2017年07月27日

カリフォルニア ワイナリー巡り 2017 〜 LAXに到着

ロサンゼルス国際空港に降り立ち、道中カリフォルニアのワイナリーを巡る2週間の旅。
大きなトラブルもなく、全旅程を終えて昨日無事に帰宅致しました。

今回の旅の冒険は何といってもその移動距離。
レンタカーを使って約1600キロ移動しながらワイナリーを巡るという主人に、当初当然私は不満顔。
不慣れなアメリカの道路に小刻みなホテル間の移動、私には苦痛としか思えませんでしたもの。
ですがそこは私の扱いに慣れた主人のこと、往復ファーストクラスなる条件を呑んでいざ出発です。

主人はワイナリー、私はANAのファーストクラス。
それぞれの目玉を胸に抱いた旅の備忘録、ささ、始まり始まり。
ゆったりとした機内のシートに案内されると、先ずはパジャマに着替えてウェルカムシャンパン。

飛行機の旅がこんなに快適だったなんて。
飛行機に乗る度に怖いのが離陸時と着陸時のあの浮遊感、何度乗っても怖いものは怖い。
ですがその恐怖感を全く感じることなく、あららという間にお食事タイム。





隣の主人が全く見えないシートで深々とくつろぎ、KRUG (クリュッグ) にアミューズと参りましょうか。
スモークした牡蠣とズッキーニ等の可愛らしいブロシェット、あら、可愛らしいこと。

ナパのワイナリー、Artesa Estate (アルテサ エステート) のシャルドネにお酒を切り替え、アペタイザーのオマール海老を頂きます。
ビジネスの食事も当然贅沢ではありますが、ファーストの食事は本当にレストラン並み。

ついはしゃいでお酒もすすみます。
同じくナパのワイナリー、DUCKHORN VINEYARDS (ダックホーン ヴィンヤーズ) のメルローを頂きながら、サラダをちまちま、コーンスープをちまちま、パンをちまちま。

メインは仔羊にしました。
機内食にしては美味しいですよ、のレベルではなく本当に美味しい。

ブリア・サヴァランやミモレット、チーズも充実しております。

ポートワインが注がれる頃には気持ち良く酔っぱらっておりました。
デザートはブルーベリーのタルト。

お隣のシートでは主人が和食を完食しておりました。
でもその気持ち分かります、本当に美味しいのですもの。
半分残すのに相当葛藤しましたもの。





そうそう、ANAのファーストクラスのアメニティケースが可愛いの。
サムソナイトのポーチの中には、女性に嬉しい基礎化粧品セットも。
ヘッドフォンも本当に音質が良くて、飛行中の騒音は全く耳に入りません。

ベッドを整えて頂いた後は、お酒のおかげもあってぐっずり熟睡。
主人曰く、家とまったく同じ格好でぐっすり寝入っていたとか。
『奥さまぐっすり寝ていらっしゃいますが朝食は後でよろしいでしょうか?』 主人が聞かれたそう。
はい、自宅より深く心地良い眠りでありました。

主人に起こされ、寝ぼけた頭で朝食タイム。
昨年のアメリカ旅行から牛乳が飲めるようになりました。
シリアルに牛乳、柚子のジャムにフルーツ。

主人のシートの辺りからカレーの香りが漂っております。
どうやら主人の朝食はカレーライスだった様子、念願のカレーに主人もご満悦。





さ、ロサンゼルス国際空港に到着です。
イミグレーションは長蛇の列、LAXの入国手続きはAPC (Automated Passport Control) を並行して行われますが、うーん、やっぱりちょっと閉口してしまいます。

だけどそれも旅の思い出、旅先でグチは野暮というもの。
カリフォルニアワイナリー巡りの2週間が始まりますよ。

posted by しんさん at 16:30 | Comment(6) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月19日

アメリカの空気満喫中

ANAのファーストクラスは食事はもちろん、その快適さと言ったら想像以上。
ストレス皆無で目覚めたら、既に着陸態勢間近。
お借りしたパジャマを着替えます。

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LAXに到着した後、サンタモニカに向かって今回のレンタカーの旅が始まりました。

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道中ワイナリーに立ち寄りながら、只今モントレーに宿泊中。
主人の運転も板についてきた頃です。

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今からサンタローサに向かいます。
今日から数日間はお家を一軒お借りしての生活。
ホテルではないアメリカの生活をほんのちょっと垣間見るチャンス、ワクワクが募ります。

オーガニック野菜中心の食事に、私は大満足。
『肉食わせー、野菜はもぉいらんー』と不満顔の主人を横目に、今日ももしょもしょ葉っぱを喋んでおります。
アメリカの食事、美味しいです。



さ、主人が目覚めたら出発です。
荷物をまとめましょうね♪
posted by しんさん at 21:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

サンフランシスコ 〜 ロスアンゼルス旅行 2016 / いよいよ帰国の途に

まさか主人と旅する日が来るとは、想像も致しておりませんでしたアメリカ。
初の試みもいくつか含んだサンフランシスコ〜ロスアンゼルスの旅、いよいよ帰国日と相成りました。

ウルフギャング・パック氏ご本人と厨房での記念写真に大興奮致しました昨晩のディナー。
それ程の深酒にも至らず、今朝はすっきり気持ち良く起床。
12時55分発のフライトに合わせ、早めにホテルを発つことと致しましょう。

と、あら、スマホにメール?
深夜にANAからメールがあり、12時55分 LA発のフライトが、14時30分に変更になったとのこと。
まぁ、ラッキー、チェックアウト前に気付いて良かったこと。
ならばフロントに空港までの送迎時間変更を伝え、最後にゆっくりバスタブに浸かりましょうか。

それでも時間はまだまだあります。
昨晩ディナーを頂いた 『CUT』 に降りていき、最後の朝食と参りましょうか。

女性心をくすぐる可愛らしいネーミングの朝食メニュー。
『London bridges』 に 『Truffle brothers』 に 『Skinny girl』 ・・・等々。
私が選んだ朝食はスキニーガール・・・痩せっぽっちさん?
ポーチドエッグにケール、グリルドトマトにトルティーアチップス、確かに太りようのない盛り合わせ。





オレンジジュースもお代わりしてゆっくりと朝食を楽しみ、正午までお部屋でごろごろしてフロントへ。
良かった、空港での時間つぶしを強いられる前にメールに気付いて。ANAさんグッジョブ。

ビバリーヒルズを楽しんだ3日間。
すっかり気に入ったビバリーウィルシャーでの生活もこれでおしまい。
お名残惜しいですが裏口のエントランスで記念写真。

空港までの車はキャデラックのエスカレード。
車内でどうぞ、とわざわざ冷たいお水をドアボーイが用意してくれました。
至れり尽くせり。










快適な車内で何故か主人は難しい顔。
ありゃ、昨日のスパが想像以上に高かったのかしら・・・
やがては計算機と明細をにらめっこ。

どうやら計算間違いが発覚した様子。
最後の街並みを眺めることなく、スマホを片手に何やら一生懸命フロント係に説明しております。
空港に到着するギリギリになり、ようやくホテル側からの謝罪のひと言を聞けたと満足気。
うーん、すごいな主人、お疲れさま。










そんなこんなで計算ミスもクリアし、待ち時間もラウンジで快適に過ごし、気持ち良く帰国の途に着きます。
機内でのお楽しみはやっぱり食事。





カラメリゼしたカシューナッツとクルミが美味しい。

恵方巻き?と見紛うほど大迫力、マグロのミルフィーユ仕立て。

メインは野菜メニューに変更して頂き、スタッフドアーティチョークとレッドチコリのブレゼに。
先程のマグロには申し訳ありませんが、やっぱり見た目が愛らしくないといけません。

お腹も満たされ、ワインに頭も緩む頃。
ゆっくり映画でも見ながら過ごしましょう。
こんな時はやっぱり邦画。
高畑充希ちゃん主演の 『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』 をウトウト眺めながら、おいおい号泣。
・・・可愛い。





そしてストレスなく朝食タイム
ほうれん草とリコッタチーズのカネロニ、もちろん朝からワインを添えて時差ぼけ回避。

帰国後の後片付けのことはしばらく考えずに。
旅に出ることにより、今までになかった新しい視点を得ることが出来る気が致します。
そして出来ることも少しずつではありますが着実に増えていきます。

たとえその新しい視点が、力技料理につながるだけのものであったとしても。
新しく出来るようになったことが、躊躇のないスパへの予約と存分に施術を楽しむことだったとしても。
また好きな国がひとつ増えてしまいました。
そして主人と結婚したこと、つくづく良かったと実感するのです。










長い長い旅の備忘録もこれでおしまい。
本日は2016年10月2日、10月とは思えないほど蒸す日本で日曜の朝を過ごしております。





ベンジャミン シルバーのワイナリーを訪れた際 (☆彡) 、主人が箱で注文したワインも既に届いております。
ヴィンテージはお嬢さんの生まれ年。
お嬢さんの名と生まれ年のワイン、 『2011  Pinot Noir Cuvee Leah Mae 』。
ですが、主人が今回の旅でいちばん楽しみにしておりましたベンジャミンのサインは見られません。

ベンジャミンのサインをボトルにもらうんだと、日本からホワイトペンを用意して参りました主人。
うっかりそのホワイトペンをホテルに置き忘れた旨話すと、ベンちゃんはこう言いました。

『大丈夫、僕はいつもシルバーのペンでサインをすることにしているから。
ほら、このペンでしっかりサインをして日本に送るよ』 と。

ベンジャミンのサインのない12本のピノ。
主人は力強く誓います。
次回行くときは、その場でサインさせてやる!と。くすっ。





ナパのワイントレイン乗車記念 (☆彡) の写真は、リビングに飾ってあります。
小さなおまけのマグネットは玄関のドアに。

お土産にと買ったFROG'S LEAPのオリーブオイルとジャム (☆彡) は、日頃お世話になっております方々の元に里子に出しました。可愛がってもらっていることでありましょう。

棚ボタで頂戴した稀少なピーターマイケルのオリーブオイル (☆彡) は、ちょっと惜しくてまだ未開封。

そして、『Peter Michael』 ・ 『Kistler』 ・ 『solbar』 、各所で頂いた記念のボールペン。

明日からはいつもの備忘録へと戻りましょう。
旅の後はまた旅がしたくなります。
そして何かしら新しいことがしたくなります。
それはきっと主人も同じこと。

次回の旅も既に手配済み。
そして海外だけでなく、国内のお出かけも色々手配済みであります。





今回の旅も楽しゅうございました。
それでは日常の生活に戻ると致しましょう。

posted by しんさん at 07:42 | Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月30日

ビバリーウィルシャーに宿泊 いよいよ最終日 〜 ホテル内でゴロゴロしよう

知人とサンフランシスコで落ち合い、レンタカーでワイナリーを巡り、じゃ我々はロスにと知人と別れ、プリティウーマンのビバリーウィルシャーに泊り、チャレンジあり微かな焦心ありのアメリカ旅行。

いよいよ本日が最終日と相成りました。
毎日何かしらの予定を入れておりましたこの1週間でしたが、最終日の本日だけは日中フリー。
サンタモニカ観光と参りましょうか、それともプリティウーマン気取りでロデオドライブ散策と参りましょうか。

・・・実は言うほどお買い物にもブランド品にも興味はないんです。
という訳で最終日だけは私の意向、あちこち出掛けることもなくのんびり過ごします。

・・・とは言ってもせっかくのビバリーヒルズ、せっかくのロデオドライブ。

お部屋から眺めておりました撮影スポットにのこのこ出かけ、記念写真だけは押さえておきましょう。
ティファニー横の噴水・階段を背に、はい、スマイル。
文字通りロデオドライブを走り抜けて参りました。










さて。
お話を最終日の朝に戻しましょう。

旅先とは言え、私の体内時計は順応性抜群。
日常よろしく起床はどこへ旅しても現地時間の早朝4時。
まだ昨晩のお酒を残しながら熟睡する主人の耳元でささやきます、 『スパの予約して良い?』
寝ぼけた主人の答えは当然イエス、しめしめ。

Natura Bisseを使ってのフェイシャルトリートメント、時間はまぁ主人をお部屋に置いてきぼりということもあって60分かな、『Brightening antioxidant』 をチョイス。

値段が表記されていない・・・けどまぁ良いか。
知ってるもの、主人がこっそり木箱のワインを購入したこと。
予約時間を待ち、いそいそとスパのフロアへ。

出迎えてくれたのは電話を受けてくれた美しい女性、美しいのにフレンドリー。

スパを目前に控えたこの高揚感、主人には到底理解出来ないでしょうね。

ロッカーに案内されて着替えを済ませ、後はもう夢の中。
主人にその雰囲気を伝えようと、ロッカールームだけは写真に収めてみました。





YouTubeにスパの紹介動画もあったので、貼り付けてみましょう。
主人、これで大体の雰囲気は伝わるかしら。

私がスパでうっとりしている頃、主人はお部屋のバスタブに浸かっていたそうです。
今回のスパで、私チップというものに初めて携わりました。
国内外問わず、支払いはいつも主人任せですもの、いきなりチップとは私には高難度も良いところ。
ですが受付女性からの丁寧な手ほどきを受け、満面の笑みでお部屋に戻ります。










スパで大満足した後はお昼ご飯、なんて出来た時間割なのかしら。
主人が選んだお店は 『Bao Dim Sum House』 、小籠包をお目当てに点心と参りましょう。

流石にこれだけ日々カリフォルニアワインに親しむと、ビールが恋しくなってきます。
久しぶりのビールにあっさりとキュウリのサラダ。

・・・いと美味し。

佇まいも味も香りも妙に落ち着く本日のランチ。
到着時はガラガラだったのに、お腹が満たされふと気付くとほぼ満席。
人気のお店だったのね。

お忙しいでしょうに快く記念写真に応じて下さいました。

スパの直後はお化粧したくないんです、悪しからず。










ホテルに戻った後はロデオドライブをほんのちょっと散策、そして冒頭の記念写真。
ロデオドライブはこれだけで満足。

ビバリーウィルシャーをロデオドライブ側から眺める、の図。










最終日も気付けば夕方。
ゆっくりとディナーの支度を済ませ、ふらふらとホテルのBarで時間を過ごしましょうと相成りました。
最後のディナーを前に、ホテルの入口で記念写真。

思えば酔っていない写真ってホントに稀なのよね。
星条旗の帯留めも、星条旗カラーの帯締めも、これでしばらく使うこともないでしょう。
この1週間、ほぼ毎日活躍してくれました。





老舗ホテルのバーだからと、少々気負っておりましたが心配ご無用。
皆好き勝手、というのが素直な印象で、うん、心地良い。
さて、何をオーダーしましょうかと考えた時、ふと “Tiffany” と名の付くカクテル発見。

サービスの女性もイチオシ、私のいちばん好きなカクテルなのよ、と。
うんうん、納得。

ティファニーブルーのカクテルかと思いきや、可愛らしいピンクのカクテルが出てきました。
うん、女性好みの甘いキュートなカクテルでした。

当初はアメリカの接客にやや戸惑い気味だった主人も、この頃になるとすっかり馴染んだ様子。
あぁ良いな、アメリカ。楽しい。
そんな訳で、再アメリカ旅行は約束されたも同然です。





今宵のディナーはホテルのメインダイニング、ウルフギャングパックの 『CUT』 へ。
John Baldessar (ジョン・バルデッサリ) の個性的な絵画が目を引きます。

レストラン自慢のスペシャリテ 『Bone Marrow Flan』 は、牛骨の中に滑らかなフランやマッシュルームを入れて焼き上げたもの。

うん、美味しい。





じっくり主人が選んだメインは、35日熟成させたUSDAプライムビーフ。
昨日は18オンスのステーキをふたりで美味しく食べられたのだから、今宵は 『Petit Cut New York 10 oz』 を各々頼むことと致しました。

もちろんマッシュドポテトもね。

最近は牛肉から遠ざかる傾向にあったのですが、旅行中に食べたステーキは本当に美味しい。

アメリカの料理は美味しくなかったでしょ? 帰国後しばしば聞かれました。
が、い・い・え!そんなことありません。
お肉は焼き方も含め本当に美味しい、しかも主人曰く納得の支払額。





そんなディナーを楽しんでおりましたら、ホールにウルフギャング・パック氏ご本人登場。
テーブルをひとつひとつ回ってのご挨拶、素晴らしいサービス精神。
一緒に写真をとお願いしたところ、笑顔で厨房まで案内してくれました。

まぁ、どうしましょう。
アメリカ、どんどん好きになってしまうじゃありませんか。
次回は星条旗の帯かしら・・・いや、それはないな、絶対ない。

ディナータイム真っ只中、さぞや厨房は鬼気迫るムードと思いきや皆フレンドリー。
ウルフギャング・パック氏がご紹介下さったスーシェフの女性は流石にやや困惑気味でしたが。
そうよね、忙しいも忙しい、ピーク時ですものね。





デザートはアメリカに来てからすっかりお気に入りになりましたチョコレートスフレ。
主人のアイスも少々頂戴し、旅の最後のディナーも幕引きです。

最後のディナーにふさわしい本当に楽しい食事でした。

うん、また連れてってね、主人。





お部屋に戻り、着物をしっかりお片付けして明日のチェックアウトに備えます。

ビバリーヒルズのど真ん中。
意外と夜は静かです。

posted by しんさん at 08:25 | Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月29日

ビバリーウィルシャーに宿泊 2日目 〜 アムトラックで主人待望のサンタバーバラへ

居心地抜群のビバリーウィルシャー。
至れり尽くせりのバスルームの使い心地には特に大満足です。
スタッフはもちろん、ロビーやエレベーターですれ違う宿泊客も程良くフレンドリーですっかりお気に入り。

さて。
Yご夫妻とお別れして旅も後半、本日は主人にとってはある意味旅行の目玉企画。
『サンタバーバラへ行ってBenjamin Silver (ベンジャミン シルバー) に会おう!』 です。

早朝7時ホテルを出発し、UBERを読んでAMTRACK (アムトラック) のユニオンステーション駅へ向かいます。
日曜日ということで、道中イベント開催の為 車両通行止めに悩ませながらも何とか駅に到着。
いつもでしたらヒールで走らされてヒイヒイの私ですが、今回は主人とペアで揃えたスニーカーですもの。
颯爽とユニオンステーション構内を全力疾走し、ぎりぎりでアムトラックに飛び乗ります。

主人が予約しておいてくれたビジネスクラスシートは、2階の車窓からの眺めも抜群。
やがては視界に広がるであろう青い海を期待し、海側のシートに陣取ります。

青空広がるロス市内を走り、赤茶色の山肌がひろがる景色を抜け、広大な畑の脇を走り・・・

カメラを構える私がほんのり車窓に写り込んでおります。





絵葉書のような青い海を期待しておりました私たちの目に映るのは、ヴェンチュラを越えた辺りからの濃霧。
目前に広がるねずみ色の海、海なのか空なのかも曖昧な霧・霧・霧。

窓から眺める海に必要以上の期待があったのでしょう、主人はがっくり。
それでもサンタバーバラに到着した頃には、晴天とはとても言えないまでもまぁ普通の曇り空。
小さな可愛らしいサンタバーバラ駅、車掌さんに素敵な写真を撮ってもらいましたよ。

ペアで揃えたスニーカー、車掌さんしっかり収めて下さいました。

ベンジャミンとの待ち合わせは14時。
ちょっと早いお昼ご飯へと参りましょうか。
時間はたっぷりありますもの、いつも以上にたっぷり時間をとってね。










ここまで来たら海鮮料理よね。
港の桟橋は雰囲気のある木製で、ひっきりなしに通る車のタイヤ音や人の足音が耳にやわらか。
ガイドブックには常連の 『Santa Barbara Shellfish Company』 が本日お昼のレストラン。

主人はシャルドネ、私はピノを各々グラスでオーダーしますが、佇まいからは想像できない高品質、
さすがサンタバーバラ。

ホール係のポップな女の子に勧められ、Rock Crabを2種類の調理方法オーダーします。
前菜でついてくるクラムチャウダー、この大雑把な感じが開放的で楽しい。

どうしても食べたくてオーダーしたムール貝。
お皿が小さなカウンターからはみ出しております。

はい、ロッククラブ君も真っ赤に茹で上がってお出ましです。
カニの殻を捌くのは得意なのよ、沈黙なんて致しませんよ。

調子に乗ってパクついておりましたら、カニの殻の破片が右目を直撃。

・・・あぁ何てこと。
左目は結膜下出血で真っ赤っ赤、今度は右目がカニの殻ですか。
しかもこんな時に限って、処方してもらった殺菌目薬をホテルのお部屋に置き忘れてくるなんて。

48年生きてきて、カニの殻が目を直撃するなんて初めての体験ですわ。
もちろん大事に至らず今に至るってところですけどね。










そんな不幸に見舞われたレストランを後にする頃、気付けば抜けるような青空。
どんよりとした雲も霧もすっかり晴れ、ダウンタウンへ向かう頃には快晴真夏の陽気。

途中30分のフットマッサージを受け、ベンジャミンとの約束時間まで快適な時間つぶし。
『Little Rainbow Foot Spa』 はお手洗いも清潔で、技術も完璧。
カニの殻攻撃に遭った右目を消毒し、足元も目もリフレッシュ。
さぁ、いよいよベンジャミン シルバー ワイナリーへと向かいましょう。










駅から 『Benjamin Silver Winery』 までは私の足でも20分ほど。
分かりやすい街並みなので、難なく到着致します。

・・・致しました、が。

『Closed』





sorryと言われたって、これにはアチャーって感じ。
そうね、日曜の上に今日は息子さんの5歳の誕生日、そこを無理して約束したんですものね。
うーん、忘れちゃったのかな、ベンちゃん。





ってね、これらはほんのご愛敬。
5分もすると、ベンジャミンが後方から歩いていらっしゃいました。
さぁテイスティングの始まりです、主人が愛するBenjamin Silver のテイスティング、始まり始まり。

ここから先、ワイナリーの説明は主人のテキストで。
ワイン用語ばかりのベンジャミンとの会話、私には3割ほどしか理解出来ませんでしたから。
  • まず、建物の外に置いてある樽に掛けてあるビニールを外し、中を見せてもらう。

    ファメンテーション中のピノノワール。
    2016年のピノノワールだった。
    まだワインの香りにはなっていないけど、初めて見た。
    その後建物の中へ招かれ、ある程度の説明を受けた後で、樽がいっぱいの倉庫へ進む。
倉庫の前にテイスティングルームの正面の画像ですよ。
中央のタペストリーは刺繍、友人からのプレゼントですって。
奥さまだとばかり思っておりました女性は、ベンジャミンが学生時代に描いたクロッキーを元にしたものだとか。
誰かは知らないモデルさんを大事なワインのエチケットにしちゃうなんて、ね。

はい、再び主人のテキストに参りましょう。
  • 発酵中のシラーの樽がいくつかあった。

    ベンジャミンのワインが最近は随分エレガントになった事や、ファーストリリースの2000年をまだ1本だけ持ってるんだけど、飲み頃はいつだと思う?とか、色々聞く。

    数年前にベンジャミンの自宅の隣の土地0.5エーカーを葡萄畑にし、数種類の葡萄を植えてるんだそう。
    まだ3,4年しか経っていないけれど、いつかそれでワインを作るんだとか。
    小ロットしか出来ないだろうから、その時は僕にも分けてね、とお願いしておく。

  • テイスティングルームへ戻り、どんなワインが好きか聞かれる。
    「ピノノワール」と答えたところ、まだリリースしていない2014のピノを樽から出してくれた。

    凄い美味い!!
    その後、2015のピノもこれまた樽から出してもらう。
    信じられないくらい美味い!!!

    いつリリースするのかを尋ねたところ、ベンジャミン苦笑い。
    まだ前に作ったのが売れ残ってるからねぇ・・・、数年先かな?とのこと。

    特に2015は物凄く美味い。
    今すぐリリースしたらかなり売れると思うんだけど・・・。
    ワイナリー経営って本当に難しいんだと痛感する。

    最後に、ベンジャミンの息子さんが生まれた年に息子さんの名前を付けたピノ(2009 Pinot Noir Cuvee Joshua)と、お嬢さんが生まれた年にお嬢さんの名前を付けたピノ(2011 Pinot Noir Cuvee Leah Mae)の2種類を出してもらう。

    Cuvee Joshuaはもう少し寝かせた方が良いと言われたので、Cuvee Leah Maeの方を飲ませてもらう。
    これがまた滅茶苦茶に美味い。

    個人的な好みだけでいうと、キスラーやピーターマイケルより圧倒的に美味い!!

    アルマン・ルソーのシャンベルタンみたいな味だったので、その事を伝えると、アルマン・ルソーって誰??との答え。
    発音が悪いのかと思い、何度も言い直してみるも伝わらない。
    ブルゴーニュを代表する偉大な生産者、アルマン・ルソー、スマホで検索して見せてみる。

    フランスでも5本指には絶対に入る超偉大な生産者、アルマン・ルソー。
    写真とスペルを見せたところ、「知らないから覚えとくね」とさらりと返答。
    こんどはこっちが苦笑い。

    ポール・ボキューズを知らないフランス料理のシェフみたい、と言ったところか。
    さすが、超マイペースのベンジャミン!!
    ブルゴーニュの事なんて何の興味もないのだろう。

    とにかく自分が美味いと思うワインが造れればそれでオッケーというその態度に全面的に賛成します!!
    そんな訳で、2011 Pinot Noir Cuvee Leah Maeを1ケース購入し、オレゴンの倉庫へ送ってもらう。
主人、長いよ。

はい、これが主人を感動の渦に引きずり込んだワインですよ。
もぉ良いかしら、帰りますよ。





最後にみんなで記念写真。

ベンジャミン、この格好で?と躊躇する必要もございませんわよ。
私、存じておりますの。
あなたが背負ってきた大きな大きなリュックに、合気道の道着がぐしゃっと入っていたこと。
はみ出しておりましたもの。

今度は日本で会いましょう、主人とベンジャミンが約束したところでワイナリーを後にします。

来た道を戻って駅まで。
帰りのアムトラックが相当遅れているとの情報を入手し、先程のマッサージ店に再入店。
ボディマッサージを受けて気分爽快。

結局予定時刻より50分近く遅れてアムトラックが出発するも、ロサンゼルスのユニオンステーション駅にはほぼ時間通りに到着。
行きののろのろ速度に比べると、帰りは超特急、なんだ、やれば出来るじゃん。

窓から眺める夕焼け。










ホテルまでのUBERは、赤いプリウスに乗った陽気なJillann (ジラン) さん。
妹さんが日本贔屓ということもあり、とにかく大歓迎してくれ気持ち良くホテルに到着します。
さ、ディナーの時間が迫っております。
早急に着替えてまたまたUBERに飛び乗ります。
今宵のディナーは 『 RUTH'S CHRIS STEAK HOUSE 〜ルースクリスステーキハウス』 ですよ。

賑やかな20人ほどの団体客のお隣のテーブルに通されます。
そのパワフルな盛り上がりに主人は少々圧倒されておりましたが、私は上機嫌。
うふ、聞き逃しませんでしたよ、ビューティフルですって。

USDAプライムビーフでニューヨークカットをオーダー。
もちろんシーザーサラダとマッシュドポテトも忘れずにね。
熱々のマッシュルームが美味しかった、お家でも作ってみよう。

とにかくお皿が熱いから手を触れないようにと何度も忠告されました。
焼き上がったお肉をカットして頂き、例の取り皿に乗せると・・・ジュッっと音と共に香りが。
陶器のお皿をこんなに熱くするなんて、お肉よりそちらに興味津々。

アメリカのステーキを数種頂いた結果主人が出した結論は、
  • 『ドライエイジドビーフにミディアムレアはふさわしくない。
    USDAプライムビーフは、やっぱりミディアムウエルの方が美味いと思う。』
今後、アメリカのステーキハウスではミディアムウェルということで。





結婚記念日のデザートで締めくくり。

意外とお店の終了が早めなのかしら。
珍しいことではないのだけど、今宵の来店客は私たちが最後。
臆することなくお店のお片付けを始めるフロア係の面々。

行きのアムトラックの走行に一瞬恐怖を感じたり、カニの殻が右目を直撃したり、アムトラックが1時間弱遅れたり、ベンジャミンのワイン用語についていけなかったり、小さな焦りを多々感じた1日でした。
ですがデザート良ければすべて良し。
今日も楽しさに満ち満ちた1日でありました。





明日はいよいよ旅も最終日。
予定はディナーだけ。
さ、何をして過ごしましょう。

posted by しんさん at 14:45 | Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする