2017年08月01日

カリフォルニア ワイナリー巡り 2017 〜 Big Surから葡萄畑へ、そして温泉三昧

温泉の町としても有名なパソ・ロブレスで2泊するのは、いちばんの老舗ホテル パソ・ロブレス・イン。

テラスにはジャグジーが設置されており、蛇口をひねれば硫黄泉が勢いよく吹きだします。
昨晩しっかり温泉に浸かってリフレッシュいたしましたもの。
さ、主人、今日はどこへお出かけ?

それにしてもこの 『INN』 というホテルは効率的です。

エレベーターがないのはスーツケースを運ぶのに少々キツいこともありますが、何より駐車場が目の前というのは何かと便利。
“簡易宿” というイメージがありましたが、いえいえ、立派なホテルです。

そんな居心地の良いお部屋を出て、本日向かうのは “Big Sur(ビッグ・サー)” 。

ファイファー・キャニオン・ブリッジの倒壊による通行止めの関係で、一時はBig Sur行きをを諦めていた主人ではありますが、さすがの情報収集力、本日はBig Surの南側を目指します。
少々心配しておりましたガソリンのチャージも滞りなくこなし、さ、Big Surに向けて出発です。











先ずは Paso Robles (パソ・ロブレス) から、Elephant Seal Vista Pointを目指します。

ゾウアザラシのサンクチュアリで、美しい沿岸道路を走れるとあって主人の期待は膨らみます。
CA-46を海に向かって走り、カブリロ・ハイウェイ(ハイウェイ1) に乗ったらカンブリアを抜けて北上すること1時間弱。

Elephant Seal Vista Pointは意外と人も少なくて、だらりと寝そべるアザラシらを遠巻きではありますがのんびり眺められました。

この時期ちょうどダイナミックに毛が生え変わる時期らしく、日向ぼっこは欠かせないとか。
それにしてもまぁなんて平和そうな寝姿。

若いアザラシらが二匹、岩場で遊んでおりました。
3月から4月にかけて乳離れするらしい彼ら、今まさに大人の階段を上っている頃合いでしょうか。

遠目でよくは見えませんでしたが、オスのゾウアザラシも何頭か見られましたよ。

注意書きによると、ゾウアザラシの特に巨大なオスは牙もあって意外と強暴だとか。
走るのも意外と速いとありましたが、ビュンビュン走るオスのゾウアザラシ・・・ちょっと見てみたい。

ここまで来たのだから、Ragged Point (ラギド・ポイント) まで足を延ばそうと主人。

Elephant Seal Vista Pointが空いていたと思ったのは、単に時間が早かっただけの様子。
私たちが出る頃には駐車場は右往左往の大賑わいでした。










右手に憧れのHearst Castle (ハースト城) 入口の看板を見ながら、再びカブリロ・ハイウェイを北上すること10マイル強。

ハッとするほど真っ直ぐに続くカブリロ・ハイウェイ。
20分ほどでRagged Point (ラギド・ポイント) に到着です。

通行止めだからと諦めなくて良かったわね、主人。
セントラルコーストを代表する景勝地 “Big Sur(ビッグ・サー)”
眼下に広がる景色とは裏腹、駐車場にはハミングバードが飛び交い何とものんびりとした雰囲気。

青い海に青い空、ここに言葉は必要ないでしょう。










Ragged Point (ラギド・ポイント) を後にして、カブリロ・ハイウェイとCA-46Eを戻りながら今度は山側へと向かいます。
目指すはワイナリー、目的はもちろんテイスティング、そして何よりランチの時間です。

1時間ほどで目的の “Opolo Vineyards (オポロ・ビンヤーズ) ☆彡” に到着。
隣接するレストランでは、何でも窯で焼くピザが大好評だとか。
葡萄畑を眺めながらのランチ、このロケーションに心弾みます。

ピザのネーミングが可愛い、 “Three Little Pigs Pizza” 。
サラダは “Summer Garden Salad” 。
2015年のマウンテン ジンファンデル、2014年のシャルドネを頂きながらお料理の登場を待ちます。

このレストラン、カトラリーの類が全て使い捨てでその気楽な感じがとても好き。
食べ物の持ち込みをしているグループもいて、商売商売していない朗らかな雰囲気が漂います。

ほら、見て。
ピザのお皿が段ボール。

イチゴが可愛いい夏のガーデンサラダ。
こちらのレストラン、フルーツの使い方が本当にお上手。

カリフォルニアの空は今日も高くてスコンと晴れ渡っています。
開け放たれた大きな窓から見える葡萄畑がまるで水彩画のようです。

ゆっくりとお昼を頂いた後はお隣のテイスティングルームへ。
主人曰く、 『何を飲んでも美味い!』 と。

散々悩んだ結果、結局、ストランでも頂いたこちらのワイナリーのフラッグシップワイン、Mountain Zinfandelの2015年を購入。
それに加え、この雰囲気にぴったりなスパークリングワインも購入。

ちなみにこのスパークリングワイン。
雰囲気に流されて数時間後にホテルのジャグジーで飲み干されることになるのです。










お次にワイナリーに向かおうとしたその時。
スマホに圏外マークが表示され、予定していた更に山奥にあるワイナリーに行くのは断念。
あら、主人、残念だったわね。

少々落胆気味に帰路につくも、そこは怪我の功名体質の主人。
宿泊先のパソ・ロブレスを抜けた場にあるワイナリー “Pear Valley (ペア・バレー) ☆彡” に到着。

このワイナリーが正に怪我の功名。
広大な葡萄畑に一本の木、この景色いかがですか。

ここで結婚式も挙げられるのだそう。

この景色にも触発されたのでしょうか。
普段の主人なら選ばないような、オレンジマスカットのデザートワインを1本購入しておりました。
ふふ、なんだか可愛らしいワインね。

青空はひろがっておりますが、カリフォルニアはもう夕方です。
ホテルに戻ってディナーに出かける準備を致しましょう。











今宵のディナーは “ Thomas Hill Organics (☆彡) ”
文字通り、オーガニック料理を提供するオシャレなカフェといった感じのレストラン。
宿泊先のパソ・ロブレス・インからは歩いてすぐのようですが、そこは用心してUberで。

Uberの運転手が女性だったこともあり、この辺りの食べ物屋さんのお話で盛り上がります。
美味しいアイスクリーム屋さんもあるとか。
乗車時間がものの数分という中での弾丸トーク、気付けばレストランの前。

おしゃれな店内。
ぐっと奥にひろい店内を進むと先ずテラス席がありました。
主人はパソ・ロブレスの熱気にすっかり滅入っているようなので、今宵は室内のお席で。

可愛い店内です。

肝心なお料理ですが、それがもぉひっくり返るくらいに美味しい。
すぐにでも参考にしたいお料理が目白押しで、次にくるなら絶対にまたパソ・ロブレス、そしてこのレストラン “Thomas Hill Organics” 、今回の旅行で断トツ一等賞を差し上げたいレストラン。

特にこのビーツのサラダ。

よくあるビーツのサラダとは佇まいからして異なります。
柑橘系の果樹でマリネされた小ぶりなやわらかなビーツにヤギのチーズ、ふわりとフェンネルの香り。

スタッフの女性が言います。
『そうよ、お料理は見た目も綺麗でなくっちゃ!』
おっしゃる通り、同感です。

下の画像はwarm grain salad。
兎に角メニューの並びが私の好み。
お水にまでこだわってsource water、もちろんガスなしガスありと選べます。

メインは鴨に致しましょう。
duck duoと名付けられた鴨のお料理、鴨好きの主人を唸らせる完璧な火の入り具合でありました。

ワインの揃えも豊富。
ワインで有名なパソ・ロブレスとあって、メニューのワインはこの辺りのローカルワインばかり。

しかも、ワイナリーで購入する値段とほどんど変わらない価格なのだとか。
主人が大興奮しておりました。

ちょっと写真写りの悪いガーデンハンバーガー。

デザートはオリーブオイルのケーキとパンナコッタ。

徹底したオーガニック料理。
この価格を保ちつつ、レストランでここまで出来るのはやっぱりお国柄なのかしら。

テラス席の壁の前で、接客をして下さったお店のスタッフさんと記念写真。
楽しかったぁ。

あ、そうそう。
もちろん主人とも記念写真。
私好みのお店、見つけておいてくれてありがとうね。

のんびりとしたお土地柄。
行きはUberでしたが、帰りはホテルまでのんびり歩いて帰ります。

昨日行った “J Dusi Wines” のテイスティングルームで教えて頂いたパソ・ロブレスでお勧めのレストラン “Fish Gaudho” が帰り道にありました。

ホテルに戻って、お昼に買ったスパークリングワインでも飲みましょうか。










パソ・ロブレスでの二日間が終了します。
最後にもう一度、硫黄泉にしっかり浸かってからチェックアウトと致しましょう。

二泊した老舗ホテル、パソ・ロブレス・インを後にしてモントレーに向かいます。

暑い暑いとボヤいていた主人。

この数時間後、モントレーの冷気に晒されて震えることとなるのです。
周囲がダウンジャケットを着ている中、勇ましくTシャツで通した主人に笑いこける悪妻。
もちろん明日もワインのテイスティングは続きます。

posted by しんさん at 16:53 | Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月31日

カリフォルニア ワイナリー巡り 2017 〜 ソルバングを発ってパソ・ロブレスへ

Solvang (ソルバング) のホテルを出発し、いよいよワイナリー巡りが始まります。

本日の最終目的地はPaso Robles (パソ・ロブレス) 。
宿泊したソルバングから、たかが100マイル弱といったところかしら・・・遠いってば、主人。
そこまでの道中、主人が厳選した、あるいは行き当たりばったりのワイナリーに立ち寄ります。

可愛らしいデンマーク調の建物が並ぶ小さな町ソルバングから、茶色に乾燥した山肌や広大な野菜なを見ながらひたすら走り続けます。

やがて景色は一面の葡萄畑。
ちらほらと建物も見え始める頃、どうやら最初のワイナリーに到着したようですよ。

ワイナリー巡りの皮きりは “Niner Wine Estates (ナイナーワインエステート) ”。
併設しているレストランの評判を聞き、テイスティングとランチを目的に12時きっかりの到着です。
恐るべし、主人の計画力。

それにしてもなんて空が高くて青いこと。
日本でいえば秋の空のようですが、これが恐ろしいほどの高温熱気で主人がボヤくことボヤくこと。
買ったワインを車内に置いてはおけないと、えっちらおっちらワインを抱えてのテイスティングです。

・・・でもその前にやっぱりランチ。
大きな木のドアと石の壁が素敵なレストランへ。

建物もおしゃれなら、メニューもおしゃれ。
折角ですもの、コースはやめてアラカルトでオーダーしましょう。

先ずは何はなくともハンバーガー。
お肉に刻んだトリュフを混ぜ込んだ贅沢なハンバーガーです。
運転手の主人にはちょっと我慢してもらって、私だけシャルドネをグラスでほんの一杯だけ。

そてにしても、パテの焼き方まで指定出来るこんなに美味しいハンバーガーは初めてです。
粗挽きのお肉に刻んだトリュフが混ぜ込んである贅沢なハンバーガーをふたりでシェア。

スモールプレートとあったリコッタのタルト。
十分大きなサイズです。
リコッタチーズの間にはアスパラガスがごろごろ、レモンが効いていて、あぁ、これも美味しい。

RABBIT SARADの組み合わせが斬新。

マスタードグリーンリーフ (からし菜のことかしら) と、くるんっと巻いた豆の蔓。
蔓なのに豆の味がしっかりします。
ピスタチオと柑橘系のビネガー、Ewenique (☆) という聞き慣れないチーズをたっぷり削って味付け。
なんて素敵なサラダなのかしら。

そしてデザートには是非こちらのコーヒーを。





・・・でもやっぱり印象深いのはハンバーガー。
最初にこんなに美味しいハンバーガーに出逢ってしまい、この先大丈夫なのかしら。
このロゼ色の断面。
きっと主人はこの画像を見てお腹をググッと鳴らしていることでありましょう。






センスの良いランチ、ロマンティックな景色。
ワイナリー巡りの皮きりにナイナーワインエステート、主人、大正解でしたね。

え?テイスティング?

もちろん致しましたよ。
ですがどうやら主人の好みではなかったようで、食事と外観を堪能してナイナーワインエステートを後に致します。










日本でも有名なナイナーワインエステートの次は、主人も聞いたことがないというワイナリー “Midnight cellers (ミッドナイト セラーズ ) ”へ。

ナイナーワインエステートから車で2分程の場所にあるこじんまりとしたテイスティングルームです。

全て月にちなんだ名前のワインがロマンティック。
それだけの理由で、実は私、相当こちらのテイスティングを楽しみにしておりましたの。

珍しく髪をハーフアップにしたのは、エクリプスの形のコームをしたかったから。
ここにぴったりでしょ?
もちろん主人はこれっぽっちも気付いてくれませんでしたけどね。

とても華奢で上品なお嬢さんが接客して下さいました。
話し方も上品なお嬢さん、彼女の美しいお鼻のピアスに驚いたのは私だけではなかったよう。
主人が彼女の鼻ピアスを見ていかに驚愕したかをいまだに語りますもの。

ここでも主人の気持ちは揺らがず。
テイスティングだけで次へと参ります。










それにしてもなんて気持ちの良い青空。
クーラーの効いた車内から見る青空は最高に良い気持ち。

更に数分移動して、お次のテイスティングルーム “J Dusi Wines” へ。
ブランドカラーのブルーを効かせたロゴやテイスティングルームが素敵です。

素朴と都会的なブルーが上手く融合した空間で、スタッフの方はとてもフレンドリー。
壁にかけてあった写真の女性が醸造家だとか。

テイスティングルームにあるガラス越しには積み上げられたワインの樽。
ブルーの壁にはワインコルクで作られた木のオブジェ。

主人の心が動きました。
2015年のジンファンデルを1本購入して先へ進みます。

モダンでアットホームでどこかホッとする、そんなテイスティングルームでした。











さてさて。
そうこうしておりますうちに、本日のお宿 “Paso Robles Inn (パソ・ロブレス・イン) ” に到着。
目前はシティパーク、小さな町の中心で広大な敷地を誇るパソ・ロブレス一番の老舗ホテルです。

温泉の町として知られるパソ・ロブレスで、のんびり2泊致しましょう。

こちらの売りは、1階のテラスに設置されたジャグジー。

地下から温泉を引いているとかで、蛇口をひねれば硫黄泉のなかでも格別に鼻を惹く (ん?) 硫黄水素臭を含んだお湯が勢い良く流れ出てきます。
やや緑がかったお湯は、硫黄泉好きの私には 『いや、こりゃたまらん』 といったところ。

・・・ではありますが。










硫黄泉に浸かってまったりするにはまだまだ早い。
さ、夕食です。

今宵はビール。
Uberを読んで、ビアメーカー 『Firestone Walker』 直営のレストラン 『Taproom Restaurant』 へいざ繰り出しましょう。

ブリュワリーが経営するレストランですもの、当然先ずはビール・・・
・・・と行きたいところでありますが、兎に角種類が豊富で何をオーダーして良いものやら。

キビキビしつつ笑顔が人懐っこいスタッフのお嬢さんに相談した結果、ここはビールフライトに。

これ、本当に楽しいですよ。
本当に全部のビールが個性豊かで美味しい。
ひとつひとつ全く風味も香りもアルコール度数も異なるビールをフライトで。

賑やかな店内にご機嫌なふたりであります。

ビールフライトで自分好みのビールを探りながら、ここはやっぱり豪快にタコスなどいかがでしょうか。
ショートリブのタコスをオーダー。
柑橘系のアイオリソースで見た目よりずっとあっさり食べられます。
山盛りのサラダと一緒にペロリと平らげても、まだまだお腹に余裕あり。

お昼のハンバーガーが美味しすぎたので、少々不安はありますがやっぱり食べたいハンバーガー。
サーロインをハーフパウンド (225gくらいかな?) も使ったダイナミックなハンバーガーです。
アボカドもプラスして頂き、山盛りポテトに上機嫌。






好きだな、この感覚。

ブリュワリーのロゴはライオンとクマ。
イギリスとカリフォルニアを象徴する2匹の動物がロゴとして使われています。

食事を済ませてもまだまだ日の高いアメリカ。
そうだ、ここはアメリカだったっけ。
温泉の町、そしてビール、すっかりリラックスしてしまいました。

暑い中のワイナリー巡り、猛暑でさぞ大変かと思いきや、ふと気付いたことがあります。

乾燥しているせいでしょうね、全く汗をかきません。
暑い暑いとボヤく主人ではありますが、それでも肌はさらっと感を一日キープ。
何よりうれしいことに、夜になっても髪の巻きがとれないことに私は大はしゃぎ。
必需品のケープも要りません、夜になっても髪はクルクルです。





・・・さ、どうでも良いことをつらつら綴るのは止めにして、ホテルに戻って硫黄水素臭で疲れをとりましょう。

posted by しんさん at 15:50 | Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月30日

カリフォルニア ワイナリー巡り 2017 〜 基点/主人のワインはここから

明日から始まるワイナリー巡りを前に、今回の旅でどうしても主人が外せなかった場所をふたつ。



ホテルのあるソルバングから隣町のブエルトンへ。

Uberを呼び、主人がワインに魅了されるきっかけのひとつとなった “Alma Rosa (アロマローサ)” のティスティングルームに向かいます。

サンタバーバラであれやこれや寄り道しているものだから、営業時間ぎりぎりで滑り込みセーフ。


・・・時間に間に合いホッとしたのも束の間、残念!時間切れ。

ティスティングは叶わず。



ですがお買い物はOKとのことで、あれやこれやと買い込む主人、と私。

このアロマローサは、主人が人生で初めて美味しいと思ったワインだとか。

ワイナリー巡りの起点にはぴったりな場所なのではないかしら。


ティスティングこそ出来ませんでしたが、スタッフさんと話し込んでご機嫌な主人。

すっきりとした店内も素敵なティスティングルームでありました。























ホテルに戻る途中、テイスティングルームから北へ数マイル行った所に今宵のレストランがあります。

それこそが、主人がどうしても行きたかった、主人がワインの泉にどっぷり浸かるきっかけとなった映画の舞台 『 The Hitching Post
II (ザ ヒッチング ポストU)』 です。


2004年公開の映画 『Sideways (邦題 サイドウェイ) 』 。



小説家を目指すワイン通のマイルス、その親友の女好きのジャック。

ジャックの結婚を目前に、このふたりがサンタバーバラのワイナリーを巡る1週間を描いた映画で、前妻を忘れられないマイルスが新たに恋に落ちるマヤが働くのがこのステーキハウス。



主人はこの映画の大ファンで、当初はよく分からなかったカリフォルニアワインについて掘り下げるきっかけとなったのがこの 『Sideways (邦題
サイドウェイ) 』 なのだとか。











観光客だけでなく、地元の方々にも大人気のThe Hitching Post II 。

当然予約済みではありますが、満席のバーでドラフトビールをオーダーして入口付近のウェイティングルームでしばしの順番待ち。

アメリカのビールはどれも個性があってどれも美味しい。



やがて席に通されると、テーブルの上はこの可愛らしさ。

カゴいっぱいのお菓子に山盛りの野菜やピクルス。


飲みかけのビールを片手に先ずはムール貝をオーダー。

山盛りのムール貝を頬張りながら、ここでしか飲めないヒッチングポストのシャルドネをグラスで1杯。

アメリカの食事は期待出来ないって誰かが言っていたけど、それはとんでもない誤解です。


その上こちらのステーキハウス、ステーキの付け合わせのチョイスが豊富。



ライスピラフ、ベイクドポテト、フレンチフライの3種からひとつ、そしてサラダ、スープ、シュリンプカクテルの3種からはふたつチョイス出来るのだそう。

大人気店に君臨し続けるのも納得出来ます。



グラスのシャルドネを頂きながら、シュリンプカクテルと山盛りサラダ。


シャルドネから赤ワインに切り替え、お楽しみのステーキの登場を待ちます。

主人が選んだワインは、このお店のフラッグシップワイン、Highliner (ハイライナー) の2014年。

ステーキは2種オーダーしてそれぞれ半分こ。


炭火でがんがん焼かれたお肉は、表面がしっかり焼きかためられて程良くスモーキー。

それでいて中はしっとりとしていて、あぁ、アメリカのお肉、大好きです、愛しています。












その上嬉しいサプライズ。

わたしたちが通されたこの席、映画 『Sideways (邦題 サイドウェイ) 』 でマイルスとジャックが座って食事をしていた正にその席なんですって。


食事も美味しい、スタッフさんもフレンドリー、そしてこの席。

ふふ、高揚が抑えられません。



高揚ついでにデザートも。

昔ながらのチョコレートケーキとバニラアイスクリーム、お店の雰囲気にぴったり。

何もかもが美味しかった、そして大いにふたり盛り上がりました。


お土産にスパイスソルトを買い込み、ホテルへと向かいます。






















ソルバングではHadsten Houseというホテルに一泊しました。



いわゆる 『INN (イン) 』 と称されるシンプルな2階建ての建物で、『Sideways (邦題 サイドウェイ) 』 の中でもふたりはこのタイプのホテルに宿泊していました。

入植してきたデンマーク人によってつくられた町で、至る所に風車が見られます。


シンプルですが居心地の良い使いやすいお部屋です。

レストランやスパもあって、長く泊まるのにも向いているのではないかしら。


2階建てのエレベーター無しですので、大きなトランクを運ぶのに主人は相当な苦労をしていましたけどね。

ですが、アメリカに来てこのタイプのホテルがすっかりお気に入りに。


ワインの基点を2ヵ所訪ねた主人。

初心に戻って心新たに明日からはワイナリー巡りです。

posted by しんさん at 18:08 | Comment(2) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月29日

カリフォルニア ワイナリー巡り 2017 〜 101号をひたすら北上、Venturaへ・・・あれ?

サンタモニカ近くのホテル、 『Marina Del Rey Hotel (マリーナ デルレイ ホテル )』 を出発し、Uberで目指すはレンタカー会社、Hertzのサンタモニカ支店です。
いよいよレンタカーを使っての移動が始まりますよ。

当初、主人の希望車種はオープンカーだったのですが、日差しの強いこの時期にそれは無謀。
何より大きなスーツケース2個、これから増えるであろうワインのことを考えると断念するのが賢明。
ここは大人しく、トヨタのカムリに落ち着きましょう。





さ、予定通り先ずは試運転、1時間半程ほど国道101号をひたすら北上します。
目指すはVentura (ヴェンチュラ) 、サーファーが集う小さな小さな街でシーフードランチです。

・・・って、あれ?
これはサモサ?





レンタカーの旅は自由気ままです。
どうやら主人、ヴェンチュラでシーフードランチのところをあっさり変更した様子。
予定の倍以上北上して到着したのはサンタバーバラ、主人が目指したランチはインド料理。

昨年9月、アムトラックに乗って会いに行った (☆彡) 、主人お気に入りのワインの醸造家 “Benjamin Silver (ベンジャミン シルバー) 氏” の住むサンタバーバラです。
結局今回もヴェンチュラは素通りしただけ、なかなかご縁の薄い場所のようです、ヴェンチュラ。

不慣れなアメリカの道、不慣れな車を延々3時間ほど運転した主人、さぞお疲れでしょう。
チキンサモサにアチャール、大好きなビリヤニはラムにしましょうか。

カレーはパニール チッカ マサラ。
自家製のカッテージチーズが入ったトマトベースの優しい味わいのカレーです。

これがね、どのお料理を頂いても抜群に美味しいの。
ビリヤニのラムのやわらかさと言ったら!
主人の気まぐれは大当たり、大満足なランチでございました。

さ、お腹も満たされたことですし、本日の目的地 ソルバングへ・・・
・・・・まだ向かいません。
サンタバーバラ駅周辺の小さな街は、雑貨屋さんが多くあって散策するのに良いところです。

ちょっとお散歩して、昨年行ってとても上手だったマッサージ屋さん “
Little Rainbow Foot Spa” へ。
やっぱりお上手、痛くしないのが嬉しい。

お腹もいっぱい、気分もリフレッシュ、ふたり大満足の記念写真。

さ、道草ばっかり喰っていてはいけません。
目的地ソルバングに向けていざ出発・・・

・・・主人の寄り道は続きます。
明日から始まるワイナリー巡りに備え、ワインさまらを快適な移動に誘うワイン用梱包ケースを調達するんですって。
道中立ち寄った酒屋さんで、ご主人お勧めのワインを購入してご機嫌な主人。

ワイン好きって似てくるのかしら。
お店の感じが岐阜の・・・あのワイン屋さんに似ているわ。
仕事机の上には飲みかけのワインの張ったグラスも・・・やっぱり似てる。





主人、そろそろ先を急ぎましょうよ。
今宵のディナーの時間に遅れますよ。
明日からはいよいよワイナリー巡りが始まります。
ですがその前にお楽しみのディナー。
大賑わいのあの店にお邪魔します。

posted by しんさん at 06:49 | Comment(2) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

カリフォルニア ワイナリー巡り 2017 〜 LAXからサンタモニカへ

ロサンゼルス国際空港で長い長いイミグレーションの手続きを終えました。
UBER (ウーバー) を見つけるのに少々不手際はあったものの何とかホテルに到着。

今宵たった一泊するだけのお宿は、Marina Del Rey Hotel (マリーナ デルレイ ホテル )。
世界最大のマリーナを誇るひんやり涼し気なホテルです。
そして嬉しいことに、サンタモニカまでは車でほんの20分程度。

早速UBERを呼んでサンタモニカに繰り出します。
ここはやっぱりSanta Monica Pier Archの前で記念写真、大賑わいです。

ここまで来たら、やっぱり行きたいのは 『End of the Trail」』
シカゴから延々と続くルート66の終着点です。

ふ、満足。





このサンタモニカピアの並びには、トムハンクス主演の “フォレスト ガンプ” にちなんだレストランも。
Bubba Gump Shrimp (ババガンプ シュリンプ) という大きなレストランがそれ。
このレストランが直接映画に登場する訳ではなく、パラマウント ピクチャーズ公認レストランといったところかしら。

軍隊に入ったフォレストと仲良くなった黒人のBubba (ババ)。
エビが大好きで、彼が生前思い描いていたエビ漁の船長という夢を、Bubbaが戦死した後フォレストが受け継いでBubba Gump Shrimp Companyをアメリカで設立、大成功・・・という流れ。

Bubba Gump Shrimpは、エビ漁で大成功したフォレストがその後開くのならこんなレストランじゃないかなぁってイメージ。






・・・と、ここまで語っておいて、今宵のディナーはババガンプ シュリンプではありません。
もちろんこの日のディナーも主人は予約済み。
ですがその前にちょっと寄り道。

ピアからのんびり歩いてバー “Copa d'oro”へ。

本格的に賑わう時間をちょっと避けたハッピーアワーのおかげで、カクテル一杯が7$。
主人はジンシャーのしっかり効いたモスコミュール、私はちょっとトンチの効いたマルガリータで乾杯。

ハッピーアワーでこの賑わい。
相当な人気のお店なようです。





カクテルを頂いているうちに、程好く予約時間となりました。
主人が予約したレストランは、Santa Monica Pier Archのすぐ横。
その名もわかりやすい “The Lobster (ザ・ロブスター)”、先ずはスパークリングワインで乾杯。

ハマチやサーモンのお刺身等々、何でもあるなぁって印象。
でもやっぱりここはオイスター。
日本の岩牡蠣をイメージしていた主人、小ぶりな牡蠣にがっくり肩を落とします、くすっつ。
ぶつぶつと文句をタレてはおりましたが、その後この小ぶりな牡蠣に夢中になるのです。

カニがハーフサイズでオーダー出来るのも嬉しい。

はい、乾杯。

そしてこの夕日。

ロマンティックでない陽気なスタッフさん。
今回のアメリカ旅行、主人が最初にオーダーしたワインはシャトーモンテレーナののシャルドネです。

外は夕日。

目の前にはまだまだイケると追加オーダーしたロブスター。

食事が終わる頃には、とっぷりと日も暮れ夏祭りの雰囲気。
信号が赤のうちに、レストランの前で記念写真。













文字通り寝るだけではありましたが、一泊だけしたホテル “Marina del Rey Hotel” も素敵なホテルでした。
お部屋からは世界最大のマリーナ。

実は、ホテルの固定電話でこの後立ち寄るモントレーのホテルでスパの予約を試みた私。
お粗末な自身の英語力に加わり、兎にも角にも電話の音声が途切れ途切れでどうにもならず。

ですがそこはアメリカでもやっぱり力技。
ホテルのスタッフにお願いして、代わりにちゃっかりスパの予約を依頼して無事完了。
数日後はモントレーで疲れた体を癒すことと相成ります。

早々にホテルのロビーを後にして、UBER を呼びましょう。
向かうはHertz、レンタカー会社のサンタモニカ支店です。

ホテルのエントランスでの記念写真もどこかナーバス。

レンタカーを使ってのカリフォルニアワイナリー巡りの旅、昨年と異なり今年はふたりだけです。
ふたりともややしかめっ面なのは、カリフォルニアの強い日差しのせいかしら。
・・・それとも口に出せない不安の現われかしら。

明日からはいよいよレンタカーでの移動が始まります。

posted by しんさん at 13:16 | Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする