2025年03月12日

ベンジャミン・シルバー氏に会いに行く 2025〜東京 高輪編・翌日

急きょ決まった東京一泊旅行。

お声をかけてくださったインポーターさん、ベンジャミンとはお別れして2日目の東京。
夜が明けてきましたよ。

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ゆっくりと身支度を整えて出発します。
混雑する山手線は避けて、京浜東北線に乗って秋葉原まで。
主人が楽しみにしておりました鮟鱇鍋、いせ源さんでお昼ご飯です。

先ずは菊正宗の熱燗。

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東出さんがいらしていた時と同じ席に通されましたよ。
ちょっと嬉しい。

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ホタテに、鮟鱇の白身の南蛮漬け、菜の花の辛子和え。
あー、なんだか嬉しい選手入場。

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鮟鱇の『とも和え』
鮟鱇の身を肝とお味噌で和えたお料理ですって。
まさにしみじみ熱燗の気持ちに沿ったお味です。

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煮こごり。
勝手な東京のイメージ、ちょっと甘めのお醤油味。
鮟鱇の卵巣が琥珀に閉じ込められています。

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きも刺し。

普段、私はあまり喜んで食べるものではないのですが、これは美味しい。
鮟きものイメージ、あれは何だったの?ってほど。
ただ"とろける"とは全く異なる存在感。

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小声で盛り上がっている間に、鮟鱇鍋のご登場です。

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お鍋が煮立つのを待ちます。
肝醤油でおめかししたお刺身をいただきながら。

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お醤油味の鮟鱇鍋。
私たちが普段いただくのは西京味噌仕立てのお鍋、さて、主人の反応が楽しみです。

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熱々のから揚げ、鶏のから揚げより断然こっちが好き。

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1合だけ、って言っていたのにね。
菊正宗の徳利がふたつ並んでしまいました。

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東京の人はいつもこんな美味しい鮟鱇鍋が食べられるのね。

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お待ちかねのおじやの時間。

お店の方が『くれぐれもご飯に触れないで下さいね』
念押しされてしまうほど、私たち我を忘れていたのかしら。
鮟鱇の旨味を鍋肌にまとったお鍋がどこか誇らしげです。

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粗めにほぐした卵、白身のふくらみについ誘惑されてしまいそう。
沸きあがる食欲をぐっと押さえて、お店の方の手の動きだけを凝視するふたり。

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あぁ幸せ。

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お客さまのいないテーブルのガス火は暖房替わりだそう。
暖房機の温風がお鍋の火を揺らして邪魔するのを防ぐためですって。

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火の当たりが小さ目なガス台。
今の時代、この火口のものはないのだそう。

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風の強い寒い日でした。
ですがお鍋のおかげでお腹はいっぱい、体もホカホカ。

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おや?
正面の甘味屋さんは、どこかで見た佇まい、そして軒下の行燈。
あぁ、虎ちゃんたちがお団子を召し上がっていたところですね。

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虎ちゃんやよねさんを気取って"竹むら"さんという手もありましたが、兎にも角にもお腹はいっぱい。
先ずはしっかり歩いて、目的のお買い物を済ませます。

そしてその後は、やっぱり甘いものを欲します。
神田明神のすぐお隣、甘酒のお店『天野屋』さんへ。


甘酒の美味しさも効果もしっかり堪能できる冷やし甘酒をお願いしました。

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お外は賑わっておりましたが、お店の中はシンとしていました。
お庭のツバキが満開。

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メジロが蜜を吸いに来ていましたよ。

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外の喧噪を全く感じない静かな、それでいて温もりのある店内。

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仲良さ気なご高齢ご夫婦がお店に入っていらっしゃいました。
新幹線の時間もあることだし、私たちはそろそろお暇しましょうか。

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こうして、なんとなく恒例になりました『ベンジャミンに会いにいく早春一泊旅行』、2025年も無事終了しました。
ベンジャミンからいただいたボールペン、そしてサンタバーバラのチョコレート。

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いせ源さんで鮟鱇鍋を楽しんだ後、どうしても行きたかった『箸勝』さん。
『割箸の専門店、どぅちゃん好きそうだよね』
そう主人が勧めてくれたお店です。

『専務』と呼ばれていた男性の、並々ならぬ雰囲気が印象的でした。
そして主人と、車の話で小声ながら盛り上がる姿は格別な品格を放っておいででした。

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お土産でいただいた竹の箸。
いつ使い始めようかしらね。


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2025年03月11日

ベンジャミン・シルバー氏に会いに行く 2025〜東京 高輪編

まだまだ寒さの残る2月の末。
リビングでのんびりくつろぐ主人のスマホに、馴染みのない方から突然のメール。

ワイン醸造家のベンジャミン・シルバー氏を囲むお食事会、インポーターの方からのお誘いでした。
お食事後のセルフィーもすっかり定番になりましたね。

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これで3回目になるのかしら、Benjamin Silver氏と日本でお会いするのは。
  
 2023年は東京でした ☆彡 2023年03月03日
   
 そして昨年、2024年は私にとって初めての大阪 ☆彡 2024年02月26日


突如決まった東京一泊旅行。
今年は岐阜羽島からひかりに乗って品川で下車。
まだ小雨が微かに残る中、ひと息ついて向かった先はお洒落なお店  L'ARBRE(ラルブル)



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可愛らしいタルト。

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グジェールのフィリングは福来魚(フクラギって読むそうです、ぶりの小さい子)に生海苔を合わせたそう。

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山形牛のコロッケ・・・え?コロッケ?
そうお呼びするにはあまりにお洒落な佇まい。

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カニに淡路の玉ねぎにフルーツトマト。

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自家製キャビアとそうじゃないキャビアの食べ比べ、あら。

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岐阜県産ツキノワグマのベーコン、ですって。

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パテ・アンクルートの美しい断面に主人反応します。

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宝きじにどろぶた、津軽鴨のフォアグラ・・・宝きじって誰?

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コンソメロワイヤルには鶏冠。
あら、モミジだけでなく頭も食べられるのね。

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鱗がお見事な甘鯛。

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蝦夷鹿。

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ローリエとシークワーサーのシャーベット。

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"かづの牛"・・・また存じ上げない方が。

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このあたりに関しては、もはやなぜ画像が残っているのかすら不明。

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あ、これは覚えています。
主人が『ジョエル・ロブションのジャガイモのピュレ』の話をし、シェフが興味津々で在庫食材を使ってパフォーマンスしてくれたもの。

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白胡麻、大好き。

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柑橘系、大好き。




6人でのお食事会でしたよね。
たくさん楽しみましたね。

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と、お料理が豪華過ぎて、そして品数が豊富過ぎて、私の頭では追い付かず。
それでも楽しい食事会がお開きと相成りました。

この後、雨も上がった夜道を皆で帰途につき、偶然同じ高輪プリンスホテルにお宿をおとりになっていたベンジャミンとはエレベーターまでご一緒。
明日は5時起床で大阪だそうですよ。

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ベンジャミンに頂いたサンタバーバラのチョコレートと、ワインのロゴ入りボールペン。
東京の夜景を眺めながら、明日の東京見物へと思いを馳せるのです。

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2025年02月25日

山居さんのあんこう鍋、そして3連休

2月23日の天皇誕生日、その翌日の振り替え休日を含む2月終盤の三連休。

連休前の金曜日、仕事を終えた主人がひと息ついた頃合いで自宅を出て、向かった先は車で15分程度のうなぎ屋さん。
親しい友人のように迎えてくださる女将さんにご挨拶をして席に着きます。

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前菜に珍しい鰻の薄造り。

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胡麻豆腐やスズメダイのてまり寿司、あん肝・・・

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そう、鰻屋さんでいただくあんこう鍋、2025年、山居さんのあんこう鍋です。

  2024年のあんこう鍋は2月19日でした ☆彡

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お鍋を火にかけて、準備が整うまでツルツルの茶碗蒸しをいただきます。
ネギが美味しい。

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『肝は絶対に食べてはいけない、汁に溶け込むのを待つように』
主人が場を仕切ります。

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・・・去年の備忘録を見ると、同じことを言っていますね、主人。

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おつゆも遠慮なくお飲みくださいね、なんて女将のお言葉につい甘えてしまって。
おじやの前に熱々のから揚げ。

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そしておじや。

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最後は生姜のジュレを添えた甘酒のムースでした。
今年のあんこう鍋は特に美味しかったのは、私たちの心構えのせいもあったのでしょうか。

初めてお会いしたご主人は、想像通りの真面目そうな方。
おふたりの雰囲気をひとことで言い表すならば『暖』かしら。
そして偶然にも、近々また別のあんこう鍋屋さんにお邪魔することになりそう。
今年はあんこうとご縁のある年のようです。

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そしてその翌日、土曜日。
段ボールを通しても微かに鼻腔を刺激する香り。
1キロのパクチーが届きました。

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イオンさんにはない力強いパクチーです。

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とりあえずお水をほんの少し張ってワインセラーで休んでもらいましょうか。

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しばらくはパクチーの保存調味料を仕込みます。
立派な根っこを従えた4〜5本のパクチーを使って、先ずはナンプラー漬け。

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根っこもきれいに洗って、みじん切りにして漬け込みます。

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カルディさんに届けていただいた大瓶のナンプラー。
そして干しエビを刻み、にんにくピュレと一緒に漬け込みます。

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もうひとつは胡麻油漬け。

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根っこは刻んで、鷹の爪やニンニクと一緒にごま油でじっくり炒めて香りを移します。
刻んだ葉っぱの上に回しかけ、ごま油をひたひたに注いで保存します。

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そして連休明けの火曜日。
お昼はパクチーたっぷりのさつま芋春雨。

連休中に拵えた鶏もも肉のソテーを添えて、温泉卵とパクチーをたっぷり。
もも肉の肉汁も使ったスープは、柚子を少し添えて酸味を効かせたエスニック寄り。

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黒米・もち麦・小豆の餡を添えたお豆腐白玉をデザートに。

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朝食の主食は温泉卵を添えたひさ枝さんのうどん。
お魚は火曜日なのでしめ鯖です。

随分と長く楽しんだ納豆+キムチの組み合わせも、どうやら明日で最後になりそう。
明日からは納豆+パクチーかな。

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折角なので、山居さんにお邪魔した日の朝食も。
金曜日だったので、主食は伊勢うどんの釜玉風です。
イオンさんの生姜煮イワシ品切れが続いておりますので、この日は豚の角煮になりました。

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山居さんにお邪魔する前に実家に寄ったのは、実母のスマホ慣れ強化計画のため。

母があれだけ拒んでいたスマホは、ガラケーと並行使用ということで今のところどうにか安定しております。
今朝は主人がプレゼントしたスマートバンドで目を覚ました様子。
Googlemeetの着信・発信も改善されたし、随分スムーズになりました。





さ、連休中の緩みを取り戻さないと。

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2024年12月09日

鯉料理『大黒屋』さんへ 〜 日暮れの灯を楽しむ2024年

先週の金曜日、おそらく2024年最後であろう外食です。

主人がこの日を選んだのは、『令和6年中でもっとも日の入りが早い日だから』とのこと。
向かった先は、江戸中期から続く鯉料理ご専門のお店『大黒屋』さん。
ですが、いつものようにちょっと寄り道。

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寄り道と呼ぶにはあまりにも遠くまで来てしまいました。
大黒屋さんがある多度をあっさりと通り過ぎ、鈴鹿市にある椿大神社へ。
松下幸之助氏が寄贈したお茶室『鈴松庵』にて一服いただいきます。





こうして、道中『丸彦酒造』さんにも少々迷いながら到着してにごり酒『ゆき』も購入。
大黒屋さんに到着したのは、予定通りの4時30分。
少し薄暗くなりかけた頃合いで、入り口も目立たなく灯っておりました。

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入口から望む中庭を紅葉が彩っていました。

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南蛮漬けに浮袋、煮凝り、おなじみの顔ぶれが出迎えてくれましたよ。

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すり身にほほ肉、ふわふわのたまご。
サクサクのうろこ。

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ほんのりと柚子が香る鯉こく。
『たまらんながも』の言葉と共にとろけてしまいそうです。

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酢味噌でなくお醤油で楽しむ鯉のあらい。

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ふっくら塩焼き。


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あばらの照り焼き。

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おなじみの餡かけ。
もうこの佇まいに驚くことはありません、おかわりだって致します。

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ちょっと甘めの味付けが白いご飯を引き寄せます。
うろこまで美味しい煮つけ。

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この頃にはとっぷりと日も暮れた大黒屋さん。
まるで旅館のように和んでしまいます。

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お部屋から見える廊下。
奥へ奥へと続く灯が幻想的でした。

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いつもは透き通った池にこの日は明かりが灯っていました。

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入口でいち枚、ご主人にお願い致しました。
いつも綺麗に撮ってくださいます。

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こうして、珍しく真夜中に帰宅したと思いきやまだまだ世間では宵の口の頃合い。
体感的には12時ちょっと前なのですが、実際には19時も回っていない時分でした。






お茶室でいただいた銘々皿が以降我が家の取り皿になります。
長らくお世話になった京都のお皿。
1枚割ってしまったこともあってこれにて任務完了と相成りました。

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そして週明け、月曜日のお昼ご飯。
生姜ご飯が美味しい。

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大黒屋さんに寄ると必ず購入する八壺豆。
しばらくは朝食のお目ざとして楽しみます。

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今日のお魚は山椒風味の西京漬け鮭ですよ。
今年の外食備忘録はおそらくこれにて完了です。





posted by しんさん at 13:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行とお出かけの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月07日

季節料理日比野さん〜晩秋の鱧づくし 2024

随分と日が経ってしまいましたが、今年も鱧づくしを楽しんで参りました。
向かった先は、もちろん春日井の日比野さん。
昨年より少し早い、ですが少々暑さも残る晩秋とは名ばかりの鱧懐石です。

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紅葉した柿の葉の下には、ふっくら鱧寿司。

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松茸を従えたお吸い物。
昨年は同じメンバーで鱧しゃぶをいただいたようですね。
私、地味でありながら存在感放つこちらの方が好き。

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お刺身。
鱧の落としとたたき。
梅肉の美味しさに気づいた主人、日比野さんは梅肉にも手をお抜きにならないようです。

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おなじみとなりました源平焼き。

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天然のマイタケを優しく包み込む肉厚な鱧。

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秋茄子と鱧の相性を存分に味わいます。

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嬉しい鱧茶漬け。

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鱧の余韻をさらわない控えめなデザート。

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画像のみの備忘録となりました。

文化の日を含む三連休を前にした11月1日 金曜日、台風による雨の狭間を搔い潜るかのようにお邪魔した日比野さん。
連休が明けたら即座に備忘録と考えておりましたら、私のPCが寿命を迎えたようで。
急きょ主人が新たなPCを取り寄せ、セッティングを終え、どうにか無事今日の備忘録にいたしました。

後日、主人が目を細めながら画像に見入ることでしょう。
主人によると、今年の鱧懐石は過去いちばんの美味しさだったようですよ。


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posted by しんさん at 13:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行とお出かけの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする