2011年08月28日

主人の“お家French cuisine”、妻の“後片付けcuisine”

『今日のブログは僕が書く!君は得意のうたた寝でもしていたまへ!』
・・・・・・・なんだそうです。自分で作った夕食を載せるんですって。はぃはぃ、お好きにどぉぞ。




今日のお昼 (土曜のことね、主人) は久々に各務原市にある『ビストロ・デ・コラソン』さんへ。

前菜は、パテ・アンクルートや牡蠣のソテー等の盛り合わせ。うん、美味い。
メインは、僕は鯛のロティ。皮目ががっつりパリっと焼いてあって美味かったです。

そして、そんな余韻を引きずりながらの本日の夕食は「かつおのバスク風」。

ネタ元は、『アラン・デュカスのひと皿フレンチ〜魚〜』。

ただし、かつおがなかったので、カジキで代用。ついでに茹でダコも投入。
(*便利よこの本。食材が揃わない場合の代用品まで明記してあるの・・・妻)
最後には南仏ハーブミックスも勝手に投入したので、バスクというよりもニ―ス風になってしまいましたが、夏の終わりにはピッタリの一皿になりました。

合わせたワインは南仏プロヴァンスのワイン。ドメーヌ・トレヴァロン・ルージュ2001。
タンニンも程良くこなれて今が飲みごろ。果実味が豊かでエレガント。アフターもバッチリ。
料理との相性も良く、美味しかったです。



話は戻り、各務原市の『ビストロ・デ・コラソン』。
この日のデザート、洋酒をガッツリ使った桃とカスタードのグラタンがまた滅茶苦茶美味かった!!

帰り際、シェフに「あのデザート、美味いですね」とお伝えすると、「でしょう(笑)」とのお答(笑)。
こちらの高橋シェフが敬愛しているパリのランブロワジーのベルナール・パコーさんのスペシャリテなんだそう。

この後しばし、フランスのレストラントーク。 ジャン・トロワグロとピエール・トロワグロとミッシェル・トロワグロの3人全員のサインを持ってると自慢されてしまいました(笑)。いいなぁ〜、羨ましい。



・・・・・・・・はい、主人。もぅ気が済んだかしら?
料理をする手つきも徐々にこなれてきた主人。じゃ、これからは私にバトンタッチね・・・











ほっ、ようやく私の番が回ってきたわ。一夜明けて本日、日本全国日曜日。
私、早朝6時より畑に向かいました。主人の言いつけ通り、ハーブの種を蒔きにね。

さぁ主人、今日のお昼は何にする?
一応聞いてはみるけれど、決まっているでしょ。じゃが芋よじゃが芋。今日もじゃが芋。

あなたが昨日作ってくれた 『かつおのバスク風』 ・・・ならぬ 『かじきまぐろのバスク風』
食べ切れなかった分をリサイクル、今日のお昼ご飯といたしましょう。

主人が買い込んだお料理本。その中の一冊に載っていた “ポム・マキシム”

薄くスライスしたじゃが芋のガレットなのですが、作り方が面白かった (・・・のと、じゃが芋消費にうってつけだった) ので作ってみましたよ。へぇ〜っ、こぉ作るんだ。流石のアイデアだわ。

  1. じゃが芋は皮をむき、1ミリ厚さにスライスします。これをすましバターにくぐらせ、クッキングシートの上に置いたセルクルに少しずつ重ねながら円形にならべましょう。

    ・・・セルクル、100均の目玉焼きリングで代用だけどね。充分よ、ふっ。

  2. 1にお塩をふり、冷蔵庫でしばらく落ち着かせてからクッキングシートに乗せた状態のままフライパンに移して弱火でじっくり火を入れます。
    ある程度じゃが芋同士が接着して固まったらセルクルを外し、クッキングシートをもう1枚上からかぶせて重石をし更に焼き固めます。

  3. 片面がこんがり焼けたら上のクッキングシートを外し、フライ返しで裏返してお塩をふります。クッキングシートに乗せたままもう一方も色よくカリカリに焼いて出来上がり。

    少々都合よくアレンジしたり省略したりの箇所はありますが、ほぼレシピに忠実です。
    もう少し焼き色をしっかりさせた方が良かったのは重々承知の助ですが、ワタクシお腹が空いて倒れそうだったのです。これが限界だったのです。

    アスパラは穂先から6〜7センチ辺りで切り、根元部分は1〜2センチ長さに切り揃えます。
    オリーブオイルでこんがり焼き、昨日の主人の力作 『かじきまぐろのバスク風』 とともにじゃが芋にあしらって出来上がり。マダムのフライパンのおかげよ。大成功!










こうして、昼間からワイングラス片手に “お手軽お家French cuisine”
近頃、出不精っぷりがどんどん加速していく我が家。良いのかしら、これで。

間近に迫った火曜日のカレー当番にむけ、本日の夕食はまたまた主人がキッチン担当。
スパイスのがっつり効いた野菜カレーを作るのだそうな。

・・・どうぞ男爵のお気持ちが、彼のカレーで満たされますように。


posted by しんさん at 16:09 | Comment(0) | ビストロ OTTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

主人 “お家French cuisine” に挑戦す

お盆休みが終わると、なぜだか急に夏が終わった気がするのは私だけではないでしょう。

しかも今年の8月6日 (・・・いえ、ワタクシの誕生日です) は、毎年恒例のラーモニーさんにも行かず。なぁ〜んとなく締まりのないまま8月も終わるのかしら、なんて思っていたところ。

でもそこは流石主人。2週間ほど遅れはしましたが、昨晩ラーモニーさんで熱い誕生日ディナーをプレゼントしてくれましたよ。もちろん LOUIS ROEDERER CRISTALで乾杯も忘れず。

・・・いや、忘れずにいてくれたのはマダムかしら。今年は99でお祝い。空ビン撮ってみる。

そうよ、主人。お祝いする気持ちが大切なのよ。プレゼントじゃぁないのよ。
誕生日を憶えていてくれるってことが嬉しいものなのよ・・・で、君からのプレゼントは?










2週間遅れの誕生日にかこつけるワケではありませんが・・・
数日前、お盆休みの最終日。主人が “お家French cuisine” に挑戦いたしました。

いつの間にかこっそり購入した “フライパン1本でできる お手軽フレンチ” を間近に置き、そしていつぞや頂いたLe Mange-Tout (ル マンジュ・トゥー) オーナーシェフ 谷昇氏 による、直筆マッシュポテトレシピの色紙を間近に置き・・・彼の無謀な挑戦が始まったのであります。

・・・はい、主人。自分のお料理なんだから、自分でどうぞ。この先の太字部分、主人筆。



  • ジャガイモのピューレ。
    これはもう谷シェフが色紙に書いて下さったルセット通りに。
    なめらかで、澱粉質でぽてっとして、でも生クリームとバターがガッツリのジャガイモのピューレ。地味だけど美味しく、奥深い料理でした。
    男爵様&谷シェフ、ありがとうございました。


  • 残念だったのは、豚肉のビエノワーズ。
    ソースは本当はフォン・ド・ボーで作るのですが、手元になかったので、マスタードソースをベースに蜂蜜で急造。これはこれで美味しかったけれど、ルセット通りに作ってたらどんな味になっていたのか。



・・・いやいや、主人。かーなーりー苦労したとみえますなぁ。
だから、水筒持ってYシェフんとこ行ってフォンもらってこれば?って助言してあげたのに。
ソース急造?え?そうか・・・あれは君のアイデアだったのか・・・そうか・・・この恩知らずめ。











自称 ひとりで作った主人初めての “お家French cuisine”。

そろそろワインを選ぶ余裕が出来てきた主人。
じゃが芋のガレットがこんがり焼き上がりましたよ、主人。これで良い?盛り付けは如何に?


  • ジャガイモのガレットの盛り付けは、中央公論社 シェフ・シリーズ19『調和を味わう』の中の数々の素晴らしい盛り付けを勝手にオマージュ(パクリ(笑))。
    皿の真ん中にドンっと乗っけて、その周りにソースをどばぁっと掛けるの、いっぺんやってみたかったんです。 夢が叶いました。シェフ、ありがとうございました。

・・・お、おまえぇ・・・パクりって言うな。

こちらがメイン、豚肉のビエノワーズ。
アーモンドプードルとパン粉を混ぜたものを衣に、かりりと焼き上げます・・・いえ、焼きあげておりました。この残ったアーモンドプードルが、先日のお弁当になったってワケですな。はい。


主人はデザートだって忘れませんよ。はい、主人。どうぞ!
  • 僕が本当に作りたかったデザート、実はクレープ・シュゼット。
    古き良き、ホテルフレンチ全盛期に良く食べたあのデザートです。
    グランマニエでフランベしている時のあの青い炎を見ると、何ともワクワクするのですが、我が家の敏感な火災報知機が賑やかになりそうだったので、今回は泣く泣くパス。でも、とっても楽しかったです。

うん、本当に美味しかったわ。甘い甘い完熟バナナのオムレツ。
じゃ、今度はお家でファイヤーショウかしら?

・・・絶対やめて頂戴ね。









はい、それじゃ主人。そろそろお話を締めて頂戴な。


  • この色紙をプレゼントして下さった男爵様に敬意を表し、合わせたワインは男爵様のお好きなボルドー。シャトー・ダルマイアックの2008。
    まだ少し硬さは残っていましたが、ボルドーらしいボルドー。
    さすがムートンファミリー。美味しかったです。




  • それから最後に家内へ。
    作り始めたのは良いけれど、あれこれ手をつけて、台所がくちゃくちゃになり(笑)、どうにも行かなくなった後にバトンを引き継ぎ、取り合えず形になる所に着地してくれたのは全部家内。助かりました。有難うございました。


・・・本当ぉ〜?ほ・ん・と・ぉ にそお思っているのかしらぁ、主人。
でも、マッシュドポテトはひとりでよく頑張りました。大きな大きな花マルをあげます。

また作ろうね、お家French cuisine。また一緒に作りましょうね、お家French cuisine。


posted by しんさん at 13:59 | Comment(0) | ビストロ OTTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月10日

ビストロ OTTO・・・只今仕込み中

お料理好きの奥さま方ならば、きっと私と同じことを思う筈。
出来ることならば・・・願わくば・・・自分以外の人にキッチンを使ってもらいたくないと思う筈。

でもね、いつものように ズル 賢い主人に説き伏せられてしまいました。
毎週日曜日の夜は主人が腕をふるいます。彼が食べたい物を作ります。肉でも肝でも何でも。

名付けてビストロ OTTO。只今、開店に向けて大忙しの主人。
どぅみぃ (私のこと) あっち行ってて!とばかりに、アイスクリームを手渡されてしまいました。
あら・・・では、先週のビストロ OTTO 自慢のスパイスがっつりインディアンなカレーなんぞUP。

市販のルーを使わないさらっとしたカレーは、彼のご自慢。
スパイスを複雑に効かせ、ヨーグルトでまろやかに仕上げるそれはそれは美味しいカレー。
しかも不思議なことに、翌日は何故だか体調がすこぶるよろしい。体重もやや減少傾向。










主人ご自慢のカレーの副産物。
野菜もりもりのピクルスに、かりかりの鶏皮・・・もちろん塩コショウ風味。ビールだね、こりゃ。

まだまだ開店には至らないようなので、唐突ですが今月のネイルを載せてみる。

先月は藍色の帯に合わせて、シルバー&藍色のグラデーションでした。
今月は、月末に控えた亀治郎さんのディナーショーで着る予定のパステル調の明石縮に合わせて。エッジがほんのりピンクに染まった2色フレンチ。薬指のストーンが可愛いでしょ?

ハードな畑仕事で、爪が可哀想な程傷んでしまいました。
久々にうんと短くカットしてもらいましたよ。たまには良いわね、斬新で。










そうこうしておりましたら、あらら・・・荷物が届きましたよ。
おっ!富澤商店さんにお願いしたレンズ豆、それとすっかりお気に入りのオリーブ到着!

ぺたっと平らなイメージのレンズ豆。そのイメージを覆すフランスはル・ピュイ産の緑レンズ豆。
来週のビストロ OTTO、お勧めメニューはレンズ豆かしらね。

・・・さて。そろそろビストロ OTTO開店かしら。
本日のディナーのお供は、ラデュ・ミヘイレアニュ監督のオーケストラ! (原題 Le Concert)
そろそろ厨房の様子を見て参ろうかしらね。


posted by しんさん at 18:40 | Comment(0) | ビストロ OTTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

主人のお料理・ビストロ OTTO ポークソテー編

実は、主人はお料理がしたくてしたくて日々ウズウズしているのであります。
何とか彼のお料理熱をクールダウンしようと試みる私・・・本気の喧嘩に至ったことも数知れず。

でもね、ワタクシ考えを改めました。分かったわ、主人。思う存分やってごらんなさいな。
私が普段作る精進料理のようなメニューに、よく今まで付き合ってこられたわ。偉いわよ。

思う存分、あなたの食べたい をお焼きなさい。
お料理後のお片付けは、長年に渡って私がきっちり躾けてきたから問題はないわ。
でも、私以上に腕は上げないでちょうだいね。これだけは守ってね。

そして、主人念願のポークソテー完成です!お肉は敢えて、外国産を選んだのだとか。
ポークソテーも然る事ながら、彼のこだわりは “マッシュポテト” だそうな。

私が作りがちな、バター控えめ生クリーム未使用・・・なんてチャラいやつではござんせん。
数あるレシピの中から彼が選んだマッシュポテトは、おそれ多くも Le Mange-Tout (ル・マンジュ・トゥー) の谷シェフのそれに基づいたものだとか。ホント形から入る人ね、あなたって。










私は決して手を出さないって約束。彼はお買い物もひとりでこなします・・・の予定でしたが。
・・・あ、主人。人参はお家にあるから買わなくてよくってよ。ほらほら、Myバックは?
へ?人参のグラッセは僕作れないから、どぅみぃ (私のこと) がやってですって?

ひとりで黙々とお料理にとりかかる主人。
え?あぁ・・・お皿ねお皿。ちょっと待って頂戴ね、今出しますからね。

主人は真剣です。どうしても山程のマッシュポテトが食べたいようであります。
あれ?谷シェフのレシピでは裏漉ししていなかったっけ?え、面倒くさい・・・・あ、そぉっすか。

彼がそっと私に手渡した紙っきれ。ぷっ!盛りつけの絵コンテ?
この通りに盛りつけておくれ、とな?
大丈夫だわ、コレなら。彼がお料理方面で私を超えることは、今のところなさそうだわ。

・・・それにしても、あなたって本当にハイカロリー好きね。
でぶにはでぶの理由がある・・・これ、私の持論。でもホンとその通りだと思うのだけれど。











こうして 彼がひとりで成し遂げた ポークソテー&マッシュポテト。

彼が嬉しそうに抜栓したワインは、Chateau de Francs ・ Les Cerisiers (シャトー・ド・フラン レ・スリジェ) の2003年。メルロー好きには持ってこいの1本。うん、良いんでない?

・・・それにしても草臥れたわ、私。

え?今度はスパイスをふんだんに使ったカレーに挑戦するとな?
え?既にスパイスは調達済みだとな?

まぁ良いか。


posted by しんさん at 07:28 | Comment(2) | ビストロ OTTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月08日

ビストロ “OTTO” 本日限りの復活です

『私の主人はいつも料理を作りたがっています』
中学の英訳問題のようですが、我が主人は本当にいつもお料理を作りたがっているのです。

ポークソテー、パスタ、ポトフと彼の夢は膨らみます。が!なかなか彼の夢は叶えられません。
キッチンの実権をぐわしと握る妻により、のらりくらりとはぐらかされては今に至っております。
でもね、たまには作らせてあげないとね。のびのびと主人を育てることも妻の役目よね。
・・・というワケで。

久しぶりの再開です、“ビストロ OTTO”
ヴィジュアル的に多少の問題はあれど、主人が渾身の力を注いだブイヤベースです。

なにゆえ主人がなかなかお料理を作らせてもらえないのか。
え?よくある 『旦那が作ると後片付けが大変なのよぉ〜』 ・・・ってやつではありません。
彼の後片付けは完璧です。排水口まで綺麗にしてくれます。私がイチから躾けましたから。

では何故。それは簡単。とにかく作り始めるまでの質問件数が尋常でないのです。
食材はもちろん、その選び方から何所で手に入るのか・・・朝から晩まで数日間の質問攻め。
手に入らない食材があろうものなら、代用は許せません。なかなか妥協が出来ない彼。
着替え中でも酔っぱらっていても浴びせられる質問に、つい 「また今度作ってね・・・」 と。










でも、たまには作らせてあげないとね。
分かったわ、主人。たまには思う存分やってごらんなさい。私は遠くから見守っているから。

エビの背ワタも綺麗にとれたわね。
うんうん、上手よ。なかなか出来ることじゃぁなくってよ。あなたには才能があるわ。
ほんのひとつまみのカレーパウダー。
『隠し味にはこれが良いんですよ』 某シェフの言葉、よく憶えていたわね。お利口さんね。

おぉっ!めばるちゃんが大胆に煮込まれておりますよ。さすが男気があるわねぇ・・・
ならば、今日は私がパン係をするわね。

エスカルゴバター風味のバゲットトーストと、ほんのりマヨネーズ風味のバゲットトースト。
あら、そろそろ完成間近かしら。え?イマイチ味が締まらない?なんとかしてくれですって?
・・・・・・・・あなた、だからなかなかお料理作らせてもらえないのよ。










そんなこんなで完成いたしました、主人初のブイヤベース。憧れのブイヤベース。
イタリアの白ワインではやや力不足かな?って感じも否めませんが、ブイヤベースに使った料理酒の残りってことで その辺りは寛大な心でスルーしてさしあげましょう。よく頑張りました。

妻はあたなのことを誇りに思いますよ・・・って・・・あれれ?

まぁ季節が変われば、また別の食材でチャレンジしてみて頂戴な。
主人のブイヤベース、美味しゅうございましたよ。
さて、と。
明日からまたお弁当の再開ですね。すっかりカンが鈍ってしまったけれど、大丈夫かしらん。


ラベル:ブイヤベース
posted by しんさん at 17:59 | Comment(0) | ビストロ OTTO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする