2015年09月21日

盛夏から秋へ、干し網大活躍

昨日、畑の帰りに寄った農協さんで素敵な食材を見つけましたよ。

ナツメです。
以前購入した時は、コンポート風に甘いシロップ漬けにして楽しみました ⇒

今年はちょっとハードルを上げて、干しなつめに挑戦中でございます。
天気予報によれば、シルバーウィーク中まずまずのお天気らしいし、お野菜干しには持って来い。
夏の名残のゴーヤも一緒に干しましょう。
網に余裕がありましたので、一緒にエノキも干しましょうね。

ゴーヤとエノキはしっかりと干してから冷凍保存し、使う分だけその都度楽しみます。
ナツメは数日干すと、いかにも木の実といった赤い色に変わるのだそうです。
これを蒸して、再度お日さまに干せば干しなつめに仕上がるのだとか。





  • シルバーウィーク中はその第一工程。

    ナツメを綺麗に洗い、虫食いや傷のついたものは除きます。
    一つ一つ丁寧に水気を拭き取り、なり口が残っているものは丁寧に取り除きます。
    お魚用の骨抜きを使うと、実に傷もつかず綺麗に取り除くことが出来ましたよ。
    後はこれをザルにひろげ、日中は風通しの良い屋外へ。

    日が落ちてからは室内で乾燥させること・・・う〜ん、どれくらいかな?
    少なくとも、シルバーウィーク中は続きそうな予感。
    鶉の卵みたいなこのナツメ、いずれは赤く変化するなんて想像するだけでもワクワクします。










思えば今年の夏はミニトマトが嬉しい大豊作で、料理嫌いな母親は心底それを嘆いておりました。

母親にとってのミニトマトはサラダの彩り程度の存在でしかないようで、次々実をつけるミニトマトを持て余すこともしばしば。
でもそれをシメシメと逆手に取る腹黒い娘がここに・・・今夏は本当によくドライトマトを拵えました。

夏の厳しい日差しのおかげで、ミニトマトの甘味も増してなかなかの干上がり具合。

このままでは言うほど日持ちもしませんから、タイムと一緒にオイル漬けにしたり、場合によってはそのまま冷凍して保存したり。
干してから冷凍するというのは、その後の使い勝手も含めてなかなか優れた保存方法であります。





  • トマトを綺麗に洗った後、丁寧に一つ一つ水気をしっかりと拭きとって半分に切ります。
    断面を上にし、日中は屋外・夜間はお家の中でただただ干すだけ。






ドライトマトは一部そのままサラダに使ったりして楽しんでおります。
袋にいっぱい冷凍保存してありますので、これから冬に向かう中でも、しばらくは市販のトマト缶等の頼りにならずに済みそうです。ごろんっと大きなトマトも丸ごと冷凍保存してありますしね。





シルバーウィーク中は、ぐだぐだと飲んだくれ生活を送る傍ら野菜干しで終わりそうです。
とは言い、ナツメと一緒に艶々太った栗も購入して参りましたからね。
栗・・・栗・・・栗・・・栗ご飯も良いけれど、やっぱり栗きんとんかしら。

年中その気はありますが、飛び切りの食欲の秋到来です。
数日前に読み始めた ティム オブライエンの 『世界のすべての七月』
村上 春樹氏の翻訳は、良い意味で感情が盛り過ぎず秋の読書にぴったりです。

posted by しんさん at 07:59 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月04日

ブルーベリーとミントのジャム

当日の主食が何であれ、我が家の朝食にヨーグルトと納豆は必須であります。
いつからこうなったのかは定かではありませんが、兎にも角にもこの2品を欠かすことはありません。

納豆にはみじん切りにした玉ねぎ+最近はひと晩お水に浸したチアシード。
玉ねぎが新玉ねぎのシーズンならばそれはまた格別です。
そしてヨーグルトには、自家製のジャムを添えることが最近は多くなりました。

さて。
実家の小さな小さなネコの額にも満たないお庭に、結婚前小さなブルーベリーの木を植えました。
1種1本だけのブルーベリーが実をつけることはなかなか珍しいようですが、さすが私が選んだだけあるこのブルーベリーの図々しさ・・・毎年少量ではありますが、必ず実をつけております。

今年は熟したブルーベリーを地道に溜めては冷凍し、初めてジャムを拵えてみましたよ。

いつぞやのお弁当、サワークリームとスコーンに合わせてみました。
ほんのりミントの効いたブルーベリーのジャムは、なかなか主人にも好評です。

思った以上に簡単に仕上がるブルーベリーとミントのジャム、来年の為にも備忘録。





前述の通り、ブルーベリーは熟したものから冷凍保存しておきます。
ひとつひとつ洗って水気を丁寧に拭き取り、果梗 (かこう) が残っていたら丁寧に取り除きます。
今回は、食べ切れなくて冷凍しておいた種なしブドウも一緒に。
  1. 冷凍ブルーベリー 410g
    冷凍種なしブドウ 60g弱 (皮付きのまま煮て問題ありません)

    以上をお鍋に合わせ入れます。
    水気が出てしんなりするまで、弱火で優しく混ぜながら加熱します。

  2. 水気が充分に上がってやわらかくなってきたところで、

    グラニュー糖 100g
    レモン汁 小さじ1

    を加えて煮詰めます。
    煮詰めると言っても、相当にさらりとした状態です。
    無理に煮詰めて焦がしたりしませんように。

    またジャムの場合、通常ですと果実の40%のお砂糖は最低でも欲しいところ。
    保存をお考えの場合、この果実の量にグラニュー糖 100gというのは無謀です。

  3. 火を止め、刻んだミントの葉を加えてひと混ぜすれば出来上がり。
    サラサラのソースのような状態でも、冷めるとちゃんとしたジャムになりますよ。






相当に甘さを控えたブルーベリーのジャム。
ミントの風味がふわりと漂う上々の仕上がりです。

今年頑張ってたくさんの実をつけたブルーベリーの木。
木というほど大きなものではありませんが、逞しくひねくれて横に横にとその枝を伸ばしております。

暑い暑いとボヤいておりましたのに、最近はぐっと過ごしやすくなりました。
早朝ばかりでなく、日中の風も秋の匂いを含んでおります。
間もなくこのひねくれたブルーベリーの木も、ささやかながら紅葉することでありましょう。

そして主人は、いつまでクーラーのリモコンを握り締めて眠るのでありましょう。。。

posted by しんさん at 14:32 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月10日

元気になれそうな人参ジャム 〜 ミントver.

実家の母親が大きなビニール袋いっぱいの人参を貰ったそうで、そのお裾分けが我が家にも。

知人のお百姓さんから分けてもらったというこの人参。
いわゆる “規格外野菜” に位置付けされるB級野菜の類なのですが・・・中途半端なB級にあらず。

まぁその器量の悪いこと悪いこと。
しかもさすが母の知人のお百姓さん、大雑把な方のようで、よほどの悪条件で放っておいたご様子。
人参の表面がヘタってしまって、皮が剥き辛いことといったら!

そんな人参でも捨てられないのが貧乏性の性。
活き活きとしたオレンジ色に心躍ります、ミント風味の人参ジャムを拵えてみましたよ。

日記を遡ってみると、過去に幾度か拵えたことのある人参ジャム。
カルダモン風味にしてみたり、色々楽しんではいるようですが、どれも電子レンジ仕様。

今回は相当悪条件な人参でしたので、圧力鍋にすがってみました。
そぉしたらまぁ、なんて滑らかで美味しいジャムに仕上がってくれたことでしょう。
B級人参のおかげで、私、満悦至極でございます。





案外ちょちょいのちょいで仕上がる人参ジャム。
圧力鍋で蒸し上げる人参は、無敵な滑らかさですよ。
  1. 先ずは人参を綺麗に洗い、適当な大きさに切って蒸しカゴに移しましょう。
    兎に角器量が悪い人参ですので、変形した箇所から切り落としては皮をむくといった工程。

    皮をむいた時点で重さを量り、その30%程度のお砂糖を用意しましょう。
    本日使った人参は、正味724g。
    今回はお砂糖を使わず全量ハチミツで。量は更に少ない160gで参ります。

  2. 圧力鍋に少量のお水を張り (もちろん蒸発しない程度の常識の範囲内の量を) 、蒸しすをセットして、この上に人参の入った蒸しカゴを置きます。
    5分間加圧し、圧が自然に抜けるのを待って圧力鍋の蓋を開けましょう。

    この時、圧力鍋の底に残った蒸し汁は捨てないように。後ほど使いますからね。
  3. やわらかく蒸し上がった人参を別鍋に移します。
    鍋底に残った蒸し汁を少量加えながら、バーミックス等で滑らかなピュレに仕上げます。

  4. 計量しておいたハチミツを加え、弱火でお好みの状態になるまで煮詰めます。

    極少量の蒸し汁しか加えておりませんので、10分そこそこ煮詰めればよい具合に。
    鍋底に木べらの跡がしっかり残る程度が私の理想。

    火を止め、レモン汁 大さじ1・刻んだミントの葉 適量を加えて優しく混ぜて保存ビンに。
    お弁当用には、シリコンの蓋が付いた耐熱性プリンカップを使いましょう。






ただしこの人参ジャム、ジャムとは申しておりますが、糖度がそれにそぐわないほどの低さです。
長期保存には向きませんので、保存せずすぐに使い切ってしまうことが何より前提。











毎朝食べるヨーグルトに添えても良いかしら・・・
当初はそんな予定で拵えた人参ジャムではありますが、案外ヨーグルトとの相性は今一歩。

ですがどっしりとした生地のパンには抜群の好相性ですので、お弁当にはドライフルーツをたっぷり生地に練り込んだライ麦パンと合わせてみましたよ。

ブロッコリーにミニトマト、ナッツ・プルーン・オレンジ等をタッパーに詰めて。
でもこれだけではちょっと寂しいので、ブロッコリーのポタージュを添えましょうか。

ブロッコリーとは申せ、使用いたしますのはブロッコリーの茎部分。
茎も葉っぱ辺りも全部使用したポタージュだって、圧力鍋ならちょちょいのちょい。





  • 余談ですが、何故かニンニクだけは毎年必ず高品質なものが収穫出来る我が畑。
    今年も梅雨前に収穫して参りました。
    透き通るほどに色白なフレッシュニンニクは、見ていて何とも心安らぐもの。
    ・・・香りも強烈ですけどね。






  1. 圧力鍋に油を熱しましょう。
    色白フレッシュニンニクを包丁の腹でつぶし、薄切り玉ねぎと共にじっくり炒めます。

    玉ねぎの甘味を充分に引き出したところで、お好みのスープストックを加えます。
    我が家は取り寄せたスープストックを種類ごとに分け、キューブ状に冷凍してあります。
  2. 必要ならばお水を足してひたひた程度にし、ブロッコリー・じゃが芋を加えます。

    ブロッコリーは茎部分のかたい皮もそのまま、茎も葉っぱ部分も全部使ってしまいましょう。
    ジャムにした人参を蒸した時の蒸し汁、これが残っていたらこれも加えてしまいます。

    3分加圧し、圧が自然に抜けたら圧力鍋の蓋を開け、牛乳・極少量の白味噌を加えます。

  3. バーミックス等で滑らかなピュレにし、お好みの量牛乳を注いでのばします。
    軽く温め、塩胡椒で味を整えましょう。

    器に盛って塩茹でブロッコリーを飾り、胡麻をひねって出来上がり。











主人が最近必ず寝る前に聞くのは、 『ねぇねぇ、明日の朝ご飯は何?』 。。。

何が良いの?と聞いてもらえること前提のこの質問、ちなみに昨晩彼がリクエストしたのはしめ鯖。
そお言えば、先日お買い物に行った際にアボカドは買わないのかと尋ねられたっけ。
そぉか、大好きなしめ鯖とアボカドの組み合わせを暗に食べたいと言っていたのね、あの時。

残念ながらアボカドの在庫はありませんので、新玉ねぎ・その他の組み合わせでどうかしら。





  1. 人参はピーラーでリボン状にスライスし、少量のお塩をもみ込みましょう。
    しんなりするまでしばらくおき、極少量の胡麻油・レモン汁をからめておきます。

    新玉ねぎはスライスし、晒し布に包んで水に晒しましょう。
    しっかりと水気を絞っておきます。

  2. しめ鯖 (市販の冷凍しめ鯖です) は半解凍の状態で、中央に切れ目を入れながら1cm強の幅に切り揃え器に並べます。

    この上に1の人参・晒し玉ねぎをたっぷりと盛り、カイワレ・オレンジ・トマト等お好みの野菜を飾って出来上がり。極少量の胡麻油・白醤油をかけて召し上がれ。

    しめ鯖と柑橘系フルーツってとても相性良しですよ。





品数・量ともに豊富な我が家の朝食は月曜〜金曜日と平日続きます。

月曜日に躊躇なくふたりで食べたケーキの影響か、どうも二人揃って体の重さが気にかかる。

今朝はお椀の底が透けて見えそうなくらいの三分粥・・・
にする予定でしたが、それではあまりに虚しいので里芋を加えて芋粥にしてみました。





術後どうも食欲が回復しないとボヤく入院中の妹。
ご飯を食べる気分でないと看護師さんに申し出たら、パン食に変更してくれたとか。
人参ジャムは彼女のお口に合うかしら・・・

食欲がない・・・この台詞を我が家で聞いたのはいつのことだったかしら。

posted by しんさん at 12:01 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月26日

“大原さんのおもゆ漬け” 〜 春キャベツver.

野菜の特徴を活かしたシンプルで美しいお料理。
お料理研究家の大原千鶴さんが紹介されるお料理は、ご本人に負けず劣らず魅力的なものばかり。

テレビで見た “白菜のおもゆ漬け” が気になり、その旬ぎりぎりで拵えたのは4月のこと ⇒
おも湯に漬け込んだ優しい白菜の塩加減、絶妙な酸味で主人も大いに気に入ってくれました。

さて。
白菜の季節も終わり、また来シーズンに拵えることを約束しておりましたおもゆ漬け。
実家の母親から持たされたお裾分けの春キャベツ、これで拵えたらどんな感じになるのかしら・・・

私好みの仕上がりです。

一時、自家製のザワークラウトに勤しんだ時期もありました ⇒
数個鎮座するキャベツを前に、ザワークラウトも候補に挙がりは致しましたが今回はおもゆ漬けに。
またキャベツが里子にやってきたならば、その時はザワークラウトを仕込むと致しましょう。

拵えたお粥さんを冷ましたり、キャベツから水分が上がるのを待ったり、時間は当然かかります。
ですが、何かの片手間に出来る作業ばかりですもの。
ちょちょいと仕込んで、美味しいおもゆ漬けを召し上がれ。





作りやすい分量で、500g強のキャベツを漬け込みます。
何はともあれ、先ずはおも湯の準備を。
  1. ご飯は40gほど。小さなお茶碗に軽く一杯・・・より控えめかしら。
    2.5カップ程度のお水と共に中火にかけ、ゆっくりと煮立てます。
    煮立ったら吹きこぼれないよう火を弱め、蓋をずらして10分ほど煮てそのまま冷まします。

    お粥が冷めたらザルにあけておも湯を取りましょう。
    残ったお粥は使いませんので、私のお昼ご飯となります。
    我が家は押し麦入りのご飯ですが、もちろん白米100%でも。

  2. 出汁昆布 (5cm角) ・ 小口に切った鷹の爪 (1本分) ・ てんさい糖 大さじ1・ お塩 小さじ1/2をおも湯に加えて優しく混ぜ、保存容器に移します。

    鷹の爪の種は加えるも除くもお好みで。
    これでおも湯の準備は完了です。






キャベツの準備を致しましょう。
  1. キャベツは前述の通り500g強。
    かたい芯部分を除き、繊維を断ち切るようにざっくりと切ります。
    芯部分は削ぎ切りに。

    細切りにした人参 (1/3本程度かしら) と共にボールに合わせ入れ、お塩 20gを優しくもみ込みましょう。2キロ程度の重石をして1時間ほどおきます。

  2. キャベツから水が上がってきたらザルにあけます。
    このまましばらくおいて自然に水気を切りましょう。無理に絞る必要はありません。

    おも湯の入った容器にキャベツを移して蓋をし、常温でひと晩おきましょう。
    その後野菜室 (我が家は主人のワインセラーを使います) に移して1週間。




    数日経ったところで様子をみると、思った程には水気が上がってきておりませんでした。
    急きょ工程を変更し、白菜の時とは少し異なる方法で醗酵までこじつけましょう。

    ラップをぴったりと密着させ、適度な重石をしてみました。
    この状態で再度ワインセラーに置き、当初の予定通り 一週間後の本日まで。

    ・・・出来ました!
    ほんのりと心地の良い酸味の効いた春キャベツのおもゆ漬け。
    漬け汁まで飲めてしまう体にも優しいお漬物。

    醗酵好きにはたまらない仕上がりです。











1週間かけてゆっくりと醗酵させた春キャベツのおもゆ漬け。
この類のものが思い通りに仕上がるというのは、本当に気分の良いものです。

お弁当を作るのにも、ついつい鼻唄が交じってしまいます。

本日のお弁当は、山芋の磯辺上げ 2種。

そして我が家の定番、月曜の “いわしのお酢煮” を使ったお片付け料理。
煮汁で炊くおからさん。

そして十六雑穀入りのご飯には、先日拵えたちりめん山椒 (☆) がたっぷりです。





あれだけワインが好きだった主人が最近凝っているのは、今更ながらの日本酒。
実は私がいちばん好きなアルコールは日本酒だとの事実を知りつつ、今まで避けて通ってきた道。

そんな訳ですので、近頃の我が家は和食材の登場頻度が急上昇中であります。
いつぞやの日本酒の肴に使った長芋、ほんの少量残っておりましたので磯辺揚げにしてみましょう。

冷めても美味しい山芋の磯辺上げは、お弁当にもピッタリです。
プレーンなタイプ、シイタケのお船に乗ったタイプ、2ver.の磯辺揚げを召し上がれ。





とっても簡単ですよ。
  1. 長芋は皮をむいてすりおろし、釜揚げしらすを混ぜておきます。
  2. シイタケは軸の部分をひねり取り、極少量の片栗粉を全体にまぶしておきましょう。
    ビニール袋を使うと簡単ですよ。

  3. 揚げ油を170度程度に温める間に、海苔をシイタケの大きさに合わせて切っておきましょう。

    揚げ網の上にシイタケを乗せ、傘の中にスプーンですくった長芋を落とし入れます。
    直ぐに切っておいた海苔を乗せ、その都度順に温めた揚げ油の中へ。

    のんびりしていると長芋が流れ出てきてしまいますからね、ここはスピード勝負ってことで。
    両面をかりりと揚げ、網の上で油を切れば出来上がり。

  4. 長芋が少し余ってしまったので、シイタケなしのプレーンな磯辺揚げも。

    長方形に切った海苔の上に長芋をぽとりと落とし、素早くくるりと巻いて揚げ油の中へ。
    意外と海苔がはがれることもなく、綺麗に巻かれた状態でからりと揚がってくれますよ。

    おまけで、主人に飛び切り好評な “イワシのお酢煮” のリメイク料理 竜田揚げも。
    イワシのお酢煮の煮汁をしっかりと拭き取り、食べやすい大きさに切り分けて極少量の片栗粉をまぶします。

    磯辺揚げと同じく、からりと揚げれば出来上がり。






月曜日以降の定番メニュー。

月曜日に拵えるイワシのお酢煮 (⇒ ☆) 、その煮汁を使って炊く具沢山のおから。
加える具は、その時々の在庫野菜や面取り野菜の切れっ端等々。
火を止めた後に加える新玉ねぎ、期間限定の山椒風味がお気に入りです。
  1. 今回は、面取りした人参・大根の切れっ端を刻んでたっぷりと。
    合わせて胡麻油でさっと炒め、いわしの煮汁を加えます。

    シイタケも加えますが、これは磯辺揚げの時に使ったシイタケの残った軸部分。
    縦に裂いてから細かく刻んで加えます。
  2. おからも加え、水気がなくなるまでゆっくり炊きます。
    水気がなくなったら火を止め、刻みネギ・刻んだ新玉ねぎ・ひねり胡麻を加えて出来上がり。











イカの存在感が強過ぎて、ちょっとお弁当には不向きですが朝食用に拵えましたイカのわた煮。
昨日の朝食・お弁当にした “イカ飯” の嬉しい副産物であります。

イカワタの旨味を存分に含んだ大根・人参・定番の里芋。
そうは言ってもこってりが好きな主人には、踊り出したくなってしまう一品なのではないかしら。

もちろん圧力鍋で簡単ちょちょいのちょい。




  1. 人参・大根はうんと厚めのいちょう切りにし、面取りをして圧力鍋へ移しましょう。
    ここにお水・お酒・極少量のみりん・同じく極少量の白だし醤油を加えてひたひたにし、たっぷりと千切り生姜を散らします。

    火にかけ煮立ったところで、冷凍保存してあります里芋・イカの足も加え、丁寧にアクを取りましょう。
    再度煮立ったらイカワタの中身を扱いて加えます。

    10分間加圧し、圧が自然に抜けるのを待ちましょう。

  2. 圧力鍋の蓋を開け、ここからは加圧せずにこってりと煮詰めて参りましょう。
    キッチンペーパーで落し蓋をし、味を見ながら少しずつ数回に分けて白だし醤油を加え、煮汁をお玉で回しかけながらゆっくりゆっくり煮詰めます。

    煮汁がかなり減ったところで、最後は香りの良い濃い口醤油で仕上げましょう。
    極々少量の濃い口醤油を加え、しばし煮詰めて出来上がり。

    器に盛り、塩茹でにしたサヤエンドウを飾ります。
    七味唐辛子を添えて召し上がれ。






イカ飯の副産物がずらりと並ぶ朝食です。
そうそう・・・イカワタ・イカの足部分だけでは飽き足らず、イカスミまで使って大満足な朝。

イカスミはパスタでもリゾットでもなく、お味噌汁となりました。

案外イカスミと煮干し出汁の相性がよろしいと思うのは、我が家だけのことなのかしら。
イカスミ独特の甘味・旨味が加わって、我が家においては上々のお味噌汁にランク付けされました。





  • 但し、イカスミのお味噌汁とは申せイカそのものは入っておりません。
    イカの部位としては、文字通りイカスミだけです。

    煮干しの出汁を煮立て、ざっくりと木綿豆腐を崩し入れます。
    煮立ったらイカスミを扱き入れ、酒粕・白味噌・赤味噌をとき入れて器に盛ります。
    刻みネギを散らして出来上がり。






あっちこっちと四方八方に貪欲に手を伸ばした朝食・お弁当メニューでありました。

イカ飯の副産物はまだまだ続きます。
只今、冷蔵庫の中では秘かに “イカの塩辛” が仕込んでありますから。

それを聞き、今夜もワインではなく日本酒を抜くと宣言して出勤していった主人。
彼の日本酒熱はいつまで続くのでしょうか。
私としては、単に和風食材に惹かれているだけの気も致しますが・・・

posted by しんさん at 15:23 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月21日

食べ心地良いちりめん山椒、イワシのリメイク竜田揚げ

先日下ごしらえをした実山椒 ⇒
当日はイワシのお酢煮に加え、残りは後日にと小分けして冷凍保存しておきました。

実山椒と言えば、やっぱりこれよね。

そう、ちりめん山椒。
自家製ならば、日持ちのことなど重要視しなくて良いのでお好みの味加減に仕上げられますもの。
市販のものより味付けをぐっと控えめにしてみました。

程良いお醤油具合にぴりりとした実山椒の風味。
炊き立てのご飯の上にたっぷり乗せて、主人ではないけれどお口いっぱいに頬張りましょう。

いつもお口を食べ物でいっぱいにして私に叱られる主人。
今日だけはあなたの気持ちが分かります、幸せをかみ締めているのね、いつもこんな風に。





実山椒の下ごしらえさえしておけば、意外と簡単に出来るちりめん山椒。
お上品な市販の味とは異なるお家の味、それもまた格別ですよ。
ちりめんじゃこは市販の1パック分で作っております。
  1. ちりめんじゃこはザルにひろげ、熱湯をざっとまわしかけておきます。
  2. お酒とみりん 各1/4カップを小鍋に合わせ入れ、中火でアルコール分を飛ばします。
    ここに、ちりめんじゃこ・白だし醤油 大さじ1・濃口醤油 大さじ1/2も加えましょう。

    ちりめんじゃこが鍋底にくっつかないよう木べらでそっと混ぜます。
    火を弱め、煮汁がぐっと減るまで10分ほど炊きましょう。

  3. 煮汁が減ってきたところで下処理した実山椒を加え、更に5分程炊きましょう。
    実山椒の下処理、私はこうしております ⇒ 今年は圧力鍋ver.

    煮汁が殆どなくなるまで煮詰めれば出来上がり。

    出来上がりの目安として、中央に窪みを作ってドーナツ状にしてみましょう。
    煮汁がじんわり中央の窪みに染み出なくなるまで煮詰めれば、それが出来上がり。

    炊きたてご飯がもりもり進んで困ります。
    実山椒につい心踊り、久しぶりに加藤 委 (つぶさ) さんのお茶碗を出してみました。











このちりめん山椒、お弁当には・・・そぅね、やっぱりお握りさんにしましょうか。

折角ですもの。
ご飯に混ぜ込んだりせず、三角お握りのてっぺんにトッピング致しましょう。






出来立てのちりめん山椒が誇らし気な小さな三角お握りさん。
写真では見えませんが、ちゃんとお海苔の着物も身につけておりますのよ。
  • 土鍋で炊いた押し麦たっぷりのご飯。
    手の平に少量の寿司酢 (お気に入りの配合はこちら) をつけて、艶々小さな三角お握りに。
    海苔を着物のように巻き、頂点にたっぷりちりめん山椒を乗せてお弁当箱へ。






月曜日の朝食、目下のところ我が家の定番であります “イワシのお酢煮”
多めに作り、日に日に味がなじんでいくのを楽しみます。
そしてこれがなくなると、同じく定番となっておりますのがその煮汁で炊くおからさん。

今回のイワシのお酢煮は山椒風味でありました ⇒
ですので当然その煮汁で炊いたおからも山椒の風味、抜群に美味しい。

  1. 胡麻油を熱し、いちょう切りにした人参を炒めます。
    油がなじんだところでイワシの煮汁を加え、お好みの野菜等・おからも加えましょう。

    今回ここで加えたのは、戻して細切りにした干しシイタケ・湯通し後あられ切りにした油揚げ。
  2. 様子を見て必要ならば干しシイタケの戻し汁も加え、水気がなくなるまで炊きます。
    火を止め、みじん切りにした新玉ねぎ・刻んだネギをたっぷり加えましょう。
    白胡麻もたっぷりひねり、優しく全体を混ぜれば出来上がり。






本日のお弁当。
主人に好評でしたのが、何度か話題に上っております “イワシのお酢煮” のリメイク料理。
イワシのお酢煮を竜田揚げに仕上げてみました。
一緒にゴボウも竜田揚げにしてみましたらば、思いの外主人に大好評。

圧力鍋で骨まで食べられるように仕上げたイワシのお酢煮ですもの。
竜田揚げにしてもそれはそれは美味しい。
ゴボウに至っては、地味なその姿からは予想できない美味しさ。
簡単ですので是非どうぞ。
  1. ゴボウはお野菜ブラシで綺麗に泥を落とし、食べやすい長さに切り揃えます。
    包丁の腹をぐっと押し当てて体重をかけ、全体に軽くひびを入れてから縦に裂きます。

    お酒・みりん・てんさい糖・お醤油でやや甘めに炊き、そのまま冷ましておきましょう。
  2. 1のゴボウをキッチンペーパーの上に並べ、しっかり煮汁を切っておきます。
    イワシのお酢煮も一緒に、キッチンペーパーの上で煮汁を切っておきましょう。

  3. 煮汁を切ったイワシは、食べやすい大きさに切り分けます。
    ゴボウと共に薄く片栗粉をまぶし 、からりと揚げれば出来上がり。
    ゴボウはやや甘めに炊くのがお勧めです。











ちりめん山椒についつい浮かれ、いつもより品数が多い本日の朝ご飯でございます。

実は上記の他に、もうひとつデザートを拵えたのですが・・・あえなく撃沈。

近頃すこぶる調子の良いプリンをね、ちょっと作ってみたのですが。
ミントの葉っぱが沢山ありましたので、これでプリンが作れないものかとね。

出来上がったプリンは、ミントの風味もなければ器量も最悪。
主人に言わせると、せっかくのミントの香りが卵の生臭さで台無しだ・・と。

実に的確な感想に言葉も言い訳も微塵もございません。
主人ってばお料理はてんでダメで諦めたクセに、指示は的確なのよね。

来週は主人の誕生日。
大いに悩んだ結果、結局これぞと言うプレゼントは思いつかず仕舞いでありました。
せめて主人の好きなタカナシの生クリーム (もちろん乳脂肪47%) を買い込もう。
そして飛び切りカロリーの高いケーキなんて拵えてみよう・・・多分ね。

posted by しんさん at 16:07 | Comment(2) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする