2015年05月18日

実山椒の下ごしらえ 〜 圧力鍋ver.

この季節、畑の端に陣取っております山椒の木にたわわに実ります実山椒。
面倒だから今年はやめようやめようと誓いつつ、ついつい摘んでしまいます。

例外なく今年も摘んで参りました・・・しかも年々その数が増えていく傾向に。

ですが、そろそろ我が家の月曜朝の定番となっております “イワシのお酢煮” にも飽きてきた頃。
実山椒の風味で仕上げるイワシのお酢煮、あぁ想像しただけで心が躍ります。





そして今朝、早速拵えましたよ、実山椒風味のイワシのお酢煮。
まとめて実山椒の下ごしらえをして冷凍しておけば、今後は気楽にこの味が楽しめるのですもの。
またこれでしばらくはイワシのお酢煮が続きそうです。

どうしても朝実山椒の下処理をして、イワシのお酢煮までたどり着きたかった・・・
例年手間隙惜しまず下ごしらえをする実山椒 (⇒ ☆) ですが、今年は圧力鍋が大活躍。
うんと時間が短縮出来て、我が家好みの渋抜き具合に仕上がりました。










圧力鍋を使った実山椒の下ごしらえ。
時間は短縮致しますが、手順そのものは例年通りです。
  1. 実山椒は綺麗に洗い、小枝を丁寧に取り除きます。

    これは前日に済ましておきましょう。テレビを見ながら気楽にどうぞ。
    100均ショップで調達致しました糸切りバサミが活躍します。

  2. 圧力鍋にたっぷりのお湯を沸かし、実山椒を投入致します。
    蓋をして3分加圧し、自然に圧が抜けるのを待ちましょう。

    圧が抜けたら圧力鍋の蓋を外し、鍋ごと蛇口の下に移動させます。
    細く細くお水を注ぎながらしっかりと冷ましましょう。
    この時、お水の勢いでせっかくの実山椒が流れ出てしまわないようにご用心。

    実山椒が冷めたらザルにあけ、これを3回繰り返します。

  3. 最後にもうひと手間。

    圧力鍋にお湯を張り、蒸しすをセットして火にかけ煮立てます。
    3度渋抜きをした実山椒を蒸し布で包み、蒸しカゴに入れて蒸しすの上に。
    1分間加圧し、自然に圧が抜けるのを待ちましょう。

    はい、これで実山椒の下ごしらえは完璧です。

    程よく山椒の刺激を残しつつ、それでいて我が家好みのマイルド仕上げです。
    小分けして冷凍しておけば重宝することこの上なし。
    今後の活躍が楽しみであります。











下ごしらえホヤホヤの実山椒を使って、早速イワシのお酢煮と参りましょう。
とは申せ、手順・分量等はいつもと同じですけどね ⇒





  1. イワシの頭を落として内蔵を綺麗に処理し、しっかりと水気を拭き取ります。
    全体を爪楊枝で突き、皮がはじけるのを防ぎましょう。

  2. お水 300cc
    お酢 (目下甘酢漬けらっきょうの漬け汁で代用) ・ お酒 各60cc
    みりん 大さじ2
    白だし醤油 大さじ1.5
    濃い口醤油 ・ てんさい糖 (らっきょうの漬け汁が甘いので加減して) 各大さじ 0.5

    以上を圧力鍋に合わせて煮立て、下処理したイワシを重ならないように並べ入れます。
    上に千切り生姜・下処理した実山椒をたっぷりと散らしましょう。
    10分〜15分加圧して自然に圧が抜けるのを待ちます。
  3. 圧力鍋の蓋を開け、お酢を大さじ1ほど回しかけましょう。
    軽くひと煮立ちさせて出来上がりです。











ほうじ茶を淹れ (主人がね) 、納豆を混ぜ (主人がね) 、今週もスタート致しました。
正直やや飽きてきておりましたイワシのお酢煮も、実山椒が加わるだけで気分も一新。

冷奴には削りたての鰹節、お味噌汁は春キャベツ。
人参のぬか漬けも程よい酸味が効いて、我が家好みの漬かり具合。










『月曜日はお弁当は要らないよ』 そぉ言ってくれる主人ではありますが、お弁当も拵えました。
簡略版ではありますが、その物足りなさが魅力でしょ?






イワシに添える煮物も兼ねて、お野菜と油揚げの薄煮です。
面取りした人参の切れ端、シイタケの軸部分、切り落とした油揚げの1辺も皆無駄なく使います。
  1. 面取り人参・軸を落として削ぎ切りにしたシイタケ・結んだ早煮昆布をお鍋に合わせ入れ、お水と白だし醤油を合わせてひたひたに注ぎましょう。
    キッチンペーパーで落し蓋をし、ことこと煮汁を煮含めます。

  2. 油揚げは軽くしゃもじ等で表面を叩いてから湯通しし、1辺を切り落として袋状に開きます。
  3. 人参と油揚げの切れ端・シイタケの軸を合わせて細かく刻み、とき卵と合わせましょう。
    油揚げの口を一折りし、卵液をそっと流し入れて爪楊枝で縫うように口を閉じます。

    煮汁がしっかり煮立った状態でこれをそっと並べ入れます。
    キッチンペーパーの落し蓋・お鍋の蓋をしてしばらく煮含めましょう。
  4. 火を止めて下茹でしたサヤエンドを加え、そのまま粗熱をとります。
    ザルに並べて自然に煮汁を切ってから油揚げの爪楊枝を抜き、2つに切ってお弁当箱へ。






毎週月曜日の朝はイワシのお酢煮、主人が言い出したこのお約束が何ヶ月続いたのかしらね。
作る私側ばかりでなく、口には出しませんがきっと主人も飽きてきていたのではないかしら。

それを一転させてくれた実山椒の出現、人の気持ちなんて移ろいやすいものよね。

これから夏・秋に向けて益々市場に出回るでありましょうマイワシ。
まだまだイワシのお酢煮は続きそうであります。

posted by しんさん at 14:53 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月10日

気になっておりました “大原さんのおもゆ漬け” ・・・ 穏やかな酸味がお気に入りです。

いつもついそのたおやかな紬の着こなしに見入ってしまいます、お料理研究家の大原千鶴さん。
なぜにこぉ自然にさらり着こなしていらっしゃるのかしら、と思っておりましたらば・・・
あらまぁ、京都 美山荘のお嬢さまでいらっしゃいましたか。

そんな大原さんが先日 (と申しましても随分と前のことですが) 、とても気になるお料理を紹介していらっしゃいました。

それが、白菜を重湯 (おもゆ) で漬けた “白菜のおもゆ漬け” なるもの。
録画しておいた番組を見直し、先日漬けた “白菜のおもゆ漬け” は想像通りの美味しさ。

オリジナルのように、彩りの人参等は省いておりますので白菜だけの無骨な仕上がりです。
ですが、程良い酸味と言い塩加減と言い大満足の漬かり具合。

1週間かけてゆっくりと野菜室で醗酵させる大原さんの “白菜のおもゆ漬け” 。
これと我が家の糠床があれば、市販のお漬物にはもぉ到底手が伸びません。

とろりとした優しい味わいのおもゆ漬け。
今シーズンはもぉ漬けることはありませんでしょうが、また来シーズン白菜が育つ頃には是非。
その為にも細かく備忘録、と。





  1. 先ずはおも湯の準備をします。

    ご飯 40g
    お水 カップ2+1/2
    以上をお鍋に合わせ入れて中火にかけ、煮立ったら吹きこぼれないようやや火を弱めます。
    少し蓋をずらして10分間ほど。火を止め、そのまま冷ましてからザルにあけます。

    おも湯だけをお漬物に利用するので、副産物のご飯はお粥として食べてしまいましょう。

  2. 白菜の準備をします。

    白菜 (今回は550g程度) は繊維を断ち切るように1cm幅に切ってボールに移します。
    お塩 20gを優しくまぶし、2kgの重石をして1時間ほどおきましょう。

    水がたっぷり上がってきたらザルにあけ、自然に水を切ります。
    無理に絞ったりする必要はありませんよ。

  3. だし昆布 (5cm四方) 1枚
    赤とうがらし 1本を小口切りに (お好みで種は加えても除いても)
    てんさい糖 大さじ1
    塩 小さじ1/2

    以上を用意しておいたおも湯に加えて保存用容器に移します。

    ここに2の白菜を漬け込み、常温でひと晩おきましょう。
    その後野菜室 (我が家は主人のワインセラーを利用) に移し、1週間で出来上がり。

    ほんのりと黄色っぽくなって醗酵が進んだ白菜漬け。
    NHKのレシピにはお酢が材料の中に加わっておりましたが、オリジナルはお酢は不使用。
    ほんのりとした食べ心地の良い酸味が、どこか懐かしいような優しい優しい仕上がりです。











さてさて・・・本日のお弁当ですが、主人から休息勧告を受けてしまいました。

夜遅くまでHuluで映画やらドラマやらを観ているくせに、もそもそと早起きしてのお弁当・朝食作り。
主人曰く、今の食事を長く続けて欲しいから無理はせぬように・・・とのこと。

ですので、今朝はいつもよりちょっと遅めに無理無理起きてみました。
主人の言いつけをちょっと守ってちょっと破り、ちょちょいと作ったお弁当。

なにしろ時間があるので、ずっとずっと気になっておりましたパルミジャーノのお片付けも完了。
削って削って小さくなったパルミジャーノ、表皮だけを薄く切り取り、スープで残さず頂きます。

ひよこ豆、押し麦、青ネギを加えた切れ端パルミジャーノのスープ、とても濃厚な仕上がりです。
  1. パルミジャーノのかたい部分、点字等が刻印されているあの部分を表皮と呼んでおります。
    雑菌等の心配もありますでしょうから、流石に少し削ぎ落としてからざっと洗いましょう。
    適当な大きさに切って、パルミジャーノ (切れ端) の下準備は完了です。
  2. ひと晩お水に浸しておいたひよこ豆を浸け水ごと圧力鍋に移します。

    ここに1のパルミジャーノ・押し麦・戻した干しシイタケ (ポルチーニ等だと最高なのですが) ・白ワインを合わせ入れ、必要ならばお水を足して5分間加圧しましょう。
  3. 自然に圧が抜けるのを待って蓋を開け、牛乳・青ネギの軸部分を加えてひと煮立ち。
    軽く塩胡椒して出来上がり。器に盛り、黒胡椒をたっぷり挽きます。






本日のお弁当は、このスープに以前作って冷凍しておいたキャロットケーキ (☆) を添えて。
確かに主人の言うとおり、たまにはこのくらい力の抜けたお弁当も良いかな、と。










のんびりとお茶を炒れてくれる主人を急かしてみたり、いつもはついつい急いてしまう朝の時間。
主人のおかげで、今朝は気分がとても和やか。

そうね、朝食たるもの本来はこうあるべきなのかもしれないわね。
いや、きっとこうあるべきなのでありましょう。

ゆっくり醗酵を促した白菜のおもゆ漬けを食べながら、ゆっくりとした朝食です。

お味噌汁にはエノキがいっぱい。
今週もしっかりとした朝食は今日でお仕舞いですので、あった分全て入れてしまいました。
上品で程ほどの具のお味噌汁、いつになったら拵えることが出来るようになるのでしょうか。

ご飯は、いつぞや作って冷凍しておいたひじきご飯。
冷凍しておいた物を上手に利用するのも、色々と片付いて良い習慣です。





同じく冷凍しめ鯖を使って、旬の新玉ねぎを合わせた簡単な一品。
  • しめ鯖は半解凍の状態で、真ん中に浅い切れ目を入れながら薄切りにします。
    お皿に並べ、上にスライスした新玉ねぎをたっぷりと。
    刻みネギを散らして白胡麻をひねり、お好みのナッツ (今朝はカボチャの種) を散らします。

    食べる直前に極少量のお酢・極少量の白だし醤油を新玉ねぎにちろりと垂らしましょう。
    胡麻油を回しかけて召し上がれ。






しめ鯖好きの主人はもちろん、実はそれ程しめ鯖が得意ではない私も大のお気に入り。
主人のおかげで、今朝は本当にゆっくり朝食を済ますことが出来ました。
週に一度は頑張らない日、主人の提案はなかなか良さそうです。

そして週末。
お昼からぐだぐだ飲んでぐだぐだ食べる2日間が続きます。

posted by しんさん at 16:22 | Comment(2) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月23日

梅酒の残り梅で作る “濃厚ウスターソース”

根尾の伯母が毎年持たせてくれる梅酒。
あ・・・ひと昔前は梅酒だったのですが、いつからか伯母に孫が出来ひ孫が出来して、皆が安心して飲めるようにと梅シロップになったんだっけ。

そんな伯母の気持ちがこもった梅シロップ。
梅酒と同じく、梅シロップを楽しんだ後の残り梅の行方に戸惑っている方も多いのではないかしら。

梅酒・梅シロップの副産物、残り梅のウスターソースがお気に入りの昨今。

この類の保存食って、案外準備に取り掛かるまでに気合を要するんですよね。
ビンを煮沸消毒するにしても、しっかりと乾燥するまで待つ必要がありますしね。
ジャムに至っては、食材にお砂糖をまぶして半日おく必要のあるものとか・・・必要なのは計画性。

でも取り掛かってしまえば後は猪突猛進。
文字通り後戻りは出来ませんから、瓶詰めまで一気に済ませてしまえば後は心地良い達成感。

しかもこのウスターソース、不要スパイス・在庫食材やらを一気に畳み掛けてしまえる荒業ソース。
最近は使う場が激減したパウダースパイスや、実家の母が持たせてくれたくずリンゴを一気に一掃。
1ヶ月ほど寝かせた後、揚げたてのコロッケにたっぷり添えて食べるのです。










残り梅で作るウスターソース、初めて作った時の日記がこちら ⇒
当時も書いておりますが、材料は常識の範囲内ならば本当に適当で大丈夫。
よほどイモ類・葉野菜などを入れない限り美味しく仕上がると思いますよ。

今年は圧力鍋ver.で。
まず、今年の残り梅ウスターソース作りにあたって用意したものはこちら。
  • 梅酒や梅シロップの残り梅

    梅は実と種に分けます。種にたっぷり実が残っていても平気ですよ。
    種だけを小鍋に移し、ひたひたのお水を加えて火にかけ2〜3分煮立てます。
    火を止めそのまま粗熱を取り、残った梅の実を指でしごき取って種だけ除いておきましょう。

  • 野菜類

    トマト・人参・玉ねぎ
    今年はトマト缶を使いました。トマトの実は翌日のパスタか何かに使うとして、缶汁だけ。
    トマトジュースで代用しても良いかもしれませんね。
  • スパイス・ハーブ類

    生姜・ニンニク・フレッシュ唐辛子・ホール黒胡椒・ローリエ・フレッシュローズマリー
    後は早々に使い切ってしまいたかったパウダースパイスの類
    (クミンパウダー・オレガノパウダー・コリアンダーパウダー・ウーシャンフェン)
  • 調味料

    赤ワイン・マディラ酒・赤ワインビネガー・ハチミツ・お醤油・お塩
    (お醤油は、青紫蘇・ニンニクを漬け込んだ後のニンニク醤油を有効利用)

    ハチミツはあった方が良いかなぁ・・・とろみがついて楽にソースらしくなりますから。
    マディラ等々は、お家にある余ったリキュール等をぶち込んでしまえば問題なし。
    ここにお酢を加えれば、らしい仕上がりになりますとも・・・きっとね、多分ね。











材料が揃ったところで早速作り始めましょうか。
ビンの煮沸消毒は事前に済ませておいて下さいね。
  1. 玉ねぎ・人参・リンゴは全て皮をむき、繊維を断ち切るように薄切り〜イチョウ切りにします。

    残り梅・赤ワイン・マディラ酒・赤ワインビネガー・トマト缶の完汁と共に圧力鍋に合わせ入れて中〜弱火にかけ、木杓子で野菜類を崩しながら野菜の水気を引き出しましょう。
  2. 野菜から水気が出で全体が十分浸かってきたら、スパイス類を加えます。

    ニンニク・生姜は包丁の背でつぶし、唐辛子はぶつ切りに。
    ハチミツ・醤油・お塩・ウーシャンフェン以外の材料をここで加えて煮立てましょう。

    圧力鍋で加熱するので、とにかく水分量には気をつけて下さいね。
    野菜から出る水気が少なければ、ワイン等でしっかりと補充して下さい。
  3. 煮立ってきたらアクを除き、鍋底から丁寧に混ぜ合わせた後で蓋をして加圧します。

    いつものように一気に加圧するのも恐ろしいので、
    “5分加圧して自然に圧が抜けるのを待つ⇒鍋底から丁寧に混ぜ合わせて再度5分加圧”
    これを3回繰り返してみました。

    再加圧の際、鍋肌についたアクは湿らせたキッチンペーパーで綺麗にふき取って下さいね。

  4. こうしてしつこく3度も加圧調理すれば、ザルで簡単に漉すことが出来ます。
    別鍋に漉し入れ、ハチミツ・醤油・お塩・ウーシャンフェンを加えて弱火で軽くひと煮立ち。
    お味噌等をひと煮立ちする際よくあるように、ぶしゅぶしゅと飛び散りますから要注意。

    材料は多種必要ですが、不要スパイス等のお片付けと思えば大助かりな保存食です。
    熱いうちに瓶詰めをして脱気しておきましょう。











こうして瓶詰めまで完了した “梅酒・梅シロップの残り梅で作るウスターソース”
もちろんすぐ食べられますが、1ヶ月ほど寝かしてからコロッケやハンバーグに添えると・・・
はぁ、待ち遠しい。

うんと寝かせておいて、コロッケ・イノシシハンバーグ等にもりもり活躍してもらいましょう。





実は本日11月23日、晴天の下 航空自衛隊の岐阜基地で “航空祭” が開催されております。
毎年楽しみにし出掛けまこの航空祭ではありますが、今年のブルーインパルスの飛行は見送り。
へそを曲げた主人は、まだ夢の中・・・

じゃ、私はベランダから飛行鑑賞と参りましょうか。
さ、日焼け止めをベタぬりして・・・と。
飛行機の爆音が早くも響いておりますよ。

posted by しんさん at 09:34 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月11日

実はとても身近な野菜だった “なた豆” ・・・福神漬けを作ってみましたよ

近頃、歯みがき製品の類で脚光を浴びております “なた豆”
実家の母親が喉だか鼻だかに良いという噂を聞きつけ、苗を分けてもらったのが数ヶ月前のこと。

大豊作とまではいきませんが、そこそこの収穫を果たしました。
初めての “なた豆” 、どう食べてやろうかと思い巡らせた結果・・・

せっかくなので、初めての福神漬けに挑戦してみましたよ。

なた豆?福神漬け?
私、今の今まで存じませんでしたが、一般の福神漬けに入っている謎の食材・・・
それが “なた豆” だったのですね。

ほら・・・あのちょっと半透明のような面白い形をした薄切りの・・・
こんな形をした具が、レンコン等に交じって入っているのを見たことありませんか?
そう、それが “なた豆” なんです。

こりこりとした食感が楽しい福神漬け。
もちろん有り合わせですので、七福神とは参りませんが福神漬けは福神漬けです。
とっても簡単ですので是非どうぞ。






我が家で愛用しておりますお醤油は、まるでたまり醤油の如く色黒の “かめびし三年醸造醤油”
ですので当然出来上がった福神漬けも色黒ですが、お好みのお醤油でお楽しみ下さいね。
  1. 先ずは、水の出やすい野菜にお塩をまぶして1時間ほどおきましょう。
    通常ですと茄子・キュウリ・大根・人参等を使うのですが、生憎我が家にあるのは人参のみ。

    人参は3〜4ミリ幅の半月〜イチョウ切り、なた豆は3〜4ミリ厚さの小口切りにしましょう。
    総量で500g程かしら。
    小さじ1ほどのお塩をまぶし、しんなりするまで1時間ほどおきます。
    しんなりしたらさっと塩気を洗い流し、きつく水気を絞っておきます。

    ちなみにこれがなた豆の全貌。
    よくおり込みチラシ等で見かける巨大化する前に収穫します。

  2. レンコンは皮をむき、厚さ2〜3ミリの半月〜イチョウ切りに。正味250gほど。
    生姜はたっぷりと千切りに。
    昆布も少量加えましょうか。これも千切りにしておきましょう。

  3. 漬け汁を作ります。

    お醤油 140cc
    てんさい糖 大さじ4
    お酒・みりん・お酢 各60cc
    鷹の爪 適量

    以上をお鍋に合わせ入れ、中火でゆっくりと煮立てます。
    ここに1〜2を一気に加え、軽くひと煮立ちさせて火を止めます。
    蓋をせず、このまま冷めるまでおきましょう。
  4. 完全に冷めたら、漬け汁をボールで受けつつザルにあけます。
    漬け汁を再度お鍋に移してひと煮立ちさせ、もう一度具を加えてひと煮立ち。
    再度蓋をせず、そのまま冷ませば出来上がり。

    作り方そのものは、キューちゃん漬けと同じ原理ね ⇒
    紫蘇の実なんかあればもっと福神漬けらしいのですが、有り合わせでも十分楽しめますよ。










本日は、主人の都合でお弁当はお休みです。
あら、じゃぁ時間もあることだし今朝のお味噌汁はつみれ汁風に仕立ててみましょうか。






  • ・・・なんてね。

    昨日の朝食にも出した “しめ鯖のネギトロ丼風” をリメイク。
    ミンチ状にした昨日のしめ鯖に、すりおろしレンコン・片栗粉を足してお団子に。

    干しシイタケ等のお出汁を煮立て、具・サバ団子を加えてひと煮立ち。
    お味噌を溶き入れればリメイク完了。

    自家製柚子胡椒を添えて、さぁどうぞ。





  • 月曜日の “イワシのお酢煮”
    貧乏性ですので、こんな煮汁も捨てられないのです。おからを炊いて朝食に。
    ずいきのシャクシャクとした食感がアクセント。

    今朝の主食は里芋粥、主人の大好きな梅風味ですよ。
    但し、色付け用の赤紫蘇ですけどね。






近頃主人は、お弁当より朝食を楽しみにしているようです。
何かあると直ぐにお弁当を拒否されてしまうもの。

まぁでも、これだけしっかりと朝食を食べていれば少々お昼は蔑ろでよいかしら。
これで夜も蔑ろならば体重もグンと減るのでしょうけどね。

今夜はサバの味噌煮でもしようかしら。
焼酎のグラスを用意してね。

posted by しんさん at 17:21 | Comment(1) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月20日

今年は大成功!稚鮎の実山椒煮

少量ですが稚鮎を頂きました。
そして昨年だったか、一昨年だったか・・・稚鮎の甘露煮を作ろうとして撃沈した事を思い出しました。

そうそう、この時だわ →

お腹は破れるわ、そっくり返るわで、稚鮎に気の毒なことをしたと大いに凹んだ悲しい記憶。
でもね・・・

艶良ぉーし、味良ぉーし・・・今年はなかなか上出来ではありませんこと?
冷凍してあった実山椒をたっぷり使い、今年は稚鮎の山椒煮が艶々に仕上がりましたよ。

いつも川魚の甘露煮の類を作る際、私は下焼きしてから煮込みます。
でも今回は、風に晒した後そのまま煮込みにかかりました。
器量良し 味良しの稚鮎の山椒煮、これは今後に向けて備忘録せねば。





鮎と言えば、内臓なりお料理するイメージが伴いがちです。
でもこの時期の稚鮎は、砂を多く咬んでいることが多いので内臓は取り除いた方が良いかも。

内臓を除いたら、お尻部分を指で押してお掃除することもお忘れなく。
それでもじゃりっと来たら、稚鮎の醍醐味であると愛でてやって下さいな。






  1. ボールにたっぷりの塩水を張り、内臓を除いた稚鮎を優しくふり洗いします。
    ちなみに今回お料理した稚鮎は11尾。
    丁寧に水気を拭き取り、平ザルに並べて半日ほど風に当てて干しましょう。
    干した後すぐにお料理しない場合、この時期はそのまま冷蔵庫に入れておくと良いですよ。
    干してあるので、においもそれ程気になりません (・・・私が鈍感だけなのかもしれませんが)

  2. お酒 90cc ・ みりん 大さじ2 ・ 濃い口醤油 大さじ1.5 ・ ザラメ糖 大さじ1
    以上を煮立ててザラメ糖を溶かし、弱火にして下処理した実山椒 () 大さじ1を加えます。
    再度煮立ったら、盛り付ける際に上になる方を下にして鮎を並べましょう。
    お鍋の中で鮎が動いて煮崩れないよう、頭と尻尾を交互に並べ入れるのもポイント。

  3. 煮汁を優しく稚鮎に回しかけ、中央に穴をあけたオーブンシートで落し蓋をします。
    出来るだけ弱火で、煮汁が半量になるまで20〜30分煮込みましょう。
    火加減が強いと荷崩れの原因になります。
    お鍋の下に網をひいて火の当たりを均等にする等の対策を。
  4. 煮汁が半量ほどになったらいったん火を止め、そのまま冷ましましょう。
    煮汁を回しかけながら再度軽く火を入れ、今度はすぐ稚鮎を取り出して網の上に並べます。
    この時、団扇で扇いで冷ますと艶良く仕上がりますよ。
    器に盛り、煮汁をたっぷりかけて出来上がり。











本日は稚鮎が主役ですので、お弁当はちょっと楽をさせて下さいな。
主食は細巻き、スープの代わりに圧力鍋でちょちょいと洋風茶碗蒸し。

細巻き寿司が相変わらずパンクしているのは、どうぞスルーして下さいね。





  • お気に入りの寿司酢の分量は、米酢 100cc・てんさい糖 大さじ2・お塩 小さじ2
    火にかけてお砂糖・お塩を煮溶かし (沸騰させる必要はありません) 、火を止めてから昆布を加えるだけ。これを炊き立ての十六雑穀入りご飯に混ぜ込みます。

  • 細巻き寿司の具はふたつ。
    ひとつは、甘辛お醤油味をじっくりと煮含ませたかんぴょう。
    以前作って冷凍してあったものを自然解凍し、軽く火を入れて使用致しました。
    もうひとつは、鰹節・千切り青紫蘇・白胡麻・梅肉を混ぜたもの。間違いなしの美味しさ。






フライパンで気楽に作る茶碗蒸しがお気に入りです。
しかも、煮汁の一滴まで無駄にならないとなると・・・ふるふる無駄なしの洋風茶碗蒸しはいかが?
  1. 人参・チビ玉ねぎ (お尻部分に浅く十文字の切れ目を入れてあります) ・ベーコンを圧力鍋に合わせ入れ、スープストックをひたひたに注いで蓋をします。
    2分加圧した後、自然に圧が抜けるのを待って蓋を開けます。
  2. 粗熱がとれたらザルにあけ、具と煮汁とに分けます。容器に具を並べ入れておきましょう。
  3. 煮汁にお水を足して200ccにし、塩胡椒で味付けをします。
    とき卵 (1個分) に少量ずつ足して丁寧に混ぜ合わせ、漉しながら2の容器に注ぎます。

  4. 容器の半分程の高さになるよう、フライパンでお湯を沸かします。
    アルミホイルでひとつひとつ蓋をして並べ入れ、うんと弱火にしてぴったりフライパンに蓋をします。容器の大きさにもよりますが、7〜10分蒸し焼きにしましょう。
    アルミホイルを外し、容器をそっと揺すってみましょう。卵の表面がふるふるしていればOK。
    アルミホイルで再度蓋をし、フライパンの蓋をしたまま10分ほど蒸らせば出来上がり。











器量良しの稚鮎を小皿に盛って、朝食と参りましょう。
今朝のぬか漬けは、久しぶりに大根ですよ。たまには人参以外のぬか漬けも良いものでしょ?
自家製の赤玉ねぎをたっぷり刻んで、たっぷりと納豆に混ぜ込みます。何年来もの我が家の定番。






  • 細巻き寿司で少量残ったかんぴょうは、卵とじにして “かんぴょう丼” と致しましょうか。
    優しい味わいのかんぴょうに、半熟卵がからんで私好みの仕上がり。
    千切りにした青紫蘇を散らして召し上がれ。






近頃主人は、主食が何であろうとお味噌汁を要求致します。
煮干しがたっぷり入って鄙びたお味噌汁が我が家の定番、でも彼はこれが良いのですって。

お料理を褒めてくれるのは嬉しいけれど・・・
いつぞやのように、主食がおうどんなのにお味噌汁ってのも・・・ねぇ。
今週末は、大量に頂いたさつま芋の苗を畑に植える予定です。

posted by しんさん at 15:17 | Comment(2) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする