2015年07月21日

ル・ブリストル初日、ディナーはメインダイニングのエピキュールへ(2015年07月12日)

モナコからパリへと移動し、Le Bristol Paris (ル ブリストル パリ) での宿泊初日の夜。

身支度を整え、明日のスパの場所を確認し、それでも9時のディナーまでは充分な余裕あり。
思いの外ポップな印象のbarに寄り、主人はマティーニ・ギムレットと矢継ぎ早にオーダー。
私も吟醸酒を使ったカクテルと・・・何だっけ?ホワイト レディだったかをご機嫌で飲み干しました。

旅先でのアルコールほど予想出来ないものはございません。
たった2杯のカクテルが睡魔を誘い、お部屋に戻ってほんの少しひと休み・・・のつもりが。

耳元で鳴る電話に起され、『お食事は9時のご予約ですが・・・?』 ・・・ 時既に9時30分。
モナコの “ラ・シェーブル・ドール” と同じ失態をここでも演じることとなりました。ごめんなさい。










さて。
気を取り直して、と。

パリ 初日のディナーは、宿泊致しておりますLe Bristol (ル・ブリストル) のメインダイニング。
3ツ星のEpicure (エピキュール)でございます。

連日のロゼに飽き、今宵はスタンダードなシャンパンでスタート。
ル・ブリストルのイメージにぴったりなそれはそれは可愛らしいアミューズは、お味もチャーミング。

出だし良ければ全て良し、とは正にこのことかしら。
予約時間を大幅に遅刻したことなど、この愛らしいアミューズで全て吹き飛んでしま・・・

・・・てはいけませんね。大いに反省致しております。でも楽しい。





アミューズにはしゃいでおります私を無視し、主人はソムリエとのワイン談に余念が無い様子。
長らく何やらお話しておりましたが、コントラフォンのムルソー プルミエクリュに落ち着いたらしい。

ワインも決まり、夜も更け始め、窓の外にはロマンティックな中庭の景色。

主人・・・ものすごい笑顔なのですが・・・
まだbarで飲んだカクテルの余韻を引きずってらっしゃるの?










この後に続くお料理は、ルックスもお味も全てが私の好みにぴったり収まるものばかり。
やはりね、お皿は白がよろしいかと存じます。

ルイ・キャーンズの派手なパフォーマンス・お皿も刺激的ではありましたが、お料理に刺激は必要ありませんもの。少なくとも私にとってはね。

そぉ言えば、今回の旅で食事中寝こけたのは、その派手な演出のルイ・キャーンズだけでしたわね。










途中で主人、ムルソーの香りが冷え過ぎて立たないからとワインクーラーから出すことを提案。
ムルソーのエチケットがまたお店の雰囲気に映えて、終始ふたりはご機嫌です。











メインはブレス鶏のヴェッシー包み、お約束のスペシャリテ。

ワインに、雰囲気に、お料理に、主人とのおしゃべりにうっとりしているものだから、折角楽しみにしておりましたテーブル・サービスの瞬間を撮り損なう・・・ま、それも楽しい思い出。

ボケボケのヴェッシー包み、お見事なテーブル・パフォーマンス。





ルイ・キャーンズならば、派手なパフォーマンス後は得てして落胆することが多かったのですが・・・
(どれだけ苦痛なディナーだったのかしらね)
エピキュールでの高揚感は萎んだりなんて致しません。


テーブル・サービスの後、一端ブレス鶏とはさようなら。
厨房でそれぞれに相応しいお化粧を施してもらい、胸部分・腿部分とが華々しい再登場。

美味しい。
パリ、良い所。
パリ、最高。










デザートまでしっかりいただき、しっかり食後酒までいただいて、大満足のうちにディナーは終了。











予約時間に遅刻するという失態は演じたものの、最高のディナーを楽しんだパリ 初日の夜。

早くもパリが大好きになりそうな予感が致します。
あ、いや、パリでなく今のところはル ブリストルが大好きになりそうな予感、と申しておきましょう。

まだまだ、噂に聞くパリの恐ろしさを克服致しました訳ではありませんからね。
疑い深いのが身上ですもの。

もちろん、モナコ国旗の帯留めはスーツケースの奥に片付けました。
今日からはこの帯留めが活躍いたします。

あ、ご安心下さい。
鏡越しの写真ですので、左右反転しているだけですからね。
トリコロールの順番は、しっかりチェックしてから留めましたからね。

演じる失態は遅刻だけで充分。
明日はいよいよパリ観光。
普段は滅多にしない観光ですが、今回の観光は主人が楽しみにしております。

posted by しんさん at 13:07 | Comment(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モナコを発ち、戦々恐々としつつもいざパリへ、ル・ブリストルへ・・・

モナコとパリ初心者の旅。
長い長い1週間だと思っておりましたのに、早モナコを離れ、パリに向かう朝を迎えました。

早めに起床して身支度を整え、笑ってしまうほどに増えた荷物をまとめてチェックアウトの準備。

どーしてもオテル・ド・パリの傘が欲しいと言い張る主人の粘りに負け、スーツケースに収まらぬほどに大きなホテル・ド・パリのオリジナル傘を購入。これを差せば雨の日の買い物も快適なんですって。

この傘、手荷物扱いで肌身離さず今後の旅のお供をすることに。





そうそう・・・
モナコでの後半を過ごしましたこのオテル・ド・パリ。
何が素晴らしいかって、そのバス・ルームの使い心地。

優雅で女性的なホテルと評されるオテル・エルミタージュ と比べると、伝統的で重厚な雰囲気漂うオテル・ド・パリ。

ですがそのバスルームに関しては、女性の私でなくともついつい長居をしてしまうほどに快適。
バスタブとお部屋は真っ白な大理石、洗髪後ぬれた髪を包むタオルまで常備、シャンプー等のアメニティ・グッズはLa Prairieで統一。
主人、La Prairieのシャンプーで初の洗髪、おまけに普段は決して使わないコンディショナーまで。

ひよひよの生まれたてのヒヨドリのような髪で旅の後半を過ごすことと相成りました。










オテル・ド・パリを出て向かうのはニース国際空港。

モナコに到着した初日。
オテル・エルミタージュまでの道中、やや緊張気味だった私たちを軽快なおしゃべりでほぐしてくれたメルセデスの運転手 ジョージ氏が今回も送迎を担当して下さいました。

かつてパリに住んだ時期もあるジョージ氏。
車内では、4日間過ごしたモナコの話・これから訪れるパリの話で大いに盛り上がりました。

甘いお菓子も代好きなジョージ氏。
パリに行くならば是非 『Angelina Paris (ショコラ・ド・アンジェリーナ)』 に行かなくっちゃ!と。
ココ・シャネルも通ったことで有名なアンジェリーナ、特にモンブランがお勧めだよ、と。

・・・私が常にバッグに忍ばせて持ち歩いております “キッコロ” のメモ帳。
ジョージ氏、ナンジャコリャな顔をしつつ、笑ってAngelinaの所在地を書いてくれました。
良い人だね、ジョージ氏。










昨日モラビト本店を尋ねた時と同じルートを辿り、1時間半のフライトを経て無事13時半にはオルリー空港に到着。

空港から宿泊先のLe Bristol Paris (ル・ブリストル) までは、主人が昨日と同じ送迎会社にシトロエン C6を手配済み・・・が、昨日と同じくシトロエン C6は未だ壊れて使用不可。

見たこともないドイツ製のセダンで、主人はややブータレながらホテルまで、くすっ。











多くの女性の憧れの町、フランス パリ。
ところがぎっちょん、主人が日本を発つ前に必要ない程私を脅かすものですから、私は戦々恐々。
スリが多い?若い女性の強盗軍団?鞄は刃物で切ってでも奪われる?

・・・ダメだわ。
逃げ足の遅い私のこと、すぐに捕まってお金もカードも盗られてボコボコにされるに決まってる。
昨日、モラビト周辺で慣らし散歩をしたにも関わらず、私の憂鬱はまだまだ続くのでありました。





が、車中怯えながらもホテルに到着した後、パリの印象はころりと逆転。

チェックイン時、通常必須でありますカードのデポジット手続き。
主人がカードを掲示するも、デポジットの必要はございませんと美しいフロント女性はにっこり。

え、いいの?と驚きながらも、彼女の案内してくださるお部屋へ。

お部屋には魅力的な焼き菓子やショコラ。
可愛らしい紙袋の中身は、ウェルカム シャンパンならぬウェルカムワイン。
こっそり中を覗くと、主人曰く ヴァシュロンのサンセール。

『私たちからのプレゼントです』、ブリストルの歴史が詰まったハードカバーの洋書まで。
フランス語表記でなく英語表記ですから、時間をかければ私だって読めますもの。
お部屋のカギの歴史等々身近なことも書いてあって、なかなか面白そうな内容です。

お部屋の鍵がまた可愛らしい。
キーホルダーの裏には、ホテルの住所が刻まれております。





モナコのオテル・ド・パリ最高ー!と申しておりましたのに、それを瞬転せしめたル・ブリストル。
特に真っ白なバスルームは、それまで最高位におりましたオテル・ド・パリのはるか上を行く快適さ。

アメニティもオテル・ド・パリと同じ La Prairieで揃えてあって、これならばル・ブリストルの圧勝。

主人がちょっとトイレに入っているその間に、こっそり明日のスパの予約を勝手にしたり。
スリや強盗の恐怖を私に植えつけた罪は大きくてよ。





ひと息ついて、ミニバーは何処かしらと広いお部屋をウロウロ探し回ることしばし。

こんな愛らしい鍵つきの冷蔵庫、初めて見ましたわ。





モナコの重厚なホテルから打って変わり、可愛らしい雰囲気のホテル ル・ブリストル。

バッグやランドリーに出す主人のジャケット等を散らかしてはおりますが、お部屋の色合いも愛らしく、ほっと落ち着いた雰囲気でついくつろいでしまいます。

窓を開けると、目の前はガラス張りの靴工房、1階はおしゃれな靴が並ぶショーウィンドウ。
日中のお部屋はターンダウンしたお部屋とは異なり、更なる愛らしさが倍増致します。

オテル・ド・パリではランドリーに泣かされておりました主人。
お部屋係の女性曰く、ル・ブリストルではランドリーの受付は24時間体制なのだとか。
しかも追加料金を支払えば、即行3時間で仕上げてくださるという高度なサービスぶり。

・・・私の荷物が多い分、主人、君のお洋服状況は色々と大変なのですね。





スイスのLa Prairie (ラ・プレリー) 社と独占契約を結んでいることでも名高いホテル内のスパ。
パリ市内を見下ろす出来るプールは、お部屋までご案内下さったassistant managerのお勧め。
パリでの2日間を過ごすル・ブリストル。

先ずはディナー用に身支度を整え、建物をゆっくりお散歩して1FのBarへ向かいます。

お部屋を出てすぐの螺旋階段。
何故だか覗き込んだその眺めが気に入って、宿泊中意味もなく覗き込んでおりました。





意外と明るくてポップな印象のバーに、つい気も昂り調子にのってカクテルを各々2杯。
私は日本ではおそらく頼むことはないであろう吟醸酒を使ったカクテル・・・

これがまた再びモナコでの失態を思い起こす事態につながろうとは。。。

posted by しんさん at 11:08 | Comment(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月20日

モナコ 4日目、最終日のディナーは “アラン・デュカス” の “ルイ・キャーンズ” へ(2015年07月11日)

最初はオテル・エルミタージュ、そして宿泊をオテル・ド・パリに移ってのモナコ滞在4日間。

ホテル・スパ・運転手・スーパーの店員さんに至るまで、お世話になった方々は皆穏やか。
モナコののんびりとした空気も実に居心地よろしく、無事にモナコ最後の夜を迎えました。

ラスト・ディナーは・・・
そうね、もちろんホテルのメインダイニング、オテル・ド・パリが誇る3ツ星レストラン。
Alain Ducasse (アラン・デュカス)Le Louis XVの (ルイ・キャーンズ)へと参りましょう。

パリから19時少し前にホテルに戻り、ゆっくり身支度を整えて 21時重厚なエレベーターで階下へ。
ロビーの雰囲気につい寄り道、同フロアにありますバー、 “Le Bar Américain (ル・バー・アメリカン) ” でシェリーを1杯頂いて、ただでさえ高揚致しております気分を更に盛り上げます。










少々遅刻気味ではありましたがにこやかに迎えられ、立ちくらみがしそうな白い空間を横切り席に。
グラスシャンパンを頂きながら、主人がメニューを一読してひと言。
アラカルト少なし・・・完全にコース料理が主体なり・・・この主人の言葉を翻訳すると『嫌な予感』 。。。

それでもお料理を決め、重そうな分厚いワインリストから主人が選んだのは、ボギュエのミュジニ−。
さぁ、お待ちかね、お料理のスタートですよ。

パリパリのお野菜を閉じ込めた極薄パスタ・・・まぁ、愛らしい。





焼き石の上でのスチーム・ショーあり・・・
お噂の、若い野菜を詰め込んだアラン・デュカスご自慢のコックポットあり・・・

モナコらしいとても煌びやかで華やかな店内、華やかで息の合ったパントマイムのようなサービス。
サービス担当の若い男性が、せーのっ!でクロッシュを開けて下さると、何だか驚かないといけない気に途中なってきてしまって・・・華やか過ぎて、正直、私少々草臥れましたわ。

も少しご年配のサービスさんもいて下さったなら、途中で寝こけることもありませんでしたでしょうに。










お料理に飽きて 華やかな雰囲気に草臥れて、いつものようにうとうとっとする私。
そんな私を見て気の毒に思ったのでしょう。
主人は、メインを頂いたところでそろそろ退散しようかと思うのだか・・・そっとメートルの男性に提案。





私の睡魔が吹っ飛ぶほど、そのメートル君、目を白黒させて主人を制止。
目先が変わったおかげかここでちょっと復活、グランデセールのババ オ ラムをオーダーした主人。

いそいそと席を離れたメートル君が戻ってきたわと思いましたらば・・・

あら。

そうか・・・そうだったわね、今回のこの旅、主人から結婚10年ちょっとのご褒美の旅でしたものね。
結局、フロマージュもアヴァンデセールもプチフールも断り、どぉにかこぉにかハーブティーを一口飲んで店を後に。
パンだってひとつも食べていないのに、この食欲の減退感は・・・加齢かしら、やっぱり。





閉店時間も近づいた店内、お客様のいなくなったテラス席で記念写真を撮って頂く。

そして・・・モナコ国旗の帯留めは誰の目にも留まらぬままモナコの旅を終えたのでありました。
今回の旅のためだけにオーダーして作っていただいたガラスの帯留め。

はてさて、この帯留めが再び日の目を見ることは・・・ないでしょうね。










こうしてモナコ最後の夜は更けたのでありました。
残念ながらルイ・キャーンズのお料理は思った程には心に響かなかったのですが・・・

お土産に頂いたイラストカード集。





多数発行されております アラン・デュカスのお料理本。
中でも家庭向きに出版されたお料理本 『Nature』
愛らしいその挿絵を描かれておりますイラストレーター Christine Rousseyのイラストカードです。

可愛いでしょ?






もひとつお土産を頂きました。
Christine Rousseyによるイラストの描かれたボックスの中には・・・

バターの香りに満ち満ちた大きな大きなブリオッシュ。
この後、このブリオッシュはパリ〜日本へと長い長〜い道のりを強いられることとなるのです。

posted by しんさん at 07:12 | Comment(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月19日

モナコ 最終日4日目 前編、国内線でパリへ、MORABITO (モラビト) へ。(2015年07月11日)

噂通りモナコは毎日が晴天。

ここに来て、お肉料理を食べていないことにふと気付きました。
もっと申し上げるのならば、あれほど朝食に拘っておりますというのに、連日の朝食抜き。
いつも旅先ではぽってりむくみ顔を披露する主人も、心なしかすっきりとした横顔・・・うん、よろしい。

さて。
モナコ4日目は、いかにも主人の立てたらしい旅程で始まります。

宿泊中のオテル・ド・パリをタクシーで出発して1時間弱、一路ニース空港へ。

予定通りならば自ずと明日はパリに向かう予定でおりますのに、わざわざモナコから国内線を利用してパリまでの日帰り旅行・・・搭乗前、ほぼ身ひとつの身軽さに少々不安が募ります。

エールフランスの国内線に乗って約1時間半、パリのオルリー空港へ到着。
迎えの車に乗り込み30分もすれば、お目当てのサントノーレ通り モラビト本店に到着致しました。










そう。
主人の主張によりませば、今回の旅は結婚10年ちょっとの私へのご褒美の旅なのだとか。
・・・どーだとか。

以前より私が欲しい欲しいと言っておりました (・・・そんなに主張していないと思いますけど) モラビトのオルセー、しかもそれをパリの本店で買ってあげたかった・・・という訳です。





当初は、モナコからパリへ移動する日曜の夕方にでもお邪魔しようと計画しておりましたモラビト。
ところがぎっちょん、用意周到な彼、日曜日はお店が定休日であることがその後判明。

急きょ明後日 月曜日に予定を変更するも、幸か不幸か当日 7月14日はパリ祭。
モラビトは臨時休業・・・くすっ、主人ってこの類の運命に翻弄されがちなのよね。

そしてどうにかこうにか無理無理モラビトでのお買い物に漕ぎ着けたは良いけれど、主人を意気消沈させた番狂わせ勃発。
国内線・送迎車とも完璧に手配したはずの主人。
わざわざ彼がこよなく愛するシトロエン C6を保有しているリムジン会社を探し、それで送迎するようにと依頼してあったはずなのに・・・到着したのは相当お草臥れのフォルクスワーゲン ミニバン。
問うと、シトロエンC6は故障して3・4日は動かない・・・と。
壊れやすい車ばっかりに興味を持つからこぉゆぅことになるのですよ、主人。くすっ。










こうして、ややガタのきたフォルクスワーゲン ミニバンで到着致しました。
華やかなブランドショップが並ぶサントノーレ通り、MORABITO (モラビト)本店。

世界各国の王侯貴族、マリリン・モンロー、マリア・カラスに愛されたモラビト。
はてさてどんな方が出迎えてくださるかと、戦々恐々としながらもお店に一歩足を踏み入れる・・・

あら?日本語?
小柄な日本人マダムが出迎えて下さいました。
そして入店後、ものの数秒で我が家に連れて帰るバッグは決まりました。
憧れのオルセーはオルセーですが、珊瑚色のソフトver.

自分でこう申し上げるのもなんですが、本当に私の為に誂えたようなこのオルセー。
大事に大事に、無事我が家に連れて帰ることが出来ました。
和装にもぴったりな雰囲気、大きさ・色・使い心地・皮のやわらかさ・・・全てが私好み。










お買い物はあっという間に完了。
手続き等の間マダムに勧められ、徒歩数分の場所にあります “ラ・メゾン・ド・ショコラ” へ。

怖い怖い・・・パリには行きたくない・・・
スリ・強盗が多いと主人から聞かされ、恐れおののいておりましたパリの街中を余裕の闊歩。
パリ、楽しい!

30年以上パリにお住まいのモラビト マダム曰く、
『パリほど過ごしやすい街はありませんよ。どこに旅行に行っても、パリに帰るとホッとします』

『パリのお越しの際はいつでもお寄り下さいね。
お水だけでも飲みにいらしてください、トイレもどうぞご利用下さい、おしゃべりしていって下さい。』





そうね、主人にまたここに連れてきてもらえるように日々私も彼を支えるわ。
彼の好きな青魚料理をいっぱい拵えてね。





こうして思いの外あまりにあっさりお買い物を終えたモナコ 4日目。
帰りの飛行機の時間まで、マダムのお言葉に甘えて店内でくつろぐことしばし。
再びオルリー空港、ニース国際空港、オテル・ド・パリへと道を遡り、19時前にはお部屋に到着。

さ、モナコ最後の夜です。
今宵のディナーは、ホテルのメインダイニング 三ツ星の “ルイ・キャーンズ”ですよ。

posted by しんさん at 06:45 | Comment(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月18日

ホテルを移りモナコ 3日目、モナコ観光・レストラン、ラ シェーヴル ドール 2015.7.10  後編

モナコ 3日目、後編。

電気自動車 テスラで快適なモナコ観光を済ませ、宿泊致しておりますオテル・ド・パリのお部屋へ。
人混みに草臥れたのでしょう。
ほんの暫くの仮眠のつもりが・・・なんてこと!レストランからの電話で目が覚める・・・あぁ失態。

のんびり夕日を眺めつつシャンパンを、と7時30分に予約したものの、目覚めたのが7時30分。
動揺しつつ主人が大慌てでレストランへ遅れる旨電話で告げ、何はともあれ身支度をしてエズへ。

予約の時間を大幅に過ぎての到着だと申しますのに、この景色、この余裕。





身支度も早々にホテルを飛び出し、モナコからタクシーで30分程。
お昼の観光でも訪れましたエズ村 (鷹の巣村) へ到着。

今宵のディナーは、エズにありますミシュラン2つ星の “ラ・シェーブル・ドール”。
昼間の観光では、あれだけの坂を息も絶え絶え上りましたのに、夜は楽々タクシーで横付け。

エントランスで名前を告げますと、予約時間を大幅に過ぎてしまったにも関わらず、先ずはBarで1杯楽しんでからレストランに行かれては?と大らかなご提案。
ならばお言葉に甘え、まずはBarへとなりましたのが上の写真。

言葉は要りませんでしょ?
息をのむ景色、テーブルは石の手すり、テタンジェのロゼ、ひろがるコート・ダジュール、沈む夕日。
これ以上の素晴らしい演出、何か思い浮かびます?

honeymoon♪fullmoon♪のご旅行に・・・
女性ならば心とろけてしまうこと請け合いのロマンティックなbarでありました。










さて、こちらのレストラン “ラ・シェーブル・ドール”。

右手にコート・ダジュールを見下ろしながら、エズの細い石畳の階段を上ります。
道中石造りの動物や、ラブコールベルとも言うべくロマンティックな鐘が、レストンやバーまでの道しるべ役を担っております。

シェフは数年前のボキューズ・ドールにも参戦されたシェフで、南仏らしい魚介類・色鮮やかなお野菜をふんだんに使いつつ、現代のフランス料理の流行からも外れない絶妙なバランスを誇る方。

・・・もちろん主人から叩き込まれたにわか知識ではありますけどね。










日も暮れ、そろそろレストランへと移りましょうか。
お待ちかね、ディナータイムでございます。

ゆっくりとメニュー開き、ボランジェをオーダー。
主人がワインを選んでおりますその間、案外女性は暇なもの。
ふと目に留まったのがメニューの表紙、こんな愛らしいメニュー今まで見たことあったかしら。

ペイネの恋人たちで世に知られる Raymond Peynet (レイモン・ペイネ) ・・・ですよね?
すっかりロゼとコート・ダジュールの魔法にかかってしまったようです。
何を見ても “可愛い・愛らしい” という言葉しか頭に思い浮かびません。





私がメニューの表紙にうっとりしております間、結局主人が決めたワインはジョセフ・ドルーアンのコルトンシャルルマーニュ。
心地良いサービスに美しいお料理、そして窓の外にひろがる景色、ワイン・・・
恋をしたければこちらにどうぞ。






ロマンティックなお料理はデザートになっても覚めません。

うっとりし過ぎて、お料理のお名前等は全く頭に残っておりません。

えっとえっと・・・オマール+コンソメのジュレでしょ?
お魚のお隣は根セロリのピュレだったかしら。
フォアグラの焼き加減がとても私好みだったこと、ラムの盛り付けが愛らしかったこと・・・
ヤギのチーズの組み合わせが私には斬新で、お皿を前についはしゃいでしまったこと・・・
とにかく楽しかった!

グランデセールには、ころんっとした丸ごとのレモンと小さなキャンドルが添えられていました。
え?れもん?丸ごとって程にリアルなレモン、思い切ってナイフを入れてみましたら・・・

とろりとレモンカードが溢れるチーズケーキ。
ヤギさん、私すっかり恋に落ちました。





他のお客さまがお帰りになったレストランで。
レイモン・ペイネとヤギさんのロマンティックなレストランにすっかり魅了されました、の一枚。











夜はとっぷり更けたというのに、食後のティーをBarでいかが?と勧められてお言葉に甘える。
金色ヤギさんのティーセットでいただくカモミールティー。

そうね、いくらなんでもそろそろお暇しないとね。
来た時は陽が燦燦と差し込んでおりました細いエズの路地、夜は金色に輝いておりました。

タクシーを呼んでいただき、陽気なポルシェ・カイエンのドライバーさんとお話しながらモナコまで。





ホテルの真正面にそびえるカジノ、モナコの夜はまだまだ続きます。
オテル・ド・パリも夜の顔。
たとえ真夜中であっても、モナコは安心安全です。


もちろん私達の夜更かしはこれで終了。
深夜2時近くにお部屋に到着し、お化粧を落すだけで精一杯。
ぐっすり眠りに着きました、とさ。

posted by しんさん at 18:50 | Comment(3) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする