2017年08月07日

お誕生日なので俵屋さん 〜 富士の間 其の壱

カリフォルニア ワイナリー巡りの旅を詳細に綴り始めて1週間ほどになります。
が、ここらでちょっとひと休み。

週末を利用した主人からの誕生日プレゼント。
毎年の恒例となりつつあります、京都の俵屋旅館でゆったり過ごす誕生日。

昨年は小じんまりとしたお部屋が心地良い “竹泉” の間で過ごした誕生日。
今年はちょっと大きなお部屋、 “富士” の間を予約してくれた主人。
さ、どんなお部屋でしょうか、心は弾みます、抑えきれないくらいに弾みます。










ですがやっぱりその前に寄り道。
京都に行くには、東海北陸自動車道の岐阜各務原インターチェンジに向かうのがいつもの道順。
料金所まであと僅か、というところで、ふと私が口にしてしまいました。

『京都に着いたらかき氷でも食べたいね』

この言葉に過剰反応を見せた主人。
10キロとは言いませんが、それに近い距離を一気に逆戻りしてとあるお店に。
岐阜市の稲葉神社参道沿いにあります、大正5年創業の老舗和菓子屋さん “松花堂” さん。
数年前から始めたかき氷が大好評で、もちろん主人も私もこちらのかき氷の大ファン。

道中、ずっと抹茶にしようか黒糖にしようか悩んでおりました主人。
ワイン仲間でもあります若女将のご意見を聞き、黒糖に決定。

老舗中の老舗和菓子屋さんで頂くかき氷。
雰囲気もロケーションも涼をとるには完璧です。

私は新登場の和三盆+金時。
金時の絶妙な甘み、粒、味わい、でも抹茶も美味しいのよ。

思わず、このまま 『ご馳走様』 と自宅へ帰ってしまいそうなほどくつろいでしまいました。
・・・が、もちろんそうは参りません。
少々予定はずれ込みましたが、一路俵屋さんに向けて、ここからなら大垣インターに向かいましょう。










無事到着致しました俵屋さん、無事富士の間に通され、わらび餅でほっと一息つきます。

この後は、大先輩O奥さまにご伝授いただいたように先ずはお風呂。
ぬるくなく熱くなく適温のやわらかなお湯が並々と満たされた俵屋さんのお風呂。
ちょっと深めで、しっかりと肩まで浸かれるのが心地良いのは、やはり日本人気質なのでしょうか。

人気のある俵屋さん石鹸ですが、我が家は石鹸だけでなくボディタオルやバスタオルも愛用しております。

俵屋グッズを取り扱うギャラリー遊形さんで購入出来るボディタオルは、旅館のものとは少々物が違いは致しますが、その使い心地は旅館のお風呂で使うものと同等。
主人に関しては、自宅のシャンプーも俵屋さんオリジナルシャンプーです。

俵屋さんでは私がいちばん風呂。
浴衣に着替え、ひんやりとした網代に寝転がってお部屋の中を見渡します。

ちょうどこの日は、停滞してなかなか進路を定めない台風5号の影響で、突発的かつ局地的な雨に見舞われること多々。

幸い雨に降られることもなくお部屋に到着したのですが、湿気で曇ったガラス窓越しに見るお庭はしっとり雨に濡れて、不謹慎であるかもしれませんがまるで浮き出るような美しさ。
遠くで雷鳴轟く俵屋さんのお庭、嫌な雨や台風や湿気ですら俵屋さんの魅力の前には形無しです。

主人もお風呂から上がって浴衣姿。
ビールを一杯頂いたら、ちょっとお出かけしましょうか。

富士の間のお部屋を出るとすぐ右手に坪庭があります。

蓮には雨がよく似合います。

あら?

ふふ、可愛い。










浴衣姿に俵屋さんの二枚下駄、傘をお借りして歩いて十歩のバーへ。

温泉街でもなく旅館の浴衣でバーに行くなんで、少々勇気のいることですが、皆様のご厚意に甘えて出かけてみることに致しました。
浴衣でドライマティーニとドライギムレット、クセになってしまいそうな心地良さです。

バーを出る頃にはほろ酔い宵の口。

夕食の備忘録はまた明日。
カリフォルニアワイン巡りの旅も綴りたいし、お弁当ブログ再開はまだまだ先のようです。






でもね、スマホを握りしめて寝る主人を見ると、備忘録せずにはいられないものですから。
旅行記を眺めながら、気持ち良く酔っぱらって寝ることが主人の日常。
自らプロデュースする旅に満足気な主人、少しずつ備忘録するからもうちょっと待っててね。
お盆明け頃までは旅の備忘録ブログになりそうです。

posted by しんさん at 14:44 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月06日

俵屋さんの朝食 〜 点邑 (てんゆう) さんへ

京都 俵屋さんで頂く朝食です。
“朝食のぐじが美味しかった” ・・・以前女性3人で宿泊した際、私、主人にそう報告致しました。
その時から、主人は朝食のぐじに狙いを定めておりましたのでしょう。

主人、お待ちかねのぐじですよ。

ほど良い塩気にふっくらとした身、うん、やっぱり美味しい。
主人は尻尾派、私は頭派、ここも趣向の不一致が相まって無意味な論争もなく穏やかです。
大好きな揚げ出汁豆腐を選択し、主人は終始ご機嫌。





天気予報では午後から雨。
そんな予報を微塵も感じさせない優しい陽光が差し込む常盤の間。
朝からゆっくり湯船につかって、ゆっくり俵屋さんを発つ準備を致しましょう。

12月の坪庭は南天と椿。
間もなく餅花が添えられ、ぐっと華やかな佇まいでお正月をお迎えするのでしょう。

脇の四方棚には、殿様 細川護煕氏の太子立像。
ちょっとご本人を彷彿とさせるそのお顔にクスっ。





お会計を済ませたらしばらく周辺をお買い物。
その前に、やっぱりさやさんに記念写真をお願いしないと。いつもの行灯の横で。

荷物と車を預かってもらい、お昼の予約時間まで時間つぶしと運動を兼ねてのお買い物。
我が家の朝食に必須のほうじ茶は、伊藤柳櫻園さんの香悦。
俵屋さんから私の脚でも歩ける距離です。いくつかまとめて買っておきましょう。

俵屋さんから数歩の場所にある蕎麦ほうる (ほうろ) 屋さん、大好きな総本家 河道屋さん。
ここも俵屋さん宿泊の際は必ず寄るところのひとつ。
私のおやつ用にと小袋ふたつ、主人が買ってくれました。

そのお向かいにある “ギャラリー遊形” さんは、俵屋さんのオリジナルグッズを扱うお店。
今回は知人にちょっとしたお土産と、我が家用にパジャマ・バスタオル・体洗い用タオルを購入。
思えば、自宅で使っているタオルってもらってばかり。買ったことなかったんじゃないかしら。
そろそろ自分たちが好きなもので周囲をかためても良い頃ですものね。

わさわさと抱える買い物袋を見て、 “ギャラリー遊形” さんが俵屋さんに届けて下さいました。
宿泊客の特典 ディスカウントチケットもちゃっかり利用し、気付けはお昼の時間。
軽やかな足取りでお店に向かいます。










向かうと申しましても、そこは俵屋さんと目と鼻の先、天ぷらの点邑 (てんゆう) さんです。
しっとりとしたお庭を奥に進むと、そこは思いの外都会的な佇まい。
あれほどしっかり朝食を頂いたというのに、しっかりコースを頂きましょう。

そして私たちも、とうとうノンアルコールビールのお世話になる人間と相成りました。
だって天ぷら、実は大好きなんですもの。
お酒なしではつまりません。










色黒仕立ての下仁田ねぎ、この焦がし具合がプロの技というものなのかしら。
やっぱり天ぷらは私に任せちゃダメってこと、主人よく分かったでしょ?






しっとりと “ばちこの天ぷら” 。
ばちこ、大好きなんですが天ぷらなんて初めて。
予想外の食感に想像通りの存在感。






湯葉と三度豆、京都ではいんげんのこと三度豆って言うんですって。
一気に高級感が増すのね、三度豆ってその呼び方。






もっちり貝柱にもっちり生麩。
この不器量な生麩が愛おしくて、眺めていたいけれどひと口で。






何だと思われますか?とお店の人。
主人は揚げる前から気付いておりました。
次はウニだ!と私の耳元でささやきましたもの。






我が家ではお目通りも許されないであろう立派なシイタケ。






穴子大好き。

大昔、母親と岐阜市内の天ぷら屋さんで食事をした際、母の箸から穴子の骨の素揚げがぽろり。
素揚げは掘りごたつタイプの座席の下、スローモーションのように落ちていきました。
母はいまだにそれを悔いているようで、天ぷらを前にする度その悔しさを語るのです。





天丼・天茶・おじゃこご飯から迷わず天茶を選びました。
主人はと申しますと、迷わず天丼。
想像通り。











こうして冬の京都を楽しんで参りました2日間。

ご縁に恵まれ、欲しかった夏の帽子・・・それも密かに狙っておりましたHelen Kaminskiがこうして私のもとに来てくれるだなんて。
定番カラーには目もくれず、ちょっと珍しい紫色のHelen Kaminski。

冬をすっ飛ばして気分は夏です。





そして快適な我が家を演出するための俵屋グッズ。
今年は5月に白内障手術をしたのですが、それを機に色々主人と我が家を改善するに至っております。
おかげで物も減り、随分と居心地の良い住処に大満足致しております昨今。

寝室マイナーチェンジのおかげで、睡眠時間が大幅に増加致しました。
お次はお風呂だということで、先ずは手始めにタオルをふたつ。
ほど良い大きさのバスタオルと、肌に優しい晒の体洗いタオル、そしてお風呂上りに心地良いパジャマ。

なんのかの言っても、旅は帰宅してからが大変です。
主人は旅行バッグの片付け場所も知りませんので呑気そのもの。





一気にお片付けを済ませ、今週は自宅でゆっくり致しましょう。
・・・って、え?何?そうもいきませんの?
大忙しの12月、我が家ではまだまだこれからが本番のようです。

posted by しんさん at 15:28 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

冬の京都に行って参りました、俵屋さんの冬のお味を堪能して参りました。

12月の俵屋さんにお邪魔するのが主人の念いでありました。

数年前の12月のこと。
大おくさまとO奥さまにくっついて女3人で俵屋さんに宿泊し、夕食に頂いた鴨鍋が美味しかったという私の報告を、主人は奥歯を噛みしめながら聞いていたとかいないとか。
随分と前から予約致しておりました12月の俵屋さん、主人、ようやくその日がやって参りましたよ。

・・・でもちょっとその前に寄り道。

京都は先斗町、京都らしい町並みの中ひっそり佇む 『茶香房 長竹 (ちゃこうぼう ながたけ) 』 さん。
お茶をこよなく愛するご主人が営むお茶屋さんです。

ちょうどお昼時でしたので、店内は焼き魚のお昼を楽しむ方でいっぱい。
ですが私たちのお目当てはお茶。
ご主人が淹れてくださるお出汁のような玉露をお目当てに、俵屋さんの前にちょっと寄り道。
出して下さった玉露と同じ茶葉を手に、ご機嫌な主人。

長竹さんの玄関先には、小さな虫たちもティータイム。
写真では “竹” としか写っておりませんが、奥には “長竹” の暖簾まで。
90歳のおじいさんがお作りになった 『茶香房 長竹』 さんの再現だとか。

お茶を楽しむ。
温度を色々とかえてお茶を楽しむ。
自分の好きな温度、気分に合ったお茶の淹れ方を楽しむ。
僕はどんぶりにお茶っ葉入れて、何度もお湯を足して、読書しながら楽しみますよ。

ガハハと笑うご主人がカッコいいのです。





お茶を頂いたら車で俵屋さんへ。
俵屋さんで車と荷物を預け、もう少しだけ、今度は私のお買い物。
夏に続き、分銅屋さんで主人が足袋を買ってくれるというので、てくてく歩いて行って参りました。

分銅屋さんの前で主人が撮ってくれた写真。
主人が可愛いと何度も言ってくれるのでつい・・・ね、自分しか写っていないのにアップしちゃった。
さ、寄り道はこれくらいにして俵屋さんに向かいましょう。

・・・そう思ったのも束の間。
あら、同じ道沿いにHelen Kaminski発見。
今まで何度も通った道なのに気付きませんでした。
先日神戸に行った際、主人に連れていってもらったMAXIMですが、当初の予定は夏帽子でしたもの。
ここでHelen Kaminskiに気付いたのも何かのご縁、という訳で、定番の帽子を手に俵屋さんへ。
京都から帰ったら我が家は自己破産申告かしら。










さて。
自己破産のことはこの際忘れて・・・って、いやですわ、致しませんってば、俵屋さんにようやく到着。
今回のお部屋は 『常盤』 、主人とは初めてのお二階のお部屋です。
京都は紅葉も終わった頃らしいのですが、このお部屋からの紅葉は抜群のタイミング。

紅葉をふたり占めしながら頂くわらび餅、いつもに増して満たされた気分です。

ひと息ついたら先ずはお風呂。
俵屋さんのお風呂は主人には少々熱めですので、いちばん湯は私の特権。
深めの湯船につかりながら、湯冷め防止に窓を開けてみました。

あら、素敵。
夕食の支度時だからかしら、真下からちょうど美味しそうな香りが漂っております。

お二階のお部屋のこれまた特権。
熱い湯船に長時間つかる力技が好きな私です。
お風呂から出たら、待ちくたびれた主人がソファでうたた寝しておりました。
主人がお風呂から上がるのを待って、お部屋の小さなビールで小さな乾杯。





さ、いよいよ俵屋さんの冬の味が始まりますよ。
お部屋係のさやさんとも夏以来です。
最初にお会いした時は先輩と一緒だったさやさんですが、今はもう立派な中居さん。
さやさん、写真を撮るのがとってもお上手なんです。

私の顔が真っ赤なのはお酒のせいではありません、長湯のせいです。

先付は柚子の器に盛られた小さなお菜たち。
小さな慈姑 (くわい) だから豆慈姑なんて、まぁ愛らしい名前。
餅麩の安倍川に、手前の青い野菜は千社塔 (チシャと呼ぶのですって!) の軸部分を味噌漬けにしたものだとか。
初めて食べるくらいにプルプルの大きな蛤がお茶碗に潜んでおります。

ヒラメのお造りにサヨリの昆布〆、山芋の下はカワハギです。

お豆腐のすり流しに浮かんだ穴子の巻繊 (けんちん) 蒸し。
“霞仕立て” だなんてなんて美しいお料理でしょう。

ふわりとした鰤の山椒焼き、頬ずりしたくなる美味しさです。
焼き野菜は白い海老味噌、赤い隊味噌のふたつのお味噌で。
冷酒とご飯のお供にも、とさやさん。可愛い悪魔のささやき。

『あら、今日は鴨鍋ではないんです』 というのを実は少々期待しておりましたが・・・鴨鍋です。
鴨の旨味でやわらかくなった蕪、白葱、壬生菜、主人は物も言いません。

強肴に甘えてお酒をもう少し。
鱚に人参葉、もちろん鯛味噌もまだ鎮座致しております。

とろけてしまいそうにくつろいで、いよいよお開きも間近。
ご飯のお代わりを主人によそいながら、普段の自分の余裕の無さをちょっと恥じてみたりして。

ため息で波打ちそうな蜜柑のゼリー。






ソファでお茶とお干菓子を頂きながら、食事の余韻を楽しみます。
枕元にはお水・時計・懐中電灯の心遣い、この水差しの水切れがお気に入り。

ワンピース型のパジャマが気に入った主人。
翌日、俵屋グッズを販売する 『ギャラリー遊形』 さんに行くことになるのですが・・・





それはまた明日。

posted by しんさん at 15:15 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月09日

京都 俵屋旅館で迎える誕生日 〜 2日目

主人からの今年の誕生日プレゼントは、京都の俵屋旅館 のんびり一泊旅行。
大好きな鱧と鮎をお目当てに俵屋さん入りし、翌日の朝食はふんわり焼き上げた鮭にうっとり。

鮭にお豆腐にしじみのお味噌汁・・・
普段おうちで食べている食材・調理方法だからこそ、プロの料理人の技に惚れ惚れ致します。
食べて楽しみ、プロの技に酔いしれ、ひと粒で二度も三度も楽しめる俵屋さんのお料理。





しっかり睡眠をとり、お腹もしっかり満たされたところで、お出かけの準備。
翌日7日は、以前O奥さまにお付き合い願ってゑり善さんで購入した可愛らしい色合いの明石縮み。

当時は更に愛らしい色合いの水風船の帯を合わせるのがお気に入り (6年前の日記。。。 ☆彡) でしたが、そろそろ (可愛い×可愛い) の組み合わせからも卒業せねばと今回は墨絵調の鮎柄帯で。

聞くと、8月に鮎柄は少々遅めで野暮だとか。
鮎柄は7月に楽しむものなんですって。
だけど、どうしても締めたい時ってあるものね、分かっちゃぁいるけれどこれが締めたいの、って時。
なので “そう、この帯の鮎は落ち鮎なの” ってことで屁理屈こねて締めちゃいました。
水滴みたいな琉球ガラスの帯留めと一緒にね。

いつも上手に記念写真を撮って下さるお部屋係のさやさん。
坪庭の横で今回も記念写真。
バンコクで値切って買った籐バッグ (終盤にて登場 ☆彡) の中では、お誕生日プレゼントにと頂いた俵屋さんの薬玉 (くすだま) が良い香りを放っております。

ちょっとしつこいかしら・・・
入口の行灯の横でも記念写真。
午前中だからか、昨日俵屋さんに到着した時よりは幾分風もあって過ごしやすい・・・

なんて思えたのも束の間。
この日も38度ですって。
だけど夏の京都を和服で散策出来た今、ジャングルでも闊歩出来そうな気がするわ。










熱中症対策の為、道中ちょこちょことお店に寄っては水分補給。
真っすぐ向かう数倍の時間をかけ、お昼をいただきます “和ごころ 泉” さんに到着。
あら、こちらのお名前も竹泉と同じく親近感を覚えるお名前ですこと。

昨晩少々飲み過ぎてお昼はお酒なしだと繰り返しておりました主人。
あら、涼しげな先附の右隣に写っておりますのは冷酒ですわね。

吸い込まれそうに美しい鱧。

のどくろのお刺身美味しい。
鯛のお刺身にと合わせて下さった粗塩、妙になじみが良くて美味しい。

プロのお料理の楽しみは、そのお味も去ることながら佇まいも然り。
この愛らしい風鈴みたいな茄子の器、中にはイチヂクの胡麻和え。
そしてほおずきの中には・・・えっと・・・えっと・・・何かの卵。

そして夏の京都と言わばやっぱり鮎。
焼き方にもそれぞれお店の特徴があって、本当に楽しい。
まるで清流を泳いでいるかのような泉さんの鮎は、鮎自らの脂でじっくり焼いたサクサクの食感。

涼しげで美しいもずくの器。

赤いのは万願寺唐辛子ですって。
赤いものは緑のものより更に甘みが深いとか。

シンプルな小芋とミョウガのご飯。
お腹いっぱいなのに、なぜこんなに美味しいの?
土鍋で炊いたご飯、食べきれない分はおにぎりにしてどうぞ、と。

そうしたいのは本当に山々ですが、この灼熱地獄の中岐阜まで帰らねばなりませんの。
悲しいけれどここでお別れ致しますね。





ご飯のお隣に添えられた情け容赦のない赤味噌のお味噌汁が美味しくてね。
普段私も赤味噌を使っているのですが、技術ひとつでこうも洗練された味に仕上がるんだ、と。

お料理人が拵える “家庭料理” という名の和食、これだから好きだわ。
家庭の主婦では出来ない家庭料理、器も含めてあぁ美味しかった、楽しかった。

イチヂクの皮までしっかり頂き、最後は金箔をちりばめた琥珀羊羹とお薄で締めくくり。










毎回京都を訪ねる度に心の葛藤を重ねる主人。
  • “俵屋” さんに泊まると “御料理はやし” さんの夕食は諦めなくてはいけない。
  • ならば、 “俵屋さん” の夕食と朝食を頂いてから “御料理はやし” さんに行ってお昼に夜のコースを出してもらおう ⇒ これはあまりに盛り沢山過ぎるとの私から非難を浴びて断念。
まぁ、私はひょろひょろと主人の後ろから着いていくだけですからね。
出資する主人の側からしたら、このあたりのコース配分に頭を悩ませるのは当然なのでしょうが・・・

そして主人の出した結論。
  • “俵屋” さんに宿泊する時は “俵屋” さんだけに落ち着く。
    お昼は “俵屋” さんプロデュースの天ぷら屋さんで済ませ、夜と翌朝はしっかりお宿で。
    うろうろせず、 “俵屋” さんだけを堪能する。
  • “御料理はやし” さんに行くときは、 “俵屋” さんでなく ブライトンホテル辺りに宿をとる。
    そして夜のコースはしっかり夜に頂く。





意外とあれもこれもとちょっかい出したがる主人。
そうね、昔は1日2回のフランス料理、翌日もフランス料理なんてこともありましたものね。
こうしてどんどん趣味も食事量もそぎ落とされていくのでしょうね。

48歳の誕生日を京都の俵屋旅館で祝ってもらった2016年。
帰り際、主人は来年の8月6日の予約をしておりました。
次回のお部屋は富士の間だそうです。
鬼も呆れますね。

posted by しんさん at 14:53 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日

京都 俵屋旅館で迎える誕生日

白内障の手術をしてそろそろ2ヶ月半といったところ。

もともとが旅行大好き、お出かけ大好き、外食大好きな主人です。
私を気遣って外出を規制しておりましたが、それももぉそろそろ限界。
元の生活に戻してあげないとストレスも高じましょう。

8月6日、今年の私の誕生日は京都の俵屋旅館で過ごすことと相成りました。

今回は電車で京都入り。
京都の気温は38度、熱中症で倒れたりしないようお水と日傘は必需品です。
涼しげな玄関に設えた朝顔の小屏風の前で。
奥に見える坪庭の蓮が美しく咲き誇っておりました。

・・・だと言うのに、また化繊の長襦袢がぺろんっと袖から。
盛夏の京都です.
ざぶざぶと何の躊躇もなくお洗濯出来る化繊の長襦袢を横着して選んだものの、汗をかくと腕に張り付いてその着心地の悪いこと悪いこと・・・・これにはほとほと後悔致しました。
夏こそ天然素材、今更ながら思い知らされました。





  • ですがそんなこと主人には言えませんからね。
    素知らぬ顔で荷物を置いたら、分銅屋さんまでのんびりお散歩。

    麻の夏足袋は主人からの誕生日プレゼント。
    明日は長襦袢も足袋も天然素材で挑みましょう。
    最初からこうすれば良かった。





お買い物を済ませたら、もうどこにも出かけません。
早々とお風呂に浸かり、浴衣に着替えてお部屋で文字通りごろごろごろごろ。
白内障の術後2ヶ月と少々経ち、ようやく洗顔・シャンプー共以前通りのびのび出来るようになりました。

今日のお部屋は前回と同じく “竹泉” 、思わず知らず親近感の湧く名です。
お部屋のお庭、蝉しぐれも似合うのだけどひと雨降ってくれるとなお美しいのに・・・
なんて主人がお風呂に入っている間寝転んで思っておりましたら、嬉しいタイミングで大粒の雨。

観光中の旅行者には申し訳ないけれど、緑がぐっと濃くなって更に眺め甲斐が増しました。





足袋も買ってもらったし、日中の汗もさっぱりしたし、お庭に雨も降って艶っぽくなったし。
お風呂上がりの ドゥラモットも空になった頃、お待ちかねの夕食タイム。

先附は涼しげな養老寄せを筆頭に、彩りも涼しげな夏野菜たち。

主人お待ちかねの鱧。
に合わせ、そろそろ日本酒もスタート。

鱧は続きます。
綺麗なお椀。

焼物はもちろん鮎、鮎の笹焼き。
ふんだんな笹に燻される鮎にお酒もすすむというものです。
鮎美味しい。

鮎の高揚感は、穴子と笹掻きゴボウで落ち着かせましょう。
そしてやっぱりお酒がすすむというもの。

ひんやり冷たい炊き合わせ。

強肴でもう少し日本酒を。

お名残惜しくはありますが、そろそろお猪口を置いて落ち着きましょう。

食事が済んだら余韻を楽しみながら更にごろごろ。
そして着心地良いパジャマを渡され、パリッと糊の効いたお布団が用意されているこの幸せ。





何故かしらね。
確かに夏の京都は暑いけれど、歩いている時より止まった時にどっと汗がふき出るのは。
油断するからかしら。

今日の着物と帯の組み合わせ、昨年はどうもチグハグな感じがして気に入らなかったのだけど、あら、何だか今年は妙にしっくり合っている気が致します。
案外こういったことって多いのよね。
ある人に言わせると、それも加齢のなせる業だとか・・・うん、納得。





明日は朝食を済ませたら “和ごころ 泉” さんに向かいます。
京都に来たら “御料理はやし” さんに足を向ける主人が、今回は珍しくそちらへ。
5月は私の白内障施術があって、主人の誕生日は散々でしたもの。
鮎を楽しみにしている主人、夏の京都は暑いけれど鮎を想うとそれもまぁ致し方ありません。
和ごころ 泉さんのお料理もしっかりカメラに収めて参りました。

posted by しんさん at 14:43 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする