2019年08月28日

全粒粉のピタパン 〜 ひよこ豆とベジミートのカレーサンド

噂に聞いてはおりましたが、帯状疱疹というものは本当に長引くもののようです。
その1週間後に控えた京都俵屋旅館宿泊 (☆彡) も叶わず即人生初の入院を余儀なくされ、未だに外来診療が続いております。

ですが不幸中の幸いと申しますか、良い先生に担当して頂いたおかげで診療時間を随分と優遇して頂いている様子。
いつもより30分早く出勤し、今日も病院に寄ってから職場に向かうようです。

たかが30分、されど30分、主人の外来診療の日はお弁当もさっと手早く準備して気分良く見送りたいものです。

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週末、多めに拵えておいたキーマカレーをピタパンにたっぷり詰めて。
外来診療は多少なりとも憂鬱なもの、せめて主人の大好物カレーでお昼は和んでもらいたいものね。

ピタパンはもちろん全粒粉100%。
『死以外は何でも癒せる』などと素晴らしい肩書を持ったスパイス、『ニゲラ(カロンジとかブラックシードとか色々な呼び方をされているようです)』を全粒粉生地に混ぜ込みました。
闘病生活を送る(大袈裟ね、とても)今の主人にはぴったりなのではないかしら。

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生地は前日のうちに用意しておき、野菜室でゆっくりじっくり醗酵させるいつものスタイル。
2次発酵不要のピタパンですので、朝はちょっと生地を休ませてから高温でさっと焼くだけ。

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カレーは既に数日前から冷蔵庫でスタンバイしていますからね。
今朝はいつもと比べ物にならないくらい時間に余裕がありました。

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色合いは地味な全粒粉のピタパンサンド、ですがきっと主人を和ませてくれることでしょう。
30分早い出勤に主人は恐縮しきりですが、私は意外と楽しんでいますよ。
ちょっと忙しいこのスリルが良いのです。






◆材料(小ぶりなピタパン2枚分)
  • 全粒粉強力粉 120g
  • お塩 小さじ1/2
  • インスタントドライイースト 1g
  • カロンジ 小さじ1

  • 湯冷まし 110g
  • オリーブオイル 5g




◆作り方
  1. 強力粉〜カロンジまでの粉類を全てビニール袋に合わせ、空気を含ませるようにふり混ぜましょう。

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  2. 湯冷ましを40℃程度に冷ましておき、1の半量程度を先ずは加えてよく混ぜ合わせます。
    しっかり混ざったところで、残りの粉類を加えてよく混ぜましょう。

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  3. 何となくひとつにまとまったところで、オリーブオイルを加えます。

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    指先を使い、端を内側に押し込むようにしながらオリーブオイルを生地になじませましょう。
    スパチュラでひとつにまとめてビニール袋に移し、1時間ほど室内におきます。

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    ややふっくらと醗酵が進んだところで野菜室に移してゆっくりと醗酵を促します。
    結局、昨日朝の片付けが終わって生地を捏ね、午前中の11時頃から翌朝の4時までずっと野菜室でした。
  4. 今朝はここからスタートです。

    先ずは何はともあれ生地を室温に戻し、2等分して断面を包み込むようにしながら丸めましょう。
    20分ほどベンチタイムを設けます。

    相当に頼りない生地ではありますが、全粒粉強力粉でしっかり打ち粉をして作業します。

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  5. ベンチタイムの間に天板ごとオーブンを250℃に予熱しておきましょう。
    しっかり打ち粉をし、優しくめん棒を転がして生地を丸くのばします。

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    上面だけに霧吹きでお水をシュッとひと吹きし、出来るだけ高温に予熱したオーブンへ素早く移しましょう。
    我が家の電気オーブンは250℃が最高温度、5〜8分焼きます。

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    焼き上がったら網の上で粗熱をとり、半分に切って袋状に開いておきましょう。

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カレーは週末のお昼にしたもの。
多めに拵え、今日の為に残しておきました。
  1. カルダモン・黒胡椒・クローブは予めつぶしておきます。
    クミン・カスリメティ・ブラウンマスタードと合わせて圧力鍋に移し、オリーブオイルを注いで焦がさないよう加熱し香りをオイルに移します。
  2. 香りが十分に立ってきたところで、みじん切りにしたニンニク・生姜・生唐辛子を加えましょう。
    ジュッという効果音と共に一気に香りが華やぎます。

    次いで刻んだ玉ねぎも加えてなじませます。
    ターメリックパウダーをここで加えてしっかりと油になじませましょう。

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  3. ひよこ豆は予めお水に浸して戻しておきます。
    浸け水少量と共に圧力鍋に移し、ざく切りにしたトマトも加えて5分加圧しましょう。

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    その間ベジミートをぬるま湯に浸しておき、5分経ったところでザルに移して水を切っておきます。
  4. 圧力鍋の圧が抜けたら蓋をあけ、水を切ったベジミートを加えます。
    鶏挽肉も加えてひと煮立ちさせたら、ほぐしたマイタケを加えます。
    マイタケに火が通ったところで、グリーンコリアンダーパウダー・ガラムマサラ・カイエンヌペッパー・お塩を加えましょう。
    しっかりとお塩を効かせるのがポイントです。

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    ひと煮立ちさせれば出来上がり。

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袋状に開いたピタパンの内側に薄く醗酵バターをぬり、カレーをたっぷり詰めれば出来上がり。

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ピタパンサンドに添えるお菜は、困った時のジャーサラダ。

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自家製ズッキーニや自家製ビーツのピクルス、昨日のサンドウィッチのフィリングにもした酒粕レーズン(☆彡) 、市販のプロセスチーズやオリーブ、そして予熱なしのオーブン 160℃で10分ローストした胡桃とアーモンド、これらを順にメイソンジャーに詰め込むだけ。

小ぶりなメイソンジャーは意外と量が入らない、そこが反って重宝するのです。

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我が家の朝食は他と比較して相当なボリュームでしょう。
実際、旅行等で宿泊した旅館でもこれ程までにお腹いっぱいになることはありませんもの。
時々、朝から少し残そうかと思う程のボリュームです。

ですがそれもあって、夜の食事は大抵が蒟蒻麺で軽く済ませます。
朝はガツンとお腹いっぱい、お昼は野菜中心に程々、そして夜は炭水化物は控えて量も控えめ。
就寝時、主人のお腹がグーグーと騒々しいこともざらです。
その分朝食が楽しみなのですけどね。

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昨日の炊き粥に続き、今朝は主人の大好物、鶏粥です。
真夏の暑さも一段落、これからはお粥の頻度がまた返り咲きしそうです。





先程主人からメッセージが届きました。
帯状疱疹による外来診療はこれでおしまい、完治宣言を受諾したそうです。
長い長い闘病生活でした。

週末はちょっと良い赤ワインですね。

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2019年04月10日

主人初めての入院 〜 そして本日退院

熱海の名旅館 “蓬莱” とその別館 “VILLA DEL SOL(ヴィラ・デル・ソル)” の大千秋楽に合わせ、新婚旅行で宿泊したヴィラ・デル・ソルに主人とふたり出掛けたのはほんの10日前のこと。
帰宅後1週間も空けず京都俵屋さんでの宿泊を決めたのは、お世話になった方へのお礼を兼ねて。

ですがそんな強行スケジュールが体に障ったのでしょうか。
熱海にいる頃から主人の目の充血が気になり、帰ったら眼科に行こうと言っておりました矢先の事。
見る見る主人の顔、特に目が腫れあがり、急きょ酷い帯状疱疹で入院することと相成りました。
先日の京都 俵屋さん、私のひとり旅はそんな理由からです。

ウィルスは幸い角膜には感染していないようで、1週間の入院を経て本日間もなく退院です。
入院初日は左目が腫れて開かない状態でしたが、今は思春期のニキビ程度の発疹に治まりました。
食欲も回復し、何より主人の毒舌が以前のように炸裂しておりますのは体調改善の証拠です。

主人の入院中、どこからか状況を聞きつけた詐欺師の被害に合うやもしれません。
出来るだけ主人の入院はひた隠しにし、おとなしく病院と自宅の報復に専念しての安全対策。
・・・ホコホコと京都に泊まって桜を見てレースの塵除けを注文するなど致してはおりましたけど、ね。





さ、兎にも角にも主人はあと数時間で退院です。
明日から仕事も復活と意気込んでおりますので、お弁当も再開でしょう。
折角ですので主人不在の1週間、お弁当ブログらしく拵えたお料理をここに備忘録しておきます。










先ずは主人が入院した翌日に焼いたこのケーキ。
酒粕をたっぷり使用した全粒粉のケーキです。

ずっしりとしたチーズケーキ風の酒粕ケーキではなく、ふんわりと酒粕が香る軽いケーキ。
バターも油も使用しておりません。
酒粕に全粒粉、そしてレーズン、豆乳と入院中の主人にはぴったりな軽い食感の酒粕ケーキです。
甘さも程よく、言われれば酒粕の奥ゆかしさが気に入っております。

ベーキングパウダーを使用しておりませんが食感はふんわり。
焼いた後、ひと晩冷蔵庫でしっかり休ませてから召し上がれ。

以下の分量で約19.5cm四方のスクエア型にひとつ分です。





  1. 酒粕 (板状ではありますがやわらかなタイプです) 80g
    豆乳 80g
    を金属製容器に合わせ、湯せんで温めながらペースト状に練り混ぜ粗熱をとっておきます。

  2. 卵白 3個分をよく溶きほぐし、てんさい糖 25gを数回に分けて加えながら泡立てしっかりとしたメレンゲに仕上げます。
    泡立てたメレンゲは出番まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。

  3. 卵黄 3個分を軽くときほぐし、粗熱が取れた1の酒粕ペーストを加えてよく混ぜます。
    よく混ざったところで、てんさい糖 25gも加えて混ぜましょう。

    全粒粉薄力粉 60gをふるい入れ、スパチュラでさっくりと混ぜ込みます。
    粉っぽさが残る段階で、レーズン 30gも加えて一緒に混ぜ込みます。

  4. 冷蔵庫に入れておいたメレンゲを取り出し、先ずは1/3量程度を3に加えて混ぜましょう。
    よく混ざったらメレンゲのボールに戻し入れ、メレンゲをつぶさないようスパチュラで底からすくうようにしながら混ぜ込みます。

    オーブンシートを敷いたスクエア型にふんわりと流し、表面をそっと平らにならしましょう。

  5. 200℃に予熱したオーブンに移し、天板にお湯を張り先ずは180℃で15分湯せん焼きに。
    その後温度を160℃に下げ、更に25分湯せん焼きにしましょう。

    ふんわり焼き上がりましたがちょっと我慢。
    粗熱が取れたらふんわりとラップをし、ひと晩冷蔵庫で寝かせましょう。
    こんな感じに落ち着きます。

    型から出してそっとオーブンシートをはがします。

    お好きなように切り分けて、茶こしを通して和三盆をふりかけます。
    フルーツなど添えて召し上がれ。






主人に持参した酒粕ケーキ。
目は腫れあがって痛々しいものの、お口はなかなかのお達者ぶりな主人。
毎回の食事の画像を送ってきては、切れ味鋭い批評を添えてありました。

朝食のお味噌汁の具に入っていたキャベツを “ふときゃべつ” と表現したセンスに笑いこけました。
  • この時のイチゴやネーブルは即席のフルーツソースに。
    主人不在中、朝食のヨーグルトソースとして活躍しておりましたが間もなくなくなります。











主人の入院中は暖かい日が続き、畑のネギにもネギ坊主がちらほら。
大抵の人はネギ坊主が出来たネギなど毛嫌いするのでしょうが、いえいえそんな邪険にしないで。

ネギ坊主の天ぷらだって美味しいのだから。
しかも抜群に美味しいのだから。





材料はネギ坊主とネギの白い部分。
かりっとした衣にじんわり甘いネギ、美味しいのです。
  1. ネギの白い部分とネギ坊主の部分は、それぞれ食べやすい大きさに切っておきます。

  2. 氷水・レモン汁・お酒・極少量の白だし醤油を合わせ、米粉をここにふるい入れましょう。
    菜箸でぐりぐり混ぜても大丈夫。
    ちょっとゆるめのホットケーキ生地を目安に米粉を加えましょう。
  3. ビニール袋に少量の米粉を入れ、水気をしっかり除いた1を加えて米粉をまぶします。
    これを2のボールに加えてからめ、低〜中温に温めた太白胡麻油でかりっと揚げれば出来上がり。






そうそう、主人の病室にはこんな風にして持っていったんだっけね。
初めての食材に主人もびっくり。
軽く味付けもしてあるから、その場で摘まんで食べていました。











何と言っても幸運だったのは、主人の入院先が近所だったという点。
自宅から車で3分。
駐車場がいっぱいでも、私の実家から歩いて5分。
主人の入院中、車を実家に停めては差し入れにと馳せ参じました。





焼きネギと焼きマイタケの甘酢漬け。

イワシが見えないくらい具沢山、賑やか野菜のイワシの南蛮漬け。






朝食も出来るだけいつもと同じ内容を心掛けておりました。

主人の朝食と画像で見比べては、スマホ上で笑いこけておりましたもの。

『僕のはしろめしや!』 なんて主人が可笑しくて。

病院食も最後の今朝は、主人の大好物釜たまうどん。

さ、そろそろ主人の点滴が始まる時間かしら。
今日は寒い上に雨が朝から降り続いております。
ひざ掛け持参でそろそろ病院へと向かいましょう。





今日は実家に車を停めず、主人がすぐに車に乗れるよう病院の駐車場へと向かいます。
これで1週間にわたった私のひとり暮らしはおしまい。
明日からはいつもの生活リズムが戻ってきます。

posted by しんさん at 14:47 | Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月07日

2019年 お正月休みが明けました

長かった主人のお正月休みが明けました。
毎年年明けの備忘録はこの台詞で始まっている気も致します。

パソコンがおいてある主人の仕事部屋は北向きで兎に角寒いので、2018年の年末から今日まで主人の部屋には大掃除以外近づきもしませんでした。
松も明けようと致しております本日1月7日、毎年のごとく特に出掛けるでもない年末からお正月のグダグダっぷりをここに備忘録、と。





先ずはリビングからの初日の出。
今年は早起きがすっかり板についた主人も一緒に初日の出を拝みました。

もちろん私はお正月中も4時起床ですので、その頃は外も真っ暗です。
ちょっと東の空が白み始めた頃、南の空に輝く下弦の月と木星?金星?が綺麗でしたよ。

十数分もすると、東の空に太陽の気配。

エイやっと反対側の西の空を見ると雪化粧の伊吹山。

ベランダに立つだけでも十分に楽しめる。
2019年もそんな私を貫きましょう。










年明けに向けての準備は年々簡略化されている気が致します。
いえ、実際に簡略化致しております。
ですが、今年も黒豆だけはしっかりと横着をせずいつもの手順通りに仕上げました。

しわも寄らず艶やかに煮上がった黒豆。
この後煮汁に浸したまま日が経つにつれ、更にふっくら黒々と煮汁を含んでいきます。





  • 結婚前、オレンジページのお節料理特集を片手に煮始めた黒豆。
    手順も分量も当時のまま。
    こればっかりは我流を押し付けることなく、そしてそのつもりもなく今後も続くことでしょう。











黒豆が仕上がる頃には、キッチンの片隅にささやかなお正月飾り。
手近にあった小ぶりな美容ドリンクの空き瓶に南天と水仙をさしただけ。
南天は実家の小さな庭から、水仙は畑の隅っこから摘んできたもの。
これだけでも十分背筋が伸びるのだから、つくづく私は安上がりに出来ているんだと痛感します。

のし餅と一緒に毎年母親が持たせてくれるお鏡餅。
これに宿って下さる年神さまの御霊を想い、今年も自分なりに精いっぱい飾りましたよ。











お鏡餅とセットで実家の母親が持たせてくれる年越しイワシとお蕎麦。
簡略版の大掃除を済ませた後のキッチンで、いつも通りカウンターを挟んで大晦日の宴会が始まります。

2018年の後半は、主人がよくマンハッタンを作ってくれました。
マラスキーノチェリーを使い切ってしまった今、マンハッタンからマティーニにちょっと格上げ。
ゴロゴロッとふたつオリーブが沈んだマティーニを片手に、お蕎麦の準備を始めます。

酒は大関、肴はイワシ。
丁寧に焼きあごでとったお出汁で拵えるシンプルな年越し蕎麦。
そんな主人とふたりの大晦日、楽しかったなぁ。











そうそう、お正月のお皿にと準備したねじり梅の人参。
・・・すでに大晦日の大関の肴になってはおりますが。
その切れっ端人参を使ったシフォンケーキです。
お年始の気取らない手土産として実家に持参しました。






  1. 卵白 4個分+上白糖 50gでメレンゲを作って冷蔵庫で冷やしておきます。
    お砂糖は一気に加えず2回に分けて。
    高速で泡だて器を使った後は低速にし、しっかりとメレンゲの肌理を調えましょう。
  2. 泡だて器のアタッチメントをそのまま使って卵黄へと移ります。

    卵黄 4個分+上白糖 30gでもったりするまで泡立てましょう。
    すりおろした人参 (160g強) ⇒ 太白胡麻油 大さじ3を順に加え、その都度しっかりと泡だて器で混ぜ合わせます。

  3. 卵黄のボールに薄力粉 70gをふるい入れ、さっくりと混ぜ込みましょう。
    冷蔵庫に入れておいたメレンゲの1/3量程度をここに加え、素早く混ぜ込みます。
    これをメレンゲのボールに戻し入れて生地の完成。

    予め小さく切り込みを入れておいた紙コップに流し入れて空気抜きをします。
    素早く200℃に予熱したオーブンへ移し、設定温度を180℃にして25分。

  4. ・・・は、ちょっと焼き過ぎだったかしら。
    途中までは絶好調な膨らみ具合だったのですが、シボんでしまいました。

    ま、それでも切れっ端人参の有効利用と思えばそれもご愛敬。
    お正月を迎える準備が整ったリビングにぶら下がる人参シフォンケーキ。
    冷凍庫でお正月本番までの出番待ちです。











お正月本番、元旦の朝です。
いつも主人がほうじ茶を淹れてくれる急須の中身はお酒と屠蘇散。

一時よく通っておりましたインパクトあるワインバーのご主人、彼の幼少期の大晦日の思い出を聞いてそれを真似っこしております。
使い慣れた急須で準備するお屠蘇、これが気に入っています。

お正月のお雑煮もシンプルそのもの。
東海地方のお雑煮に倣って、具は正月菜と鰹節だけ。
お料理も特別なのは黒豆だけ、人参や里芋は切り方がちょっと特別なだけですものね。

今年のお正月休みは休むことなく飲みました。
多分1日も休まず飲んだのではないかしら、自慢できることではないけれど。










そしてふと気付けば、今朝は七草粥で体調回復を願う7日。
今年は主人も私も体重が激増することもなく、体調もすこぶる普通。
七草粥とは言い、鶏のお出汁で炊いたこってりお粥と相成りました。




  • 塩麴をすり込んで1日おいた鶏胸肉を茹で鶏にし、その茹で汁で白米・押し麦・蕎麦の実を合わせたお粥を炊きます。
    大根の葉っぱは年末に塩漬けにしておいたもの。
    仕上げに茹で鶏を散らし、お粥と一緒に蒸らせば出来上がり。


    お正月用のねじり梅人参も今日でお片付けです。






具沢山のお味噌汁、自家製キムチと納豆、自家製ルッコラに添えたしめ鯖。
いつもの朝食が戻ってきましたよ。

そしてお弁当も今日からスタートです。
2019年最初のお弁当はおから寿司。
しめ鯖を炙り、ねじり梅人参と一緒に酢飯に見立てたおからに合わせます。

そうそう、長く続いた月に2回の宅配野菜を今年からお断りしました。
特に問題があった訳ではないのですが、畑の葉野菜が順調なことがその主な理由。

どうしても葉野菜の宅配が多くなるこの時期、日持ちしないこともあって自家製野菜とかぶってしまいますからね。

さ、主人が帰宅しました。
寒い寒い北向きの仕事部屋を譲ります。
ささやかな年末年始の備忘録はこれでおしまい。





今年気になる食材はずばり葛粉。
年末から挑んでおります吉野の本葛粉を使って拵える葛湯、これに目下のところ夢中です。

posted by しんさん at 14:24 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月27日

主人も仕事納め 〜 2018年お疲れ様でした

昨日は私の仕事納めでした。
家事のなかで、私が最も体力と頭と時間を費やすお弁当作りに限っての仕事納めですけどね。
そして1日遅れで、今日は主人の仕事納めの日です。

そろそろ黒豆を煮る準備に取り掛かろうと、昨日重曹を買いに近所のマックスバリュに出掛けました。
そこで見かけた立派なマイワシ。
肝心の重曹のことをつい忘れてしまうほど我を忘れ、マイワシ1パックを手にいそいそ帰宅しました。

そう、2018年、主人の仕事納めの朝ですもの。
主人が愛して止まない “イワシのお酢煮” で締めくくりたいものね。
寒くなってマイワシが忽然と店頭から姿を消した今、嬉しいマイワシとの邂逅・・・大袈裟かしら。





2018年、喧嘩もしました、旅行もしました、ワインも日本酒もマンハッタンも沢山飲みました。
人生初の梅干しも甘酢漬けラッキョウも漬けました。
フワフワで塩気も程よい梅干しは主人にも大好評で、2019年は倍の量漬けるよう命じられました。

平日の朝食スタイルも確定し、今のところ変えるつもりもありません。

お味噌汁と言うより、旬野菜の味噌煮といった佇まいのお味噌汁は2019年にも引き継がれます。
主人の仕事納めですもの、今朝のお味噌汁は牡蠣をふんだんに使って。
大根、マイタケ、なめこ、お豆腐、酒粕、そして牡蠣、お味噌汁の定義を越えた具沢山です。

そうそう、お味噌も既にお気に入りの2種に確定済み。
お味噌を色々変えて冒険した時期もありましたが、散財の結果2種のお味噌に落ち着きました。





昨晩は私の仕事納めということで、主人が立派な鰤を買ってきてくれました。
もちろんふわふわの照り焼きにし、日本酒で私の2018年を労ってもらいました。

主人の仕事納めの本日、2日連続のお酒は最近控えております。
朝、主人が自宅を出る時、今日は飲まないと言っておりました。
折角の良いリズムを崩したくないから、と。

先程主人から電話がありました。
今宵の慰労会の為のお魚を買って帰る、と。

2018年も良い年でした。
さ、大掃除をして黒豆を煮てお正月用の作り置き料理を拵えて、と。
2019年を迎える準備に取り掛かりましょう。

posted by しんさん at 14:00 | Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月26日

2018年最後のボトルコーヒーお片付けメニュー 〜 コーヒーパンにコーヒー餡

いよいよ明日が主人の仕事納めと相成りました。
仕事納め当日のお昼は職場の方々全員で外食、これが主人の職場の恒例です。
ですので2018年のお弁当は今日が最終、さ、何を拵えましょう。

最後の最後までボトルコーヒーのお片付けメニューになってしまいました。

2018年最後のボトルコーヒーメニューは、コーヒー風味のおからパンです。
全粒粉にたっぷりとおからを混ぜ込み、コーヒーで練り混ぜたむっちりパンです。
そしてそれだけでは満足できず、コーヒー餡をサンドしてみました。

極々薄い塩味で煮て煮汁ごと冷凍しておいた白花いんげん。
てんさい糖を足して煮直した即席白餡にボトルコーヒーを加えて練り上げたコーヒー餡。
お手軽コーヒー餡ですが、これがなかなかの上出来。

合わせたナッツ類やドライフルーツとも好相性。
器量はあまり自慢出来るものではありませんが、うん、私らしい仕事納めとなりました。

もちろんパン生地は前日に仕込んでおく捏ねない生地。
使用するイーストが極少量なのと、ずっしりとしたおからたっぷりの生地の上に全粒粉。
ですのでいつもの通りパンとしてのふくらみは貧相ですが、お家で焼くパンくらい健康重視でも、ね。

2018年最後のお弁当。
照り焼き用の鰤を買ってきて、今夜は主人が日本酒で労ってくれるそうですよ。
お料理するのは当然私ですけどね。





コーヒー風味の全粒粉おからパン。
生地は前日のうちに捏ねて、冷蔵庫でじっくりひと晩醗酵を促します。
以下の分量でやや多めのふたり分。
  1. ボトルコーヒー 100gは予め湯せんにかけて人肌に温めておきます。

    てんさい糖 10g
    太白胡麻油 15g

    をコーヒーに合わせてよく混ぜ合わせたところで、インスタントドライイースト 小さじ1/4をふり入れて再度よく混ぜ合わせましょう。
    人肌温度を保ちながら10分ほどおきます。
  2. 予備発酵を促す間に粉類の準備を。

    全粒粉強力粉 70g
    グラハム粉 20g
    おから 50g
    お塩 ひとつまみ

    をビニール袋に合わせ、口をしっかり持って丁寧にふり混ぜましょう。

  3. 粉の入ったビニール袋に1を注ぎ、全体がざっくりひとつにまとまるように捏ね混ぜます。
    麹味噌 5gも加えて丁寧に揉み混ぜ、30分ほど袋のまま放置します。
    その後、袋に入れたままの状態で上下左右に生地を折りたたみながら大雑把にパンチします。

    袋内の空気を抜いて口をねじり、端の方で結べば準備は完了。
    保存容器に入れて冷蔵庫でひと晩おきます。






今朝はここからのスタート。
いつもより30分ほど遅い起床でしたが、生地は準備済みですので余裕の朝食。
前々日のワイン会による睡眠不足のせいか、昨晩はぐっすり寝入ってしまいましたからね。
  1. 冷蔵庫で醗酵させた生地は少なくとも30分は室温において復活させてあげましょう。

    軽く捏ね直してから包丁で2等分して丸め直し、両端を折りたたんで棒状にします。
    これを両手で転がしながら均一にのばし、オーブンシートを敷いた天板に並べましょう。
    やわらかな生地ですが、意外とベタつかない扱いやすい生地です。

    時々霧吹きでお水を吹きかけながら、オーブンの醗酵機能を利用して35℃で40分間ほど醗酵させます。

  2. お水でのばした蜂蜜を生地の表面にそっとぬり、刻んだアーモンドを散らして200℃に予熱したオーブンへ。

    設定温度を180℃にして焼くこと18〜20分。
    うーん、おからや全粒粉使用って、ふくらまない良い言い訳かも。

    でも大丈夫です。
    その後の取り繕いでパンにちゃんと見えますから。
    網の上で冷ましておきましょう。






パンを冷ましている間にコーヒー餡を作ります。
とは言い、既に白花いんげんは茹でて冷凍してあります。
市販の白餡のような滑らかさは期待出来ませんが、簡略版コーヒー餡として十分な出来です。
  1. 白花いんげんの茹で方はこんな感じ ⇒ 中盤以降に登場します ☆彡
    ややかための状態で茹でて煮汁ごと冷凍しておけば、餡はもちろん、色々なお料理に使えて重宝します。

    半解凍の状態でお鍋に移し、ぴったりと蓋をして極弱火で弱火でゆっくりと解凍します。
    やがて水気が上がってきますので、十分やわらかくなるまで弱火で煮ましょう。

  2. 箸で軽くほぐすように薄皮を取り除きます。
    無理に薄皮を除く必要はありません、出来る範囲で。
    お豆を崩しながらお砂糖を加えて煮詰めます。
    様子を見ながら少しずつボトルコーヒーを加え、バーミックスで滑らかに攪拌しましょう。
  3. 2を再度弱火にかけて煮詰めます。
    味をみながら必要ならばてんさい糖を追加し、最後にお塩をひとつまみ加えて仕上げましょう。

    熱いうちに絞りだし袋に移して冷まします。
    残った白花いんげんの薄皮でつまらないよう、口金は直径1cmほどの大き目のものを。

  4. 冷めたパンに深く切れ目を入れ、コーヒー餡をたっぷりと絞りだします。

    胡桃は160℃のオーブンで10分ローストして粗く砕き、ドライフィグとデーツは胡桃の大きさに合わせてざっくりと切ってからコーヒー餡の上に散らします。
    その他、クコの実・パンプキンシード・タイ土産のひまわりの種等々を散らして出来上がり。

    2018年も色々なお弁当を作りました。
    来年はボトルコーヒーはボトルコーヒーとして飲みましょうね。











2018年のお弁当の主菜が最後ならば、当然ながらお菜も最後。

今年の後半は小ぶりな245tのメイソンジャーが大活躍しました。
冷蔵庫の余りものをメイソンジャーに詰め込んで、今年の前半とは佇まいの異なるごちゃ混ぜサラダ。
これを今年最後のお菜と致しましょう。







  1. 柚子胡椒で表皮だけを使った柚子。

    その残りをどうするかいつも考えるのですが、今年は種を出来るだけ除いて塩レモンならぬ塩柚子を仕込んでみました。

    表皮をむいた後の柚子をくし型に切りながら丁寧に種を除き、柚子の重量の10%程度のお塩と交互に重ねてお塩で蓋をします。
    数日室温においた後冷蔵庫へ。

    それをペースト状にして冷蔵庫で保存してあります。
    苦味もないし柚子の香りは十二分、応用自在な調味料となりました。

  2. 1の柚子ペースト・アボカド・たっぷりの玉ねぎ・米酢・蜂蜜を合わせてバーミックスで攪拌して瓶の底にたっぷりと詰めましょう。

    その上には水気を切ったひよこ豆の水煮、なまり節そぼろ (☆彡) 、極少量の塩を揉み込んでしんなりさせてから水気を絞った千切り人参、どんどん重ねて出来上がり。






ほんのり柚子風味のアボカドマヨネーズ、これは来年も頻繁に登場しそう。
これで臆することなく自家製の柚子胡椒が仕込めます。










このスタイルの朝食は年内は明日が最後、以降は簡略的にキッチンカウンターで済ますのでしょう。

主人が毎朝工夫をして淹れてくれたお茶も、多分年内は明日が最後。
難易度の高い京都柳桜園のほうじ茶も、高品質を保つ一保堂のほうじ茶も、主人はこの一年を経て双方ほぼ自在に扱えるようになりました。

正に継続は力なり。





  • 神戸土産にと、主人が手に帰宅したカヌレの詰め合わせ。
    カヌレ、大好き。
    今日からはこの可愛らしいカヌレが朝の小さなおやつです。
    あまりの可愛らしさに記念写真を一枚。
    いくつかがひっくり返ってしまっているのに気付いたのは、この後すぐでした。
    ひっくり返った姿もまた可愛らしい。






さ、帰宅した主人が仕事部屋を使いたがっています。
何も言わずにリビングに居てくれますが、内心は穏やかではないハズ。
今空けますからね、仕事部屋。

posted by しんさん at 15:02 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする