種が多いからと敬遠されることも多々、そう、実家の母親が正にそのひとり。
確かに種も多いしほろ苦いし、ミカンほどには市民権を得てはいないかもしれません。
でも私は大好きです、金柑、何よりこの色合いが好き、大好きです。
真っ黒で無骨な鉄鍋の中にこうお行儀良く並ぶ金柑を見ると、それだけで気持ちが晴々致します。
お砂糖の量をぐっと抑えて拵えた金柑の甘露煮。
甘露煮と呼ぶにはあまりにお砂糖の量がささやかですが、金柑の存在感が際立って私は好きです。
知名度そのものは地味ですが、存在感ある金柑フレイバーを鬼まんじゅうにも。
本来あるべくシンプルなお芋のおやつ “鬼まんじゅう” からぐんと踏み外してみました。
さつま芋のほっこりとした甘さを金柑フレイバーが追っかけます。
うん、面白い鬼まんじゅうが蒸し上がりました。
金柑の甘露煮、金柑の量の50%量のお砂糖を使うことが多いようです。
ですが私は2割程度に止めておきます。
茹でこぼしもしませんので、当然金柑の存在感が際立ちます。
- 金柑は綺麗に洗って丁寧になり口を取り除きましょう、正味294g。
包丁で縦に数本切れ目を入れ、お鍋に並べます。 - ひたひたにお水を注ぎ、てんさい糖 50gを2回に分けて加えます。
先ずは25gのてんさい糖を加えて中火にかけ、煮立ったら弱火に。
オーブンシートで落し蓋をして10分間ことこと煮ましょう。
その後残り25gのてんさい糖を加え、同じく落し蓋をして弱火で煮ます。
20分ほど煮てそのまま冷ましましょう。
こうして煮た金柑をさつま芋のおやつ、鬼まんじゅうに使います。
先週煮て冷蔵保存してあった名月りんごのコンポート (☆彡) もここで使ってしまいましょう。
- さつま芋は中くらいのものを1本。
綺麗に洗ってさいの目に切り、たっぷりのお水に10分ほど浸しておきましょう。
ザルにあけ、丁寧に水気を拭き取ってボールに移します。 - てんさい糖 大さじ1
お塩 ひとつまみ
をさつま芋に加えて全体にまぶします。
時々混ぜながら10分ほどおくと、さつま芋の水分でお砂糖が溶けてきます。
全粒粉薄力粉・普通の薄力粉・ココナッツクリームパウダー 各大さじ1
ざっくり砕いた胡桃 適量
さいの目に切った名月りんごのコンポート
を合わせ、全体がしっとりするまで丁寧に混ぜ合わせましょう。
水気が足りないようならコンポートの煮汁を少量足し、お芋同士がくっつくように加減します。 - 小さくカットしたオーブンシートの上にお芋をまとめ、くし形に切った金柑の甘露煮を乗せましょう。
蒸気の上った蒸し器で10分蒸せば出来上がり。
寒い中でもぐんぐん育っております畑のケール。
肉厚な葉っぱなので、少々乱暴に扱っても煮崩れたりしない丈夫な野菜です。
鬼まんじゅうを蒸した後、まだ熱いお湯を利用してお菜をひとつ。
千切りケールをまとったお豆腐焼売、その姿はまるでモンスターです。
- 木綿豆腐・戻して刻んだひじきと干しシイタケ・みじん切り玉ねぎ・なまり節そぼろ (☆彡) ・薄力粉・オイスターソース・お塩・ごま油をビニール袋に合わせてよく捏ねます。
小ぶりなお団子にしておきましょう。 - ケールの葉っぱ部分はたっぷり千切りに。
お豆腐のお団子にたっぷりとまぶし付け、蒸気の上った蒸し器で10分蒸せば出来上がり。
・・・どこかに取り残されたスーモのようです。
苦し紛れのケールレシピでした。
スーモのようなケール焼売を目の当たりにし、今朝の主食は茶そばに決めました。
私の好みに合うよう濃いめ濃いめに淹れてくれる主人を見ているのも嬉しい。
でもやっぱり私は柳桜園のほうじ茶かなぁ。
あのタンニン感と毎朝ほんのちょっとの差でお茶の味を左右する繊細さは圧倒的に柳桜園。
淹れる側の主人からしてみれば、難儀なことでしょうけど、ね。