2016年02月22日

主人初めての俵屋旅館さん、そして。。。

数年前のこと。
夏着物初心者 (夏着物に限定した訳ではありませんが) の私に、京都ゑり善さんに行く用事があるからとO奥さまと大奥さまが私の初夏着物のお見立てをして下さったことがあります。

その流れで、おふたりの定宿である京都俵屋さんに宿泊までご同行させていただきました。
O奥さまのお誘いで、その後は俵屋さんの餅花作り体験までさせていただいたのよね。

当時は和食にさほど興味のなかった主人でありましたが、今となっては主人も興味津々。
幾度となく 『そぉいえば俵屋さんのお料理ってどうだったの?』 と聞かれる度、私の答えはいつも同じ。
決して家庭では真似できない質の高い家庭料理。

この答えが相当主人を刺激したのは明確。

先週末、主人初めての京都俵屋旅館に宿泊と相成りました。





岐阜を経つ土曜日は、全国的に雨の予報。
家を出る時こそ辛うじて雨は思いとどまってくれてはおりましたが、京都駅に着く頃には雨も本降り。
  • ですが俵屋さんの建物に入ってしまえば、雨もまた風情があって良いものです。
    今回のお部屋は新館の竹泉、あら、なんだか馴染みよい名の間ですこと。

    O奥さまに以前ご伝授いただいた “俵屋さんのいろは” を忠実に実行し、先ずはお風呂。
    俵屋さんの不思議が満ち満ちた不思議に気持ちの良いお風呂に浸かり、この先に控えております贅沢な空間・時間に備えてた心の準備は完了。

    先にお風呂から上がり浴衣姿でくつろぐ主人。
    私が上がるのに合わせ、DELAMOTTをルームサービスで頼んでおいてくれましたよ。
    主人、君のセンスはなかなかよろしい。






日の高いうちにお風呂をいただき、DELAMOTTでほろ酔い。
夕食はいつもよりちょっと早めの6時、それまでちょっと館内をお散歩致しましょうか。

本館の2階にあります書斎には、大好きなハンスJ.ウェグナー氏のベアチェア。
主人に是非座ってもらいたかった、そしていつか我が家にも・・・なんてね。

雨にぬれた俵屋さんのお庭は一層艶やかです。











そんなこんなしておりましたらば、楽しみにしておりました夕食の時間。
このお料理を “家庭料理” と呼ぶだなんて、常識外れも甚だしいと思われる方もいらっしゃるかも。

ですが、これは家庭料理です。
飛び切り高品質で、まず家庭では拵えることの不可能な家庭料理。
私の体を気遣って下さるの?勘違いしてしまうほど丁寧に調理された心も体も満たされる家庭料理。

小吸物は、火取り此の子。
存じませんでした、ばちこのことを此の子と表現すること。
お部屋係の女性、お若いのにお料理から食材から歯切れよく説明して下さいます。

焼きものは穴子の源平焼き。
源氏と平家の名にちなんだこのお料理、ひとつの食材を二つの異なる味付けで仕上げるものだそう。
すっきりとした木の芽風味、華やかな柚子の風味、ふたつのお味噌で穴子を味わいます。

蓮根餅は鼈甲(べっこう)餡かけで。


強肴のお皿が可愛らしくて。
『鳴きウサギ!』との私の直感は大きく外れ、これ十二支揃ったお皿なんだとか。
加藤・・・なんとかさんの作品。
ちなみに主人のお皿は申でした。

八朔ゼリーのかたまり加減、これは素人では出来ません。
見慣れた食材が俵屋さんの器に盛られるとこうなる、家庭料理とはなんと意味の深いもの。












睡眠時間が極端に短い私が驚愕の睡眠時間を経て迎えた翌朝。
昨日の雨を含んだお庭に木漏れ日が差し込んでおりました。

お腹の具合は絶好調。
ヨーグルトドリンクで食欲もばっちり目覚めました。





  • 笹ガレイもハタハタも、家庭では不可能な絶妙な焼き具合。
    私が旅行中最も楽しみなのはいつも朝食。
    その中でも群を抜いてこちらの朝食はお気に入りです。


    いつもは横並びですものね、主人と向き合っていただく朝食も新鮮です。





こうして何もかもが好印象に終わりました主人と一緒の俵屋さん宿泊。

坪庭は小さな黄色いお花がこぼれそうな山茱萸(さんしゅゆ) 。
お部屋係を務めて下さったお嬢さんが記念写真を撮って下さいましたよ。

曰く、ご年配の従業員が多い俵屋さん。
40代の彼女、周囲から 『早く歳をとれなんて言われるんですぅ』 なんておっしゃっていました。
素敵で貴重な職場、そんな彼女に主人は感心し切り。





皆さま入口にある○○書の行灯の前でもお写真撮られますよ、彼女に促されて私たちも。
どなたの書だったのかを失念してしまったのは少々残念でもありますが、そこはスルー。

彼女と共に行動していらっしゃったお若いお部屋係のお嬢さん。
スマホの扱いは手慣れたものでいらっしゃる・・・こんなに綺麗な記念写真を撮って下さいました。

雪の京都、主人の目論見は大外れとなった今回の俵屋旅館宿泊の旅。
さて、主人の感想はと申しますと・・・

帰宅し、主人の後でのんびり我が家のお風呂に浸かりました。
旅の余韻を少々残しつつお風呂上がりの私、主人が無邪気に話しかけます。

どぅみぃ (私のこと) の誕生日プレゼントが決まったよ。
・・・私の誕生日は8月ですが?
びっくりしてヒィーって言うよ、きっと。

夏の俵屋旅館、これが主人からの誕生日プレゼント。
本当にヒィーだわ。

posted by しんさん at 15:08 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月15日

噂の女子会とやらに初挑戦

Oおくさまから、京都一泊旅行のお誘いを頂いたのは随分前のこと。夏頃だったかしら。

当初は 京都の老舗旅館 『俵屋さん』 での餅花作りがその最たる目的だったのだけど、それに加わり 大おくさまが 『桂離宮』 の参観許可証をとって下さったものだからもぉ大変。

ずっとずっといつかは訪れたいと思っておりました桂離宮ですもの。気合も入ります。
川端康成氏の “虹いくたび” 、桂離宮のシーンばかりを読み返してはイメージトレーニング。

そして “正月事始め” に当たります12月13日。いよいよその日がやって参りました。
俵屋さんでは、板さんも総出でそれはそれは華やかな餅花作りが催されましたよ。

お正月の準備をそろそろ始めましょうか、って頃・・・それが12月13日の正月事始め。
俵屋さんの坪庭が一気にお正月色に染まりました。


私たちが作った餅花は、後日それぞれの自宅に届けられる予定。そろそろ着く頃かしらね。
で、3人がそれぞれ個性豊かな餅花作りを楽しんだあとはMKタクシーで下鴨神社へ。











今年の紅葉は、日本全国どうも今一歩だった様子。
紅葉の名所のひとつ下鴨神社。見頃は過ぎてしまったようですが、そんなの問題なくてよ。

大おくさまとOおくさまの優雅で風流なご旅行に、オジャマムシ一人。。。

あぁっ、申し訳ないです。
Oおくさま、目つぶっちゃってたのに使っちゃった・・・でもこれしかなかったの・・・
貴重な3人のショットですもの・・・自慢したかったんだもの・・・ごめんね、ごめんね。











そして俵屋さんに戻り、夜はささやかな宴会。え、これって女子会?これが噂に聞く女子会?
やった!初女子会だわ。俵屋さんの “泉の間” にて初の女子会・・・あぁ至福。

鴨鍋が本当に美味しかった!
鴨・粟麩・水菜・葱のシンプルな具に澄んだお出汁。これは美味しいですよ。

食べて飲んで、そして寝る。これよね、これ。旅の醍醐味ここにありってね。
川の字に並んだお布団。かた過ぎずやわらか過ぎず、安眠のツボを熟知したお布団。
普段眠りの浅いワタクシが熟睡ですよ。ぐっすりですよ。











ぐっすり眠って翌朝は、待ちに待った “桂離宮” へ。
餅花が鮮やかに飾られた俵屋さんの坪庭、桂離宮へ挑む前の気合いの入った記念写真。
大島をびしぃぃぃっと着こなす大おくさま・・・あぁ憧れます。

こうして “天気予報は雨” を見事に跳ね除けたOおくさまの魔力(か?)に助けられ、気持ちの良い青空の下 滞りなく桂離宮参観は終了したのでありました。

写真?もちろん撮りましたよ。だって憧れの桂離宮だもの。麻子と夏二のあの場面よ。
でもね、案内係の人のあの言葉が・・・

『写真はご自分が楽しむだけに止めて下さいね、公の場での公表は相成りませんよ』

。。。ワタクシ、偉い方にはとことん忠実ですの。
なので本日の日記、締めくくりは自作の餅花ってことで。

もちろん自宅の床の間じゃぁありませんよ。俵屋さんのですよ。
あぁ、良い旅でした。Oおくさま、どんぐりさんと匂い袋 ありがとうございました。
そして何より、お天気にしてくれてありがとうございました。


posted by しんさん at 18:30 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月05日

『俵屋さんに泊まる京都ゑり善ツアー』無事終了!

泊まっちゃいました、宿泊しちゃいました・・・京都 俵屋さん。
Oご夫妻のご厚意で、今年は 京都の老舗中の老舗に出入りする機会に恵まれております。

何なんでしょう・・・“一力亭”さんと言い “俵屋”さんと言い 敷地内のあの共通した空気は。
普通に人が行き交う通りに面しておりながら、門をくぐると空気が変わる・・・暑いけど暑くない。

ひとりタクシーで乗りつけ やや緊張気味の私でしたが、和やかなお迎えにひと安心。

『美術品をしかと鑑賞してくるのよ、なかなか拝めるものじゃないからね』 某マダムのアドバイス。
方南さん 龍三郎さん その他の方々申し訳ありません。私には まだまだ猫と小判のソレでした。

でも、館内の落ち着いた佇まいは 無教養にゃーの私にだって楽しめます。

俵屋さんを悉く愛すO奥様。複雑な館内を和服で案内して下さるお姿、美しゅうございました。
中庭のお花は蓮。その横を通り、美しく磨かれた大きなガラスの引き戸を開けると・・・

心地良い明るさの図書室。
翌朝、朝食までの空腹感を ここで紛らわすことになった私。好きです この空間。



中庭を新館の方に向かって歩けば、廊下の脇に小さな小さなお座りスペース。
日本文学にちょっと触れてみようかしら・・・私でなくとも思う人は多いでしょう。

・・・読書にシチュエーションは大切です。ね?










O奥様とそのお義母様。お姑さんとお嫁さんの旅行に割り込むトンデモネェ邪魔者。
3人で宿泊したお部屋は、2階の 『孔雀』。

黒光りをする階段。昔の日本家屋特有の急な斜面なのに、足裏から伝わるなんとも優しい感触。
手すりの持ち心地がまたよろしい。


孔雀の間のすぐ横に、『書斎』 とするお部屋が。

入ってすぐは、ウェッジウッドとマイセンの器が並ぶ小さな小さなキッチン。
なんともワクワクする・・・そぉ!O奥様の表現通り “秘密基地” のような空間。


食器棚の裏には、ハンスJ.ウェグナー氏のテディベアチェア。アーネスト氏も使ったのかしら。

北欧の椅子って、なぜにこぉ体に目に心になじむのでしょう。
座っているだけで安心します。何所にも行かなくっていいや、此処がいいや・・・って。





夕食、朝食とも それはそれは美味しかった!
特別な食材ってワケではないのです。お料理だって、特別な献立なワケではないのです。

でも、そんなお料理を特別にしちゃうところが俵屋さんの食事なのね。
朝食のぐじ・・・その美味しかったことったら!

ぐじの鯛 (要するに鯛の鯛ってやつですな) を ひとり秘かに見て楽しんでいた頃・・・
岐阜の我が家では、洗濯物と格闘する主人が。

夕方 JR駅まで迎えにきてくれた彼が言いました。
『僕のYシャツとTシャツとトイレ用のタオル、風で飛ばされちゃってさぁ』 ・・・・・・・ふぅん。










さぁ!『俵屋さんに泊まる京都ゑり善ツアー』も無事終了!現実に戻りますわよ!
お弁当だって ちゃっちゃかちゃと作りますわよ!

ものすごぉ〜く手抜きだけれどね。

大豆ご飯のおむすびさん3種。奈良漬け・ゆかり・きゃらぶき。
鰹だしをうんと効かせた厚焼き卵。いんげん入り。
シイタケ・人参・シシトウ・丸ごとミニ玉ねぎの煮物。
キュウリの冷たいスープ。

・・・たまには良いんでない?こんなお弁当も。ねぇ、お洗濯も出来ない困った王子。





今朝、ベランダでローズマリーにお水をやっていた主人が叫びました。

『見て見て!飛行船だよ、飛行船!!珍しいよなぁ・・・』

・・・あなた。あれは “アドバルーン”といふ物よ。本日オープン Vグループマーケットの。


おや、俵屋さんから送ったバッグが届いたようですよ。
さ、洗濯にかかりましょうか。『俵屋さんに泊まる京都ゑり善ツアー』は、完全に終了!

・・・いや。
ゑり善さんからの着物が出来上がってくる迄は まだまだ続行か。ふっふっふっ・・・

あ、それよりも何よりも まだ清算してないやねぇ。                





【O奥様へ】
・・・え?シジミ論争・・・ふんふん・・・確かにそんな会話あったわよね・・・
へ?険悪な雰囲気?いつ?誰が?

・・・こんなモンです、私ってヤツァ。
スミマセン、Oさまのナーバス&センスィチブな気持ちに全く気付いておりませんでした。
何も気付かず、心の底から2日間を楽しんでおりました。有難うございました!

ちなみに・・・大奥様のあれをイビキと言うのであれば 王子のそれは地響きです。
あれをイビキとは言いません。あれは寝息と言うのですよ、奥様。

・・・多分 大奥様より私のほうが早く起き出したんでないかしら。楽しい2日間でありました。

posted by しんさん at 13:01 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月03日

準備完了!いざ京都!!

京都に行って参ります。
今回は、ひとりですよ ひとり。主人は、お仕事です。お留守番です。ひとり京都なんです。

『俵屋さんに泊まる京都ゑり善ツアー』
京都の俵屋さんにて 最強のお二人と落ち合います。なので、これをひとり京都と言えるのか・・・

とりあえず、荷物はOKっ!
ちょっと多すぎるか?私なりに ぎりぎり最小限の荷物なんだが・・・多すぎるか?

『何かあったらすぐ電話するんだよ・・・帰りの時間が分かったら電話するんだよ・・・』
心配顔の主人。

『新幹線は早すぎるから嫌!名古屋駅はややこしいから嫌!帰りはJRのミスドに寄るんだ』
・・・新幹線を勧める主人に、訳の分からぬ理窟をこねる妻。

主人手書きのJRメモ。これで京都まで辿り着かなかったら、おかしいだろぉ 私。
公共交通機関を 1人でまともに利用したことのない情けない42歳・・・いや、まだ41歳か。

兎にも角にも 準備は完了!きっと辿り着くでしょう。京都駅に辿り着くでしょう。
そして、夕刻には 憧れの俵屋さんでゆるゆるごろごろしていることでしょう・・・行って参ります。


posted by しんさん at 09:52 | Comment(2) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする