2015年07月25日

Le Bristol (ル ブリストル) を発つ朝、そして帰国 2015年07月14日

モナコの Hôtel Hermitage Monte-Carlo (オテル・エルミタージュ・モンテ カルロ) から始まり、同じくモナコの Hotel de Paris (オテル・ド・パリ) 、パリへと移ってLe Bristol Paris (ル ブリストル パリ) ・・・合計7日間に渡る初めてのヨーロッパ旅行、只今充実感に満たされております。

それでも現実に戻る時が参りました。後ろ髪引かれる思いで日本へと向かいます。

今回の旅でやり残したことと言ったら・・・うーん、楽しかったもの、また来るからいいや。
それでもやはり、ル ブリストルの副支配人、ファラオン君とクレオパトラ嬢にいちどもお目文字叶わなかったことは残念であります。

予約した空港までの送迎までには時間もあるし、荷物も完璧にまとめました。
ならば Le Jardin Francais に下り、最後となりました朝食をのんびり頂きましょうか。

エレベーターでロビーまで。ドアが開くと目の前に・・・

Mr. ファラオン!

最後の最後、とうとうお目見え叶いました。
しかもそこは野生の勘・・・カメラを持たずに部屋を一端出たものの、ふと思い立ってカメラ持参。
ファラオン君はちらりと顔を上げるも、すぐにすやすや夢の中にお戻りあそばしました。

一瞬ちらとお目が合い、すかさず得意のネコ語でおべんちゃらを言ってみる。
北一色のネコ使いと自負しておりましたのに、ファラオン君は完全無視。
少し悔しいので、不細工な白目をむいたファラオン君も載せてみる。。。大人気ない。










今回の旅で少しでも嫌な思いをした場面があったかしら。
困った時には誰か彼かに助けていただき、ホテルは当然、移動の乗り物内も含め、全てが快適。

そうそう・・・
モナコからえっちらおっちら持って参りました、Hotel de Paris (オテル・ド・パリ) にて主人がどぅしてもと言って購入致しましたオリジナル傘 ⇒

主人は傘に何か特別な思い入れでもあるのでしょうか。
Le Bristol Paris (ル ブリストル) に憧れる可愛い妹分とも申しましょうか、Y嬢にここの傘をどうしてもプレゼントしたいとまたまた言い出す主人。

たまたま近くにいらっしゃったコンシェルジュの女性に、その旨お伝えいたしましたらば・・・
『あら、どうぞ、この傘お持ち下さいな』
・・・いえいえ、ちゃんとお代金をお支払い致しますから、販売場所か購入方法を教えて下さいな。
『どうぞご遠慮なさらずに、ご主人の分もお持ち下さい、2本どうぞ』

・・・こうして後になって購入方法を知りました。
正規ルートで手に入れた傘も含め、オテル ド パリの傘 1本・ル ブリストルの傘 3本の合計 4本の傘を日本に連れて買えることになった次第でございます。
帰りのハイヤーで次々手渡す傘を見て、皆様大笑いなさっておりました。





たった2日間のル・ブリストル宿泊ではありましたが、全てに満足で充実した2日間でありました。
主人がチェックアウトの手続き中、到着時にお部屋を案内くださった女性と少しおしゃべり。

私もいつか日本に行きたいわ・・・と。嬉しいな、そんな風に言って下さるの。
頂いた名刺を拝見するとassistante de directionとのこと。
また参ります、すぐに参ります。










帰りの飛行機も快適で、日本に戻って早1週間以上が経ちました。
思いの外あっさり日常に戻ることが出来まして今に至っております。

モナコのギラギラとした世界から、パリのル・ブリストルに移ってホッとしたあの感覚は今でも健在。
今度行くとしたらどちら?と問われたら、間違いなくパリ。
もちろんモナコも、このタイミングで訪れたことはとても良い経験になりました。
来年のモナコ・グランプリをテレビで観戦するのが今から楽しみであります。

最後に少し、旅の思い出の品を数点。

例の傘。
2本は無事、満面の笑みで迎えられつつ良い人のところへ里子として迎えられました。
傘 4本を抱えての モナコ〜フランス〜日本間の移動、想像以上に難儀致しました。
それも楽しい思い出。





傘と同じくらい欲しかったのが、お部屋の引き出しにありました定規と消しゴム。
購入したいのですがと申し出たところ、 『どうぞどうぞ傘と一緒に持っていって下さいな』 と。

ではお言葉に甘えましてということで、Le Bristol Paris (ル ブリストル) マークの定規・消しゴム。
ちなみにお部屋に必ず備えてありますこの便箋。

『Connoisseur 100% COTTON』 との透かしが施されております。
素敵。





主人とお揃いでキーホルダーも。











そして今回の旅で何より主人を感激させたのは、旅の2日目に訪れましたお店 ⇒

快適な2階建て電車に乗って訪れたカーニュ・シュル・メールという小さな田舎町にあります、Jacque・Maximan (ジャック・マキシマン)のお店 『Bistrot de La Marine (ビストロ・ドゥ・ラ・マリン)』






Eh oui ! 
Les années passent et je suis toujours là
présent derrière les fourneaux
passion et obsession et
addiction à la cuisine.

Meilleurs souvenirs et merci d'être venu.

Amitiés à Hidéo



歳月は経っても僕は相変わらず厨房にいるよ。
料理への熱情、執着、こだわりは昔と変わらないままに。

素晴らしい思い出をありがとう。
そしてはるばる来てくれてありがとう。

Hideo へ友情をこめて











・・・ジンときます。





が、主人が感動してあちこちで熱くジャックのお料理を語るのは良いのですが・・・
君君、肝心の本を机の上に出しっ放しはお止めなさい。ちゃんとお片付けをなさい。





ほぼ余すことなく備忘録致しました1週間のモナコ・パリ。
主人は早くも次の旅行の計画を練っております。
そして2週間後には、暑い暑い京都へ向かう予定でおります。

週明けからはお弁当の備忘録へと戻ると致しましょう。
おしまいケル。

posted by しんさん at 07:59 | Comment(2) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月24日

最後のディナー、ホテル ジョルジュ サンクへ、 ル・サンクへ (2015年07月13日)

出発前にオーダーしたモナコ・フランスそれぞれの国旗をモチーフとした帯留め。
小さな帯留めはなかなか人の目に留まるに至りませんので、自らアピールすることしばしば。

モナコでは完全無視でありましたが、フランスでは・・・
明日に控えたパリ祭の影響もあって、特に女性スタッフのウケはなかなか手応えあり、大あり。
うしし、目論見通りと私の気分も上々。

ル・ブリストルのホールで最後の写真を撮っていただき、意気揚々とディナーへ。

モナコとパリを楽しんだ1週間、本日最終日のディナーは 2つ星のLe Cinq (ル・サンク) 。
Four Seasons Hotel George V Paris (フォーシーズンズ ホテル ジョルジュ サンク パリ) へと向かいます。





フロントでタクシーを頼むと、
『ちょど今ホテルの車がフロント前にあるから、これに乗って行って下さいな』 と。
あら素敵。Le Cinq (ル・サンク)まで快適なホテルのリムジンで参ります。










ゆったりとHotel George V (ホテルジョルジュサンク) に到着。
華やかで個性的なお花に彩られたロビーを抜け、フロントでレストランの場所を確認。
とてもフレンドリーで心地良い印象に気分も高揚致します。

グラスシャンパンをいただきながらメニューを眺めることしばし。
クリスチャン・スケール氏のスペシャリテを尋ね、アラカルトから各々選ぶことと致しました。

さて、お次はワインね。
電話帳のように分厚いワインリストに、主人と顔を見合わせてつい吹き出してしまう。

シャンパンから順にじっくり熟読 (?) する主人、嬉しそう。

結局この1週間で頂いたワインを説明し、主人の意向を告げるとソムリエが選んだワインはシャトー・グリエの2011年。
ローヌのヴィオニエなんて普段飲まないし、このタイプは飲んだことないよね・・・などと主人に話しかけられるも、話の内容は盛り髪の上をさらりと通り抜けるばかりなり。知らんわ、そんなん。





ル・サンクの内装は文字通り豪華絢爛。
今回の旅で訪れたレストランの中でも、いかにもといった高級感が漂います。
さ、ワインも決まった食事も決まった、ゆるゆると最後のディナーを楽しみましょう。

アミューズ・・・何が何やらよく分かりません。
お口に入れるとプスっとなくなる透明な何か・・・ “おっとっと” みたいなピザ風味の何か・・・
コロコロとつい笑い声をあげてしまうお皿が続きます。





主人が選んだ前菜は、泡々に包まれたスパイダークラブ・・・グラス越しではありますが、軽く激写。
ちょっとその佇まいに吹き出してしまった私は失礼な人間かしら。
だって・・・カニに泡って・・・出来過ぎでしょ?

私が選んだのはオニオン グラタン。
大好きなオニオン グラタン。
今まで数多く食べたオニオン グラタンの中でも、間違いなくずば抜けて高価な一皿でありましょう。
隙を見てぺろりと玉ねぎをめくってみたりして、ちょっと分析してみたり・・・楽しい。






主人が選んだメインはオマール・・・ですがボケボケですね。
私は真っ白なソースに溺れたシーバスを。






おやつに頂いたモンブランの存在が大きすぎたのかしら・・・
シーバスを途中で断念するという、私にとっては誠に不名誉な結果に。
主人がぺろりと片付けてくれて・・・さーて、それはそれとしてチーズ・デザートタイムですよ。

・・・いつも思うのですが、これお重に詰めたら何段重になるのかしら。
ごめんなさい、もぉ食べられません。

止めのプチ フールに、ハーブティとクイニーアマン。
クイニーアマン、美味しい・・・美味しいけれど・・・食べたいのだけれど・・・一口だけかじらせて。
食後にバニュルスを1杯ずついただいて、長い長いディナーの終了。











他のお客様は食事を終え、終了間近のLe Cinq。
フランスの高級レストランといった佇まい。

主人はギャルソンの青年と、この1週間の旅で食べ歩いたレストランのお話で盛り上がっております。
30代前半といった風貌の若い彼。
ジャック・マキシマンを知らないのに驚く主人、ギャルソン青年は後ほどネットで調べると断言。
いけませんよ、いつもみたいに長々と話し込んでいては。

お話に一区切りついたようですので、写真を撮ってもらってディナーはお開き。
Le Cinq 店内、スタッフお勧めの撮影スポットなんですって。










ホテル ジョルジュ サンク、豪華なお花が大胆に飾られたロビーでも記念写真。
好きだな、このお花の見せ方。

24時をとうに過ぎたパリ市街。
タクシーの窓を開け、陽気なフランス青年らが運転する車と並んでホテルに向かいます。
ホテルに着いたら、荷物をまとめないとね。

最後のディナー、ル・サンクでしたとさ。

posted by しんさん at 14:53 | Comment(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アンジェリーナ 本店へ、おまけのVELO TAXI (ベロタクシー)でパリ観光 (2015年07月13日)

1972年製のシトロエン DS21で颯爽とパリ市街を流すパリ観光 ⇒
主人の計画は大成功のうちに幕を閉じ、17時近くご機嫌でホテルのお部屋に戻って参りました。

と、あら素敵!

テーブルの上にはホテルからのプレゼント。
香水?と思いきや、トリュフ オイルとオリーブオイルのそれはそれは愛らしい詰め合わせ。

『明日 7月14日はパリ祭ですからね。
10時からシャンゼリゼ通りでmilitary paradeがありますよ。
エッフェル塔では夜の11時から花火が打ち上げられますからね。』

そんなメッセージと共に、トリコロールカラーのリボンでおめかしした小さな小箱。
ル・ブリストルさん、なんて小粋な演出をなさるのかしら。










さて。
今回の旅行で最後となります本日のディナーは、ホテルジョルジュサンク内にあります ル・サンク。
予約時間は21時・・・まだまだ時間はたっぷりあります。

・・・ので、モナコ滞在時、送迎でお世話になったジョージ氏お勧めの 『Angelina Paris (アンジェリーナ 本店) 』 へ行くことと致しましょう。






コンシェルジュ デスクの女の子達に主人が尋ねます、『アンジェリーナって知ってる?』
皆口を揃えて 『もちろんですとも、是非いらっしゃって、絶対にお勧めですもの』 ・・・行かねば!

マルセル・プルーストやココ・シャネルも通ったというアンジェリーナ。
はてさて、ジョージ氏お勧めのモンブランのお味はいかに。

意気込んでタクシーでAngelina Parisに乗り付けるも、入り口には長い長い行列。
行列嫌いな主人をどぉにかこぉにか宥め、行列に加わること数十分。
店内の雰囲気・女性スタッフの衣装が愛らしくて、待ち時間も楽しくて仕方がない・・・パリマジック。





思っていたより早く席に通され、迷うことなく主役はモンブラン。
さて・・・飲み物は・・・と悩んだ末、折角なのだからと冷たいショコラショーをふたりともオーダー。

甘ーいモンブランに、濃厚ーなショコラショー。
一気に胃袋が萎縮するかのようなそのカカオの重厚さは、食べながら貧血を起しそうなほど。

だけど、これが美味しい。
またこの組み合わせをオーダーするかと問われれば、すかさずウィ!と答えましょうとも。
・・・あ、ちょっと待って。やっぱり飲み物だけはコーヒーにするかな。
主人にはショコラショーを頼ませて・・・ね。

頭の芯がくらくら・・・本気でくらくらするも、ぺろりと平らげる私達ってなかなか立派。
この立派さは、この組み合わせを実際に食べた者でないと分かるまい・・・
妙な自信をつけ、お土産を数点買い込んでお店を後に。

入り口付近で、親切なアメリカ紳士が写真を撮ってくれましたよ。

・・・主人、心なしか太ってない?










お店を出て、タクシーを拾おうとしておりましたところに、抜群のタイミングでやって参りましたVELO TAXI (ベロタクシー)・・・なんだか、ベロタクシーってカタカナで書くと今一歩でじゃない?

翌日のパリ祭の影響で、どこもかしこも銃を抱えた警察官が規制を張っております。
行きのタクシーも渋滞に巻き込まれ、随分な迂回をしてここまで来たっけね。
ならばという事で、主人お得意のお値段交渉の末、VELO TAXIでホテルへ帰ることに決定。

予期せず舞い込んだVELO TAXIに乗ってのパリ観光。
運転手は見るからに線の細い (失礼!) フランスの苦学生。





意気揚々と走り出したは良いけれど、運悪く明日のパリ祭のおかげでどこもかしこも通行止め。
主人とふたりでiphoneのGPSを駆使してはみるも、なかなか思う方向には進まない様子。

大丈夫よ、時間は充分ありますもの、思う存分迷子になって頂戴ね。
VELO TAXIに乗ってのパリ観光、楽しんでいますからね。
汗だくになって運転してくれる彼に、扇子の風を送ることぐらいしか出来ませんが兎に角感謝。

ル・ブリストルが見える辺りまで来て、またまた運悪く通行止めに遭遇。
いいの、いいのよ、私、もぉパリは怖くありませんからね。
余裕で歩いてホテルまで戻れますからね。

主人も感動したのでしょう。
タクシー代より高いチップをお支払いし、€を使うこともないだろうから小銭も良かったら・・・と。

パリの苦学生は笑顔を残し、汗を拭き拭きパリの雑踏に消えたのでありました。
間もなく最後のディナーの時間です。

posted by しんさん at 12:51 | Comment(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月23日

パリ 2日目の午後、主人待望のパリ観光スタートです(2015年07月13日)

Le Bristol Paris (ル ブリストル パリ) 宿泊も早2日目の午後を迎えました。
今回の旅で主人が何より楽しみにしておりましたパリ観光の始まりです。

いえ、パリ観光を楽しみにしていたと申しますより、Citroën DS (シトロエン・DS) でパリ市街を軽く流してみたかった・・・この方が彼の心情的には正確でありましょう。

ル ブリストルに横付けされたシトロエン・DS。
ど根性で捜し当てた1972年製のシトロエンDS21に、主人早くも大興奮。





実は今回の旅行で、いちばん憂鬱だったのはこの観光。
パリ・シトロエン DS・和装、これが今回主人のささやかな希望だったらしいのですが折も折。
たたでさえスリ・強盗が多いと聞くフランス、日本人も容赦なく標的にすると断言するどこぞのテロリスト・・・(そうです、私の思考回路は相当基準を下回っております)
出来れば身元を隠したいというのに、この主人の無理なご要望と言ったら!

しかも、ドレスコードの定められた場所での和装ならばいざ知らず、パリ観光で・・・必要ですか?
シトロエン・DSの到着をホテルのロビーで待ちながら、往生際悪く腹痛まで訴える私を鼻で笑い・・・

主人待望のパリ観光、スタートです。
夏のパリ、当然シトロエン・DSにクーラーなどはございません。










DSの運転手 兼 ガイドは、普段建築デザイナーとしてご活躍の陽気な紳士。
失礼ながらお名前を忘れてしまいましたので、勝手にジョワイユ氏とお呼び致しましょう。

ジョワイユ氏がハンドルを握るシトロエン・DS。
パリに多い縁石にがんがん乗り上げたりして、意外と運転はお気楽ご気楽。
でもそこが反って彼のイメージにぴったり。





先ず彼が停まったのは、いかにもパリといった雰囲気漂う石畳のひろがる広場。
パレ・ロワイヤルに到着です。
ここで待っているから、自由に見学しておいでとジョワイユ氏。

重厚な石造りの入り口を通り抜けると、回廊に囲まれたパレ・ロワイヤルの中庭に出ます。

どぉしよう・・・着物なんて着てきてごめんなさい・・・なんて気持ち、この辺りから薄らいで参りました。
思いの外、周囲の皆様友好的に受け入れて下さいます。





広場には、ストライプ模様の作品で知られるDaniel Buren (ダニエル・ビュラン) のオブジェ。

お子達が遊んでおります。

円柱の広場を離れ、Galerie d'Orléans(ギャラリー・ドルレアン) と刻まれた石造りの回廊を奥に進むと、緑溢れる中庭へ。
噴水の周りには、のんびり読書をする人 ランチを楽しむ人・・・私好みのおっとりとした雰囲気。

おくつろぎ中の貫禄ある青年に声をかけ、噴水を背景に1枚。
『もっとくっつかないとダメだよ!』 と彼。位置をかえてもう1枚。
・・・パリ、怖くない。










要所要所で車を停めて充分な見学時間を設けてくれるジョワイユ氏。
そしてシトロエン・DSは何処に行っても人気者。

Rue des Barres(バール通り)、石畳が続く静かな通り。

シトロエン・DSを懐かしむ老夫婦、無邪気な子供たち。
ご自身のお人柄も加わり、ふたりで観光して車に戻ると必ず誰かとお話しているジョワイユ氏。










今回のパリ観光。
主人が秘かに楽しみにしておりましたのが、Musee Carnavalet (カルナヴァレ博物館) 。

観光マップにもそれ程には大きく取り上げられない、小じんまりとした博物館であります。
今回のジョワイユ氏のルートにも、当初は含まれておりませんでしたが連れていって頂きました。





当時の貴族の生活が垣間見られるパリ歴史博物館といった位置づけらしいカルナヴァレ博物館。
お嬢さんに宛てた美しい手紙から書簡作家とも評されるセヴィニエ侯爵夫人の住居でもあったそう。

そう、セヴィニエ侯爵夫人の芳名が出ましたところで・・・
主人のお目当ては、作家 マルセル・プルーストのお部屋。
何故だか彼のベッド脇には、プルーストの 『失われた時を求めて』 がいつも置いてあるのです。

ところがぎっちょん。
訪れた月曜日は休館日。

それを承知でジョワイユ氏に連れていってもらったカルナヴァレ博物館。
せめてかたく閉ざされた門の前でお写真だけでも撮っておきましょうね。

主人抜きでもう1枚。

パリに多数存在する博物館。
ガイドのジョワイユ氏も大好きだと太鼓判を押すカルナヴァレ博物館。
プルーストのお部屋は次のお楽しみと致しましょう。










パリで最も美しい公園の1つとされるヴォージュ広場。
その南西に隣接するHotel de Sully (シュリー館) がお次の停車場所。

重厚な石造りの壁面のレリーフと、中庭の妙に幾何学模様に切り込まれた生垣が不思議な空間。

本業は建築デザイナーのジョワイユ氏。
彼の観光スポットは、全てにおいてその建築物が目を引くところばかりなり。





単にアンティークとお呼びするにはあまりに重厚過ぎて忍びないドアノッカー。
何故か私はこの類のものに惹かれる傾向にあります。

2匹の蛇にへばりついて写真を撮っておりましたらば・・・
美しい老婦人がおひとり、お声をかけていらっしゃいました。

『おふたりのお写真をお撮りしましょうか?』 優しいフランス語寄りの英語。





和装を好意的に受け入れて下さった周囲の雰囲気にすっかり気を良くしておりました私。
天災は忘れた頃にやってくる・・・パリ怖い、スリ多い、鞄切られる、指輪詐欺、新手の詐欺・・・
私の中に潜んでおりました疑心暗鬼の念が蘇った瞬間であります。

googleさんも言っていたわ。
写真撮りましょうか?ご案内しましょうか?優しい言葉に乗って、後で泣くことも多々・・・だと。
このご婦人、こんなお美しいお優しい面持ちでお金を請求するのね!きっとそうね!

急に顔が険しくなった私に、主人が必死のフォロー。
『どぅみぃ (私のこと) 、違う!違うってば!!』





。。。ごめんなさい。
本当に善意でお声をかけて下さったご婦人でありました。
しかも別れ際に、 『 I am greatly honored to。。。』 のお言葉まで。

素敵な写真を撮ってくださったご婦人に向かい、一瞬とは言え疑いの念・きっとした鋭い視線。
優しい主人の口から、人間のクズとまで言わせた一幕でありました。ごめんなさい。










シトロエン・DSで流すパリ市街、殆ど歩かぬ美味しいとこ取りの観光もそろそろ終盤。
建築デザイナーのジョワイユ氏が停まった先はCathédrale Notre-Dame de Paris。
ノートルダム寺院であります。

意外と建築物・美術品の類には全くと言って良いほど興味を示さない主人。
パリ旅行が決まる前から、ノートルダムは見ておきたいものだとの私の言葉を思い出したようで、歩くことが何より嫌いな主人ではありますが、しぶしぶ付き合ってくれましたよ。

噂通りの人混み。
そぉか!こぉいった場所でスリに遭遇するのね! くわばらくわばら・・・(まだ懲りていない)

貫禄あるカップル (私が声をかけるのはこのタイプばかり) に写真をお願い。
何枚も何枚も出来るだけ建物の全景が写るよう試行錯誤して下さる彼。
勢いよく飲んでおりましたコーラのボトルを置いて奮闘して下さいました。

パリ、好き。
パリ、良い人ばかり。










ジョワイユ氏の3時間に及ぶパリ観光は、大満足のうちに終了。
翌日 (7月14日) に開催されるパリ祭の影響で、あちこち渋滞や交通規制が目立ちました。

エッフェル塔・ルーヴル美術館・凱旋門等々、渋滞が影響してちらりと車中から見るだけのスポットも多々ありましたが、ジョワイユ氏好みの建築物に偏った観光は最高に楽しゅうございました。

もちろん最後に主人、シトロエン・DSの運転席を乗っ取ってル ブリストル前の通りを滑走。

・・・はもちろん不可。





素敵な3時間でありました。
クーラーのないシトロエン DS・和装で流すパリ観光。
私、パリが大好きになりました。

今度シトロエン DSをチャーターする時。
その時こそ、ジョワイユ氏のお名前をちゃんと確認致しましょう。





まだまだパリの日は高いのですが、時は夕刻。
残り半日となりましたパリの旅。
まだまだ貪欲に出歩きます。

posted by しんさん at 16:42 | Comment(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月22日

パリ 2日目、実質的最終日の朝はスパでのんびり・・・(2015年07月13日)

モナコに4泊・パリに2泊致しました、今回主人と私にとって初めてのヨーロッパ旅行。

あれだけ、スリ怖い、強盗怖い、テロ怖い、行きたくない・・・恐れておりましたパリではあります。
が、ル・ブリストルの居心地は想像以上によろしく、後ろ髪引かれる思いのパリ2日目。
実質的なパリ滞在最終日であります。

普段はまず朝食を抜くことはないのですが、今回の旅に限っては朝食の時間が惜しくて・・・
モナコのマルシェで食べた以外、朝食を食べていなかったことに今更ながら驚いております。

ですが折角ですもの、噂に聞くパリのクロワッサンを食べてみましょうかということで。

やって参りました、ホテル内 Le Jardin Francaisでの朝食です。

主人が入会致しておりますリーダーズクラブのおかげで、コンチネンタル ブレックファーストはサービスなのだとか。
ですがそれではつまらない、好きなものを好きなように食べたいものね。

フルーツのサラダ・ぎゅっと濃密なオムレツ・トマトジュースで、私にしては控えめな朝食。
オムレツの横にひょこっと添えてあったトマトのカップが愛らしい。










軽めに朝食を終え、昨晩予約を致しましたウキウキのスパ “Spa Le Bristol by La Prairie” へ。

今回は時間の都合上、50分のフェイシャルコースを予約。
時間が短めで少々不満ではありましたが、後々聞くとこのフェイシャルの評判が最高なのだとか。

その名の通り、スイスのLa Prairie (ラ・プレリー) と独占契約を結ぶこちらのスパ。

スイスにありますLa Prairie クリニックのパンフレットを、20代の頃大切にファイリングしておりましたこともございます・・・今でも探せばきっとどこかにあるはず。
何だか嬉しいじゃない?高嶺の花にほんのちょっと、入門編程度ではありますが近づけたようで。

なので主人にお部屋の感じを見せてあげたいあまり、ついトリートメント後の内装をカメラでパチリ。





こちらのスパ、兎に角スタッフの方々の接客態度が本当に心地良い。
見とれてしまう程にお美しい女性が、ふわりとしたフランス語寄りの英語 しかも心地良いトーンでお話してくれます。

一時 ラ・プレリーのオー ド パルファン、シルバーレインを愛用していたこともあり、トリートメント後のぼけーっとした頭でちょこっとおしゃべり。
日本製の化粧品もとても人気があるそうですよ、ちょっと嬉しい。

時間があれば、banyaと呼ばれるサウナ?の類も使用出来るそうですが、今回は残念ながらパス。
この後、主人が楽しみにしておりますパリ観光が待っていますからね。

吸い込まれそうな白い待合室にて。
お腹がの脂肪が燃焼しそうな温かいレモンジンジャーティを頂いてスパ体験は終了。





部屋に戻り、右頬の老人しみが薄くなっていることに驚きつつ小躍りすることしばし。
主人に顔が小さくなった!ともみくちゃにされることしばし。
さ、身支度を整えてパリ観光に向かいますよ。

posted by しんさん at 15:56 | Comment(0) | ヨーロッパ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする