2017年10月16日

母と京都、母と俵屋さん

先週の木曜日、母親と京都へ行って参りました。
季節も季節、京都で松茸が食べてみたいという母を連れて俵屋さんへ。

もちろん母にとっては初めての俵屋さん宿泊の旅です。
母とふたりで旅行に行くだなんて、成人してからは初めてのことなのではないかしら。

贅沢な今回の京都旅を提案したのは、やはり母への恩返しの気持ち。
主人とそれカリフォルニアだ、フランスだ、バンコクだと、好き勝手躊躇なく国外旅行を楽しんでいられるのも、思えば学生の頃、母が短期語学研修に放り出してくれたから。





そして何より大きな理由は、母がまめにくれるお小遣い。
大きな額ではないのです。
お年玉代わりにと2千円、旅行に行くと言えばポチ袋に入れたお小遣い。
そんな母からのお小遣いを無駄にも出来ず、かといって銀行に預けるのも気が引けて今日まで。
大事に引き出しに入れておいたお小遣いは、とうとう俵屋さんに宿泊出来る額に・・・という訳。

俵屋さんでの宿泊費や新幹線代だけでなく、母が形見分けに引き取った祖母の着物の仕立て直し代までも賄えてしまったのですから、正に “塵も積もれば” でございます。

そう、私が着ております長羽織は、祖母の古い着物を仕立て直したもの。
高価なものではありませんが、生前祖母が気に入ってよく着ていたものとか。
小柄な祖母でしたので、遺影では着物として着ているものを長羽織に仕立て直してもらいました。
袷の羽織には季節がら少々早くもありましたが、これもささやかな親孝行と羽織ってみました。





さて。
初めての俵屋さんに、最初は少々緊張気味だった母もお部屋に通される頃には大はしゃぎ。
相当楽しみにしていたのでしょう、大好きなわらび餅ですものね。

私の分まで食べたそうな様子でしたが、そこはぴしゃりと拒否しておきました。
お部屋はこじんまりとしたお二階の “常盤” を選びました。
小さなお風呂、夕方窓を開けて湯船に使っていると、階下から夕食の支度のよい香り。





お風呂に入ってすっきりしたところで、書斎でお茶を頂きながら母とお喋り。
ベアチェアの座り心地にも母ご満悦、楽しそうです。

天気予報は雨とのことでしたが、しばらくは持ち応えてくれそう。
近所のバーへ。
お酒の苦手な母ですが、巨峰のノンアルコールカクテルを手にご機嫌です。
私はホワイトレディを手に乾杯。

母の大冒険は続きます。





夕食の時間も近づいたことですし、俵屋さんに戻りましょうね。
帰り道、慣れない下駄でコケかけた母、。
しっかと掴まれた左腕が少々痛うございます。

俵屋さんの坪庭はお月見の設い。
小雨でしっとり光るウサギが目を引きます。
屋上で綺麗に見えていた月も、近頃は高いビルに遮られがちなのだそう。
さ、ご飯ですよ。










食前酒の酒器も秋のお月さま。
飛竜頭に子持ち鮎、柿の器には辛子酢和え。
秋はぬる燗が似合います。

京都では湯葉のことを東寺(とうじ)とも呼ぶのですって。
東寺蒸しの鼈甲餡。

クエのへぎ造り。
お刺身のクエなんて初めてです。
主人が羨ましがるのは間違いなし。

土瓶蒸しの登場。
母の願いが届いたかと思いきや、松茸ではなくぐじの土瓶蒸し。
あれだけ松茸が食べたいと言っておりました母をも満足させるその美味しさったら。

笹鰈の脇に添えられたさつま芋の器量の良いこと。
取肴に鯵の小袖寿司。

ホクホクの焼き栗に母も私もうっとり。
肉厚の鯵がなじんだ小袖寿司を前に、心の中で主人に詫びておきました。
ごめん、主人、美味しい。

射込み蕪に上品な鶏のそぼろ。
蓋を開けた瞬間お出汁の香りに悩殺されます。

お部屋係のさやさんの表現がとにかく可愛らしい。
しっかり者のさやさんがふと見せるこの可愛らしい表現につい和みます。

強肴はその響きが楽しい “あちゃら漬け”。
語源はポルトガル語からとの説もあるとか。

楽しい食事も終盤です。
寛いで食事を楽しむ母にホッと致しました。

母は元気です。
大好きなイチジクが出されると、またふりだしに戻ったかのようなはしゃぎぶり。

どれくらい母がはしゃいでおりましたかと申しますと、寝ながら笑う程に・・・です。
ちょっと怖かった。
いかに俵屋さんのお布団の寝心地が快適であったかを、ずっと帰りの新幹線で語っておりました。
帰宅した翌朝は腰が痛くて眠れなかったとも。










そんな快適な眠りの後、更なるお楽しみが朝食。
もちろん干物はぐじ。
お魚を食べるのが少々苦手な母から、恩着せがましく部位の交換を言い渡されました。
普段は湯豆腐を選ぶことはあまりないのですが、やはり良いものですね、湯豆腐。






翌日は朝からの小雨模様。
祖母の着物で拵えた長羽織の下は、母が作ってくれた紬。
地味な地味なコーディネートではありますが、普段着っぽくてお昼の京都に合うのではないかしら。

いつも通り行灯の前でさやさんに記念写真をお願いして、市場や大通り散策へと参ります。
ギャラリーで買い物をした後は、そのお隣のカフェへ。
ハーブディーに添えられた砂時計が可愛らしい。

主人がほうじ茶を淹れてくれる時に便利よね、これ。
フランスのお土産とお聞きしましたが、ちょっと探してみようかしら。
朝のキッチンタイマー争奪戦の防止にもなるしね。





主人へのお土産は点邑さんの天巻き寿司。
そして主人の大好きな鯖寿司。

八坂神社前のいづ重さんの鯖寿司を予定していたのですが、さやさんに教えて頂いた “いづう”さんに急きょ変更致しました。
祇園の本店まで行きたかったのですが、今回はダイマルの地下で済ませてまた次回のお楽しみに。
主人と一緒にお邪魔することに致しましょう。





自己満足の親孝行、母は満足してくれたのでしょうか。
錦市場であれこれ貪欲に買い物する母を見ている分には、相当な満足度だったと自負致しておりますが。
少々草臥れた親孝行でありました。

posted by しんさん at 15:31 | Comment(2) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月08日

お誕生日なので俵屋さん 〜 富士の間 其の弐

8月6日の私の誕生日に合わせ、主人が計画してくれた京都 俵屋旅館さんの一泊旅行。
昨年の誕生日に宿泊した “竹泉” の間に続き、今回は “富士” の間でくつろいでおります。

台風5号の影響で時折ざっと激しい雨に見舞われます。
それでも雨が止むと途端に蝉しぐれ。
こうしてお部屋の中からお庭をぼんやり眺めていられるのも俵屋さんならでは。

夕方、お部屋からちょっと外へ出た時にすれ違った中居さんが教えて下さいました。

庭座のすぐ横、蓮の花が綺麗に咲いていたんですけどね、夕方になってしぼんでしまいました。
明日の朝にはまた咲くかもしれませんね。

明日の朝のお楽しみですね。










浴衣に二枚下駄で近所のバーに繰り出した後、お部屋に戻ると夕食の時間。
京都の夏の味覚、存分に楽しみましょう。

涼し気な先附と小茶碗。
ここにトウモロコシの摺り流しが置かれると、ふんわりとした色合いになって好き。

向附の器もすっきり涼し気。
お醤油の色まで美しく見えるのですから、やっぱりお料理に雰囲気は大切ですね。

可愛らしい千鳥のお椀。
ふんわりとした鱧と可愛らしいあられの椀。

お待ちかね、俵屋さんの夏と言えば鮎笹焼。
思えば今シーズン初めての鮎が俵屋だなんて光栄です。

穴子の下に潜んでいる牛蒡の笹掻き、地味だけど美味しい、大好きな味。

野菜の炊き合わせ。
身近な野菜が黒川氏のお手にかかれば美しい冷し鉢に。

強肴でやっぱりお酒をもう一杯。

止椀には魚素麺。
ホテルの食事も楽しいけれど、今日だけは俵屋さんのこのくつろいだ食事に軍配うちわ。
主人、抑えきれずにご飯をお代わり。
自宅で主人にご飯のお代わりをよそうことなんてありませんもの、ちょっとときめいてしまいます。

デザートは大好きな桃。






食事が終わる頃には隣の間に寝床が設えられています。
夏の寝具、俵屋自慢の “麻ケット” 。
夜中に目覚めることなどいちどもなく、ぐっすり寝入ってしまいました。











翌朝、京都は今日も暑そうです。
朝からセミが元気。

ちょっと気になって、朝食の前に昨日の蓮を見に行きました。
お花はもう終わってしまったのかしら。

さやさんがお布団を上げて下さっている間、梅干しとお茶で食欲増進。
困ったものです、昨晩あれだけお腹を満たしたというのにお腹が空いて参りました。

主人は異論を唱えますが、旅館の醍醐味は朝食だと思うのです。

私はやはりぐじ、主人は大いに悩んだ結果の鮭。

今度は私も鮭にしてみようかしら。

俵屋さんからの誕生日プレゼントは、可愛らしい真っ赤なポーチ。
さやさんが可愛らしく包んで下さいました。












お名残惜しいけれどチェックアウトの時間です。
来年の誕生日は “栄” の間。
車を待つ間、ラウンジでひと休み。

図書室の方が冷房が効いていますからと、冷たいお茶を持ってきてくださいました。
車を待つその間も快適です。

お別れにいつもさやさんにお願いする記念写真。
今シーズンも待ち受け画像はこれにしましょう。

移動させて下さった自家用車がひんやり冷えておりました。










こうして今年もひとつまた歳をとりました。
京都をさらりと後にし、岐阜についてから顔なじみのレストランにお邪魔してランチを頂きます。
最後にシェフからメッセージ入りのデザート。

そして帰宅後のお楽しみは、俵屋さんの夏パジャマと麻ケット。
もちろん主人とお揃いです。
ダブルガーゼのパジャマと麻100%の上掛け、今年の夏はこれで快適に眠れそう。

俵屋さんで過ごした誕生日、備忘録はこれでおしまい。
明日からはまたカリフォルニア旅行に戻ります。

お弁当、ちゃんと作っていますよ、うんとささやかではありますけれど。
お盆が過ぎるまではこんな調子です。

posted by しんさん at 15:44 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月07日

お誕生日なので俵屋さん 〜 富士の間 其の壱

カリフォルニア ワイナリー巡りの旅を詳細に綴り始めて1週間ほどになります。
が、ここらでちょっとひと休み。

週末を利用した主人からの誕生日プレゼント。
毎年の恒例となりつつあります、京都の俵屋旅館でゆったり過ごす誕生日。

昨年は小じんまりとしたお部屋が心地良い “竹泉” の間で過ごした誕生日。
今年はちょっと大きなお部屋、 “富士” の間を予約してくれた主人。
さ、どんなお部屋でしょうか、心は弾みます、抑えきれないくらいに弾みます。










ですがやっぱりその前に寄り道。
京都に行くには、東海北陸自動車道の岐阜各務原インターチェンジに向かうのがいつもの道順。
料金所まであと僅か、というところで、ふと私が口にしてしまいました。

『京都に着いたらかき氷でも食べたいね』

この言葉に過剰反応を見せた主人。
10キロとは言いませんが、それに近い距離を一気に逆戻りしてとあるお店に。
岐阜市の稲葉神社参道沿いにあります、大正5年創業の老舗和菓子屋さん “松花堂” さん。
数年前から始めたかき氷が大好評で、もちろん主人も私もこちらのかき氷の大ファン。

道中、ずっと抹茶にしようか黒糖にしようか悩んでおりました主人。
ワイン仲間でもあります若女将のご意見を聞き、黒糖に決定。

老舗中の老舗和菓子屋さんで頂くかき氷。
雰囲気もロケーションも涼をとるには完璧です。

私は新登場の和三盆+金時。
金時の絶妙な甘み、粒、味わい、でも抹茶も美味しいのよ。

思わず、このまま 『ご馳走様』 と自宅へ帰ってしまいそうなほどくつろいでしまいました。
・・・が、もちろんそうは参りません。
少々予定はずれ込みましたが、一路俵屋さんに向けて、ここからなら大垣インターに向かいましょう。










無事到着致しました俵屋さん、無事富士の間に通され、わらび餅でほっと一息つきます。

この後は、大先輩O奥さまにご伝授いただいたように先ずはお風呂。
ぬるくなく熱くなく適温のやわらかなお湯が並々と満たされた俵屋さんのお風呂。
ちょっと深めで、しっかりと肩まで浸かれるのが心地良いのは、やはり日本人気質なのでしょうか。

人気のある俵屋さん石鹸ですが、我が家は石鹸だけでなくボディタオルやバスタオルも愛用しております。

俵屋グッズを取り扱うギャラリー遊形さんで購入出来るボディタオルは、旅館のものとは少々物が違いは致しますが、その使い心地は旅館のお風呂で使うものと同等。
主人に関しては、自宅のシャンプーも俵屋さんオリジナルシャンプーです。

俵屋さんでは私がいちばん風呂。
浴衣に着替え、ひんやりとした網代に寝転がってお部屋の中を見渡します。

ちょうどこの日は、停滞してなかなか進路を定めない台風5号の影響で、突発的かつ局地的な雨に見舞われること多々。

幸い雨に降られることもなくお部屋に到着したのですが、湿気で曇ったガラス窓越しに見るお庭はしっとり雨に濡れて、不謹慎であるかもしれませんがまるで浮き出るような美しさ。
遠くで雷鳴轟く俵屋さんのお庭、嫌な雨や台風や湿気ですら俵屋さんの魅力の前には形無しです。

主人もお風呂から上がって浴衣姿。
ビールを一杯頂いたら、ちょっとお出かけしましょうか。

富士の間のお部屋を出るとすぐ右手に坪庭があります。

蓮には雨がよく似合います。

あら?

ふふ、可愛い。










浴衣姿に俵屋さんの二枚下駄、傘をお借りして歩いて十歩のバーへ。

温泉街でもなく旅館の浴衣でバーに行くなんで、少々勇気のいることですが、皆様のご厚意に甘えて出かけてみることに致しました。
浴衣でドライマティーニとドライギムレット、クセになってしまいそうな心地良さです。

バーを出る頃にはほろ酔い宵の口。

夕食の備忘録はまた明日。
カリフォルニアワイン巡りの旅も綴りたいし、お弁当ブログ再開はまだまだ先のようです。






でもね、スマホを握りしめて寝る主人を見ると、備忘録せずにはいられないものですから。
旅行記を眺めながら、気持ち良く酔っぱらって寝ることが主人の日常。
自らプロデュースする旅に満足気な主人、少しずつ備忘録するからもうちょっと待っててね。
お盆明け頃までは旅の備忘録ブログになりそうです。

posted by しんさん at 14:44 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月06日

俵屋さんの朝食 〜 点邑 (てんゆう) さんへ

京都 俵屋さんで頂く朝食です。
“朝食のぐじが美味しかった” ・・・以前女性3人で宿泊した際、私、主人にそう報告致しました。
その時から、主人は朝食のぐじに狙いを定めておりましたのでしょう。

主人、お待ちかねのぐじですよ。

ほど良い塩気にふっくらとした身、うん、やっぱり美味しい。
主人は尻尾派、私は頭派、ここも趣向の不一致が相まって無意味な論争もなく穏やかです。
大好きな揚げ出汁豆腐を選択し、主人は終始ご機嫌。





天気予報では午後から雨。
そんな予報を微塵も感じさせない優しい陽光が差し込む常盤の間。
朝からゆっくり湯船につかって、ゆっくり俵屋さんを発つ準備を致しましょう。

12月の坪庭は南天と椿。
間もなく餅花が添えられ、ぐっと華やかな佇まいでお正月をお迎えするのでしょう。

脇の四方棚には、殿様 細川護煕氏の太子立像。
ちょっとご本人を彷彿とさせるそのお顔にクスっ。





お会計を済ませたらしばらく周辺をお買い物。
その前に、やっぱりさやさんに記念写真をお願いしないと。いつもの行灯の横で。

荷物と車を預かってもらい、お昼の予約時間まで時間つぶしと運動を兼ねてのお買い物。
我が家の朝食に必須のほうじ茶は、伊藤柳櫻園さんの香悦。
俵屋さんから私の脚でも歩ける距離です。いくつかまとめて買っておきましょう。

俵屋さんから数歩の場所にある蕎麦ほうる (ほうろ) 屋さん、大好きな総本家 河道屋さん。
ここも俵屋さん宿泊の際は必ず寄るところのひとつ。
私のおやつ用にと小袋ふたつ、主人が買ってくれました。

そのお向かいにある “ギャラリー遊形” さんは、俵屋さんのオリジナルグッズを扱うお店。
今回は知人にちょっとしたお土産と、我が家用にパジャマ・バスタオル・体洗い用タオルを購入。
思えば、自宅で使っているタオルってもらってばかり。買ったことなかったんじゃないかしら。
そろそろ自分たちが好きなもので周囲をかためても良い頃ですものね。

わさわさと抱える買い物袋を見て、 “ギャラリー遊形” さんが俵屋さんに届けて下さいました。
宿泊客の特典 ディスカウントチケットもちゃっかり利用し、気付けはお昼の時間。
軽やかな足取りでお店に向かいます。










向かうと申しましても、そこは俵屋さんと目と鼻の先、天ぷらの点邑 (てんゆう) さんです。
しっとりとしたお庭を奥に進むと、そこは思いの外都会的な佇まい。
あれほどしっかり朝食を頂いたというのに、しっかりコースを頂きましょう。

そして私たちも、とうとうノンアルコールビールのお世話になる人間と相成りました。
だって天ぷら、実は大好きなんですもの。
お酒なしではつまりません。










色黒仕立ての下仁田ねぎ、この焦がし具合がプロの技というものなのかしら。
やっぱり天ぷらは私に任せちゃダメってこと、主人よく分かったでしょ?






しっとりと “ばちこの天ぷら” 。
ばちこ、大好きなんですが天ぷらなんて初めて。
予想外の食感に想像通りの存在感。






湯葉と三度豆、京都ではいんげんのこと三度豆って言うんですって。
一気に高級感が増すのね、三度豆ってその呼び方。






もっちり貝柱にもっちり生麩。
この不器量な生麩が愛おしくて、眺めていたいけれどひと口で。






何だと思われますか?とお店の人。
主人は揚げる前から気付いておりました。
次はウニだ!と私の耳元でささやきましたもの。






我が家ではお目通りも許されないであろう立派なシイタケ。






穴子大好き。

大昔、母親と岐阜市内の天ぷら屋さんで食事をした際、母の箸から穴子の骨の素揚げがぽろり。
素揚げは掘りごたつタイプの座席の下、スローモーションのように落ちていきました。
母はいまだにそれを悔いているようで、天ぷらを前にする度その悔しさを語るのです。





天丼・天茶・おじゃこご飯から迷わず天茶を選びました。
主人はと申しますと、迷わず天丼。
想像通り。











こうして冬の京都を楽しんで参りました2日間。

ご縁に恵まれ、欲しかった夏の帽子・・・それも密かに狙っておりましたHelen Kaminskiがこうして私のもとに来てくれるだなんて。
定番カラーには目もくれず、ちょっと珍しい紫色のHelen Kaminski。

冬をすっ飛ばして気分は夏です。





そして快適な我が家を演出するための俵屋グッズ。
今年は5月に白内障手術をしたのですが、それを機に色々主人と我が家を改善するに至っております。
おかげで物も減り、随分と居心地の良い住処に大満足致しております昨今。

寝室マイナーチェンジのおかげで、睡眠時間が大幅に増加致しました。
お次はお風呂だということで、先ずは手始めにタオルをふたつ。
ほど良い大きさのバスタオルと、肌に優しい晒の体洗いタオル、そしてお風呂上りに心地良いパジャマ。

なんのかの言っても、旅は帰宅してからが大変です。
主人は旅行バッグの片付け場所も知りませんので呑気そのもの。





一気にお片付けを済ませ、今週は自宅でゆっくり致しましょう。
・・・って、え?何?そうもいきませんの?
大忙しの12月、我が家ではまだまだこれからが本番のようです。

posted by しんさん at 15:28 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

冬の京都に行って参りました、俵屋さんの冬のお味を堪能して参りました。

12月の俵屋さんにお邪魔するのが主人の念いでありました。

数年前の12月のこと。
大おくさまとO奥さまにくっついて女3人で俵屋さんに宿泊し、夕食に頂いた鴨鍋が美味しかったという私の報告を、主人は奥歯を噛みしめながら聞いていたとかいないとか。
随分と前から予約致しておりました12月の俵屋さん、主人、ようやくその日がやって参りましたよ。

・・・でもちょっとその前に寄り道。

京都は先斗町、京都らしい町並みの中ひっそり佇む 『茶香房 長竹 (ちゃこうぼう ながたけ) 』 さん。
お茶をこよなく愛するご主人が営むお茶屋さんです。

ちょうどお昼時でしたので、店内は焼き魚のお昼を楽しむ方でいっぱい。
ですが私たちのお目当てはお茶。
ご主人が淹れてくださるお出汁のような玉露をお目当てに、俵屋さんの前にちょっと寄り道。
出して下さった玉露と同じ茶葉を手に、ご機嫌な主人。

長竹さんの玄関先には、小さな虫たちもティータイム。
写真では “竹” としか写っておりませんが、奥には “長竹” の暖簾まで。
90歳のおじいさんがお作りになった 『茶香房 長竹』 さんの再現だとか。

お茶を楽しむ。
温度を色々とかえてお茶を楽しむ。
自分の好きな温度、気分に合ったお茶の淹れ方を楽しむ。
僕はどんぶりにお茶っ葉入れて、何度もお湯を足して、読書しながら楽しみますよ。

ガハハと笑うご主人がカッコいいのです。





お茶を頂いたら車で俵屋さんへ。
俵屋さんで車と荷物を預け、もう少しだけ、今度は私のお買い物。
夏に続き、分銅屋さんで主人が足袋を買ってくれるというので、てくてく歩いて行って参りました。

分銅屋さんの前で主人が撮ってくれた写真。
主人が可愛いと何度も言ってくれるのでつい・・・ね、自分しか写っていないのにアップしちゃった。
さ、寄り道はこれくらいにして俵屋さんに向かいましょう。

・・・そう思ったのも束の間。
あら、同じ道沿いにHelen Kaminski発見。
今まで何度も通った道なのに気付きませんでした。
先日神戸に行った際、主人に連れていってもらったMAXIMですが、当初の予定は夏帽子でしたもの。
ここでHelen Kaminskiに気付いたのも何かのご縁、という訳で、定番の帽子を手に俵屋さんへ。
京都から帰ったら我が家は自己破産申告かしら。










さて。
自己破産のことはこの際忘れて・・・って、いやですわ、致しませんってば、俵屋さんにようやく到着。
今回のお部屋は 『常盤』 、主人とは初めてのお二階のお部屋です。
京都は紅葉も終わった頃らしいのですが、このお部屋からの紅葉は抜群のタイミング。

紅葉をふたり占めしながら頂くわらび餅、いつもに増して満たされた気分です。

ひと息ついたら先ずはお風呂。
俵屋さんのお風呂は主人には少々熱めですので、いちばん湯は私の特権。
深めの湯船につかりながら、湯冷め防止に窓を開けてみました。

あら、素敵。
夕食の支度時だからかしら、真下からちょうど美味しそうな香りが漂っております。

お二階のお部屋のこれまた特権。
熱い湯船に長時間つかる力技が好きな私です。
お風呂から出たら、待ちくたびれた主人がソファでうたた寝しておりました。
主人がお風呂から上がるのを待って、お部屋の小さなビールで小さな乾杯。





さ、いよいよ俵屋さんの冬の味が始まりますよ。
お部屋係のさやさんとも夏以来です。
最初にお会いした時は先輩と一緒だったさやさんですが、今はもう立派な中居さん。
さやさん、写真を撮るのがとってもお上手なんです。

私の顔が真っ赤なのはお酒のせいではありません、長湯のせいです。

先付は柚子の器に盛られた小さなお菜たち。
小さな慈姑 (くわい) だから豆慈姑なんて、まぁ愛らしい名前。
餅麩の安倍川に、手前の青い野菜は千社塔 (チシャと呼ぶのですって!) の軸部分を味噌漬けにしたものだとか。
初めて食べるくらいにプルプルの大きな蛤がお茶碗に潜んでおります。

ヒラメのお造りにサヨリの昆布〆、山芋の下はカワハギです。

お豆腐のすり流しに浮かんだ穴子の巻繊 (けんちん) 蒸し。
“霞仕立て” だなんてなんて美しいお料理でしょう。

ふわりとした鰤の山椒焼き、頬ずりしたくなる美味しさです。
焼き野菜は白い海老味噌、赤い隊味噌のふたつのお味噌で。
冷酒とご飯のお供にも、とさやさん。可愛い悪魔のささやき。

『あら、今日は鴨鍋ではないんです』 というのを実は少々期待しておりましたが・・・鴨鍋です。
鴨の旨味でやわらかくなった蕪、白葱、壬生菜、主人は物も言いません。

強肴に甘えてお酒をもう少し。
鱚に人参葉、もちろん鯛味噌もまだ鎮座致しております。

とろけてしまいそうにくつろいで、いよいよお開きも間近。
ご飯のお代わりを主人によそいながら、普段の自分の余裕の無さをちょっと恥じてみたりして。

ため息で波打ちそうな蜜柑のゼリー。






ソファでお茶とお干菓子を頂きながら、食事の余韻を楽しみます。
枕元にはお水・時計・懐中電灯の心遣い、この水差しの水切れがお気に入り。

ワンピース型のパジャマが気に入った主人。
翌日、俵屋グッズを販売する 『ギャラリー遊形』 さんに行くことになるのですが・・・





それはまた明日。

posted by しんさん at 15:15 | Comment(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする