2010年05月15日

イノシシ肉のコーヒー煮込み

皆さま、『紅茶豚』 ってお聞きになったことありますでしょうか。

紅茶でことこと煮込んだ豚肉は、豚の脂分を紅茶が分解してくれるのでとてもヘルシー。
その上 豚臭さも消え、非常にやわらかく仕上がるのだとか。

ほうじ茶煮込みやウーロン茶煮込みと同じ お茶の力を利用したお料理ですね。
・・・スミマセン、作ったこともないのに 偉そぉですか?私。

さて。
この 紅茶で豚のかたまり肉を煮込む 『紅茶豚』・・・あるもの料理の我が家では こぉなります。

豚肉ならぬ イノシシ肉です。しかも 紅茶にあらず コーヒーです。
『紅茶豚』 が、我が家風においては 『コーヒー猪』 に・・・あぁ、なんて我が家らしいひと品。

なぜコーヒー煮込みになったのか。理由は簡単。インスタントコーヒーを たくさん頂いたから。
『きっと今シーズン最後のお家ジビエだよ・・・。』 頂いたイノシシは こぉしてコーヒー煮込みに。

気になるのは その味ですよね。それがまた 抜群なのです。美味しいのです。
称賛の言葉を 怒涛のごとく浴びせかける主人・・・歴代のお家ジビエ No.1なのだとか。

王子のこの言葉に やや私は複雑な心境。
だってこれ ものすごく簡単なんだもん。煮込んで 数日放っておくだけなんだもん。

でも ま、いいか・・・こんなに嬉しそうに食べてくれるのならば。
イノシシ肉のコーヒー煮込み 『コーヒー猪』。王子 お気に入りのひと品です。






今シーズンラストのイノシシ肉。

お砂糖 大さじ1を 丁寧にもみ込み、タコ糸で縛ってお鍋に。
ひたひたのお水・インスタントコーヒー 大さじ1を加えて 中火にかけます。

どんどん出てくるアクを除きながら 4〜5分沸騰させ、アクが落ち着いたら弱火にします。
お醤油 大さじ2・お酒とみりん 各大さじ1・お酢 小さじ1を加え、うんと弱火で煮込みましょう。

キッチンペーパーの中央に穴をあけて落とし蓋代わりにし、お水が減ってきたら お水を足して。
2時間近く煮込んだかしら・・・気が済むまで煮込んだら 火を止め、そのまま冷まします。

完全に冷めたら 煮汁ごとボールに移し、蓋をして冷蔵庫に。

時々 浮いた油を溶かす程度に軽くレンジ加熱し、完全に冷まして また冷蔵庫に。
1週間くらい日持ちするそうですよ。







こぉして いとも簡単に出来上がった 『コーヒー猪』。
軽く温めて 白くかたまった脂を溶かし、タコ糸を除いて切り分け お皿に盛りつけます。

ワイングラス片手に、残った煮汁を1/3以下になるまで のんびり煮詰めましょう。
グラスから少々赤ワインを拝借して ソースに使用・・・
ハチミツ多め、お醤油をほんの少し足して とろりと煮詰めれば、はい ソースの出来上がり。

イノシシの上に たっぷりたっぷり・・・上にはセリを。




ソースを煮詰めている間 グラスに入っていたワインは、ローヌ地方のシラー。
Saint Cosme Cotes du Rhone Rouge(サン・コム コート・デュ・ローヌ・ルージュ)の08。

紫がかった 黒に近いと言っても過言でないシラー。

あれだけカルフォルニアのピノを愛していた主人なのに・・・
なぜだか彼は、突然 コート デュ ローヌのシラーに 乗り換えたようであります。

え?これで1000円台のワインなの、これ・・・ふぅ〜ん、それも魅力のひとつね。


おっと!こぉしちゃいられませんよ、私。
年にいちどの眼の検査、眼科に行って 定期健診してもらわないと。

素敵な老眼鏡で ワインのエチケットを見つめるお婆ちゃん・・・いつかはそぉなるのかしら。


posted by しんさん at 09:02 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月01日

カレー王子絶賛!お気楽 鹿カレー

お気楽ご気楽に ずるずる連休を過ごしております。
気になっていた仕事もひと段落。さぁ!これからがホントの休日だぁっ!!と晴れやかな主人。

よく頑張ったわよ、主人。よくやり終えました。
別名 カレー王子。ちょっと遅めの昨日のお昼、久々の愛妻カレーで 主人の労をねぎらいましょ。

冷蔵庫にあったヴェニソン・・・えぇ、鹿です。
あれ?ちょっと色が黒ずんできたぞ・・・ふんふんふん お鼻チェックOKっ!カレーだな、こりゃ。

牛肉にも似た 非常にクセのないヴェニソン。
カロリーも低くて、ダイエッターさんにはぴったりの 美味しいヘルシーカレーが出来ました。
ほんのりシナモン香るサフランライスと共に・・・お部屋の窓を全開に、ゆるりとカレーランチ。






人参もじゃが芋も入れません。
ニンニク・ショウガ・玉ねぎ・鷹の爪のみじん切り、そして 鹿肉。

そして マスコットの 『印度の味』!! 
これさえあれば、カレー王子をも唸らせる美味しいカレーが ちゃちゃっと出来上がり。



まずは サフランライスを作りましょ。

お米は洗ってザルにあけ、しっかりと水を切っておきます。
サフランは 少量のお水にしばらく浸けておき、綺麗なサフラン色を引き出しておきましょう。

しっかりと水切りをしたお米を オリーブオイル・塩コショウ・シナモンパウダーで炒めます。
焦がさないよう中火で。お米が透き通って パチパチと小さな音が聞こえてきたら 炊飯器に。

しっかりと色が出たサフラン水にお水を足して、普通の水加減で炊き上げましょう。

少しかためのサフランライスが カレー王子のお気に入り



さ、では カレーに参りましょう。

『印度の味』 は、ペースト状になっています。
鹿肉の水気を拭き取り、少量の『印度の味』・オリーブオイルをもみ込んでおきます。


ニンニク・ショウガ・玉ねぎ・鷹の爪を全てみじん切りにし、オリーブオイルでじっくり炒めます。
ここに 鹿肉も加えてさっと炒め、色が変わったところで 『印度の味』 投入!

空びん 軽く2杯程度のお水を加え、しばらく煮込めば・・・

ほぉ〜ら・・・あっと言う間の 本格ヴェニソン・カレーの出来上がり!!
じっくり内側から効いてるぞ!!って感じのスパイスがたまりません。暑いです。






サフランライスを盛り、黒コショウを少々。
カレーをたっぷりかけて さぁ主人、お仕事のひと区切り・・・妻からのご褒美よ。

まだまだ連休は続きます。

さ、本日のお昼は お気に入りの讃岐の生うどんにしようかしら・・・
我が家の定番となった“かまたま”かしら、それとも 新メニュー“かまたまやま”にチャレンジ?

この美味しい讃岐の生うどん・・・こんな美味しいもの 岐阜市民にも教えてあげないと!!
先日のバーベキューのお礼にと、讃岐うどんを手に ドライブがてら T氏とK氏のお宅をご訪問。

あら?T氏のお宅 お留守のようね・・・残念、仕方ないわね アポなしだもの。
じゃ、お次は K氏のお宅に。

うどんを手にした私たちを待ち受けていたのは、どぉ〜んとそびえる大豪邸。
『お、おにぃちゃん・・・怖いよぉ・・・』 ふたり ビビりながら エントランスに向かいます。

げっ!!チャイムがないぞっっ!!

しっぽ巻いて逃げかえってきました・・・もちろん うどんを持ったまま・・・
K氏のお宅の防犯カメラには、へっぴり腰で お庭を横切る私たちが写っていることでしょう。

悠々とお庭でお昼寝をするワンコにすら ちょっぴりコンプレックスを抱いた私たち。

『ねぇねぇ、あんな豪邸のお庭でくつろぐワンコって すごいよねぇ〜!!!』
帰りの車中は 大興奮・・・あぁ、ホンと 怖かったねぇ 主人。

posted by しんさん at 08:29 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

ネギ花巻の猪チャーシューサンド

おそらく 今シーズン最後のお家ジビエでありましょう。
先日 土曜日に初チャレンジ致しました、猪肉で作るイノシシ叉焼(チャーシュー)

いつもなら 端っこの切れっぱをつまみ食いさせてもらえるのに・・・
楽しみにしていたイノシシ叉焼の端っこ。とっとと冷蔵庫に片付ける妻を 訝しんでいた主人。

主人、お待たせいたしました。あのイノシシ叉焼、本日の我が家のお弁当 主食にて登場よ。

その形がなんとも可愛らしい中華蒸しパン “花巻” ・・・中国語読みで フア・ジュアン。
ふんわり花巻で作る イノシシ叉焼サンド、中華風のサンドイッチです。

花巻は、以前 中国からのお客様をおもてなしした際 ワクワクドキドキの初チャレンジ。
今回の花巻は ぴりっと花椒風味。そして たっぷりのネギを巻き込んだ応用編。

お味噌風味のイノシシ叉焼、ぴりっと花椒香る もりもりネギの花巻、そしてたっぷりの白髪ネギ。
そりゃ美味しいでしょう。さぞ美味しいでしょう。

さぁ 主人、お待ちかねのイノシシ叉焼の切れっ端。本日の主食、花巻のイノシシ叉焼サンド。
大口開けて がぶりとやっちゃって下さいな










まずは 花巻から。以下の分量で がっつり花巻ふたつ分です。


薄力粉 75グラム・強力粉 50グラム・ベーキングパウダー 小さじ1/2。
以上を 大きめのボールに入れ、泡立て器で 空気を含ませるように くるくる混ぜ合わせます。

粉の中央に窪みを作り、ここに お砂糖 小さじ2・インスタントドライイースト 小さじ1/2を。
この窪みから離して 粉の端のほうに お塩ふたつまみをおいてスタンバイ。



小さめの器で、お水 大さじ4をレンジ加熱し 人肌程度に温めます。
500Wのレンジで ラップをしないで20〜30秒程・・・指先で触れてみて 温かいかな?くらい。

これを 真ん中の窪みに まずは大さじ1程度加え、お砂糖とイーストによくなじませます。
それから 少しずつお湯を加え、菜箸でくるくると全体になじませていきましょう。

お湯は くれぐれも一気に加えないで。少しずつ少しずつ 様子を見ながら。
お湯は 大さじ1/2弱残るくらい・・・全体がそぼろ状になればOK。ここからは手で捏ねます。


生地が ボールの中でひとつにまとまってきたら、ラード 小さじ1を加え 更に捏ねます。

ラードと生地が なじんだところで台に移し、頑張って 10分程捏ねましょう。
生地が艶やかに捏ね上がったら、ティッシュ等で極々薄く油をぬったボールに移します。

乾燥しないよう ぴったりとラップをして 1次醗酵です。
今の寒い時期なら、オーブンの醗酵機能で30分。生地が倍にふくらむまで。

ぷよっぷよで良い気持ち・・・




1次醗酵が完了した生地を 丈夫なビニール袋に移します。
ビニール袋の角を利用し、めん棒で長方形にのばします。縦15センチ 横20センチくらい。

ビニール袋を じょきじょき切り開き、生地の向こう端3センチ程をあけ ゴマ油を薄くぬります。
その上に花椒を挽き ほんの少量のお塩もぱらぱらっ・・・刻みネギを たっぷりひろげましょう。

手前からきつめに巻き、巻き終わりを しっかりと指でつまんで閉じます。
軽く包丁に粉をふって これを4等分し、ふたつを重ねて 小さく切ったクッキングシートの上に。

菜箸に粉をふり、上からむぎゅっと中心を押さえて 切り口が上を向くように成形します。

花巻の成形方法は多々あれど、いちばんこのやり方が簡単で 私はお勧め
乾燥しないよう きつく絞ったぬれ布きん、その上にラップをかぶせて 15分程。2次醗酵です。





蒸気の上がった蒸し器に 十分間隔を空けて並べ入れます。
水滴が落ちないよう 蓋と蒸し器の間に布巾をはさんで、強めの中火で 10〜15分。

ふっくら花巻の出来上がり ・・・はい、あとひと踏ん張りですよん。


ネギを5センチ程の長さに切り、縦に切れ目を入れて 中の芯になった部分を除きます。
繊維に沿って 極々細い千切りにし、冷水に放して軽くもみます。お水をかえてもういちど。

これをザルにあけてしっかり水を切り キッチンペーパーに包んで冷蔵庫に入れておけば、
くるっと丸まった白髪ねぎの出来上がり。

イノシシ叉焼は 煮汁ごとお鍋で温め、ほんの少量の水溶き片栗粉でとろみをつけます。

花巻に切れ目をいれ、たっぷりの白髪ネギ たっぷりのイノシシ叉焼をはさみます。
刻みねぎをちょこんっと彩りに・・・

・・・えぇえぇ、分かっておりますとも。脂多めのイノシシ叉焼は あなたの分。甘いわね、私も。










さぁ 長くなりました。
いつものことですが・・・

同じく花椒を使って ささっとひと品。
白菜の塩昆布和えを 花椒風味で。


白菜は 軸部分は削ぎ切り・葉っぱ部分は ざく切りにし、千切り人参とビニール袋に入れて 少量のお塩をふります。

ビニール袋をふって お塩を全体になじませたら しんなりするまでおきます。


この間に、花椒 小さじ1を 黒い種が入っていたら取り除き、焦がさないように乾煎りします。
ふわっと花椒の香りがしたら すり鉢に移し、ざっとすりぶつして 塩昆布を加えます。

水気をきつく絞った白菜を加え、すり鉢に押しつけるように 花椒・塩昆布と和えて出来上がり。











もうひと品は、極々普通ぅ〜の切り干し大根の炒め煮。

なんだかほっとする味

切り干し大根は 母の友人の手作り。切り干し 大好き!!

でも、30年以上ぶりに会った旧友から切り干し大根・・・
くすっ。



切り干し大根は さっと洗っい、昆布と共に たっぷりのお水に15分程浸けて戻します。

軽く水を絞った切り干し大根を ゴマ油でさっと炒め、次いで 細切りにした人参とシイタケも。
油が全体になじんだら、お酒・みりん・全体がやっと浸かる程度に戻し汁も加えましょう。

煮立ったら 千切りにした昆布・お砂糖・だし醤油も加え、煮汁がなくなるまで。
火を止め、斜め薄切りにしたネギを加えてひと混ぜすれば 出来上がり。

ちょっと甘めの味付けが なんだか懐かしい・・・










切り干し大根と昆布の戻し汁・・・栄養たっぷりのこれを捨てるテはありません。

ちょっと日向の匂いのする切り干し大根の戻し汁には、個性豊かなゴボウで。

本日のスープは、ゴボウのポタージュです。


包丁の腹でつぶしたニンニク 1片を、ゴマ油でじっくりじっくり炒めます。

ニンニクの良い香りがしてきたら 薄切り玉ねぎ 1/3個分も加えてじっくり炒め、玉ねぎが透き通って ねっとりした感じになったら 斜め薄切りにしたゴボウ(正味90グラム)も加えます。

油がなじんだところで 切り干し大根+昆布の戻し汁・ウェイパー 小さじ1/2を加えます。
お水を足してひたひたにし、煮立ったら冷凍里芋を凍った状態で加えて ことことことこと。

里芋が十分軟らかくなったら 白味噌 小さじ1/2を煮溶かして火を止めます。

牛乳を少量足し、ハンドミキサーで滑らかにミキシングして 再度弱火に。

お好みの濃さに牛乳を足してのばし、味をみて薄いようなら昆布茶をプラス。
軽く温めて出来上がり。





今シーズンのお家ジビエ・・・
これにて終了でぇ〜っす


主食は ネギたっぷり 花椒の香りふんわりの花巻。
イノシシ叉焼と白髪ネギをたっぷりはさんだ中華サンドイッチ。

もういっちょ花椒の香りを・・・
花椒風味の塩昆布和えで 白菜ぴりりといただきます。

懐かしい切り干し大根の炒め煮。
ちょっと甘めの味濃いめ。あぁ・・・白いご飯が欲しいです。

切り干し大根の戻し汁で。
切り干し大根と里芋のポタージュです。

あらあら ちょっとちょっとぉ・・・良い感じですわよ、花巻。
蒸しもの苦手な私としては、なかなかの上出来ですわよ これ、ふんわりして。
んまぁ・・・白髪ネギも なかなかじゃぁなくって?上手じゃぁなくって?

なんだか良いわね、月曜に上手くいくと。今週 ずっとツイてる気がして、なんだか良いわね。

っと、いけないわ。今日は 防災設備の点検の日だったわ。のんびりしちゃいられないわ。
私も大口開けて 花巻サンドに食らいつかねばっ!


posted by しんさん at 12:45 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月07日

つゆだく イノシシ叉焼丼

イノシシ君にシカ君・・・なぜだか、我が家にはそんなジビエが よくもらわれてきます。
そして、おそらく今シーズン最後のイノシシ君をやっつける日が参りました。

色々楽しませてもらいましたが、今回は 初めての叉焼(チャーシュー)にチャレンジ。
お味噌風味の、味噌焼き豚ならぬ 味噌焼きイノシシ。炊きたてご飯にのっけて つゆだく丼。

好きなのよねぇ、主人ってば こぉゆぅの・・・お疲れ気味の主人を癒す 魅惑の丼ぶり。
今シーズンのお家ジビエの〆は、つゆだくイノシシ叉焼丼。

隣でじぃ〜っと妻の料理姿を見守る主人。今回は、ワケあって 端っこのつまみ食いは禁止。
ほら 主人、ふてくされないの。つゆも肉も うんと多めにしたげるから。








親子で狩猟をご趣味とするB氏。とても綺麗に処理したお肉を いつも提供して下さいます。
今回も それはそれは綺麗なイノシシ君。がっつり400グラム弱。

ね、こぉして見ると豚肉のようでしょ?でも 仕上がりの違いは明らかなのです、ブタとイノシシ。

味がうんとしみ込むよう 表面を フォークや串でぷつぷつとつつきます。
それから 形を整えてタコ糸でしばり、漬け汁に漬けて 半日ほどおきましょう。

漬け汁は お醤油 大さじ3・お酒 大さじ2・みりん ハチミツ お砂糖 お味噌 各大さじ1・ゴマ油 小さじ1・おろしニンニク 1片分を よく混ぜ合わせたもの。

ビニール袋に しばったお肉と共に入れ、袋の中の空気をしっかりと抜いて冷蔵庫に。




お料理に取りかかる 30分〜1時間前には 室温に戻しておきましょう。
漬け汁をしっかり拭き取り、油をひいたフライパンを熱し 強火で全面に焼き色をつけます。

トングで 焼き忘れがないよう全面しっかり焼き固め、旨みをぎゅっと閉じ込めてあげましょう。
香ばしい なんとも食欲をそそる香りがキッチンに・・・主人、不在で可愛そぉ〜


こんがり焼いたお肉を 今度はお鍋に。

たっぷりかぶる位のお水・皮つきのまま薄切りにした生姜・たたいて香りを出したネギと一緒に強火にかけ 丁寧にアクをとります。煮立ったら弱火にし、ことことことこと30分。





いよいよ味付けに参りましょう。
脂抜きをしたお肉をお鍋に入れ、漬け汁にお水を足してひたひたの量に。

中火にかけ 沸騰したら弱火にし、キッチンペーパーで落とし蓋をしてことことことこと。
煮汁が減ってきたら、スプーンで煮汁をまわしかけながら ただただことこと・・・

『今 仕事終わったよぉ〜!今から帰るからねぇ〜っ!!』
・・・うんうん、思惑通り。よいタイミングで 主人からのお疲れちゃんコール。良い感じよ。

煮汁が半分以下になったら、火を強めて お肉に煮汁を煮からめます。
煮汁が十分からんで お肉が艶っぽくなったらお肉を取り出し、煮汁を煮詰めてたれに。

煮上がったイノシシ君が ラッコに見えるのは 私だけじゃぁないわよね?




さ、お肉が冷めたら タコ糸を取り除いて切り分けましょう。
土曜日出勤だった主人も帰宅。隣で 端っこのつまみ食いをワクワクしながら待ってます。

・・・でもダメよ、あげないわよ。タレをかけて とっとと冷蔵庫にお片付け。








金曜日に ほとんどの野菜を使い切ることを 常とする我が家、彩野菜なし。肉っ気オンリー。
つまみ食い出来なかったショックから すっかり立ち直ってご機嫌の主人。

やっぱ 肉は脂だよなぁ〜!!!

・・・あなた、結婚する前と お好みが変わりました?薄味あっさりが好きって言ってなかった?

出来上がった初めてのイノシシ叉焼君は、主人の熱い要望により、炊きたてご飯の上に。
お味噌味のタレをたっぷりかけて 刻みネギをたっぷり。



がっつりイノシシ叉焼丼を堪能した後・・・はい ごちそうさま、はい 解散っ!とは参りませんよ。
せっかくの土曜日ですもの。宴はつらつら長々続きます。

強い強いカルフォルニアのピノ。大好きなベンジャミン・シルバーで うだうだうだうだ長話。

ベンジャミン・シルバー氏の奥様が描かれたエチケット・・・同氏が自ら筆をとったとか。
同じ女性として 憧れちゃいます。こんな幸せそうな姿描かれたら もぉメロメロね


posted by しんさん at 08:55 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月28日

お家ジビエ、今回は鹿。

年に数回我が家にもらわれてくる鹿、そして猪。

近頃、ビールやら日本酒やらに流れて 赤ワインをのんびりたしなむことを忘れておりました。
・・・あ、主人は食後 ひとりでたしなんでいましたけどね。

そぉね、せっかくの土曜日ですもの。
冷凍庫で眠っている鹿さんを起こしましょうか。そしてのんびりワインを楽しみましょうか

ワイングラス片手に作ったのは 鹿肉のロースト。今回は、赤ワインと梅ジャムのソースで。

若干お肉の脂分が少ないかしら・・・なんて感じは否めません。
それでも 決して非難しなのが主人のスゴいところ。どんなお料理でも 必ず 『美味いっ!』

そぉよね、ちょっとパサっと気味で良いのよね、ダイエッターさんだものね。
ただでさえヘルシーな鹿肉を 更にダイエッターさん仕様にしたってことよね、優秀な妻だわね。










今回やってきた鹿肉は いつもに増してとっても綺麗、感謝 感謝。たっぷり320グラム!

・・・次回のイノシシは 我が家の定番“塩窯焼き”にしましょうね、主人。


冷凍庫から冷蔵庫に移した鹿肉は、シャーベット状になったところで 白い皮を削ぎ取りましょう。
丈夫なビニール袋に入れ、香草野菜やスパイス類を加えてもみ込みます。
ビニール袋内の空気を抜いて 半日ほど冷蔵庫に。

今回 鹿肉に漬け込んだのは、薄切り玉ねぎ 1/4個分・薄切りニンニク 1/2片分・ローリエ・ブーケガルニ・ローズマリー・黒胡椒・・・こんな感じ。お家にあるものを漬けこめば良いのです。

ブーケガルニは袋から出し ローリエは軽く揉んでちぎります。ローズマリーは葉っぱ部分を。
黒胡椒は包丁で刻んで加えます。

この時点で塩を加えると お肉が固くなってしまいます。お塩はなし・・・ここ重要


鹿肉は 焼く30分〜1時間前には 室温に戻しておきましょう。
脂分たっぷりのお肉に比べ 赤身の鹿肉は熱が伝わり辛いので。ここも 大切なポイントです。


しっかりと風味づけしたお肉は、香草類を除き キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
お肉の表面に お塩と黒胡椒を手のひらですり込みましょう。お塩は多めに。

油を熱し、中火で全体にこんがり焼き色をつけたら フライパンをぬれ布きんの上で冷まします。
お肉をフライパンの脇に寄せ、お肉と漬け込んだ香草類を中央にひろげて お肉をその上に。

ぴったりとお肉の大きさにあった金属製のボールをかぶせ、極々弱火で15分程。
ボールは 大き過ぎても小さ過ぎてもお肉にうまく熱が伝わりません。ジャストサイズのものを。



焼き時間が残り5分程になったら、アルミホイルをボールの上にかぶせて温めます。
温めたアルミホイルで しっかりとお肉を包み、同じく15分程。

ね、簡単でしょ?
我が家では、牛でも鶏でも豚でも ローストする時はこんな感じで 失敗知らず






お肉を蒸したりしている間に、赤ワインソースと 付け合わせのグラタンを作りましょう。


ワインは 強めの弱火で 1/5程になるまで煮詰めます。・・・って、1/5ってのは適当です。

100CC程のワインを煮詰め、梅ジャム 大さじ2・オイスターソース お好み焼きソース バルサミコ酢 各小さじ1・・・このあたりも ホンと適当で。ジャムなんて梅でもリンゴでもイチゴでも。

とろりとしたら火を止め、仕上げにお醤油をほんの数滴。適当赤ワインソースの出来上がり。

妻の料理過程を 脇で見守る主人。
『ねぇねぇ、ソース用のワイン 欲しいんだけど・・・』 妻の要求に そっと手渡したワインがこれ。

うふっ オーストリアのHiedler(〜ヒードラー)。
色鮮やかなピノ・ノワールを煮詰める そのほんのり贅沢感・・・もちろん 料理中酒にも。






ヒードラーを飲みながらでも、簡単に出来ちゃうのが付け合わせのグラタン。

じゃが芋は皮をむき、2ミリ程の厚さに切ります。

お水にはさらさず お鍋に移し、みじん切りにしたニンニク・ひたひたの牛乳・ナツメグ・塩コショウを加えて 弱火で15〜20分程。じゃが芋を お水にさらさないのがポイントです

これを耐熱皿に移し、上にチーズを並べてオーブンへ。

チーズは もちろん粉チーズでも。
250度に予熱したオーブンの上段で10〜15分程。表面に焼き色がつけば出来上がり。

もしお手元にあれば 生クリームを。もっともっと ソレらしい仕上がりになりますよん










こぉして ヒードラー片手に 既にほろ酔い状態で完成した本日の鹿料理。
主人が選んだワインは、やはりカルフォルニア。当然よね。

主人お気に入りの Tor Kenward (〜トアー・ケンワード) 氏のワイン。
今回は マスト・ヴィンヤード。ナパの中でも最高峰のカベルネが育まれる畑。

エチケットはおろか コルクにまで気を抜かぬケンワード氏のこだわり・・・いわゆる男前ワイン。
うぅ〜んと続くカベルネの余韻に酔いしれながら、鹿肉の取り合いに敗れた夜でありました。

主人、憶えていらっしゃい・・・お肉の怨みは大きいわよ、持続するわよぉ〜っ

posted by しんさん at 09:51 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする