2019年08月22日

栄養満点じゃがボール

昨日は知人の還暦パーティーに参加して参りました。

小さなお店を15時から22時まで貸し切り、来たい時に来て帰りたい時に帰る、そんなスタイルの還暦パーティー。
会費は1,000円と言いつつ、全額をこども育英募金に寄付するといういかにも彼らしい粋な計らい。

実質は全て彼の出費で完全還暦振る舞い酒、そんな還暦パーティーを企画するなんて格好いいにも程があるというもの。

早い時間に自宅を出て会場に向かったものの、そうは言っても平日の昼間、いくら人脈ひろい彼とは言え人も疎らと思いきや店内は人で溢れ返っておりました。
次から次へ届くお花、入れ代わり立ち代わりの招待客、店内のエアコンなど全く効かず中は蒸し風呂サウナ状態。

主催者のご家族の仲の良さを再確認するような連係プレーあってこその客あしらいはお見事のひと言につきました。
まるでスポーツ観戦のような還暦パーティー、素敵な心に残る、そしてたっぷり発汗して健康にすらなった気がするパーティーでした。

素敵な年長者と知り合う、想像以上に有意義なことです。





さて。
そんなパーティーの翌日、おかげで体重激増はありませんでしたがまだ少々ワインが残っております。
今日は朝食もお弁当もささっと簡単に済ませましょう。
そこで拵えたのがこちら。

20190822 00001.png

じゃがボールです。
何てことはない、じゃが芋を丸めて揚げただけの簡単料理。

ですが色々入っていますよ。
じゃが芋を筆頭に玉ねぎ、ペコリーノロマーノ、アーモンド・・・そして小麦粉の代わりの粉豆腐。
多品目とは言いませんが十分お昼ご飯の役割は果たしてくれるのではないかしら。

20190822 00002.png

ペコリーノロマーノの塩気があるのでそのまま食べても美味しいのですが、ソースを3種添えてみました。
甘いマンゴーチャツネ、燻製唐辛子が効いたハリサ、そして酸味もまろやかなディジョンマスタード。
個人的にはマンゴーチャツネとハリサのミックスがお気に入りです。

20190822 00003.png

薄力粉や片栗粉の代わりに粉豆腐を使用したことで、少々ザラッとした食感に仕上がりました。
ここは好き嫌いが分かれるところでありましょうが、主人はどうやら大変気に入ってくれたようです。





◆材料
  • じゃが芋
  • 玉ねぎ
  • ペコリーノロマーノ
  • アーモンド
  • 粉豆腐

  • 揚げ油(太白胡麻油を使用しております)




◆作り方
  1. 粉豆腐以外をフードプロセッサーに合わせて攪拌しましょう。

    20190822 00007.png

  2. お団子が出来るかたさになるよう、様子をみながら粉豆腐を加えて攪拌します。
    そう、分量など適当で大丈夫。

    20190822 00008.png

  3. お団子に丸め、中温に熱した油でカラリと色よく揚げるだけ。

    20190822 00009.png

    もちろん熱々揚げたてに勝るものはありませんが、冷めても美味しいのでお弁当にも良いのではないかしら。
20190822 00006.png





table_s.gif





主人のお弁当はこんな感じ。
本当にじゃがボールだけの質素なお弁当です。

20190822 00005.png

たまにはこんなお弁当も良いものです。





table_s.gif





ワインがまだ体に残っている感じがするので、今朝は朝食も控えめ・・・
でもないですね、十二分な量です。

お味噌汁で主食を兼ねた我が家ではよくある朝食スタイル。
じゃが芋がたっぷり入ったお味噌汁は時々無性に食べたくなるもののひとつ。

20190822 00004.png

朝食前のお仕事中、揚げたてのじゃがボールをひとつ主人の仕事部屋に持っていきました。
すっかりこのじゃがボールが気に入った主人、揚げたてをもうひとつどうしても食べたいというので・・・
ほらほら、朝食の脇に写っていますね、バットに並んだじゃがボールが。





それにしても格好いい還暦パーティーでした。
そして何より奥さまの気配り、お母様を見て自然と身に着けたのであろうお嬢さまお二人の物怖じしない堂々とした社交性。

暑くてすし詰め状態の会場でしたが、大変気分良く帰宅しました。
酔って主人と見た“沈まぬ太陽”はあまり記憶がありません。
今日、お風呂から出たら見直そうね、そんなメッセージが主人から届きましたよ。
あと9年でカッコいい還暦を迎えられるようになるのかしら、あたし達。

sitagi.gif
posted by しんさん at 13:31 | Comment(0) | お弁当日記 じゃが芋を使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月31日

具沢山 じゃが芋のガレット、ふるふる全卵プリン

昨日に引き続き、レイチェル・クーのレシピを元ネタに。
何回目かのエピソードで、 “巣ごもりタルティフレット” をご披露していたレイチェル。

千切りじゃが芋・ヤギのチーズだったかウォッシュだったか・・・とにかく大量のチーズ、その他具沢山で拵える巣ごもりポテト、レイチェルが作るとこれがまた素朴で愛らしい、そして美味しそう。
我が家にも小さなメークインが4つほど転がっておりましたので、私流の “巣ごもりタルティフレット”。

レイチェルのレシピとの共通点は、じゃが芋とチーズを使っていますってことくらいかしら。
レイチェルのものとは似ても似つかぬ出来ですが、この組み合わせで不味くなる筈ありません。

主な材料は、じゃが芋・チーズ・玉ねぎ・ベーコン、そして黒胡椒。
トッピングには常備菜にもしております “ひよこ豆入りのカポナータ” とペコリーノロマーノ。
これで美味しくなかったら、そっちの方が高難度。
強いて言えば、お弁当用ではなく熱々を食べてもらいたかったってことね。
具沢山のじゃが芋のガレット、レイチェルのレシピは見ているだけでも楽しいのです。




  1. メークインは小さなものを4つ。
    皮をむいてスライサーでスライスし、更にそれを千切りにしておきます。
    お水には晒しません。
  2. 包丁でつぶしてみじん切りにしたニンニク・みじん切りにした玉ねぎ・大ぶりにカットしたベーコンをフライパンに合わせ、少量のオリーブオイルで炒めます。
    ここに1のじゃが芋を加え、透き通る程度にさっと炒め合わせましょう。
  3. 2をボールに移し、とろけるタイプのチーズを刻んで加えます。
    黒胡椒をたっぷりと挽き、お好みのスパイスソルトを加えましょう。
    熱々のうちに混ぜます。

  4. フライパンにオリーブオイルを足し、目玉焼きリングを使って3のじゃが芋生地を丸く焼きます。
    ぎゅうぎゅう押し込むのではなく、ふんわり・・・でもたっぷりと。
    意外と上手くいきます。
    形が落ち着いたらリングを外し、2個目を焼きましょう。
    じゃが芋の縁がこんがり色付いてきたら裏返し、やはりぎゅうぎゅう押さえることなく焼きます。

  5. お魚焼きホイルを軽くもんでくしゅっとさせ、こんがり焼いたガレットを並べます。
    上にカポナータ・軽く崩したペコリーノロマーノを散らし、オーブントースターで軽く焼き色がつく程度に数分焼きましょう。

    ・・・あぁ、焼きたて熱々にアルザスのワインなんて合わせたら・・・きっと主人の思いも同じね。











明日から9月・・・ってことは全く関係ないのでしょうが、牛乳の減りが緩やかになった昨今。
夏場はあれほど毎日牛乳をがぶ飲みしていた主人が、ここにきて牛乳絶ちかしら?
まぁそれはともかく、ただでさえ低温殺菌で賞味期限の短い我が家愛用のタカナシ牛乳。
早々にお片付けしないとね。

こんな時はやっぱり全卵プリン。

本日は、牛乳で茶葉を煮出したロイヤルミルクティ風味です。
牛乳の量が想像していたより多かったので、ふるっふるの仕上がりです。
お好みや状況によって、牛乳の量は多かろうが少なかろうがコツをつかめば簡単ですよ。

以下の分量で100mlの耐熱性プリン容器にぴったり4つ分です。
前回ココナッツミルクで拵えた全卵プリンの備忘録はこちら ⇒ 2016年08月24日 ☆彡





  1. 黒糖を使ったカラメルソースの作り方は前回の備忘録にて。
  2. 牛乳は450cc。
    紅茶の茶葉 ふんわり大さじ1を加えて軽く混ぜ、弱火にかけます。
    蓋をしてゆっくり温め、沸騰前に火を止めて蒸らしておきましょう。
    これを濾し、熱いうちにココナッツシュガー お好みで大さじ1〜2を溶かします。

  3. 全卵 2個分を溶きほぐし、2を少量ずつ垂らしながら混ぜ合わせす。
    最初はザルで、その後目の細かい茶こしで2〜3度漉し、カラメルソースを入れた耐熱性容器に分け入れましょう。
    表面の泡を丁寧に取り除き、ひとつずつアルミホイルで蓋をします。
  4. フライパンにキッチンペーパーを2枚重ね、3を並べます。
    容器の下から2/3程度にまでくるよう熱湯を注ぎ、ぴったりとフライパンの蓋をして6分間蒸しましょう。火加減は弱火。全体がくつくつと軽く煮立っている感じです。

    6分経ったら火を止め、フライパンの蓋を取らずにそのまま30分以上蒸らしましょう。
    お湯から出して粗熱をとり、冷蔵庫で冷やして召し上がれ。







主人の分のガレットはワックスペーパーで包みましょう。
常備菜のカポナータを添えて、今日も早々とお弁当の出来上がり。

今日も常備菜に助けられました。










知人のマダムを通じ、今シーズン初めて知った食材 “若生昆布” 。
おにぎりにするのが一般的なようですが、軟弱な歯の持ち主である私には残酷な食べ物。
なので我が家では、しめ鯖・アボカドと合わせることが常です。

そしてこの組み合わせは主人の大好物。
その上、若生昆布がおそらく今シーズンおしまいだと主人が知ったらなんて言うかしら。

シーズン限定の若生昆布ですもの、たとえ主人がクリックショッピングを試みようと、無いものは無いでしょう。
潔く次のシーズンまで諦めなさいね。





  • 作り方は至って簡単。
    巻きす・ラップの上に長さを半分に切った若生昆布を重ね、アボカドとしめ鯖を巻くだけ。
    この時、甘酢漬け生姜やミョウガを一緒に巻くと更に美味しい。
    残念ながら生姜もミョウガも今シーズンの在庫はなくなってしまったので、今日は青紫蘇で。

    我が家の夏が終わります。





昨晩は少々食べ過ぎましたので、今朝は素朴な梅粥で。
いよいよ来月に控えた大型旅行の為、体調を整えておきましょう。

今年の大型旅行はアメリカ。
絶対行かないと常々口にしていた主人なのに、レストランやアクティビティの下調べに余念がありません。
ペアで揃えたスニーカー (マッチー) も、全てはこのアメリカ旅行の為。





はて、スニーカー。
スニーカーなんて履くの、何年・・・いや何十年ぶりかしら。
しかも大問題が発生。
今私が持っている服に、買ってもらったスニーカーが全く合わないことが判明。
ものすごく変。

・・・只今最高に動揺致しております。
料理の力技は得意ですが、その他は・・・あぁ困りました。

posted by しんさん at 14:29 | Comment(0) | お弁当日記 じゃが芋を使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月26日

フードプロセッサーで簡単、もっちりじゃが芋ソーダブレッド

どうも最近、常備菜作りにばかり時間を割いている気が致します。

が、それもまた楽しいので改めて反省することなく、今朝もキノコと昆布の常備菜を拵えました。
野田琺瑯に入った常備菜が数点、冷蔵庫に行儀よく鎮座するのを見て自己満足に浸っております。

畑で収穫致しました巨大キュウリで “キューちゃん漬け (☆彡) ” も仕込んだことですし、ちょちょいのちょいっとお弁当の準備に取り掛かりましょうか。
今朝はフードプロセッサーに活躍してもらい、じゃが芋のソーダブレッドなんていかがでしょうか。

無骨な佇まいではありますが、意外と内面はもっちりソフトな焼き上がりです。
それがすりおろしたじゃが芋効果なのか否かは定かでありませんが、軽くてお気に入りのパンです。

以前にも似たようなソーダブレッド (2014年09月12日 ☆彡) を焼いておりますが、今回は溶き卵を使わず牛乳で生地を捏ねますので更に簡単。
しっかり噛みしめているうちに、キャラウェイシードの風味とふんわりした甘みがひろがります。

生地が捏ね上がったらすぐに焼く、これが唯一のコツってところかしら。

全粒粉・蕎麦粉・オートミール入りのじゃが芋ソーダブレッド。
とっても簡単ですよ。





タイミングを見計らい、オーブンを190℃に予熱しておきましょう。
オーブンの天板にオーブンシートを敷いておきます。
  1. 薄力粉 65g
    全粒粉タイプの薄力粉 65g
    そば粉 10g
    オートミール 10g
    ベーキングパウダー 小さじ1
    重曹 小さじ1/4
    お塩・キャラウェイシード 各適量

    以上をビニール袋に合わせ、口をしっかりと持ってふり混ぜておきましょう。

  2. フードプロセッサーでじゃが芋をすりおろします。
    じゃが芋は中くらいのものを2個、皮付きの状態で200g強といったところ。
    じゃが芋の皮をむいてすりおろします。

    ここに1の粉類を加え、数秒ずつ小刻みに高速回転させましょう。
    全体がそぼろ状に馴染んだところで、様子を見ながら少しずつ牛乳を加えて回転させます。
    パン生地らしくなるまで、大さじ1.5程度の牛乳を加えました。

  3. オーブンシートを敷いた鉄板に生地を移し、軽くお水で湿らせたスパチュラで形を整えます。
    こんもりとしたドーム型に整えたら、茶こしで蕎麦粉をふりかけましょう。
    包丁で十文字の切り込みを入れ、190℃に予熱したオーブンへ。

    設定温度を180℃にして、焼くこと35分。

    ほら、素敵な焼き上がり。
    網の上で冷まし、お好みの厚さに切り分けます。











目下我が家の冷蔵庫には、夏野菜で拵えたピクルスが選り取り見取り。
赤ワインベースのものや白ワインベースのもの、スパイスを微妙に変えたものから、お酢を使わずお塩と水で醗酵させるタイプ、デザート感覚の甘いタイプまで様々です。

本日のお弁当は、そんなピクルスを少しずつ詰めてソーダブレッドに添えましょう。
自家製のザワークラウトは、サワークリームで和えて黒胡椒を散らします。
デザートには蜂蜜とシナモンで仕上げた赤ワインベースのトマトのピクルスをドライフィグと一緒に。

ですが、あまりに色合いが地味ですのでちょっと考え直します。

キノコの常備菜を拵えた後のお鍋、微妙にキノコがお鍋にこびりついております。
これを洗わずそのまま使って、オクラのポタージュをひとつ拵えましょう。
淡い緑色が綺麗なオクラのスープ、冷たくして召し上がれ。





  1. キノコの常備菜を拵えた後のお鍋に、小口に切ったオクラ・スープストック (キューブ状に冷凍保存してあります) ・後は常備菜にしております煮浸しの浸し汁なんかを適当に放り込みます。

    軽く煮て、オクラがやわらかくなったら火を止めて牛乳を注ぎます。
    隠し味に白味噌を極少量加えましょう。
  2. バーミックス等で攪拌してピュレ状にし、再度火にかけてひと煮立ち。
    味を見て必要ならばお塩等で味付けします。
  3. 器に盛り、粗く刻んだピスタチオを散らしてごま油をちろり。
    冷蔵庫で冷やして召し上がれ。











バターを使った焼き菓子ならば、冷凍しておくのも一案。
ですが今回はバター不使用のソーダブレッド、しかもじゃが芋をふんだんに使用致しております。
冷凍して、はてさてそれが吉と出るかは疑わしい。

なので今朝焼いた分は食べ切ってしまいましょう。
朝食は久しぶりのパン食、しめ鯖を使ったサラダを添えて。

ザワークラウトと同じ要領で醗酵させたキュウリのピクルスとしめ鯖を合わせて。
材料を切って合わせるだけですので、とても簡単です。





  1. 醗酵タイプのキュウリのピクルス (☆彡) とそのピクルス液
    セロリの軸部分+葉っぱ部分も少々
    ミニトマト
    レモン汁
    砂糖・・・の代わりに昨日拵えたルバーブジャム (☆彡) を使いましょう。
    アボカド
    フルールドセル

    以上を全てボールに合わせて和え、10分以上冷蔵庫でなじませておきます。
  2. しめ鯖をさいころ状にカットし、オリーブオイル・自家製塩レモンで和えます。
  3. 食べる直前に1と2を合わせて出来上がり。
    器に盛り、刻んだピスタチオを散らします。






主食がパンであろうとご飯であろうと、納豆・チアシード・刻み玉ねぎは欠かすことなく食卓へ。
納豆とヨーグルトは主人のお仕事、これだけはもう心得たもので安心して任せられます。

今日は久しぶりに朝からシトシト雨が降り続いております。
ベランダのプランターだけでは飽き足らず、畑に地植えにした金時草もこれで元気になることでしょう。





さ、歯医者さんに行ってきましょう。
月に一度の定期健診のついでに、色々と用事を済ませて参りましょう。
帰ったら、今日はきっと先程届いた日本酒を一杯二杯・・・で止まるかしら、三杯いっちゃうかしら。

昨日辺りから今日届く日本酒を楽しみにしていた主人。
速やかに用事を済ませて帰宅しよう、そうしよう。

posted by しんさん at 14:25 | Comment(0) | お弁当日記 じゃが芋を使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月12日

じゃが芋生地+青大豆餡で作る・・・ “あんまん” はあっさり断念、もっちり蒸しパン

芽の出始めたじゃが芋って、敵ながらあっぱれなほど活力に溢れています。
この間まで点だった小さな芽が、数日後ふと気付くと小さな根まで蓄えていることも多々。

新聞紙にくるんで光を遮ってみたり、方々手は尽くしているのですが彼らの生命力には敵いません。
せっせせっせとじゃが芋をお料理するしかありません。

なのでごめんね、主人。
新米は我慢して、もうちょっとじゃが芋料理に付き合って頂戴ね。
今朝はじゃが芋でこんなん蒸し上げてみましたよ。

もちもちのじゃが芋蒸しパン、すりおろしたじゃが芋で生地を捏ね上げてみました。

実はこのじゃが芋蒸しパン、当初は中華まんの佇まいを予定しておりました。
ところがぎっちょん、じゃが芋消費に目を向けるあまり、つい生地がゆるくなり過ぎて成形不可能に。
あっさりと中華まんスタイルを断念し、かような佇まいに仕上がりました。

フィリングは、ずぅーーーーっと半年を優に超えて冷凍庫に鎮座しておりました青大豆餡。
この時 (⇒☆) の桜餅に使った餡を冷凍保存してあったものです。

ちょっと栗の風味にも似た青大豆餡が、意外とじゃが芋生地にマッチしております。

主人から 『パン美味い!』 とのメッセージが届きましたが・・・
きっと彼は、これがじゃが芋生地だとは気付いていないでしょうね。軽く知らぬが仏。

捏ねの作業はフードプロセッサーにお任せ、成形作業も楽々の青大豆餡入りじゃが芋蒸しパン。
醗酵時間はきっちり必要ですが、作業そのものはとっても簡単ですよ。





以下の分量で、じゃが芋蒸しパン4個分。
  1. 前述の通り、青大豆餡は冷凍してあったものを使っております。
    青大豆餡の作り方はこちら ⇒
    冷凍庫から冷蔵庫に移してゆっくりと解凍し、4等分して丸めておきましょう。

  2. 薄力粉 100g
    全粒紛タイプの薄力粉 50g
    ベーキングパウダー 小さじ1/2
    以上をビニール袋に合わせ入れ、丁寧にふり混ぜておきましょう。
  3. フードプロセッサーでじゃが芋 (小ぶり 2個分・正味170g弱でした) をすりおろします。

    ブレードを換えて2の粉類をここに加え、同時にてんさい糖 大さじ1・インスタントドライイースト 小さじ1/2も加えましょう。全体がそぼろ状になる程度に軽く攪拌します。

    お塩 ひとつまみ・ラード 10gを順に加え、その都度なじむ程度に攪拌しましょう。

  4. 全体がなんとなくまとまるまで攪拌し、打ち粉をふった台の上に移します。
    軽く捏ねてまとめ、薄く油をぬった金属製のボールに移しましょう。

    人肌程度のぬるま湯をはったお鍋にボールを浮かべ、ぴったり蓋をします。
    この状態で生地を醗酵させること約50分。

  5. 生地の空気を抜き、4分割して用意しておいた青大豆餡を包みます。
    ゆるい生地ですが、スパチュラや手の平を軽くお水で湿らせれば楽に成形出来ますよ。

    紙製カップに詰め、ぬれ布巾をかぶせて15分。
    その間に蒸し器の準備をしておきましょう。
  6. 水滴が落ちないよう蒸し器の蓋を布巾で包み、最初の数分は強火で。
    その後は中火にし、合計12分ほど蒸せば出来上がり。

    イースト入りの蒸しパンなので、ベーキングパウダーだけのものよりしっかりとした印象です。










いつもは儚くしぼんでしまう蒸しパンも、イースト入りならどっしりふっくら。
蒸しパンとは言え、よりパンに近い食感です。






胡麻すり器の底が抜け、昨日派手にばら撒いてしまった白胡麻。
かき集められるものはかき集めておきましたので、これを使って酒粕和えでも作りましょうか。
ずいき (だつ) と人参の酒粕和えですよ。
  1. 白胡麻は焦がさないよう乾煎りし、すり鉢に移してしっとりするまで丁寧に擂っておきます。

    酒粕はいつもなら電子レンジでやわらかくするのですが、今日はせっかく蒸し器が出ているのでこれを使いましょう。ボールとザルを重ねた上に置き、数分蒸してやわらかくします。
  2. やわらかくなった酒粕をすり鉢に移し、少量の白味噌を加えて丁寧に擂り混ぜましょう。
  3. 人参は拍子木切りに。
    戻したずいきは食べやすい長さに切り揃えましょう (ずいきの戻し方はこちら ⇒
    胡麻油で順に炒め合わせ、極少量の白だし醤油でおさえめに味付けをします。

    2の酒粕を加えて軽く炒め合わせれば出来上がり。

    和えるだけでも私は好きなのですが、主人があまり酒粕の風味が得意ではないようなのでしっかり炒め合せて仕上げます。











もこもこにふくらんだじゃが芋蒸しパンを見て、主人はちょっと嬉しそう。
そしておもむろに取り出した長芋を見て、主人は一気に盛り上がります。

そう、先日立派な長芋を頂いたので今朝は麦とろご飯ですよ。
基本的な作り方はこちらの日記にて ⇒





  • この時ばかりはフードプロセッサーに甘えず、昔ながらのおろし金を使います。
    すり鉢に移してお出汁・白だし醤油でのばし、卵黄を加えて滑らかにすり混ぜましょう。

    青海苔の在庫がなかったのは残念ですが、小口ネギ・自家製柚子胡椒で仕上げましょう。






頂いた立派な藤九郎銀杏、今朝も大好きな粉吹き銀杏に。
あっという間に風味が衰えてしまう銀杏ですもの、少しずつではありますが毎日頂きます。
大きな大きな銀杏の実は贅沢そのもの。

たった今根尾の伯母から電話がありました。
そろそろ白菜の収穫期だよ、と。
雪が降り始める前に採っておいてあげるから、週末にでも取りにおいで、と。

野菜で季節を知るなんて・・・銀杏と同じく我が家には贅沢が溢れております。

posted by しんさん at 13:37 | Comment(0) | お弁当日記 じゃが芋を使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月28日

主人、じゃが芋好きになる・・・体と心に優しいじゃが芋プリン

常識だと思っていた野菜の保存方法が、マンション住まいでは当てにならないこともあります。
特に我が家は、業者さんが呆れるほどに機密性が高い構造なので然り。

じゃが芋・玉ねぎがその最たる例で、部屋の隅に転がしておこうものなら・・・目も当てられぬ状況に。
仕方なく新聞紙に包むなどして、こっそり主人の宝物たちが眠るワインセラーへ。
光も当たらず、湿度・温度も彼らには適温らしく保存状態も上々・・・なのですが、主人は面白くない。

ワインを押しのけて陣取るじゃが芋・玉ねぎらに、彼は怒り心頭・・・でもね、主人。

『どぅみぃ (私のこと) 、今日のケーキ美味しいなぁ!しっとりしていて美味しいよ!』

細かなことを申しませば、これはプリンです。
しかも、あなたが蔑ろにしておりますじゃが芋をたっぷり・・・これでもかっ・・・それっ!て程使ったね。
だから常日頃からそんなにじゃが芋たちを邪険にするものではなくてよ。

体に優しいココナッツシュガーを使ったじゃが芋のプリン。
もうちょっとカラメルが多くてもよかったかしら、との反省点もありますがまずまずの出来。
主人がこれを気に入ったって所が何物にも代え難い満足感・・・ふん、ふん、ふん (鼻唄 ♪ )





ちょっと “はんぺん” に見えなくもないじゃが芋プリン、とっても簡単です。
以下の分量で、底195×70×H60のパウンド型 1個分。

  • パウンド型に薄くバター (無塩の醗酵タイプ) をぬっておきます。
  • 然るべくタイミングでオーブンを180℃に予熱し、天板に張るお湯を沸かしておきます。

  1. 先ずはカラメルを作って型に流しておきましょう。

    グラニュー糖 大さじ2
    お水 小さじ1

    以上を小鍋に合わせ入れ、やや弱めの中火でゆっくりとグラニュー糖を煮溶かします。

    全体がうっすらと色付いてきたら直ぐ、熱湯 小さじ1を加えて全体になじませます。
    バターをぬった型に流し入れ、均一にならしておきましょう。

  2. じゃが芋を茹でてピュレ状にします。

    じゃが芋はピンポン玉大の小ぶりのものを4個、洗って水を拭き取った状態で250g程。
    やわらかく茹でて熱いうちに皮をむき (この状態で230g弱) 、フードプロセッサーで滑らかになるまで攪拌しましょう。

  3. 卵液を作りましょう。

    ココナッツミルク 150cc
    ココナッツシュガー 50g
    生クリーム (冷凍保存してあるものを使用) 50cc
    シナモンスティック 適量

    以上を小鍋に合わせ入れ、弱火でゆっくりココナッツシュガー・生クリームを煮溶かします。
    煮立てる必要はありません。

    少し冷まし、白味噌 5g・ブランデー 小さじ1/2を加えて混ぜます。
    更に、とき卵 (2個分) を少量ずつ加えながら滑らかに混ぜ合わせましょう。
    2〜3回漉して滑らかな卵液にします。

  4. じゃが芋のピュレ・卵液を合わせて参ります。

    フードプロセッサーを回しながら、少量ずつ3の卵液を加えて滑らかに混ぜ合わせます。
    ボール等に移し変えてムラなく全体を混ぜ、用意しておいたパウンド型に流し入れましょう。

    表面の泡を刷毛で綺麗にすくい取り、180℃に予熱したオーブンに移します。
    天板にお湯を注ぎ、設定温度を170℃にして45〜50分間蒸し焼きにしましょう。
    串をさしてみて、どろりとした生の生地がついてこなければ焼き上がりです。

    焼き上がった直ぐは頼り無げなフワフワ生地ですが、冷めればしっとりと落ち着きますよ。

    完全に冷めたところで型から出し、食べやすい大きさに切り分けます。
    冷蔵庫で冷やして召し上がれ。











やわらかなじゃが芋プリン、そっとそっとお弁当箱に詰めましょう。
最初からプリン型で焼けば良かったのでは?という “ごもっともなご指摘” は言いっこなしでね。

畑で健気にひとり生えしておりますスイスチャードを使い、カラフルなサラダを作ってみました。





在庫豊富な “冷凍しめ鯖” を使った具沢山サラダ・・・というより和え物かしらね。
スイスチャード・ひよこ豆・押し麦・オリーブ・しめ鯖等々をパルミジャーノのドレッシングで和えます。
程よく酸味を効かせた私達好みのサラダです。
  1. 乾燥ひよこ豆はひと晩たっぷりのお水に浸しておきます。
    ここに押し麦を加え、必要ならばお水を足して浸け水ごと火にかけてやわらかく茹でましょう。
    茹で汁に浸したまま冷まし、ザルにあけて水切りをしておきます。
  2. スイスチャードは茎部分・葉っぱ部分とに分けます。
    熱湯にお塩を加え、時間差でさっと茹でて冷水にとり、熱がとれたら直ぐに引き上げましょう。
    醤油洗いをしてざく切りにし、和えやすいようほぐしておきます。

  3. フードプロセッサーで赤玉ねぎを粗みじんにします。
    更に半解凍状態のしめ鯖を加え、粗く刻んだ状態にします。
  4. 以上を全てボールに合わせ、

    オリーブオイル
    粒マスタード
    レモン汁
    たっぷりのすりおろしパルミジャーノ
    フルール ド セル
    瓶詰めオリーブ

    を加えて丁寧に和えれば出来上がり。











最近の主人、朝食にはお魚とお味噌汁がいたくお気に入りの様子。
・・・あ、でもカレーでも嬉しそうだな。
何にしろ彼は、2日目以降の “イワシのお酢煮” を何よりも楽しみにしております。

月曜朝の定番であります “イワシのお酢煮”、2日目はお酢がこなれて更に美味なんですって。
今朝はイワシに加え、残ったしめ鯖で簡単な丼風の主食と参りましょう。





実は私、しめ鯖そのものはあまり得意な方ではありません。
鯖寿司にしたり、何かで和えて食べるのは大好きなのですが・・・

そんな事情を知ってか知らずか、主人が大量に取り寄せた冷凍しめ鯖。
苦し紛れにフードプロセッサーでたたき状にしてみたところ、いつの間にやら我が家の定番に。
  • 本日は、しめ鯖+根尾の伯母自慢の甘酢漬けらっきょうをたっぷりと。
    5年物の伯母のらっきょう、食感は頼りないけれどお酢がまろやかで調味料としては大活躍。

    赤玉ねぎ・らっきょう・半解凍状態のしめ鯖を粗くたたき状にし、ご飯の上にたっぷりと。
    そうそう、お味噌汁のお出汁をとった昆布も一緒にたたいてしまいましょう。
    ネギを散らして自家製柚子胡椒を沿え、胡麻をひねれば出来上がり。






今朝のお味噌汁は、昆布出汁仕立ての白味噌で。
ブロッコリーの茎部分を具にしたややもすると貧乏家のお味噌汁風ではありますが、これが大好き。
淡いグリーンの野菜って、白味噌ととても相性が良いと思いません?

大好きなオリエンタルバンコクで購入した “ポメロのジャム” が目下のところお気に入り。
さ、明日は今シーズン初収穫の畑のホウレン草を使って・・・・・

カレーよね、やっぱり。そうよね、主人。

posted by しんさん at 15:34 | Comment(2) | お弁当日記 じゃが芋を使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする