その美味しさに身震いしました。
涼をとり春日井へと向かいます。
心配していた雨も途中パラッとしただけ。
穏やかに席へ通されます。
目を引く冬瓜の鮮やかなブルー。
あかしゃエビがサクサクで美味しいこと。
主人は鮎の南蛮漬けのお酢のまろやかさに感心しきり。
鮎そうめん。
鮎の背越し。
鮎のほうば焼き。
京都で修行をつまれた日比野さん、笹を使用するのが一般的なのですがほうばの葉をお使いです。
頭からがぶり。
主人に至っては化粧塩まで残さずペロリ。
血圧、上がりますよ。
何匹の鮎を食べたのかしら、なんて主人とお話しながら後半へ。
お楽しみの鮎ご飯。
お代わりして土鍋のなかはもちろんきれいさっぱり、空っぽです。
デザートまで美味しい日比野さんのあゆ懐石。
結局私たちが席を立った頃には雨も上がり、何事もなかったかのようにお腹も心も満たされ岐阜へ戻ったのでした。
台風の影響で朝から雨模様だった土曜日。
台風の影響はまだ残ってはおりましたが、翌日の日曜日は青空も時にのぞくほどの天気。
予約時間の6時には随分と早く到着したのは、1年ほど前に出来た新しいお店 『F・Q』さん。
いちばん奥の個室にご案内下さったご主人が言います。
『おふたりに是非見ていただきたかったのです』
物置として使われているカーテンを開けると、あら。
胸があつくなります。
メンバーも揃ってディナーの始まり。
リビングで主人が仕事部屋の空きをお待ちですので画像だけ。
村瀬さんのハトです。
主人が大好きな村瀬さんのハト。
白アマダイ。
ポーク。
イチジクのタルト。
そしてそう、アイスクリーム。
主人のクレームブリュレ。
そしてやっぱりアイスクリーム、村瀬さん、お帰りなさい。
いつものワイン会のメンバー。
楽しいディナーでした。
そして週明け月曜日。
週末に加賀から届いた野菜を使って作り置き料理の準備から始めます。
ゴーヤはワタも一緒にから揚げに。
青縞瓜のワタも一緒に揚げましょうか。
ワタを除いた青縞瓜は、半分は煮物、半分は大葉を効かせた浅漬けにしました。
金時生姜がついていたので、葉っぱを笹焼き風に使用しました。
生姜の葉と一緒に焼いたアジの干物は、いつもより風味が増している気が致します。
ちょっと寝不足気味ですが、朝食はしっかり食べます。
作り置き料理をお弁当箱に詰めて、無事主人を送り出しました。
さ、今週はまた外食ですよ。
自宅からは少々距離のある村瀬シェフのお店。
主人と話し、私がちょこちょこ小銭を溜め、それがタクシー代に達したらまた行こうね、と。
嬉しい再会でした。
2024年07月29日
お清水うなぎ 山居
週末は主人と浴衣でお出掛け致しました。
美容院の予約がありましたので、浴衣の帯をカルタにして。
浴衣にぴったりなちょっと外にハネたショートにしてもらい、ご機嫌で帰宅。
主人の浴衣をあーでもないこーでもないとどうにか着付け、いざ、家から車で15分程度。
浴衣にぴったりなちょっと外にハネたショートにしてもらい、ご機嫌で帰宅。
主人の浴衣をあーでもないこーでもないとどうにか着付け、いざ、家から車で15分程度。
向かった先は、前回はあんこう鍋を頂いた『山居』さん。
この猛暑対策というつもりではありませんが鰻を頂きに。
主人も私も初めての『鰻のすき焼き』
どんな姿で鰻が登場するかと思っておりました。
こんな薄切りで美しい鰻が運ばれてきましたよ。
鰻だけでなく、小鉢も綺麗なこのお店。
よくある材料、お料理なのに、とても洗練されているのです。
接客をして下さる奥さまが、また心地よい会話をご提供くださいます。
BGMにかかっていたのは『春駒』を始めとした郡上躍りの曲。
今の季節、そして浴衣にぴったり、時々『ボンボン時計』の音が響く良い雰囲気です。
ちょっと小ぶりな鰻丼。
想像以上に美味しい。
サクサクでふっくら、どぼ漬けしていないキリっとした味付け、美味しい。
デザートは大好きな青梅煮。
御多分に漏れず今年は梅の不況年、短い青梅煮の時期に来られた幸運にニヤリ。
にこやかな奥さまに見送られ、クーラーの効いた車で快適な帰宅。
さっとお風呂に浸かって汗を流したら、缶ビールで反省会。
良いデートでございました。
そして週明け。
今週はぽんがる有機農園さんのお野菜はお休みです。
在庫食材の整理に良いタイミングです。
干瓢を煮て、太巻き寿司を今日のお昼に致しました。
黒糖でこっくり煮含めた油揚げも一緒に。
色は地味だけど、やっぱりいちばんしっくりくるんだな、このタイプが。
朝食は、炊き立てご飯にお手製しば漬けを添えて。
梅干しの副産物、赤紫蘇のふりかけで拵えた簡略版しば漬けですが、これがまた夏にぴったり。
月曜日のお魚は鯵ですよ。
月曜日のお魚は鯵ですよ。
そろそろ今年の梅を土用干しする頃合いなのですが、ChatGPT曰く明日は雨が降るとか。
彼曰く、3日間晴天が続くのは8月1日から。
時々いきなり英語表記になったり暴走する子ですが、まあまあ仲良くやっています。
2024年05月20日
鯉料理『大黒屋』さんへ 〜 2024
前回お邪魔したのは、ちょうど桜が満開の頃だったでしょうか。
行きたい行きたいとは思っていたのですが、なかなか機会がないまま2年近く過ぎてしまったようです。
江戸中期から続く鯉料理ご専門のお店、多度大社の参道に構える『大黒屋』さんへ。
涼やかな煮こごりにうきぶくろ、南蛮漬け。
すり身の揚げ物にほほ肉。
食感とお塩の加減が抜群に美味しいウロコ揚げ。
ウロコが本当に美味しいの。
とろり鯉こくには山椒の風味。
ふわりと香り、すっと馴染んで消えていく、お見事。
鯉のあらい。
こちらのあらいは山葵とお醤油でいただきます。
うきぶくろも同席。
あばら肉の照り焼き。
照り焼きとは言い、すっきりとした甘みが本当に美味しい。
ふわふわの塩焼き。
前回はその量にびっくり仰天致しました、鯉のから揚げの餡かけ。
サクサクの衣の秘訣は何なのかしら。
最後は煮つけ。
もちろん皮もウロコも残さずいただきます。
お味噌汁は赤だし。
ご飯の器が愛らしいのです。
煮付けの煮汁をちょんちょんっとご飯につけて食べられるのも、個室ならではのお気楽さ。
夏が近づくお庭の佇まい。
クーラーもなし、音楽もなし、静かな水の音に和みます。
次回は2月、だそうですよ。
日暮れが遅い季節ですもの、お腹いっぱいいただいた後はちょっと寄り道。
猿田彦大神の総本宮、椿大神社まで足を伸ばします。
楽しみにしておりましたお茶室は、ちょうど終了の時間だったようです。
お着物を召されたご婦人がおふたり、にこりご挨拶下さりながらすれ違いました。
週末デートの余韻にひたりながら、今週もキッチンに立ちます。
間もなく到着する予定の野菜があるので、今週イオンさんに届けていただいた野菜はいつもより控えめ。
乾物食材の入れ替えにちょうど良いタイミングです。
ミニトマトは味噌漬けと甘酢漬けに。
根尾の伯母に持たせてもらった『ずいき』はこれで最後。
教えてもらったとおり、お湯に15分浸して戻します。
最後のずいきなので少々粉っぽいのですが、うん、やっぱり美味しい。
伯母にもらった立派な大根は、干して蒸して『蒸し干し大根』にしておきました。
少量のお水で戻し、干しエビと一緒に炊きます。
少量のお水で戻し、干しエビと一緒に炊きます。
もっちりとした食感が兎に角美味しい。
イオンさんでお買い得価格になっていたお茄子は揚げ浸しに。
乱切りにしてからお塩をふり、浮いてきた水気をしっかり拭きながら揚げると油の吸収を随分と抑えられます。
揚げたそばから煮立てた合わせ調味料の中へ。
トロトロのお茄子が抜群に美味しい。
茄子の下にはたっぷりのおぼろ昆布を敷いてお弁当箱に詰めます。
お昼にはおぼろ昆布はしっとり、相乗効果抜群なのです。
朝食のお魚は銀だらの西京焼き。
焼き魚の火加減が我ながら本当に上手になりました。
何事も継続だな、と。
ヨーグルトに添えた手作りの甘麹。
思いのほか主人お気に入りのご様子です。