週末は主人と晩春の山菜づくしを頂いて参りました。
向かった先は、もちろん三重県は桑名市、多度にあります季節料理の大和さん。
晩春のこの時期、小鉢に並ぶ一部はお馴染み、一部は初めましてな山菜の数々に心は躍るのです。

小鉢はヤブカンゾウにヤマブキ、そしてカタクリの花ですって。
ちょっと紫がかったその姿は確かにカタクリ、あら、カタクリってエディブルフラワーだったのですね。
ぴりりと刺激的なノビルに筍の味噌和え、ギョウジャニンニクとトマトのたまご焼き。
このたまご焼きが毎回楽しみなのです。

コゴミのサラダに、イタドリのおかか和え、そしてヤマニンジンの和え物。
おそらく初めてのヤマニンジン、この風味は正に人参の葉っぱ。
なのに、人参のような赤い食用部分があるわけではないそうです。
出来るには出来るそうなのですが、かたくて美味しいものではない、と。
帰宅して調べてみると、セリ科の植物らしい。
大和さんの豊富な食材知識は、いつ聞いても新発見に満ち満ちております。

ふきのとう味噌のお豆腐田楽にウルイのお浸し。

天ぷらが登場すると更に高揚感が増します。
タラノメの天ぷらに筍のから揚げ。

立派なお肉の下には山菜盛沢山、山菜のすき焼き。

土鍋から勢いよく湯気が上がってきたことですし、すき焼きを頂きましょうか。
大和さんが大きなご飯の土鍋を手にいらっしゃいましたよ。
お馴染みの筍ご飯と思いきや、今年は初めましてのわらびご飯。
なんて美味しいこと。

最後はすっきり、おなじみのカボスゼリーで幕引きです。

大和さんにお邪魔する際、我が家の冷凍庫の状況次第で立ち寄るお気に入りのパン屋さん。
以前はバゲットを焼いて頂くことが多かったのですが、最近は明らかにクロワッサン寄り。
週末、こちらのクロワッサンを主人が淹れてくれるコーヒーに添えて朝食にするのが私たちのお気に入りなのです。
但し、極々たまに、これがふたりの暗黙の了解、慣れてしまうには惜しい美味しさなのです。
そして見つけたのが、こちらの大きな大きなクロワッサン。
もちろんお買い物バッグに収めてお店を後にしました。


いつもの備忘録に戻りましょう。
面白いものを頂きましたよ。
山わさびです。

洗ってざく切りにした山わさびを密封容器に入れ、溢れるほどの熱湯を回しかけて密封、冷めるまでおいて冷蔵庫へ。
そうそう珍しくはない工程なのですが、びっくり仰天なのはこの先。
この浸け水を『お茶漬け(水漬け?)』にするのだそう。
え!
その発想はありませんでした。
聞いたこともありません。
2〜3日は鼻に抜ける辛みが続きますよ、と笑顔で教えて頂きました。
諸事情ありまして、初日は冷凍してあった銀杏ご飯で。
軽く焼いた銀杏ご飯の焼きおにぎりに、山葵の風味満載の山葵水。
フワッと鼻に抜ける山葵の風味、なにこれ、美味しい。

そしてようやく、本日月曜日の朝、山葵の風味はまだ健在かとやきもきしながらご飯を炊きます。
もちろん泪ぐむ程の山葵の刺激。
おぼろ昆布を添えて頂きました。


残った山わさびは醤油漬けに。
いえ、本来ならばこれが主役なのでしょうね。
山わさびのお茶漬けが気に入った主人、取り寄せを企んでおりました。
今週分の作り置き料理も準備完了。

先週に引き続き、今週も市販の煮つけイワシを甘酢漬けに。
頂いた焼鶏がありましたので、これも一緒に揚げてしまいましょうか。
イワシには米粉とコーンスターチをまぶして揚げ、たっぷりの甘酢野菜と合わせます。
残った米粉にお水とお酒を足して、焼鶏とささがき牛蒡にたっぷり絡めたて揚げれば、いわゆる『ごぼ鶏』の出来上がり。

山わさびの醤油漬けを刻んでご飯に混ぜます。
上には韃靼そば茶。

大和さんの近所にある鯉料理の大黒屋さん。
ちょっと早めに到着してしまった時にたまによる西大黒屋さんで、八壺豆(やつぼまめ)を購入して参りました。
今週はおめざに夜壺豆を頂きましょう。

わさび風味の冷やし茶漬けを主食に、銀ひらすの西京漬け、具沢山のお味噌汁。
そして八壺豆。
1週間の始まりです。