2011年10月26日

山芋生地の焼きイノシシまん

先日根尾の伯母宅に行った際、それはそれは大胆にカットされたイノシシ肉をもらいました。

ご近所さんが親切心で届けてくれるイノシシ肉ですが、どうやら根尾の伯母は苦手な様子。
処分することも出来ず、冷凍庫の奥の奥に長らく保存されていたものらしいのです。

それを聞いたジビエ好きの主人は大喜び。イノシシ肉の里親が見つかって、伯母も大喜び。
アタシだけがちょっと憂鬱・・・ね、主人。いつかイノシシ肉もお料理出来るようになってね。

クマやらイノシシやらシカやら・・・私だって、料理するにはちと苦手な和製ジビエの類。
それでも昨日、焼き豚ならぬ焼きイノシシを作ってみましたよ。それを使って本日のお弁当。

どこぞの 『豚角煮まん』 をオマージュして、『焼きイノシシまん』 ですよ。

しっかり焼きつけてから数時間じっくり煮て仕上げた “焼きイノシシ”
それはそれはやわらかで、脂の多いお肉が苦手な私でも食べられる程脂部分が美味しい。
冷めてもふんわりやわらかな生地は、最近お気に入りの山芋入り。

とろりと煮詰めたタレがたっぷりで、ちょっと食べ辛いけれど美味しさ優先よ。ね、主人。

角煮でも焼き豚でもなく、焼きイノシシまん。本日の我が家のお弁当、主食でございます。
焼きイノシシの工程は、また後日。










山芋をねり込んだ生地は、冷めてもやわらかでお弁当にしても気になりません。
もちろん、蒸したての美味しさは言うまでもないですけどね。

以下の分量で、半分にぴたっと折った小ぶりな生地が3つ出来ます。



【分量と作り方・まずは発酵まで】


  1. 強力粉 75グラム・薄力粉 25グラム・ベーキングパウダー 小さじ1/2。
    以上を大きめのボールに全て入れ、泡立て器で丁寧に混ぜ合わせます。

    中央にスプーン等で窪みを作り、ここにお砂糖 小さじ1を入れます。
    窪みから離して粉の縁の方に、お塩をひとつまみ置いてスタンバイ。

  2. お水 大さじ1・ラード 10グラムをレンジOKの小ぶりな器に入れ、500Wのレンジでラップをしないで10秒弱加熱し人肌に温めます。
    指でふれてみて、ちょっと温かいくらいが人肌の目安ですよ。

    しっかり混ぜてラードを溶かしたところにインスタントドライイースト 小さじ1/2をふり入れ、しっかりと混ぜ合わせましょう。

  3. 1 の窪みの中に 2 を流し入れ、菜箸で少しずつ外側に向かって馴染ませていきます。

    ざっと全体に行きわたったところですりおろした山芋 50グラムを加え、菜箸で力強く混ぜ合わせていきましょう。全体がそぼろ状に馴染んできたら手を使って捏ねます。

    ボールの中で生地がひとつにまとまったら台に移し、力を込めて5分程捏ねましょう。
    アルミ製のボールの内側に薄く油をぬり、ここに捏ね上がった生地を丸くまとめて移します。

    乾燥しないよう湿らせたキッチンペーパーとラップをかぶせ、炊飯器の近く等の温かい場所で1時間ほど。倍にふくらむまで発酵させましょう。





【分量と作り方・後半】

  1. 生地が倍にふくらんだらガス抜きをします。
    通常の生地よりかなりべたつく生地なので、手に薄く油をぬって行うと良いですよ。

    生地を3等分して丸め、それぞれ適当な大きさにカットしたクッキングシートの上にのせます。再度ぬれ布きん+ラップをかぶせて10分ベンチタイムをとりましょう。

  2. 生地を丸めなおしてクッキングシートの上にのせ、厚さ7ミリ程の楕円にのばします。表面に薄く胡麻油をぬり、中央に菜箸を軽く押しあてて跡をつけましょう。
    その個所からクッキングシートごとふたつ折りにします。

    充分に蒸気のあがった蒸し器に並べ入れ、蒸気が落ちないよう蓋を布巾で包みます。最初の数分は強火で。その後、弱めの中火に火加減を落として10分程。

    ふわふわ山芋入りのまんじゅう生地の蒸し上がりですよ。





  • 中央部分を軽く押し開き、千切りキャベツと焼きイノシシを。
    とろりと煮詰めたタレをかけて出来上がり。











とうとうロールキャベツまで肉なしになってしまった我が家・・・
このロールキャベツ、フィリングは白いんげんです。

  1. ひと晩お水に浸けて戻した白いんげんは、お水が減っているようならお水を足してお塩・ローリエと共に中火にかけます。
    煮立ったら火を弱め、20〜30分程茹でてそのまま冷まします。
  2. 白いんげんの水気を軽く切り、バーミックスで攪拌します。刻んだ人参とシイタケを加えて混ぜ合わせ、さっと茹でて芯部分を削ぎ落したキャベツで巻きましょう。

  3. 2を小ぶりなお鍋に並べ入れ、人参・パプリカ等で間を詰めるようにしてひたひた量のお水を注ぎます。お酒・みりん・だし醤油も加えて中火にかけ、煮立ったら弱火に。

    アルミホイルの中央に穴をあけて落とし蓋にし、充分煮汁を煮含めて出来上がり。










副菜は、シシトウの味噌焼き。

シシトウのヘタを除いて縦に1本切れ目を入れ、お味噌をぬってオーブンで焼くだけ。
焼き上がったら熱いうちに胡麻をふって出来上がり。











先日のこと。Oおくさまにね、高級イクラのおまけってことで生姜を頂いたのです。
その生姜は、主人のリクエストによりジンジャーエールの素となったのですが・・・
まぁ、そのお話も “焼きイノシシ” と同じくまた後日ってことで。

ジンジャーエールとして、生姜エキスを余すとこなく吸い取られた生姜。
そんな生姜だって、貧乏性たるもの捨てたりはいたしません。レモンジンジャースープです。

なんてことはない。
ジンジャーエールに使った後の生姜を千切りにし、軽くレンジ加熱したくし型玉ねぎ・下茹でした白いんげん・極少量のウェイパーと共に玉ねぎがくたくたにやわらかくなるまで煮込むだけ。

ちなみに白いんげんを下茹でした茹で汁を使っているので、お塩はすでに入っております。
火を止めてからレモンをぎゅっと絞って出来上がり。





主食は焼きイノシシまん・・・
分かんないわね、これじゃ。

今朝、主人が朝食を食べながら興奮した面持ちで言いました。

『どぅみぃ(私のこと)知ってた?朝のタンパク質は必須なんだって。
で、お昼にカロリーの高い食事をしても体重増加には繋がらないんだって。
朝、太陽の光を浴びるのも重要な意味があるんだって。
昨日のテレビでタケシが言ってたんだんだ』

主人、我が家の朝食の定番言ってごらんなさいな?そう、納豆、焼き魚よね。
朝の太陽?私が何のために朝全ての窓のカーテンを自分で開けずにいると思っているの?
そぉ〜、あなたにカーテンを開けさせて朝日を浴びさせるためよ。以前言ったでしょ?

タケシの言うことはよく聞く主人。
妻の言うことは・・・お小言程度にしか思っていないようね、君は。同じこと言ってるのにね。


posted by しんさん at 17:07 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月23日

猪レバーペーストの甘くないパルミエ、これならOKかしら。

先日、Nさんからパイ生地のかたまりを頂戴しました。
お店で使う生地の端っこ?2番生地?・・・酔っぱらいの記憶は、イマイチ曖昧です。

でも、この類の頂き物って大好きであります。アレ作ろうかしら、コレにしようかしら・・・
“おしっ、コレに決めたっ!” とパイ生地に挑んだ昨日。そして大撃沈、凹む。

“何で?美味しいよコレ” 主人の慰めなんぞ聞こえません。失敗作をひたすら平らげます。
お願い主人!もいちどチャンスを!生地はまだあるもの、材料だってまだあるもの。
そして久々のお弁当、本日の主食です。

・・・これなら昨日みたいなモザイク要らないわよね?
頂いたパイ生地で、パルミエを作ってみましたよ。


パルミエ (palmier)
フランス語で “椰子” の意味。サクサクのパイ生地・グラニュー糖たっぷりのパルミエは、誰からも好まれる馴染み深い焼き菓子ですね。“源氏パイ” って言ったら分かりやすいかしら。



甘い甘いキュートなパルミエとは真逆、酒飲み仕様のヘビーなパルミエに挑戦。
お砂糖の代わりに、先日作った “猪レバーペースト” をたっぷり巻き込んでみましたよ。

でも・・・正直申しますと、私言う程レバーって得意じゃないのよね。Mr.ゾーモツの主人はともかく、レバーペーストだけではちょっと・・・ってんで、ドライフルーツもたっぷり。これなら私でも平気。

ちょんっとトッピングしたフルール・ド・セルがポイント。猪レバーペーストのおつまみパルミエ。
昨日撃沈、本日やや浮上。主人、付き合ってくれてサンキュ。久々のお弁当よ、さぁどぉぞ。










【冷凍パイ生地で作るおつまみパルミエ、作り方】

  1. 冷凍パイ生地は冷蔵庫に移してゆっくり戻します。大きめにカットしたラップで挟み、めん棒をぐっぐっと全体に押し当てながら出来るだけ薄く伸ばします。
    ここから少しずつ長方形に伸ばしていき、出番まで冷蔵庫で冷やしておきましょう。

  2. 猪レバーペーストに生クリームを少量ずつ加え、ぬりやすいかたさにのばします。
    ここに細かく刻んだドライフルーツをたっぷり加えてよく混ぜましょう。今回はレーズンとジャックフルーツで。レバーペーストとドライフルーツって、意外と好相性なんですよ。
    ジャックフルーツは、トッピング用に少し残しておきます。

    ジャックフルーツ。ほどよい甘さ・やわらかな食感で、とても美味しいトロピカルフルーツ。ただ、ドリアン程ではないにしても臭いがキツい!こぉして混ぜ込んでしまえばその臭いも気になりません・・・あら、でもこれってレバーの臭いが勝ったってだけなのかしら?
  3. 薄くのばした生地の上全体に、レバーペーストを均一にぬります。この上にラップをかぶせ、生地とレバーがしっかり密着するようにめん棒で押さえましょう。

    生地の中央に印をつけ、両端から中央に向かってきつめに巻いていきます。はがれないよう中央でしっかり閉じ、ラップで包んで冷蔵庫へ。30分程休ませましょう。
  4. オーブンを210度に予熱開始し、冷やした3の生地を厚さ1センチ程にカットします。この時、包丁を使うより ぴんと張った糸で切った方が断然切り口が綺麗ですよ 
    クッキングシートを敷いた鉄板の上に充分間をあけて並べ、レバーペースト部分に溶かした フォアグラ脂 をハケでぬります。この上から黒コショウを挽き、刻んだジャックフルーツを散らしてフルール・ド・セルをぱらり。

    素早くオーブンに入れ、温度を200度にして生地がこんがり色づくまで15〜18分。
    焼き上がったら網の上に並べて冷ましましょう。

とにかく、生地を冷やした状態に保つのがポイント
生地がちょっとダレてきたなと思ったら、すぐ冷蔵庫もしくは冷凍庫で冷やしてあげましょう。











本日は、久しぶりに2品&スープまで辿り着きました。

自家製チンゲン菜で巻いてあるのは里芋団子。
片栗粉をまぶし、とろりとした煮物に仕上げてみましたよ。



チンゲン菜は1枚ずつはがして綺麗に洗い、お塩を加えた熱湯でさっと茹でてザルにひろげておきます。


沸騰したお湯の中に冷凍里芋を入れ、串がすっと通るまで茹でます。お鍋を傾けてお湯を捨て、中火で水分をとばしてマッシャーでつぶしましょう。

極少量の牛乳・刻んだシイタケの軸部分を加えて滑らかに練り上げ、冷めたらお団子に。これをチンゲン菜で包んで楊枝で留め、全体に片栗粉をまぶしておきます。

梅型で抜いた人参・大根・シイタケを、しっかり出汁を効かせたお醤油味で煮含めます。
ここにチンゲン菜団子を加え、スプーンで煮汁を回しかけながら煮汁にとろみがつく程度に軽く煮れば出来上がり。煮過ぎると里芋が崩れてしまうので、軽く煮て火を止めて下さいね。











副菜は、焼きネギとマイタケのマリネです。

粒マスタードとハチミツのドレッシングが、じっくり焼いたネギと好相性。
主人のお気に入り。


粒マスタード ハチミツ 白ワインビネガー 各大さじ1・お醤油 オリーブオイル 各小さじ1をよく混ぜておきます。


ネギは3〜4センチ長さのぶつ切りにしてボールに入れ、少量のオリーブオイルをまぶします。アルミホイルとクッキングシートを重ねて敷いた鉄板にネギを並べ、オーブンでじっくり焼きます。ネギに少し焼き色がついた所で、同じくオリーブオイルをまぶしたマイタケも加えて焼きます。ネギに綺麗な焼き色がついたら取り出し、マイタケと共にドレッシングで和えます。

しばらくおいて味がなじんだら出来上がり。冷蔵庫で半日以上おけば、更に美味。










本日のスープはみじん切り野菜のスープです。

みじん切り大根・人参・シイタケに加えて、押し麦も入った野菜もりもりコンソメスープ・・・って、主菜で使った梅型野菜の切れっ端を細かく刻んで、ただただコンソメスープストックで煮ただけのモノですけどね。

ほんのりバジル風味のスープに仕上げました。


たっぷりのみじん切り野菜をスープストックで煮たところに、押し麦を加えます。中央に穴をあけたクッキングシートで落とし蓋をして、押し麦がやわらかくなるまでことこと煮ます。仕上げに、冷凍しておいたバジルの葉っぱを粉々に砕いて加えます。
ついでに主食で残ったジャックフルーツもみじん切りにして入れちゃえ!

お好みで塩コショウして出来上がり。





はい、久しぶりのお弁当。
久しぶりの一汁二菜


昨日撃沈したのは、猪レバーペーストのパルミエでした。
本日再挑戦。拍手喝采とは言わないけれど、まぁまぁの出来でしょ?
冷凍パイ生地、今度は何作ろうかしらね。まだ数回楽しめますわ。

里芋のお団子をチンゲン菜でくるりと巻いて。
治部煮風のとろりとした煮物。

焼きネギのマリネ。
実は昨日作って冷蔵庫に放ったらかしにしてあったもの。
味がなじんで、そりゃ主人のお気に入りにもなるでしょう。

本日のスープは刻み野菜のスープ。押し麦入り、バジル風味。
型抜き野菜の切れっぱしを刻んで煮込んだだけ。

なんだか、本当に久しぶりにお弁当を作った気分。いや、実際久しぶりなんだけど。
春の気配と共に、私の起床スイッチも緩くなってしまったようで・・・
どぉも近頃、朝起きられないのよねぇ。ついついぬくぬくと寝入ってしまうのよねぇ。

まぁいいか、眠れるうちに寝ておこう。
私も主人のようにお昼近くまでぐーぐー眠るようになるのかしら。ネタローになるのかしら。
それはそれで楽しそうね、うん。

posted by しんさん at 15:24 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日

イノシシレバーペースト

今シーズンは、特によくイノシシ肉を頂戴しました。
先日根尾の伯母の家に遊びに行った時も、それはそれは新鮮なイノシシ肉が。しかも肝。

丁寧に処理した肝を、即座に冷凍しておいてくれた伯母。
Mr.ゾーモツの主人は大喜び!一部を塩コショウで堪能し、後はレバーペーストにしよう!と。

もちろん作るのはワタクシですよ。
イノシシの肝で作るレバーペースト、もちろん初めての挑戦です。

レバー好きの主人には、レバー感が満載でたまらない出来なのだそうです。
イノシシレバー、色も濃ければ味も濃ゅいです!肝々しぃレバーペーストが出来ました。

イノシシレバーペーストをバゲットにたっぷりとのせて食べる主人。
・・・根尾の伯母が見たら、きっと大喜びだわね。好き嫌いのない主人に拍手っ!!










作り方は、豚レバーで作る時と同じ。
綺麗に下処理してあるイノシシレバーなので、作る側としては大助かりです。

一部シンゾウのおまけつき。

  1. ボールに移し、たっぷりの片栗粉をふりかけて優しくもみます。
    片栗粉に余分な血を吸収させたら綺麗に洗い流し、ザルにひろげて水を切りましょう。
    これをキッチンペーパーに並べて表面の水気を拭き取り、牛乳に半日浸けておきます。

  2. みじん切りニンニクを弱火でじっくり炒めます。ニンニクの香りがしてきたら薄切り玉ねぎ、あられ切りにした人参を順に加えてじっくり炒めます。
  3. 1の水気をしっかりと拭き取り、ローリエ・ローズマリーと共に2に加えて炒めます。レバーの色が変わってきたら赤ワイン・塩・黒コショウ・ナツメグも加えて炒めます。水気がなくなったら火を止め、ローリエ・ローズマリーを除いて冷ましましょう。

  4. 3をフードプロセッサーやバーミックスにかけ、様子をみながら生クリームを加えて滑らかに攪拌します。味をみて塩・黒コショウを加えれば出来上がり。
    意外と簡単でしょ? 塩をがっつりと効かすのがポイントです。











こぉして、もちろん昨晩もワイン。
主人が選んだワインは、CHATEAU BEAUSEJOUR DUFFAU LAGARROSSE ( シャトー・ボーセジュール・デュフォー・ラガロース)、サンテミリオンにおけるトップシャトーの2001年。

メルロー主体の比較的若いこのワイン。
しっかりとタンニン感もあり、ヘビーなイノシシレバーにだって負けていませんよ。

・・・全く関係ないのだが、前々日の夕食風景も載せてみる。

Yシェフお手製、鯛の内臓の煮こごり。
ドライブ先でふと手にした日本酒と共に・・・日本酒は久しぶりだったわ!
とろとろの煮こごりがこれまた美味しくって美味しくって・・・

ねぇ主人、我が家において内臓以外の動物性食品って最後にいつ食べたっけ?
・・・って程、主人はMr.ゾーモツなのです。主人、嬉しそう・・・










それにしても・・・何故かしらね、何故にとんと早起きが出来なくなっちゃったのかしらね。
どぉも近頃タルんでおります。でもまぁ、そのタルみはタルみで秘かに楽しんでおりますが。

以前は、たとえ明け方に就眠しようが パン屋さんよりハトより新聞屋さんより早起きだったのに・・・
そぉ!特に2011年になってからというもの、一定時間寝ないと起きられぬ体質に。

月曜〜金曜。毎日お弁当を作るのに、ちょいと疲れ始めたのかしら・・・
明日はお寝坊しませんよう、これからお肌のお手入れに行って参ります。
お手入れ中、ぐぅぐぅ寝ておけば明日ばっちり早起き出来るハズだもの。きっとそぉだもの。


posted by しんさん at 14:57 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月06日

お家ジビエでお料理初め

あれはぁ・・・確か年末のことじゃったぁ・・・

根尾の伯母がくれたイノシシ肉。さぁ、どぉやって食べる?なんて、実にほのぼのとした穏やかな夫婦水入らずの会話を楽しんでおりました。そう!主人があの失言を放つまではね。
この間忘年会で食べた “熊鍋” 美味しかったよねぇ・・・豆味噌風味でじっくり煮込んだやつ。あれイノシシでも絶対いけるよ。今回は猪鍋にしようよ猪鍋。ゴボウさんとかコンニャクさんとかいっぱい入れてさぁ・・・うんとうんと煮込んでさぁ・・・(うっとり・・・)
(非常に冷やかに・・・)鍋ってさぁ、肉の旨味がぜぇ〜んぶ汁に溶けだしちゃうんだよねぇ。僕イヤなんだ・・・せっかくの肉がダシ化しちゃってさぁ・・・肉が美味くないんだよ、肉が。肉好きにとっては最も面白くない料理なんだよねぇ、鍋ってやつぁ・・・
は?猪鍋モード全開だった私に言ってくれたわね?上げたトスを打ち落したわね?しかも、あなたもりもり食べてたじゃない!不満をぐっと抑えて作ったイノシシ料理は、はいこちら。

い・・・彩り悪ぅ!!!

そりゃそぉよね。
年末からずっと食材調達もせず、お家にあるもので作ろうってのが無理な話なのよね。

お正月休みの間、お料理らしいお料理もせずに だらだらのんびり過ごしておりました。
ワイングラス片手に久しぶりに作ったお料理。今年のお料理初めはイノシシですよ。


煮込めば煮込む程やわらかくなるイノシシ肉。ことこと煮込む猪鍋は、イノシシ肉を楽しむに最も適したお料理だと思うんだけどな・・・でも主人がイヤなら仕方がないわね、けっ!!

他のお肉に比べると、やっぱりかたいイノシシ肉。やわらかく仕上がる低温調理等も考えましたが、やっぱり野生のイノシシ・・・お家器具の素人低温調理だと衛生面でやや不安が、ね。

なので、マリネしたイノシシ肉の表面をさっと焼いて旨味を閉じ込めたの。そして軽く煮込んでみたの。どぉよ主人。肉の旨味も逃げずとってもやわらかよ。憎々しさ・・・いや肉々しさも充分よ!

どぉだ!主人っ!!










ぐだぐだ言ったワリには非常に簡単。
  1. おろし玉ねぎ・おろし生姜・ハチミツをよく混ぜ合わせジッパー付きの保存袋に。ここに猪肉を加えてつけ込みます。そうそう、舞茸もお肉をやわらかくするんだっけ?ほぐして加えます。袋内の空気を抜き、2〜3時間マリネしましょう。

  2. お肉についたおろし玉ねぎ等をスパチュラで除き、フライパンでお肉の表面を軽く焼いて別皿に取り出します。フライパンをさっと洗い、お水・マリネ液・顆粒の鶏がらスープ・お酒・少量のお醤油 オイスターソース お酢を煮立てましょう。ここに焼いたお肉を戻し入れます。

  3. 煮汁が少し煮詰まる程に煮込み、お好みのお味噌を溶かし入れて出来上がり。
    今回は麦味噌仕立てですよぉ!











昨年末、シェフから頂いたフォアグラ脂。
お米を炊く時、ほんの少しこれを加えて炊くとバターライスの豪華版になって美味しいんだ!
さぁさぁ、主人!ワインの用意を!!さぁさぁ、食べるわよ!!!

お料理しながら飲んでいたROCKは、既に空っぽ。ごそごそっと主人が出してきたワインは、96年ヴィンテージのミッシェル・ゴヌー、ブルゴーニュ・ルージュであります。

美味しそうに猪肉をおかわりする主人。うんうん良かったわ。気に入ってもらえて良かったわ。
そして主人がぽつり・・・

『このワイン、僕嫌いなんだ。どぅみぃちゃん (私のこと) もりもり飲んでいいからね。』

・・・・・・・・こ、この男っ!!!!

こぉしてたらふく食べ たらふく飲んで、お正月休み最後の夜は更けていったのでありました。
今夜はレストラン初め。シェフは何を用意してくれているのかしら・・・


posted by しんさん at 14:21 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月08日

うり坊が来たよ!フレッシュな鹿も来たよ!

食べ物の好き嫌いがない・・・これは、ある意味ひとつの財産だと思っております。
その上お酒もイケる しかも夫婦揃ってと来りゃ、それだけで人生大成功って思わなきゃ!

昨日12月7日 大雪( たいせつ )。
いよいよ本格的な雪の季節到来だよ、ってな二十四節気(にじゅうしせっき)の中のひとつ。
お家の中はぽかぽか・・・そんな昼下がり、某マダムから るるると電話が入りましたよ。

『ねぇねぇ・・・生肉って食べられる?』

もちろんでさぁ、マダム!なぬ?鹿ですと!!
生食OKのレバーですって?心臓もおまけにつけちゃるですって?いぇ〜ぃ!!

そして我が家にフレッシュな鹿さんがしかしかとやって来ました。これ、一般家庭の夕食メニューでしょうか・・・鹿の心臓のソテー、鹿のレバ刺、そしてYシェフ特製うり坊のテリーヌ。




げ!っと思われる方も多々いらっしゃるでしょう。でも、この鹿レバーの美しさときたら!
よくある “血の臭い” ってやつじゃぁないんです。心臓だって今にも動きだしそうな美しさ!

『ぅわぉ! “医龍” の心臓と一緒だぁっ!』・・・分かるような分からないような喜びの声を上げる主人。嬉しそうに心臓の膜を除き始めましたよ、肝のスライスを始めましたよ。

がってんだ、主人!心臓のソテーは私に任せてちょうだい!素晴らしい夫婦連携プレイ。

心臓は丸っと丸のまま軽ぅ〜くソテー。
素人のお家料理だもの、切ってからのソテーよりきっと上手に焼けるハズ。

さっと焼いてスライスして・・・と。黒コショウをがりがりっと挽いてフルール・ド・セルをぱらり。

端っこだけになさいよ、主人。つまみ食いは端っこだけにね。
2人でディナーの用意、ワインを片手に鹿の心臓をつまみながら 艶々レバーをつつきながら。
・・・さぁ、ちゃっちゃとテーブルにつきましょう!

主人が取り出したワインは、ミッシェル・ゴヌーのブルゴーニュ・ルージュ。
ブルゴーニュにとってはどんぴしゃ当たり年の96年ヴィンテージ。

ほんのり古酒感漂うブルゴーニュ・ルージュ、鹿のレバ刺、鹿の心臓ソテー、猪のテリーヌ。
岐阜の一般家庭において、かような夕食が繰り広げられてるたぁ なんとも贅沢なお話。










・・・贅沢ついでに、Yシェフ特製 “うり坊のテリーヌ” に遡りましょう。

いつだったかしらねぇ、とぅるるっと主人の電話がなったのは。
『あのさぁ、うり坊のね テリーヌを作ったんだぁ・・・熟成させてるからちょっと待っててね』

主人は待ちました、シェフからの電話を。待ちわびました、くんくんと。そして先日の日曜日。
うり坊さま、ようこそ我が家に!

シェフのテリーヌは、肉なんだぜっ オレ!って感じのその肉質感が最大の特徴。
この感じはシェフのでないと楽しめない、どんな高級ブランドのテリーヌでも敵わない。

・・・そしてこぉなる。

デュジャックのモレ・サン・ドニの97年。その特徴でもある鮮やかなスミレ色。
優しい優雅なワインなのに、程よく熟成されたうり坊とも互角な存在感。





そぉそぉ!
うり坊の数日前には、我が家最後のトアー・ケンワードに手をつけちゃったんだったわね!

静岡県は掛川 “大石農場ハム工房” さんのパテ・ド・カンパーニュと共に。
オレオレ風のパワフルなカルフォルニアに 繊細なこちらのパテが負けちゃったって感じ。
主人、珍しいミスマッチ。





そして、現在の我が家のカウンター。
温度管理がマズかったのかしら・・・吹いちゃったオルカイオ、情けなくおむつを装着。

・・・これで良いんだろうか、我が家って。
これで万年ダイエッターだと言い切って良いのだろうか、私たち。

ま、今夜ワイン飲みながらゆっくり反省するとしましょうか。ね、主人。
明日はちゃんとお弁当作ろぉっと!



posted by しんさん at 13:31 | Comment(0) | お家ジビエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする