2021年05月31日

お気楽で抜群に美味しい干し芋〜ほんのり甘い炊き込みご飯

以前から筋肉や身体機能等に関しての知識は豊富な人でしたが、最近の主人は益々健康意識の向上が高まっている気が致します。

情報社会の今、偏った、どうも眉唾物な情報も多々ある中、それらの多くを切り捨て、自分が選んだ健康方法を時にあっさり乗り換えながら主人は実りある50代を満喫しているようです。
そんな主人の今の矛先は『芋』

先日、産直アウルさんで取り寄せたキュアリング済みのサツマイモ “紅はるか”10キロ。
時期が時期ですから、干し芋にして長期保存を図ります。

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干し芋と言えば空っ風の季節に冷気に晒して糖度を上げるイメージ。
気温も高く湿気の多い今、干し芋がはたして可能か否か大変不安でありました。

ですがみすみすと腐らせてしまうことを考えると、とばかりに試した一部の紅はるか。
ねっとり、そしてやわらかくて抜群に甘い美味しい干し芋に気を良くし、届いた10キロのサツマイモをほとんど干し芋に。

じっくりオーブンで焼き芋にしたサツマイモを、半日天日に晒してからオーブンで仕上げます。
なのでお天気の見極めもさほど必要なく、通常の干し芋よりずっと気楽。
我が家にある網という網を全て総動員させての干し芋作りと相成りました。

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こうして出来上がった甘い干し芋で、今朝は干し芋の炊き込みご飯など拵えてみましたよ。

部位のせいか色が少々黒ずんでしまったもの、欠けてしまったもの、乾燥し過ぎてしまったもの。
お米と一緒に炊いてしまえば、ほら、ほんのり甘くてもっちりむっちり、美味しい干し芋の炊き込みご飯となりました。

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以前拵えた生のサツマイモを炊き込んだご飯(☆彡)より断然こっち、こちらに軍配。

農家さんが2ヵ月間じっくり熟成した紅はるかが良かったのか、この干し芋の作り方が功を奏したのか、それは分かりません。
ですがとにかく美味しい。
主人が『芋』に目を向けたことによるこの功績、感謝しないとね。

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じっくり時間をかけて蒸したサツマイモを熱いうちに皮をむき、そして難儀しながらスライスして冷風に晒す。
真冬の晴天が続く日を見極める、そして折を見ては裏返し、兎にも角にもカビを寄り付かせないように。
これがかつて私が実践しておりました干し芋の工程です。

そしてこれがお気楽な干し芋2021。

  1. 焼き芋を作ります。

    綺麗に洗ったサツマイモをキッチンペーパーできっちり包み、しっかりとお水で湿らせたらアルミホイルできっちり2重に包みます。
    オーブンに並べて予熱なしで160℃で1時間35分、夜にここまで済ませて朝まで放置。

    大きな大きなサツマイモだって、オーブンならたくさん一気に焼けるのも魅力的。

    朝にはオーブンに並んだ甘いねっとりとしたサツマイモ。
    熱くないので皮をむくのも楽々です。
    もう少し厚めに皮をむけば、見た目もゴールドな干し芋になるのでしょうね。
    もちろん焼き芋として食べても最高に美味しいのです。

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  2. 皮をむいたサツマイモをお好みの形に切ります。
    包丁で切るのはひと苦労、木綿糸を使うのがお勧めですよ。

    オーブンシートを敷いた平ザルに並べ、1日ベランダで干して水分を飛ばします。

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  3. 天板に網を敷き、1日風に晒して水分が飛んだお芋を重ならないように並べましょう。
    予熱なしのオーブン 110℃で1時間35分、様子を見て30分追加した状態がこちら。

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    やわらかなサツマイモの甘い香りがオーブン庫内に残ります。
    私の許可を得て、小さな一欠けらをつまんで食べた主人。
    私が目を離したすきに瞬時に大きなものを見極め、お口に放り込んで満足気に仕事部屋に戻っていきました。

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出来上がった干し芋、欠片や形色の悪いものを選んで刻みます。
お米、十六雑穀米、押し麦、もち麦、蕎麦の実を合わせ、いつも通りの水加減から大さじ1程度を日本酒に置き換えてお塩をひとつまみ。
刻んだ干し芋をたっぷり散らし、いつも通りに炊飯します。

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ほんのり甘い干し芋の炊き込みご飯。
圧力鍋なら3分で炊き上がります。

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お茶碗に盛り、菊の花びらを散らして黒胡麻をちろり。
そう、週末主人と一緒に魚屋さんで買ったお刺身のつまが彩りの一助に。

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最近気に入っておりますのが、畑の後による近所のマックスバリュ。
日曜の早朝6時頃にお家を出て、1時間強畑作業をしたらツナギ姿そのままで開店したばかりのマックスバリュへ。

買い物客もほとんどいなくて、確かに陳列棚はまだ寂しいですが、食材調達の大半はイオンネットスーパーなのでそこは問題なし。
思いかげずお買い得食材にお目にかかることも多々。
今朝のお弁当にも詰めたシメジの佃煮、シメジがお買い得でしたので。

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とっても簡単。

お酒 大さじ2、みりん、お醤油、お砂糖を各大さじ1、ナンプラーとオイスターソースを少々、そして鷹の爪。
これらを合わせて煮立て、ほぐしたシメジを加えて煮汁がなくなるまで煮詰めるだけ。

お出汁をとった後の昆布、そして戻した干しシイタケを細切りにして、胡桃も砕いて加えれば風味がぐぐんとアップ。
胡桃は絶対お勧め。
たっぷり2パック分のシメジがしんなり、納豆に添えたりお弁当の隙間埋めにしたりと応用は自在です。

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お刺身のつまの小菊がここでも大活躍。

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作り置き料理の一員でもあるブロッコリー。
いつもは塩麴和えにすることが多いのですが、今回はわさび醤油和えに。

はい、金曜日のお刺身の脇にあった山葵です。
山葵と白だし醤油、ほんの少しの塩麴を合わせて茹でたブロッコリーを和えました。
主人にクスリと笑われました。

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そんな貧乏性満載の作り置き料理。
実店舗でお買い得だったピーマンは丸ごと圧力鍋でくったりと煮ます。

ヘタを丁寧にとり、全体を爪楊枝で突いてからお出汁と加圧すること3分弱。
ピーマンの空洞にお出汁がしっかり入り込み、ひと口で食べないと危険なピーマンの煮物。
うんと冷やして食べるのが夏のお気に入りです。

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今朝のお魚は銀鱈の西京焼き。
抜群に良い焼き色です。

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気付けは明日から6月。
例年より早いとは言え梅雨真っ只中の今、外はとても爽やかです。


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2020年05月18日

ふきの葉の豆板醤漬け〜ふきの葉お結びさん

週末、嬉しかったこと3連発。

先ずは畑のアーティチョーク。
10月頃に苗を取り寄せて畑に植えたアーティチョーク、インペリアルスターが蕾をつけました。
2つ取り寄せた苗が両方ともしっかりと根付き、もう片方のアーティチョークも小さな小さな蕾をつけています。
よく見ると初蕾の下には小さな蕾。
オリーブの根元ですくすくと育っております。

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そしてふたつめ。

外出自粛生活がますます楽しくなる昨今。
畑のズッキーニも発芽し、そろそろ夏野菜が美味しくなる季節。
夏野菜には焼酎が良く合うと主人が取り寄せた焼酎に文字通り小さなおまけ。

小さな伊七郎、生前この焼酎をご愛飲していらした志村けんさんへの哀悼の意を込めてのことだとか。
そして私はまたAmazonプライムでひとりこっそり“8時だョ!全員集合”を見ては、ひとりこっそり涙ぐむのです。

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最後、週末嬉しかったこと。

楽しいからと言ってお酒の量が増えるのはあまり感心出来ることではありません。
ですがお酒以外のお楽しみがないと・・・という主人が提案したのは、お酒の代わりのティータイム。
美味しいハーブティーやスパイスティーに合うようにと、幼少の頃大好きだった豆菓子を取り寄せました。

高山の伝統菓子、三嶋豆。
この白い甘いお豆の中にほんの数個、青海苔のお豆さん。
これ、何故か幼少の頃よく食べました、そして大好きでした。
ふと思い出してお取り寄せ。
新しい種類も沢山あって、そして手書きのお手紙まで同封されていて、何より今食べても抜群に美味しくて、ささやかではありますが幸せのお福分け。

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そして今週も月曜日、お弁当作りのスタートです。
今週はふきの葉っぱのお結びさんで幕開け。

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先月頂いた筍とふきがとても美味しくて、その思いが伝わったかのような嬉しい頂き物。
週末、主人がどっさりとふきの葉を手に帰宅しました。
可愛らしい大きな保存袋に、綺麗に洗って綺麗に揃えられたたっぷりのふきの葉っぱ。

早速茹でてアク抜きをしました。
なにぶん量が量ですので、普段使っているボールなんかにはとてもとても収まりません。
8リットルサイズの洗い桶でアク抜きをします。

・・・誇らし気な達成感に満たされます。

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このふきの葉、冷凍しようかと思っておりましたら主人から意外な情報。
お料理上手な送り主さま、このふきの葉を胡麻油に漬けるんだって、と。
主人の説明はこう。

“なんかね、レバ刺しのタレみたいな、そう、胡麻油と塩を混ぜるじゃん?
あれに漬けておいたふきの葉で酢飯を巻くんだって。
これから暑くなって食欲がない時に良いらしいよ。
僕もお昼に頂いたけど、美味しかったよ”

・・・分かったような分からんような。

ま、それはともかく『漬け込む』というのは目からうろこ。
全く想定外でありました。
早速私なりに解釈して漬け込んでみました、豆板醤やお醤油を足したピリ辛風味のふきの葉。
そして酢飯ではありませんがお結びさんに。

大変美味しゅうございます。

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繊維質なふきの葉っぱだから食べ辛いかと思いきや、意外なほどさっくり食べやすい。
そしてなにより美味しい。
これは美味しい。
頂いたふきの葉、全て豆板醤漬けにすれば良かったと後悔するほど美味しい。

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このまま焼酎のお供にもなりそうなふきの葉の豆板醤漬け。
新しいお料理で始まる今週も楽しくなりそうですよ。





◆漬け汁の材料
  • お醤油 100t
  • 胡麻油 大さじ3
  • みりん 大さじ2
  • 豆板醤 小さじ1
  • 唐辛子(粉末状) 小さじ1/2
  • 白胡麻 たっぷり




◆作り方
  1. たっぷりの熱湯にお塩を加え、ふきの葉を茹でて冷水にとります。
    たっぷりのお水にひと晩浸してアク抜きをしたふきの葉をしっかりと絞りましょう。

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  2. ふきの葉を出来るだけ丁寧にひろげて重ねます。
    重ねた状態でそっとジッパー付き保存袋に移しましょう。

    漬け汁の材料を全て合わせてよく混ぜ、上から回しかけます。

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  3. 袋の中の空気をしっかり抜いて保存容器に収め、時々上下を返して冷蔵庫で1日以上漬け込みましょう。
    はい、これだけです。
    これだけですが、ふきの葉の印象ががらりと変わること請け合い。

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  4. 十六雑穀入りの炊き立てご飯を小ぶりな三角結びに握りましょう。
    漬け込んだふきの葉を2等分してぴっしり包みます。

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    ふきの葉の豆板醤漬け、そしてそのお結びさん。
    主人も大変気に入ったようでございます。

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お弁当のお結びさんにワクワクするのは私だけでしょうか。

お菜はフリッター仕立てのかき揚げです。
そう言うと聞こえは良いのですが、畑のネギの不本意なネギ坊主、そろそろ旬も終盤で劣化激しいスナップエンドウ、これらを寄せ集めた苦し紛れの一品です。

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でもこうして見ると、ネギ坊主も劣化したスナップエンドウも歴とした食材だと再確認するのです。
ネギ坊主の天ぷら、最高に美味しいですよ。
しかも飛び切り簡単ですよ。

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  1. 卵白1個分に白だし醤油を加え、泡だて器でメレンゲ状に泡立てます。
    出番まで冷蔵庫へ。
  2. 卵黄・米粉・白胡麻をよく混ぜ合わせましょう。
  3. ネギ坊主と劣化スナップエンドウを洗って軽く水を切った状態でビニール袋に合わせ、少量の米粉を加えて全体によくまぶします。
    これを卵黄のボールに加えて全体にからめます。

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  4. 3をメレンゲのボールに加え、スパチュラでさっくり混ぜ込みましょう。

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    太白胡麻油を中温に熱してスプーンをさっとくぐらせ、ふわりと生地をすくってふわりと油の中へ。
    ふわりと両面揚げれば出来上がり。
    味付けもしてあるのでお弁当にもぴったりです。

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そろそろ以前のようにお買物を、とも思うのですが。
何故だか昨日の日曜日、いつものように畑の帰りに近所のマックスバリュに寄ったところ駐車場は大賑わい。
これは、と行先をかえて近所のスーパーへ。
ここも駐車場で右往左往する車がひっきりなし。
結局、真サバもイワシも買わず収穫した野菜だけを抱えて帰宅致しました。

大丈夫、冷凍イワシと塩鯖、塩引き鮭で今週ものらりくらりと乗り切りましょう。

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畑の新玉ねぎが収穫開始致しました。
今朝は新玉ねぎの葉との付け根部分をぶつ切りにしてお味噌汁の一員に。
もちろんスナップエンドウも。

そろそろ分葱を掘り起こして秋までひと休みさせてあげないと。
分葱に代わり、しばらくは新玉ねぎの葉っぱが朝のお味噌汁の彩りとなります。





旬を過ぎたとは言え、まだまだスナップエンドウが実っております。

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見た目に少々問題がある程度ならば色が濃いの味付けで。
さっと塩茹でにしたスナップエンドウ、オイスターソースを加えた濃いめの味付けで漬け込みます。
見た目に問題ない子らはお気に入りの塩麴漬けに。
相当問題ありな子らは、莢から出して実エンドウとして塩茹でに。
器量に問題ない子らは塩茹でにして速やかに冷凍保存。





畑もいよいよ夏の装いです。
スナップエンドウのお菜が数品スタンバイしておりますこの状態で、本当に今宵主人はお酒を控える気でいるのでしょうか。

夏野菜の代名詞、ゴーヤを『お家でイオン』に配達して頂きました。
早速大好きな干しエノキと一緒に氷砂糖付けに。
さぁどうだ、主人、焼酎か、それともカモミールティーか。



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posted by しんさん at 14:25 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月16日

サクサク濃縮りんごチップス

毎年9月に入ると同時に主人が取り寄せる洋梨、オーロラ。
この辺りでは見かけない洋梨の品種なのですが、収穫期間が極めて短いこともありオーロラが手に入るか否かがその年の運試しのようなもの。

そしてオーロラをすっかり食べてしまい晩秋を迎えると、我が家における風物詩ともなりました名月りんごの季節。
もちろん今年も取り寄せ、2度タルトタタンを焼きました(☆彡 ☆彡

気付けば12月も半ば、いくら日持ちするりんごでも年を越すのは本意ではありません。
2個残った名月りんごで何か目新しいものを作りたいな、と。

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サックサクのりんごチップス、出来ましたよ。
本当にサックサク、そして甘酸っぱいりんごの風味がぎゅっと濃縮。
食べてよいのならどれだけでも食べてしまいそうなくらい美味しい。

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数日前に拵えたセミドライのりんご(☆彡)は電子レンジで水気を飛ばしてから、オーブンでじっくり焼いて仕上げました。
思い付きで拵えた干しりんごでしたのでこの工程は致し方ありません。

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ですが今は冬。
乾燥した北風が吹くこの季節、野菜や果物を干すにはぴったりですもの、利用しない手はありませんよね。
思惑通り飛び切り美味しいりんごチップスが出来ましたよ。

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ベランダで1日干して乾燥させたら、後はオーブンで仕上げるだけ。
本当に簡単で体にも優しいおやつ、りんごを買ってきてでもまた拵えたいりんごチップスです。





◆材料
  • りんご(名月りんごを使いました) お好きなだけ
  • 塩水(変色防止用) 適量




◆作り方
  1. りんごは小ぶりで筋肉質な名月りんごを使いました。
    皮ごと干すので食用重曹等でよく洗ってから、水気を拭き取ってくり抜き器で心をくり抜きます。

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    スライサーは貝印の厚み調節機能付きのものを愛用しております。
    いちばん厚い2.5ミリでスライスし、塩水にさっとくぐらせて水気を切ります。
    寒いお天気の良い日を選んで1日外に干しましょう。

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  2. 早朝から夕方まで干すと随分しんなりします。

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    オーブンシートを敷いた天板に形を整えながら重ならないように並べましょう。

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    予熱なしのオーブン 110℃で1時間、ゆっくりと乾燥させたらそのままオーブン庫内で冷まします。
    はい、サクサク甘酸っぱい飛び切り美味しいりんごチップスの出来上がりです。

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    密封容器に入れて保存・・・
    するとつい手が伸びてこまります。

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数年前に立派な野菜干し網を買ってはもらいましたが、お手軽な竹串干しが気に入っております。
場所も取らない上にひっくり返す必要もありませんもの。

ここ数日お天気が良かったので、りんごだけでは飽き足らず色々干してみましたよ。
菊芋チップスは我が家の定番 ⇒ ☆彡2015年12月05日
菊芋と一緒に頂いたヤーコンも干してみました。

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思った程には甘い仕上がりでありませんでしたが、水分が飛んでいるからこそ出来るお料理が何かしらあるハズ。
干しヤーコンスイーツなんて素敵じゃない?

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◆干しヤーコンの作り方
  1. ヤーコンは綺麗に洗って皮つきのまま蒸します。
    圧力鍋で5分蒸しましたが、もう少し長くても良いかもしれません。
    蒸したヤーコンの皮をむき、適当な大きさに切って1日天日干しします。

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  2. 干したヤーコンを予熱なしのオーブン 110℃で1時間半焼いてじっくりと乾かしましょう。

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  3. 再度1日天日干しして出来上がり。

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ヤーコンと同時進行で干した菊芋。
菊芋は生のまま、皮つきのままスライスして干します。

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ヤーコンと菊芋、冷風に晒されてどんどん水分が抜けていきます。

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菊芋は2日間干した後、昨年まではフライパンで乾煎りして仕上げておりました。
が、今年からは更に気楽なオーブン仕上げ。
予熱なしのオーブン 110℃で40〜45分じっくり焼いて乾かせば出来上がり。

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今年からは厚さ調節が出来るスライサーを使っておりますので、厚みも2.5ミリとやや厚め。
断然この厚さがお勧めです。

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野菜やりんごを干してばかりいる訳ではありませんよ。
月曜日ですもの、ちゃんと朝食もお弁当も拵えました。
でもね、今朝の食材の主役はこちら。

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先日主人が取り寄せた塩引き鮭(☆彡)の頭です。
私の顔程もある大きな塩引き鮭の頭を中骨と共に圧力鍋で30分加圧し、更に牛蒡や大根、人参を足して15分加圧した塩引き鮭のアラ汁。
迫力ある鮭の顔がごろんっと入った椀の画像をとてもアップすることは出来ませんでした。





朝食の画像は控えますが、今週の作り置き料理はそこそこ準備完了です。
今週もイワシは手に入りませんでしたが、代わりに鯖の味噌煮を仕込んでみました。
今日1日味をなじませ、明日の朝には食べ頃になっているはず。

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今シーズン初収穫のほうれん草は、主人が大好きなお浸しに。
春菊は胡麻和え、ブロッコリーは塩麴和えにして作り置き。

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先週拵えたつくね芋の照り焼きをヒラタケと一緒に再照り焼きに。
甘辛い照り焼き風味はご飯にぴったりですからね。

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さ、今週は何かとお出掛けの予定が入っています。
いよいよ年末ムードの到来といったところでしょうか。
大掃除とは言わないまでも、何となくいつもより念入りに掃除をしている自分に気付きました。


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posted by しんさん at 16:20 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月04日

お砂糖を使わない ふっくら小豆の “ぜんざい” いかがですか?

間もなく10連休が明けます。
さぁ10連休、不摂生を絶ち、お天気が良ければふたりでウォーキングなどしてお酒も程々、規則正しく参りましょう・・・などと意気込んでおりました自分が情けない程の散々な体たらく。

運動?
近所のお寿司屋さんまで歩いて5分、お猪口片手にご主人と雑談しほろ酔いご機嫌で帰宅しました。
あぁ、そうそう、畑では主人が初めて “じゃが芋の土寄せ” に挑戦しましたっけ。

そんなグダグダな10連休、何事もなかったかのように何の実りもなく間もなく終わりを迎えます。
ですがお弁当がお休みな分、朝食だけはしっかり拵えておりましたよ、いつも通り4時に起床して。
中でも気に入った初めての試み、主人からも太鼓判を頂戴したのがこのぜんざい。

お砂糖を一切使わず、米麹の発酵だけで甘みを加えたぜんざいです。
つんとくる上白糖の甘さとはもちろん、てんさい糖や最近気に入って愛用致しております生砂糖の甘さとも明らかに一線を画すふくよかな甘みに驚きます。

帯状疱疹で主人が入院致しておりました際、うししとひとりで宿泊した京都俵屋旅館。
その際の夕食で頂いた黒川さんのぜんざい (☆彡) が忘れられず、少しでもその味に近づきたくて以来何度か集中して小豆を炊きました。

もちろん何度やっても黒川さんの味を真似ることなど出来ず 、ならばと路線変更して納得した米麹の底力。
見た目も味も、そもそもが黒川さんのぜんざいとは全くの別物ではありますが、それでも小豆の風味をしっかり味わえる、あぁ小豆を食べているのだと感じられるぜんざいに仕上がりましたよ。

要は甘酒の小豆入り。
甘酒が夏の季語であるならば、これからの季節にぴったりなお料理なのではないかしら。
お砂糖の摂り過ぎ感が否めない最近の我が家にもぴったりなぜんざいです。





炊飯器のない我が家ですので、醗酵にはヨーグルトメーカーを使います。
以前炊飯器があった頃に時々甘酒を拵えましたが、断然ヨーグルトメーカーが気楽でお気に入り。
小豆は一昼夜しっかりとお水に浸してから加熱する方法に今のところ落ち着いております。
今回は更に気楽に圧力鍋を使いましょう。
  1. 小豆は200g弱。
    正確には196g、近所の農協で購入したお手頃価格の小豆を使用しました。
    優しく洗ってから、たっぷりのお水に一昼夜浸しておきます。

  2. 浸け水ごとお鍋に移し、必要ならばお水を足してたっぷりのお水と一緒に強火にかけます。
    煮立ったらお水を半量ほど流し捨て、新しいお水を足して再度強火で煮立てましょう。
    数分煮立てたらザルにとり、これでアク抜き完了とします。

  3. アク抜きした小豆を圧力鍋に移し、小豆の上2〜3cmまでお水を注ぎ5分加圧します。
    元々は15分ほど加圧するつもりでおりましたが、小豆の粒を残したくてこの時間にしました。
    小豆の質にも寄るのでしょうが、5分で十分やわらかくなりました。

    煮汁ごとボールに移し、優しく混ぜながら60℃まで温度を下げます。
    小豆を混ぜる片手間に、米麹を小豆と同量 (今回は200g弱) 計量しておきましょう。
    愛用致しておりますのは、同じく愛用致しております京都の白味噌屋さんの米麹。
    よく見るかたまりの状態ではなく、ホロホロにほぐされた状態の米麹です。

  4. 60℃まで冷ました小豆に計量した米麹を加えてよく混ぜます。
    ヨーグルトメーカーの容器に移して蓋をし、60℃で8時間醗酵を促しましょう。
    米麹を贅沢に使ったお砂糖なしのぜんざい、ふくよかな香りが鼻腔をくすぐります。

    今まで食べたどんな甘さ控えめのぜんざいとは異なるぜんざいです。
    多めに拵えましたので、食べない分は小分けにして冷凍保存。
    食べる分だけをゆっくり弱火で温め、お塩をほんのひとつまみ加えて甘味を締めます。
    こんがりと焼いたお餅を添えて、きな粉をちろり。






調べてみるとどうやら、このお砂糖を一切使わないぜんざいは有名なようです。
醗酵あんこ、醗酵小豆、小豆麹等々、色々な名前で親しまれているようですね。
テレビでも紹介された認知度の高い健康食のようです。

黒川さんのぜんざいに感銘を受けた数週間前。
主人と母、私の3人で俵屋さんに宿泊した際の衝撃的な黒豆 (☆彡) に触発されて拵えた黒豆を添えて穏やかな甘さも楽しみます。





2019年、新年号に伴う10連休は黒豆・小豆と豆に沿った私らしい幕締めとなりそうです。
そうそう、この黒豆の一件も備忘録しておかないと。
こうして振り返ると、案外有意義な連休を過ごしている気も致します。

posted by しんさん at 19:30 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月18日

デーツシロップとさつま芋プリン

車の運転中は大抵FMラジオをつけております。
先日ふと気になる単語を耳に致しました。
何かお料理のお話をしていたようなのですが、その中の 『デーツシロップ』 なる聞き慣れない言葉。

確かデーツシロップにナッツをからめ、シナモン風味に仕上げるといった内容だったかと思います。
Amazonで調べると、洒落た瓶に入ったデーツシロップの画像が数点、レビューもなかなか高評価。
へぇ・・・デーツシロップ、それはまた面白そうな食材ですこと。

・・・デーツシロップ、作ってみましたよ。

随分と前のこと、某マダムに頂いてから我が家では常備しておりますデーツ。
毎朝のヨーグルトに添えたり、焼き菓子の生地に混ぜ込んだりとデーツの使用頻度は高いところで安定しております。

お家にデーツもあることだし、ちょっと作ってみようかしら。
そんな好奇心から調べてみると、インド人女性何人かが作り方をアップしていらっしゃいました。
材料はシンプルそのもの、デーツとお水だけです。

お砂糖はこれっぽっちも使用致しておりませんのにこの甘さ。
ほんのひとなめした主人が言った 『こりゃ黒糖だね!』 にも納得です。
主人の言う通り、黒蜜の甘さに丸みをつけたような風味の手作りデーツシロップ。





そして本日のお弁当は、完成したデーツシロップを添えたさつま芋のプリンです。
甘さをぐっと抑えたさつま芋のプリンに、甘さをぐっと抑えた小豆餡。
足りない甘みは添えたデーツシロップで補います。

ピュレ状にしたデーツ液を漉して拵えるデーツシロップ。
貧乏性は性ですもの、添えた小豆餡にはこっそりとデーツの搾りかすを忍ばせてあります。

プリンのカラメルとしても十分な甘さのデーツシロップ。
パンケーキやパンに合わせても、飛び切り美味しいものが出来そうです。

でも、今後の参考の為にいちど市販のデーツシロップを取り寄せてみようかしら。
手作りデーツシロップがあるうちに、市販品と食べ比べるのも案ですものね。





その手間を想うと買った方が賢明なのか、それとも・・・
以下の分量で150t弱のデーツシロップが出来ますよ。
  1. デーツは200gほど。
    刻んでボールに移し、全体が十分浸かる量の熱湯を注ぎましょう。
    ボールに蓋をしてひと晩おきます。

  2. ひと晩おいたデーツは色もぬけ、ふっくらしています。
    バーミックスで丁寧に攪拌してピュレ状にし、ザルに晒し布をひろげて濾しましょう。

    これでもかという程しっかり搾るので、キッチンペーパーだと破れてしまうかもしれません。

  3. 濾した液体を中〜弱火でとろりとするまで煮詰めます。
    常に混ぜている必要はありませんが、目を離さないよう20分強。

    市販のデーツシロップは価格差も相当です。
    手間といってもデーツ液を煮詰める20分程度のことで、デーツ20gからこの美味しさ。
    買うか作るか、うーん、悩むところです。











デーツシロップの美味しさを味わうさつま芋のプリン。

以前、ビーツとさつま芋でスィートポテトを拵えた時 (2019年02月07日 ☆彡) のさつま芋ピュレを冷凍しておきました。
そのさつま芋ピュレを使ったさつま芋プリン、本当に簡単ですよ。
オーブンを使って湯せん焼きにするので、放ったらかしに出来るのも嬉しい。
以下の分量で、そうね4人分は出来るのではないかしら。
  1. さつま芋ピュレは160g。
    冷蔵庫に移して自然解凍し、全卵2個を加えて泡だて器で滑らかに混ぜ合わせましょう。
  2. 牛乳 300t
    てんさい糖 大さじ1
    を1とは別に合わせて人肌程度に温めます。

    少量ずつ1に加えては泡だて器で優しく混ぜ合わせ、2〜3度ザルで濾して滑らかなプリン液に仕上げましょう。

  3. 器に分け入れ、表面に浮いた泡があればスプーンで丁寧にすくい取ります。
    紙コップを使うのであれば、念のため紙コップをアルミホイルでカバーします。

    タイミングを見てオーブンを170℃に予熱し、アルミホイルで蓋をした容器を天板に並べてオーブン庫内へ。
    70〜60℃程のお湯を天板に注ぎ、設定温度 140℃で30分ほど湯せん焼きにしましょう。

    容器をそっと揺すってみて、かたまっていればOK。
    アルミホイルで蓋をし直し、粗熱がとれるまでオーブン庫内に。











小豆餡を拵える時、圧力鍋で一気に仕上げてしまうことが多いですが今日は地道にお鍋で。
前日のうちに小豆を茹でこぼして軽く煮ておき、ひと晩おいてたっぷり水気を含んだ小豆を20分ほど煮て仕上げます。
小分けして煮ることで、その為だけに圧力鍋を使う手間を省くのが狙いです。
  1. 小豆を洗い、たっぷりの熱湯を注いで中火にかけます。
    煮立って5分ほどしたらザルにあけ、これで茹でこぼし完了。

    お鍋を綺麗に洗って茹でこぼした小豆を移し、小豆の上2〜3cmまでお水を注ぎましょう。
    中火で煮立てたら弱火にし、アクをすくいながら10分ほど煮て火を止めます。
    ひと晩放置しましょう。
  2. ひと晩おいた小豆はふっくら。

    ひたひたにお水を足し、中〜弱火で煮立てましょう。
    蓋を少しずらしてし、弱火で15〜20分ほどことこと煮ます。
  3. 小豆が十分やわらくなったら、お砂糖を数回に分けて加えます。
    今日はこの段階でこっそりとデーツの搾りかすを。
    搾りかすとて甘いと思っていたのですが、意外と甘さは感じませんでした。
    それでも加えたてんさい糖は極少量。
    最後はお塩で全体を引き締めて仕上げます。

    沢山煮たので今日使わない分は早々に冷凍保存。






  • 粗熱がとれたさつま芋プリンに小豆餡を添え、冷凍してあった豆腐白玉団子を添えます。
    バラバラにほぐして冷凍保存してあるザクロを添え、パンプキンシードを散らして出来上がり。
    甘いデーツシロップをかけて召し上がれ。

    さつま芋ピュレも冷凍、トッピングも冷凍、冷凍食材を有効利用した今日の主役でした。

    今日は母が3姉妹の持ち寄りランチに出掛ける日。
    畑の大根葉を使って拵えた混ぜご飯を手に、マンションに寄るのが母のルーティン。
    小ぶりな紙コップで焼いたさつま芋プリンは、母ら3人への差し入れです。
    デーツシロップも忘れずにね。











週末、特に土曜日はスパイスをたっぷり使ったカレーでデトックスが私たちの習慣。
ですが毎土曜日がカレーでは作り飽きてしまうのも事実。
カレーを期待している主人をがっかりさせない為、先日の土曜日はカオマンガイ風のチキンライスを拵えました。

胸肉をしっとりと茹で、その茹で汁でジャスミンライスを炊きパクチーをたっぷり添えます。
自家製ピーナッツバターを使ったソースを添えれば、カレーのこともすっかり忘れて上機嫌な主人。
しめしめ。

茹で鶏を1枚残しておいたので、本日はクスクスと合わせてみましたよ。






胸肉を使ったしっとり茹で鶏の備忘録はまた後日。
デーツシロップで随分と長文になってしまいましたからね。
  • クスクスにオリーブオイルをちろりと回しかけ、煮立てた鶏の茹で汁をクスクスと同量回しかけましょう。
    蓋をして10分蒸らせば出来上がりです。

    容器にクスクスを盛り、食べやすく切り分けた茹で鶏を添えます。
    パクチーがないのでルッコラで。
    ルッコラの風味もこれに良く合います。
    ビーツも添えれば、後はソースを作るだけ。



    生姜・唐辛子・ニンニク・ネギの白い部分を粗みじんにしてボールに合わせます。
    自家製ピーナッツバター (☆彡) を加え、香酢・お醤油・ナンプラー・ごま油・オイスターソース、肝心なのはココナッツシュガー、これらを合わせてバーミックスで攪拌するだけ。

    茹で鶏と相性抜群のソースです。






賑やかな本日のお弁当。











昨日、うちの近くの吉野神社で祈年祭が執り行われました。
畑仲間の方が氏子総代をお務めのご縁もあって今年初めて参加致しました。
そして帰りに頂いたお餅、素敵なタイミングで今朝はぜんざいと相成りました。






  • 神様にお供えしたお餅ですもの、良いことがありそう。






冷たい風が吹くなかでの祈年祭でしたが、間違いなく春は近づいております。
今朝の納豆には新玉ねぎ、これまた春の訪れです。

食材で最近ちょっと解せないのが、マイタケの高騰。
近所のスーパーでは大ぶりなマイタケが1パック400円、マイタケが!ですよ。
農協朝市ではマイタケ売り切れですし、一体全体どうしてしまったのだか。
悔しいので、毎朝お味噌汁に入れておりましたマイタケはしばらく中断。
安価なエノキを天日で干して使うことと致しました。

昨日収穫した菊芋を洗っておりましたら遅くなってしまいました。
仕事部屋が空くのを主人が待ちわびております。
今空きますからね、お待たせしました。

posted by しんさん at 15:22 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする