2021年12月22日

大和さんへ〜冬至目前、寒冷和らぐいのしし鍋

外食の回数はぐっと減少致しましたが、ですがその分抜け目なくちゃっかり代償も手に入れるのが得意な我が家。
ごくたまの外食は、到底自宅では味わえないお料理だけを厳選し、家庭料理と外食、双方を存分に楽しんでしまうという合理的な手法を身につけ今に至っております。

冬至を翌日に控えた12月も半ば。
冬枯れの堤防をひた走り、昨日昼下がりに向かった先は三重県の桑名。
ちょっと遅いお昼ご飯、またはうんと早めの夕ご飯、年にいちどのお楽しみ、いのしし鍋を頂きに参りました。

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先ずはシカ。
そして彩り野菜とは言わせない迫力の冬野菜たち。
年にいちど、そうふたりで決めたのは特別感も同時に味わいたいから。

私たちふたりのことだもの、気に入ったからと頻繁に通えば飽きてしまうに決まっています。
年にいちど、春夏秋冬それぞれの味を楽しむ場所、それが大和さん。

・・・はまぐりだけは初夏と晩秋、年に2回になることもありますけどね。






さて、ノンアルコールビール片手に盛り上がっておりましたら早々といのししのご登場。

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若女将の手元をふたり、じっと見つめているのは決してお肉の枚数を数えているわけではありません。
少なくとも私は。
年にいちどのお肉三昧、この日を主人は飛び切り楽しみにしておりますからね。

・・・多分数えていたな。

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最初のイノシシを取り分けた頃合いで、卵と一味をお持ち下さるこのお心遣い。

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大和さんのいのしし鍋、このお鍋が私をイノシシ好きにさせました。
いえ、他のお店では今後も頂くことはないでしょうから、イノシシ肉が好きという訳でもなさそうです。
大和さんのいのしし鍋が好きなのですね。

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4つあった卵もあっという間に殻のみ。

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主人、帰りの車中で告白しました。

『今年はさ、僕、強気で攻めたんだ。
最初からお肉ばっかり選って食べたもんね』

・・・やっぱり数えていたんだね、お肉の枚数。
強気で攻める主人。
確かに強気です。

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『うどんにします?お茶漬けにします?』
若女将の問いに主人の心情を想うと吹き出しそう。

主人の気持ちを代弁するならば、
『ご飯をお願いします』
・・・ですね。

選んだシメはやはりお茶漬け。
主人曰く、今まで大和さんで頂いたお茶漬けの中で今回が特に美味しかった、と。

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密な外食の最後はあっさりかぼすのゼリー。
いつも同じ、そして変わってほしくない年にいちどのいのしし鍋の宴が終了致しました。

大和さんの大きな窓の外はそろそろ暗くなる頃です。
夜の運転は出来るだけ避けたい年齢ですもの、早々にお暇致しましょう。

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次回は春。
今年は晩春でなく早春の山菜を頂くべく予約をして帰途に就きます。

お見送りをして下さった若女将の足元。
ハスキーボイスの小柄な猫が、夕ご飯をねだって巻き付いておりました。



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2021年11月04日

大和さんの自然薯コース 2021

外出を控えるにあたり、先ず主人と話し合ったのが『いかに我が家をより快適に改善するか』でした。
しっかりと睡眠をとり、飲酒も週2回だけですが控え、摂生に努めして免疫力を養った後、最高のトイレにリフォームしたり日本酒の揃えを再検討したり。

その結果我が家が快適過ぎて、外出しなくても存分に楽しめる環境をかためてしまいました。

そんな中、主人がふと思い出したように11月の『自然薯コース』を予約したのは、秋の深まりを食欲で感じ取ったからでしょうか。
夏のハマグリから数ヵ月ではありますが、養老山脈を間近に見ながら向かった先は三重県の多度 『大和』さんです。
大和さんの自然薯コース 2021。

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ハヤトウリと菊の和え物。
何故かここ数日間、菊のお浸しを体が欲しておりました。
食べたかったものが食べたい時に食べられる、偶然と幸福感に満たされての自然薯コース、スタートです。

サクサクとろり、むかごの素揚げに、存在感ある自然薯のやまかけ。

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表面さっくり、中ふんわりずっしり、程よく甘い大和さんのかば焼きのたれが大好きです。

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朴葉焼き。
賑やかな食材の下には、甘過ぎない大和さん風味の赤味噌と刻んだ自然薯。

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お味噌が焦げないよう、そっと、しかし確実に混ぜながらお肉の脂と絡めます。
主人の自信なさ気な手際が少々気になりつつも、基本的には『先ずは自分』とばかり火加減に集中します。

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緊張感をほぐす葛切りの酢の物。
大和さんのこれを頂く度に自宅でもと思うのですが、まだ試したことはありません。

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そうこうしておりますうちに、朴葉の上から艶やか熱々のお味噌がかぐわしい香りで誘惑します。

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とろろご飯も運ばれてきましたよ。
大和さんのお漬物、これも楽しみのひとつ。

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『ご飯のお代りしてくださいね』
大和さんのお言葉に甘えたいところではありますが、残念ながらそれが叶いそうにない満腹感。

ご飯を心なしか早めに運んでくださった気がするのは、私たちがこっそりこうしていることも大和さんにはお見通しなのかしら。
朴葉に残ったお味噌をご飯で絡めとります。

昨年、私がこうしているのを見て相当羨ましかったのでしょう。
主人、一年越しのお味噌ご飯を頬張っておりました。

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デザートの桃源餅。
大和さんの食事は食後感が本当に心地よい。
内側から浄化された気すら致します。

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お味噌の焦げる香ばしい香りが残るお部屋で、12月のしし鍋の予約を済ませてお暇致します。





帰宅途中の堤防一本道、車の窓を少し開けるとひんやりとした空気が流れる11月初旬。
時間はまだ6時前だというのに、すっかり暗くなって体感的には9時頃、我が家では就寝時間なイメージです。

大和さんでお腹いっぱい頂いた後。
翌日、文化の日の祝日で激増した主人の体重を労わりながら、明日のお昼ご飯を考えましょうか。


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2021年08月12日

夏ははまぐり〜大和さん

盛夏の京都俵屋さんで誕生日を過ごし、普段ならばその帰り道に立ち寄る三重県は最北端の多度、お店のホームページ曰く『田舎料理』が頂ける大和さん。

たまの外出だからとあちこち寄り道して、ご先方にご迷惑やご心配をおかけすることだけは避けねばと一旦帰宅。
1日のんびりと旅のお片付けに時間を費やした翌日の昼下がり、いそいそ大和さんに向けて自宅を出発致しました。

『夏のはまぐり』なんてネガティブな表現もありますが、大和さんに至ってはそんな隠語は通用しません。
夏ははまぐり、夏こそはまぐり、出来れば初夏と盛夏に2度頂きたいはまぐり、それが大和さんのはまぐりです。

先ずは逸る心を落ち着けて夏野菜の前菜。

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おかひじきとひじきの和え物なんて、家庭でも取り入れられそうな一品。
そう、おなじみの野菜が並ぶ大和さんのこの前菜が出来そうで出来ない魅惑の味、逸る心が更に加速します。

サクサクのトウモロコシのかき揚げ。
お塩の利かせ方がトウモロコシの魅力を更に引き立てます。

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そしてお待ちかねのはまぐり。

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お口を開くのを今か今かと主人とふたり見守ります。

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ここからははまぐりに集中。

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誰が言ったの?
『夏のはまぐり』
可愛そうに。

『夏ははまぐり』
こんなふっくらしたはまぐりを知らないなんて。

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はまぐりの旨味をまとった湯豆腐。
味の濃い三つ葉との相性がまた最高。

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主人、熱いですからね、気を付けて食べるのですよ。
もちろん最後は雑炊ではまぐりの余韻を楽しみます。
お名残り惜しさが残された土鍋に表れておします。

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最後はわらび餅。
デザートまで家庭的なおおらかさに満ちた大和さんのお料理、お腹から和む食後感。

主人とふたり、浴衣に着替えてふらりと出かける昼下がりの大和さん。
盛夏のはまぐりを頂き夏が終盤に入った気分になりました。

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と、窓のお外にこのお家のご子息がご挨拶。

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ちょっと日が傾き夕涼みでしょうか、くつろいでいらっしゃいます。

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雄二郎氏、堂々とした凛々しいお姿です。
こう見えて実は情に厚い子で、自らもかつて迷いネコであった身を重ねたのか、子猫を拾ってきてお世話をし立派に育て上げたのだとか。
殆どは大和さんの手による保護とは言え、立派です。

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2021年、夏のお出かけはこれでおしまい。
以降はまた自主的外出自粛に努めます。

あら、もうお昼の時間。
今日のお昼は、イオンネットスーパーでお願いした柿安のスペシャルハンバーグですよ。
ワイングラス片手にお料理しましょう。



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2021年04月07日

晩春の大和さん、晩春の山菜尽くし

気付けば新緑がより鮮やかになった昨日、4月6日。

週末日曜日だけがなぜだか連続で雨に見舞われ、久しく畑作業をお休みしていたのもあったのでしょう。
久しぶりに主人とお出掛けした先は、三重県は桑名の大和さん。
道中、河川沿いに続く新緑に目を細めながらのドライブを楽しみながら、お目当てである晩春の山菜を目指して一直線。

最初に運ばれてきたのは蓬餅の揚げだし。
初っ端からのストライク。

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春満載なサラダはワラビはもちろん、コゴミにノビル、そしてひときわ目立つ華やかな赤は椿の花の酢の物ですって。
椿ってエディブルフラワーだったのね。
そうなると以降見る目がかわってきます。

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少々時間がかかりますから、そう若女将が用意して下さったのは山菜のすき焼き。
立派なワラビに力強いセリ、もちろんお肉も潜んでおります。

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晩春の山菜三種盛りは、ヤマカンゾウ、イタドリ、そして山の三つ葉と山芋の炒め物。
食材に関しての博識ぶりにはお邪魔する度に驚かされる若女将、ジビエ、鯉、猟犬のことまで幅広く何をお尋ねしてもさらりとお答えくださいます。

今回の山菜のお話も楽しかった。
ヤマカンゾウ、初めましての食材です。

木の芽和えの筍、干した筍、筍の唐揚げ、昨年とは異なるしっかり成長した筍の3種盛りも堪能できる充実感。

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そんな頃、お待ちかねのすき焼き鍋から湯気が立ち始めましたよ。

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晩春の山菜には欠かせないタラの芽の天ぷら。
ゆり根とアシタバを伴って食事も終盤です。

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大きな土鍋を持った若女将がいらっしゃいましたよ。
早春の山菜を頂いた昨年とは異なる今年は筍も晩春の味。

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ヤマトイモとウドの新芽のお味噌汁。

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カボスのゼリーも今シーズンはこれがおしまいかしら。
次回お邪魔する頃には、きっとデザートもわらび餅になっていることでしょう。

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昨年頂いた若い筍の炊き込みご飯の美味しさは、主人の胸にも私の胸にも刻み込まれた不動の味。
確か昨年は、近所に住む互いの両親に少しずつではありますがその美味しさをお裾分けしたはず。

ですが今年はどちらもそれを提案することもなく、包んで頂いた筍ご飯を当然にようにしっかり抱いて自宅まで。
そして翌朝、そう、今朝のお楽しみはひと晩寝かせた筍ご飯。

少々増加した体重を労わる今朝のお魚は、小ぶりな金太郎イワシ。
具沢山のお味噌汁も、今朝は心なしかお味噌汁の定義を保っているようです。

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昨日はまだまだおかわりしたさそうな主人をちろりと目で制し、しめしめと持ち帰った筍ご飯。

朝食に頂いてもまだまだ沢山、ならばお弁当にもとは当然当初からの目論見です。
お弁当用には卵を合わせ、アオサで少々のカサ増しを図ってフリッタータに。

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こうして晩春の山菜を存分に楽しんだうららかな4月の平日、大和さんでのちょっと遅いお昼ご飯、を兼ねたちょっと早い夕ご飯。

袷の着物では少々暑い陽気を楽しみながら、食事の後に寄るもうひとつのお楽しみ、大和さんと目と鼻の先にある酒蔵に寄るという新たなお楽しみも覚え週の後半へと突入です。


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posted by しんさん at 14:28 | Comment(0) | 鯉自然薯山菜はまぐり 大和さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月10日

大和さんへ〜早春のしし鍋

ストレスフリーな外出自粛生活を送っているとは言え、たまのお出掛けには心が弾みます。
最近は外食する機会もめっきり減少いたしましたが、主人は忘れてはおりませんでした。

三重県は桑名、大和さんのイノシシ、ぼたん鍋を頂かないことには気分的に春はやってきませんからね。

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先ずは鹿から。
胡麻ベースのソースに華やかな自家栽培の冬野菜たち。
イオンさんに野菜は届けて頂くものの、少々の野菜不足を感じておりました私には恵みの野菜。

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そして早々と主役のイノシシ。
こちらのイノシシは本当に美味しい。
本来ジビエ好きな主人の意見はあまり参考にはなりませんが、実はあまりジビエが得意でない私が頂いても本当に美味しい。

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そうそう、この赤味噌仕立ての味付けがまたイノシシの本領を目覚めさせるのです。
たっぷりのゴボウを最初にたっぷり、わっさりと野菜とタモギダケ、ハナビラダケ、そしてぐつぐつ猪肉に火を通します。
野菜不足も一気に解消。

若女将の食材談話がまた更にイノシシの魅力を引き立てます。

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こってり赤味噌仕立てのしし肉に味変の卵。

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鰻の佃煮のお茶漬け、それともうどん、どちらも大変魅力的ですがお茶漬けを頂くのが常。
大和さんの佃煮、本当に美味しい。
蛤の佃煮もご検討いただけないかしら。

デザートのカボスゼリーを頂いていた頃、しし鍋の湯気で曇った窓ガラスの外を恰幅良い猫が横切っていきました。

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立春も過ぎ、暦の上ではと言いながらも春は春。
白大島などきっちり着付けて少々先取りの春を楽しみたいものです。

でも残念ながら私はそんなに、いえ、全く粋ではありません。
赤味噌仕立てのしし鍋を頂くのに、白大島を身に着ける度胸など持ち合わせておりません。

うーんと悩んだ結果、頂いた紺地の紬をチョイスする懐の浅さ。
それでもせめて帯と小物で春の萌黄を演出したいとこの装い。

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もちろん食事中羽織はハンガーに。
首からたらりとお食事用手拭いクリップを装着してのしし鍋でした。
お味噌の飛び跳ね回避にホッとしながら帰宅後のお手入れを済ませたのでありました。

さ、明日はお休み。
昨日はノンアルコールビールで節度を保ちましたからね。
今宵はしっかり日本酒を頂きましょうね。




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posted by しんさん at 13:58 | Comment(0) | 鯉自然薯山菜はまぐり 大和さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする