2020年11月11日

大和さんで秋の味

出来る限り外出しない、私たちふたりがたどり着いた新型コロナ感染予防はこれが原則。
ネットが使えなくなることを想えば、わたしたち二人外出しないなんてさほど難儀なことでもありません。
返って、ネットスーパーやオンラインの産直サービスのおかげで生活が潤っております昨今。
イオンさんが好き過ぎて、最低単元株ながら株主にまでなってしまったほどです。

とは言ってもね、たまには主人とふたり外出するのも楽しいもの。
晩秋の味を楽しみに、三重県は桑名まで。
旬の味を楽しめる大和さんで秋会席を楽しんで参りました。

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畑以外の外出、デートらしいデートも久しぶりですもの。
いつもはお茶で通す大和さんですが、今日は珍しく主人がノンアルコールビールを注文しましたよ。
ひとり1本ずつ、それぞれ手酌で乾杯です。

通い始めてまだ1年少々の大和さんではありますが、こちらの味にすっかりなじんでしまいました。
女性が拵える郷土料理は、やはり男性が拵えるそれとは違う穏やかさが漂うのです。
我が家でも旬の銀杏、同じ調理方法でしょうにぐっと気分が高揚します。

11月の蛤。
初夏の濃厚な卵黄のような蛤とは全く違う、ですがお出汁が抜群に美味しい今の蛤。
これで今シーズンの蛤は食べ収め。

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お出汁を飲み干したい。

真鯛のお刺身。
コリっとした食感を売りにせず、もっちりとしたお刺身。
このタイプのお刺身ならば私も進んで食べられるのです。

もう要らない、食べる?
私のそんなセリフを期待している主人が分かりやすい。

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大和さんの天ぷら、大好き。
家庭的でありながら程よいお塩加減。

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今回、何が出てくるのかが全く想像出来なかったオマール。
主人が電話で問うた時、牛肉かオマールとの答えだったそうです。

牛肉ならば朴葉焼きもありますが、大和さんでオマール?
オマールをどうするのか何故聞かなかったのかと、相当私に責められた主人。
それでもおかげで随分盛り上がりました。

お味噌かグラタン、そう想像した私の案がニコイチになった正解がこちら。
主人がお名残り惜しそうにいつまでも突いておりました。
あっさりとした蓮根の酢の物、大和さんの酢の物は円やかです。

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サクサクの鰻の下には艶やかなご飯。
小粒なお米が最近のお気に入りです。
アサリの赤だし、何だか懐かしいね。

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デザートは大好きな桃源もち。
胡麻の存在感も顕著な葛餅です。

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お気に入りのパン屋さんでバゲット焼いてもらい、大和さんに向かう道中ちょっと遠回りしてそれを受け取ります。
たっぷり2時間ほどのドライブを往復、お家でもよくお喋りしますが車中でのお喋りはまた格別。

お腹が満たされ帰途につき、ここぞとばかりにオンラインではなかなか買えない、例えば100均ショップ等に寄って買い物を済ませてすっきり帰宅。
もしかして今がいちばん幸せなのかも、そう主人がドライブ中に言った言葉に大きく同意致します。

アメリカだ、フランスだ、も楽しかったけれど、今のお家が今までで一番充実しているのは事実。
あまり外出しない今だから、たまの外出で今までの何倍も何十倍も満足できるのです。
今回ティファニーで買い損ねた結婚指輪はまたそのうち、機会があれば、ね。


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2020年03月11日

大和さんの山菜づくし

事態も事態ですので人混み、外出、お買物を差し控えております昨今。
山菜が大好きな私の為にと、主人がもともと予定はしてくれていた春の大和さん。
予定していた4月を少し早め、3月半ばの昨日山菜を頂いて参りましたよ。

三重県の桑名、多度町にあります季節のお料理が楽しめる大和さん。
初めてお邪魔したのが昨年の9月、蛤でした(2019年09月17日 ☆彡)からこれで1年。
大和さんの四季を味わったことになります。

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先ずは筍、そして椿の葉を従えた蓬のお饅頭。
こんな風味のよい、存在感のある蓬は初めてです。

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若女将が小さな器を順に並べて下さいました。
あぁ、もぉ、しげしげとずっと眺めていたいくらいの愛おしさ。
これら山菜がお料理される様をずっと見ていたい・・・
こうなることを知ってか知らずか、主人は黙々と食べ進めます。

シャキシャキなウルイのお浸し、タンポポとシイタケの白和え、酸味のある葉っぱは“スイナ(酸っぱい葉っぱ)”というのですって。
まるで乳酸発酵したかのような酸味のスイナ、初めての山菜です。

緑鮮やかなコゴミ、そしてゼンマイ、蕨。
ゼンマイと蕨、未だにどっちがどっちと言われると俯きます、分かりません。
若女将が丁寧に説明して下さいましたが、食べるのに夢中になっている間に振り出しに戻りました。





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ぴったりと綴じられたお鍋の蓋。
中身はなにかしらと見るのは若女将の手元ばかり。
セリのお鍋でした。

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豆乳仕立てのセリのお鍋。
力強いセリの風味、豆乳との相性に驚くこと請け合い。
もちろん汁の一滴も残しません。

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サクサクの天ぷら、お待ち致しておりました。

お味噌を詰めたフキノトウ、そのお隣はキクイモですって。
ホクホクしているのに時々シャッキリ、そして風味は正に食べ慣れた菊芋。
ゆり根にノビル、淡い色合いのものが多い山菜の中一際目立つお花の天ぷらは“藪椿(ヤブツバキ)”ですって。

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クレソンと鴨、土筆と合わせたのは昨年の筍を干したものですって。
白いご飯が欲しくなるコンビです。
そしてフルフルの胡麻豆腐の上には葉山葵。

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大きな土鍋が登場しました。
若女将が蓋を開けると、え?ご飯の上は何?錦糸卵?湯葉?

と見紛う程に淡い黄色の筍。
この辺りの筍は粘土質な土地で育てられる上、お日様の光を当てず、栽培場所も数年で順々移動させるのだそう。
特に2月末から3月頃の筍は、こんなやわらかな黄色が特徴なのですって。

そのお味?
主人がお代わりしていたと申せば言わずもがなでありましょう。
油揚げと筍だけ、若女将曰く普通に炊くだけ、主人の心をわしづかみにした筍ご飯がこちらです。

お土産にと折箱に詰めて下さった筍ご飯。
お互いの実母にも食べさせてあげたいと、帰りの導入ふたりの実家に寄った程、最高に美味しい筍ご飯でありました。

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白味噌とうど、最後はお味噌汁で高揚した気分を落ち着かせましょう。
フワフワのとろろがお名残惜しい。

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最後はカボスのゼリーで現実に戻ります。
4月を予定しておりました大和さんの山菜、繰り上げてよかった。
・・・と食後のお喋りをしておりましたら、若女将曰く。
3月は地上から芽吹く山菜、4月に入るとタラの芽やコシアブラ等の木になる山菜が出回りますよ、と。

主人、期待しております。

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春の息吹に和みました。
随分と激しくふっておりました雨も気付けば止んでおりました。

お守り代わりのウィルスシャットアウトも忘れずに。
効果があろうがなかろうが、主人が目を擦る時にハッと気づいてくれればそれで効果大ですもの。
勇んで納豆を買いに走る方が私にとっては避けたい行為。





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そう言えば。
先月お邪魔した京都の画像もまだそのままだった。
東寺で初めての写経、閑散とした東寺を懐かしく思える日が待ち遠しい。

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大和さんではお酒は飲みません。
もちろん交通手段が車しか期待出来ませんので、ふたりで飲めないことは大前提。
ですが、運転手でない私も大和さんでは飲みません。
お家に帰っても飲むことはありません。

若女将のお料理が本当に好きなのでお酒の入る余地もない、そんなところでしょうか。
でも今夜は飲みますよ。
主人が帰宅したらすぐにでも宴会スタートです。


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2020年02月05日

干しレモン第2弾〜プロテインローチョコレートver.

お庭で沢山収穫出来たからと、色鮮やかなレモンを頂いたのは昨年末のことでした。
スーパーで購入すれば高価な、しかも器量の良い国産レモンに心躍り早速干しレモンを拵えました ⇒ ☆彡 2019年12月24日

何分初めての干しレモン、成功するか否か、またその使い道は未知の分野。
そんな時のポートフォリオとばかりに、頂いたレモンの半量は日持ちもするであろうシロップ漬けにしておきました。
そして今、シロップ漬けにしたレモンを使って干しレモン第2弾です。

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前回の干しレモンはお料理に使うのが目的でした。
刻んでドレッシングにしたりパスタにしたり、焼き菓子の生地に混ぜ込んだりと使い勝手も良く大満足。

そして今回の干しレモン、シロップの甘みを含んだ分そのまま食べても美味しいのが特徴です。

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シロップ漬けにしたレモンとは言いながら、健康を意識したハーバライフ製のアロエドリンクがシロップ代わり。
高価なアロエドリンクを惜しげもなく使用したレモンのシロップ漬け、これを干した干しレモン第2弾。

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そしてそれだけでは飽き足らず、ハーバライフ製のプロテインを使ってコーティング。
プロテインローチョコレートの干しレモンがけ3種。

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簡略版ローチョコレートですので、器量が悪いのはいつものご愛敬です。
もう少しレモンがやわらかければ万人受けのおやつになるところですが、その分体へのダメージも少ないと納得しての食べ心地。

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ちょっと口寂しい時の気休めに。
それにしても大雑把なローチョコレートですこと。
画像を見直してそうしみじみ。

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◆材料

プロテインはハーバライフ製のプロテイン3種をそれぞれ30gずつ。
それぞれをココナッツオイル 30gと合わせて干しレモンにコーティングします。

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◆作り方

  • レモンは皮ごと使用するので安心出来るものを。
    さっとお水にくぐらせてから軽く水を切り、食用重曹でこすり洗いして水気をしっかり拭き取ります。

    横に2等分して種を除きながらスライサーで薄切りにし、琺瑯製の容器に並べます。
    全体が浸かる量のアロエドリンクを注いで冷蔵保存。


    2週間ほどアロエドリンクに漬け込んだレモンの水気を切り、半日ベランダで天日干し。
    その後、予熱なしのオーブン 110℃で様子を見ながら30分弱。
    途中でいちど裏返して焦がさないよう気をつけて。

    もちろんレモンを漬け込んだ後のアロエドリンクはゼリーにして美味しくお片付け致しました。


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  • それぞれのプロテイン 30g、湯せんで透明に解凍したココナッツオイル 30gを合わせてしっかりと混ぜ合わせます。
    プロテインローチョコレート生地に干しレモンをくぐらせ、オーブンシートの上に並べましょう。

    バッドに保冷剤を並べてその上にバッドを重ね、冷えたバッドにオーブンシートを敷いてオーブンシートを冷やしながら作業すると比較的プロテインローチョコレートがダレるのを防げます。

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    とは言え、この仕上がりですけどね。





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と、実はこの干しレモンのプロテインローチョコレートがけ、昨日拵えたもの。

そう、昨日は主人とデート。
ちょっと遅めのランチ、いえ、ちょっと早めのディナー、15時頃スタートする外食が目下お気に入り。
少々食べ過ぎても翌日の目覚めにはあまり害がありませんからね。

15時スタートの食事ですから、当然当日のお昼は控えます。
その分朝はいつも以上にしっかり。

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主食の釜たまうどんに主人は大喜び。
そして真鯖もイワシも手に入らなかった今週は常備魚を駆使して朝食に。
久しぶりのしめ鯖・アボカド・薄切り玉ねぎの組み合わせ。
ちょっと辛みを帯びてきた畑のルッコラが抜群の相性です。





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そして備忘録は昨日のデートへと続きます。
向かった先は三重県の桑名、お正月料理の鮒もお願いした“大和”さん。
蛤、自然薯、鯉に続く本日のお料理はイノシシ、しし鍋です。

でも主役のイノシシの前に鹿を少々。
驚く程やわらかでしっとり、色とりどりの旬野菜を従えた鹿肉のローストです。
添えてある胡麻風味のソースが鹿にも野菜にもぴったり。

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鹿肉のローストにうっとりしながらもう少し寄り道。
私の大好物、ウナギの白焼きを主人がオーダーしてくれました。
しっかり半分こに陰ながら不満顔。

これを日本酒なしで楽しめるようになったのだから、どうやら二人ともアル中ではないようです。

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そしていよいよ本日の主役。

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猪肉の美しいこと。
驚くのは猪肉の美しさだけでなく山盛りの野菜。
タモギダケ、ハナビラダケ、大ぶりに切った白菜やネギ、菜花を始め野菜もたっぷりです。
イノシシにはちょっとクセのある菜花やルッコラが合うのですって。

猪肉に臭みがないので臭い消しの牛蒡は必要ないのですが美味しいので・・・と、味噌仕立てのお出汁にたっぷりの牛蒡。

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味変に卵もどうぞ、と。

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こってりと煮詰まった甘いお味噌仕立てのお鍋にこってり卵黄。
大和さんのしし鍋、美味しい!

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暖冬とは言いながら昨日はそこそこ寒い日でした。
夕日が差すお庭をゆったりと猫がお散歩していましたよ。
聞くと6匹の猫さんが穏やかに暮らしているとか。

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お庭の猫が本来の目的を忘れてひだまりで香箱座りをしている頃、私たちの猪肉も終了となりました。
続くうどんはひとり分で。
残しておいた卵を煮詰まったお味噌の中にそっと割り入れます。

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着物に飛んだお味噌のことなどもはや気にしません。

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お茶漬けはしっかりふたり分。
生姜をしっかり効かせて炊いたウナギをお茶漬けに。
大和さんのお漬物がまた美味しい。

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デザートのカボスゼリーまで残さず頂きました。

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私ひとりでは持ち上げるのも難儀する程大きな白菜をお土産に。
猪肉、いえ、大和さんのしし鍋を知らずして“猪肉?別にいいよ、興味ない”などと言っていた自分を恥じました。
美味しかった。

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そして正気に戻り、自宅でせっせと着物の味噌染みに悪戦苦闘するのでした。

立春の2月4日の備忘録でした。
翌日の今日は冬らしい寒さがようやく、といったところ。
帰宅した主人曰く、天気予報通りの冬将軍到来だそうです。


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2019年12月18日

鯉会席を頂いて参りました〜多度の大和さん

12月も半ば過ぎましたし、昨晩は主人とふたりささやかな忘年会。
三重県は桑名にあります、洗練されたご本人曰く田舎料理が自慢の“大和”さんに行って参りました。
主人がいちどは食べてみたいと予約した鯉会席を頂きました。

鯉の洗いくらいしか食べたことのない鯉、どんなお料理が食べられるのかと実は私も興味津々。
先ずはお馴染みの先付、お味噌の甘さも程よいホクホクのゆり根とホクホクの銀杏。

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車でしか交通手段のないこちら大和さん。
以前ならば主人が私、どちらかが帰りの運転手役を引き受けてどちらかが飲酒といった流れでした。
最近は行くお店も決まっておりますし、ふたりで飲む時はタクシーか宿泊に落ち着いております。

でもなぜかこちらの大和さんでは初回からお酒を飲もうという気にはなりませんでした。
それは主人も同じ。
今日も温かなお茶をお供に、初めての鯉会席スタートです。

お座布団が温まらないうちから大迫力の向付、幕開けは鯉の糸造り。

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滝をイメージしているのですって。
大根のつまは水しぶき、パセリが岸の緑。
酢味噌とちょっとピリ辛酢味噌、ふたつの酢味噌で頂きます。

主人と鯉。

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鱗の唐揚げ。
小ぶりな鯉をお料理するからこそ食べられる一品ですって。
控えめなお塩が美味しくて、ついポリポリ食べてしまいます。

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鯉の煮付けと塩焼き。

鯉は鱗を付けたまま煮付けるものなのだそうです。
鱗と皮の間の旨味が煮付けには必須なのだとか。
気になる人は鱗を残して食べるそうですが、煮る時は鱗をとってはいけないのですって。

私たち?
もちろん鱗もろとも頂きました。

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塩味が強い訳ではないのにふっくら、想像しておりました川魚特有の臭みも皆無。
ただし小骨には要注意です。
小骨に返しがついていて、小文字の“y”の形をしているのが鯉の骨の特徴なのかしら。
こんなy字の骨が喉に刺さろうものなら大変ですものね。

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煮物、焼き物、酢の物の小皿が3種。

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卵と浮袋は甘辛お醤油味の煮物に。

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焼物はすり身のお団子と上顎の焼き物。

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皮はお口直しの酢の物で頂きます。
大和さんの甘酢が大好き。

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鯉のように獰猛な食欲・・・とはいかないのが悲しい。
鯉の唐揚げ、見るからに美味しそうなのに、悲しいかな、お腹はいっぱい。
それでも生野菜はバリバリ食べられる不思議な食欲です。

唐揚げを主人に手伝ってもらって鯉会席の幕引きです。

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あら、素敵。
お味噌汁にも鯉ですか。
ここで鯉こくでなくお味噌汁という構成が若女将のお心遣いとお見受け致しました。
最後に鯉こくでは鯉に追っかけられる夢を見そうですもの。
ほど良い鯉加減でご飯、この流れが素晴らしい。

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大和さんのお漬物、主人も私も大好きです。
昔ながらのお漬物に炒った切り胡麻、これが嬉しい。

お庭で採れたカボスのゼリー。
あら、カボスの葉っぱってこの形なのね。
リビングのバイマックルや畑の晩白柚と同じ、ふたつチンっと並んだような柑橘類によくある特有の葉っぱ。

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こうして2019年、主人とわたし、ふたりだけのささやかな忘年会が鯉に満たされて終了致しました。
大満足の自撮り。

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未明から降り始めた雨が降ったりやんだりの生憎な空模様でありました。
予定致しておりました白地の小紋から、多少ならば雨にぬれても寛大でいられるコーディネートに急きょ変更。
着物を仕立て直して頂いた長羽織がこんな時とても重宝します。

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来年は大和さんにお願いした真鮒で年明けを祝う予定です。
真鮒と大豆をことことお醤油味で煮たお正月料理はもちろん主人も私も初めて。
2019年は思いがけず三重県の多度、大和さんとのご縁に恵まれ野菜の栽培熱にも力が入りました。

さ、昨晩お酒を控えた分きっと今日は更にお酒が美味しい筈。


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2019年10月30日

とてもよい旅をして参りました〜奈良・京都二日目

母の古い羽織と、主人の入院中にも拘わらず衝動買いした紅葉レースの塵除けコートの残り生地がコラボして完成した着物日傘。
着物日傘作家の柴田さまに会いに出掛けた奈良(☆彡)を抜けて京都に向かい、夕食は1年8ヶ月ぶりの御料理はやしさん。

一時は四季ごとにお邪魔し、春は筍、夏は鮎、秋は松茸、冬はぐじのかぶら蒸しと足繁く通った御料理はやしさんを卒業すると宣言した主人。
思えばはやしさんにお邪魔する為だけにこちらのブライトンホテルを選んでいた訳ですから、ブライトンホテルでの宿泊も卒業が本当ならばこれが最後。

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御料理はやしさんに向かう際、ロビーで撮っていただいた記念写真。
ブライトンホテル自慢のアトリウムロビーの四季折々の装飾が楽しみだったなぁ。
多分最後の宿泊、装飾は塵除けコートにぴったりな紅葉と“還暦雛”

最初はまともにお話することも出来なかった強面のはやしさん。
身を乗り出すほどお話が弾み、良い思い出のまま主人は御料理はやしさんを卒業致しました。





そして御料理はやしさんを卒業した主人(もちろん勝手に私たちがそう謳っているだけですよ)が最近夢中になっているのがこちらのお店。
三重県は桑名にあります、自称“田舎料理”の大和(だいわ)さん。
京都を発ち、お昼はこちらに陣取りました。

主人が予約したお料理は自然薯料理。
まるで自然薯の葉っぱのような細長いハート型をした天然木のテーブルに先ずは釘付け。

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お部屋全体はこんな感じ。
大きな窓から見える首を垂れる稲穂、稲穂の黄金色を含んだようなやわらかな陽光。
高級感とは異なりますが、どこか田舎のお宅に通されたような趣です。

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テーブルには自然薯と零余子のちょっとした説明書き。
零余子ってこういう字を書くのね。

地元の自然薯掘り名人が掘って届けるという天然の自然薯料理の始まりです。
不思議なことですが、何故かこちらでは運転手でなくてもお酒を飲む気にはなりません。
ビールグラスとお猪口は片付けて頂きましょう。

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銀杏とゆり根。
お味噌で和えたゆり根を初めて頂きました。
これが抜群に美味しい。
我が家でも取り入れたいお料理です。

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カリカリほくっつと揚がった零余子。
山かけの自然薯のねばり、力強さに驚くこと請け合い。


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自然薯の照り焼き。
この美味しさ、泣いてしまいそうです。

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そして鰻好きの私に、主人が是非と注文してくれたのが鰻の白焼き。
木曽三川うなぎって言うんですって。

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運ばれてきた白焼きがこちら。
その美味しさ、へたり込みそうです。
とにかく焼き方がお見事。

主人、私には多めにくれるつもりでいたようですがちゃっかり半分お召し上がりました。

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ほうば味噌焼き。
たっぷりの野菜の下には自然薯が潜んでおります。

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お味噌が焦げやすいのでよく混ぜながら召し上がって下さいね、と。
牛肉の脂と絡んで艶々の焼き上がり。

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主人のも艶々・・・つや?つや?
主人、『箸が汚れるばっかで上手く出来んわ!』
・・・短気な上に不器用な彼です。

ご飯を食べながら何をそんなに笑う?
お部屋の外まで私の笑い声が響いていたことでしょう。
大変失礼いたしました。

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すっきりと葛切りの酢の物。
これが脇役と侮るなかれ、本当に美味しい。

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お待ちかねのとろろご飯。
お漬物に至るまで手を抜かない丁寧なお料理です。

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私、何故だかご飯に何かをかけるのがあまり得意ではありません。
なので自然薯ご飯も、麦ご飯を自然薯のとろろの器に少し入れて絡めては口に、といったパターン。
なのでこんな力技も叶うのです。

ほうば味噌焼きの残ったお味噌とご飯のコラボ。
ちょっと焦がした甘めのお味噌とご飯、主人、無理しないでひと口食べてみれば良かったのに。

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デザートは桃源もち。
練り胡麻をたっぷり使った葛餅です。
これ、お家でも作ってみたい。

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女性が拵える料理ってどこか分かるんですよね。
小さな床の間に飾られたお花、これも女性の手仕事だと何かが漂っております。
どこか落ち着いてしまうお部屋の佇まい、これも女性の設えがなせる技かもしれませんね。

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こちらのお料理が好き過ぎて、お節の販売はしていないのかと尋ねました。
生憎お節料理は承っておりませんが、お正月料理として鮒料理を承っております、と。
来年のお正月、我が家は大和さんの鮒料理で新年を迎えます。





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こうして有意義な奈良と京都の二日間を終え、帰宅後の楽しみは二日目の京都で買った味噌松風。
いつも“珠玉織姫”を買う京都の老舗和菓子屋さん“松屋藤兵衛”さんで、今回初めて松風を買って帰宅致しました。
箱を開けなくても香る甘い香りに気もそぞろ。

こちらの松風、ご近所の大徳寺さんの門前で作られていたという“大徳寺納豆”が生地に混ぜ込んであります。
ねっちりとした味噌松風の生地の中にちょっと塩気の効いた大徳寺納豆、そして香ばしい胡麻の風味。

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もちろんいつもの珠玉織姫も調達。
お砂糖とニッキの風味のさざれ石も調達し、主人と私、すっかり松屋藤兵衛さんのファンです。

手前は奈良の三輪素麺、山本さんの“白髪”です。
お食事処で頂きすっかりこちらもファンになってしまいました。
来年取り寄せるお素麺はこちらの白髪に決定です。

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一泊とは言え、旅を終えた後のお楽しみはお土産だけではありません。
我が家の恒例となりました、旅の後の在庫食材一掃週間がそれ。

帰宅途中でスーパーに寄ってお買物などしたくありませんもの。
翌日だって、お洗濯や着物の手入れ、お片付けでてんてこ舞い、お買物なんてイヤですわ。
・・・という訳で、食材調達をせずその週を乗り切るのも旅の後のお楽しみ。

そうは言ってもたかが一泊なので、多少は冷蔵庫に食材がありますからね。
出掛ける前に拵えておいたサンマの南蛮漬け。

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  • これ、イワシじゃないの、サンマなのです。
    とてもお買い得なお値段だったので、規格外が何かのサンマの頭を落としてあるのでしょうね。
    レモン汁とお酒をからめた後、米粉を薄くはたいて両面かりっと焼いて保存容器に移しましょう。

    戻したひじき、ほぐしたマイタケ・千切り人参と生姜を軽くレンジで加熱し、熱々のところを甘酢で和えます。
    市販の蒸し大豆も加えて絡め、サンマの上にたっぷりと。
    帰宅直後の日本酒片手の反省会、旅行中にしっかりと甘酢がなじんだサンマが美味しゅうございました。

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松屋藤兵衛さんの松風を朝食の小さなおやつに。
主人が淹れてくれるほうじ茶は、いつもの柳桜園さんで買ったばかりの開封したてのほうじ茶です。
土曜日限定の手炒り焙煎焙じ茶も、予約しておけば平日でも購入可能との知恵もつけて帰宅致しました。

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僅かばかりではありますが増えた体重は早めにもとに戻しましょう。
鶏粥を主食に、あと二日間の在庫食材一掃週間を楽しみます。





もちろんお弁当だって在庫食材でどうにかこうにか賄います。
冷凍おからは常備してありますので、ベジミートそぼろを使ったおから寿司など。

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酢の物の作り置き料理が多い我が家ですもの。
お買物を控えてもどうにかなってしまうのが現状です。

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有意義な奈良と京都の二日間、備忘録はここまで。
紅葉柄の着物日傘は間もなく11月だとは言えまだまだ活躍してくれることでしょう。
そしてそろそろ、高揚して平日も手が伸びておりましたお酒をちょっと控えましょう。
・・・但し金曜日まで、ね。

明日からはいつものお料理備忘録へと戻ります。
在庫食材を駆使して、ですが。


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posted by しんさん at 14:39 | Comment(0) | 鯉自然薯山菜はまぐり 大和さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする