“安売りしていたんだけどねぇ、こんなに食べられないしあげるわ” ・・・ あらそう、サンキュ。
オレンジを手に我が家に向かう途中。
頭の中では既に何を作ろうかイメージが出来上がっておりました。そう、お料理って直感よ。
先日主人が調達してきましたドライ・ベルモット、Noilly Prat (ノイリー・プラット)。
オレンジに合うんじゃぁないかしら。
ベルモット風味のオレンジケーキです。
お水を加えずベルモットとグラニュー糖だけで煮込んだオレンジがたっぷり!
冷蔵庫でうんと冷やして、更にベルモット風味のソースをたっぷりかけて召し上がれ。
ソースのベルモットはアルコールをとばしておりません。直入れです。なので酔っ払います。
近頃のお気に入り、アルコールを使ったお菓子たち。
紹興酒生チョコでしょ、マッコリアイスクリームでしょ・・・あら、以前にも色々作っているのね。
そして本日のベルモット・オレンジケーキ。今日の秋風のような爽やかなケーキです。
ケーキ型は、直径15センチのエンゼル型を使用しております。
【先ずはベルモット風味のオレンジコンポートを作りましょう】
- オレンジは2個。上下を少し切り落とし縦に皮をむきます。この状態で260グラム程。
皮をむく時はお鍋の上でね。果汁も無駄なく使ってあげましょう。 - 白い薄皮をできるだけ除きながら房ごとに切り離し、ベルモット 150CC・グラニュー糖 30グラムと共に強火にかけます。煮立ったら弱火に。
お鍋の大きさに合わせて切ったクッキングシートの中央に穴をあけ、これを落とし蓋にして時々煮汁を回しかけながら10〜15分。そのまま完全に冷めるまでおきましょう。
【さぁ、ケーキに挑みましょう】
- オレンジコンポートをザルにあけ、果実と煮汁に分けておきます。
- オーブンは190度に予熱しましょう。
- 薄力粉 130グラムとベーキングパウダー 小さじ1/2を合わせ、2度ふるっておきます。
- エンゼル型に薄くバターをぬり、底部分に器量よしのコンポートを並べておきます。
残ったコンポートは生地に混ぜ込みます。ざっくり刻んでおきましょう。 - 発酵バターと卵を室温に戻しておきます。
バターは、ケーキ用が110グラムでソース用が100グラム。
卵はケーキ用とソース用、それぞれ1個ずつ使用します。
- 室温に戻したバター 110グラムをクリーム状に練り混ぜ、充分に空気を含ませます。次いでお砂糖 70グラムを加え、全体が白っぽくもったりとするまですり混ぜたところに 溶き卵
1個分を加えます。卵が分離しないよう、少量ずつ加えながら混ぜ合わせて下さいね。
- 卵とバターが滑らかになじんだところで、合わせておいた粉類・コンポートの煮汁 大さじ3を加えていきましょう。
この時 先ずは粉類の1/3を加えてゴムべらでさっくり混ぜ込み、ここにコンポートの煮汁 大さじ1を加えて混ぜ込むといった手順で。粉類→煮汁を交互に加える・・・を3度繰り返し、最後に刻んだオレンジも加えて生地の完成です。 - 用意しておいた型に移し、表面を平らにならします。型の底を数回打ち付けてしっかりと空気抜きをし、190度に予熱したオーブンへ。
設定温度を180度にして、焼くこと25〜30分。
もうちょっと大きめの型にしても良かったかしらね。
熱いうちに型から出して網の上にのせ、これをバッドの上に。熱いうちに、ハケでコンポートの煮汁をたっぷり優しくたたくようにしみ込ませます。特にケーキの側面を重要視してね。
最後にバッドに落ちた煮汁を上から回しかけ、冷蔵庫に移してしっかり冷やしましょう。
【余力があればベルモットソースなどいかが?】
- 室温に戻した発酵バター 100グラムをクリーム状になるまで練り混ぜます。
ここにお砂糖50グラムを加えてすり混ぜ、更に溶き卵 1個分を少量ずつ加えながら滑らかになるまで混ぜ合わせます。 - これを湯せんにかけ、そっと静かにヘラで混ぜます。
全体がもったりとしてきたら湯せんから下ろしましょう。
ベルモット 60CCを加え、滑らかに混ぜ合わせればベルモットソースの出来上がり。
冷やすと幾分かために仕上がります。バターを湯せんにかけた時、写真のようにヘラの跡が残るまで煮詰めるとカスタードソースのような仕上がりになります。
とろりとしたソースがお好みの方は、煮詰める際加減して下さいね。
こうして3連休初日の本日、ケーキ作りからスタートとなりました。
生地にもソースにもベルモットがいっぱい。大人限定、酒飲み限定のケーキです。
さ、今日の夕食は主人から “鶏肉の赤ワインビネガー煮込み” をリクエストされております。
そろそろアルコールが切れてきた頃。
アルコールチャージしながらお料理でも始めましょうか。