突如決まった京都俵屋旅館。
残暑と呼ぶには厳し過ぎた今年の暑さに屈し、ふと秋の単衣に袖を通していないことに焦りを感じました。
10月を目前にしてその焦りは募るばかり。
渋る主人を時には脅し、俵屋旅館さんに予約を促し京都に向かいました。
素晴らしいタイミングでの上洛、秋の抜けるような青空を想った秋単衣でご満悦な記念写真。
昨年宿泊する予定でおりました『東雲(しののめ)』に宿泊です。
大好きな木の階段をギシギシっと上がったすぐ右手、アーネストスタディのお隣です。
・・・ですが、その前にいつもの寄り道。
最初こそ嫌々な雰囲気に満ちておりました主人ですが、そうまでして秋単衣が着たいものなのかと半ば呆れて協力的になってくれました。
折角だから、京都に向かう前に素敵なお昼をいただこう、と。
ワイン仲間のおひとりから偶然知った、昔たいへんお世話になった村瀬シェフのお店再会の情報。
先日はいつものメンバーでお邪魔致しました(☆彡)
いつもの高速入口とは逆に車を走らせ、村瀬シェフのお店『F・Q』へ。
肉肉しい村瀬シェフのパテ。
お願い、売って下さい。
具沢山なきのこのキッシュ。
昔、まだ結婚したばかりの頃、住んでいた賃貸のほんの2ブロック離れた場所にあったのが村瀬シェフのお店でした。
よく通ったなぁ。
時には我が家にお招きして乳飲み仔羊なんて焼いてもらったりして。
サービスの大き過ぎるキッシュに笑いこけたこともあったものね。
主人は鶏のコンフィ。
私はトマトビネガー煮。
主人、1.5人分を綺麗にお召し上がりになりました、もちろん軟骨も何も残さず。
主人のデザートはイチジクのタルト。
私は迷うことなくピスタチオのアイスクリーム。
さ、お腹はいっぱい。
このまま『美味しかったね』なんて言いながら我が家に帰ってしまいそうな安堵感。
いえいえ、いけませんよ。
トマトソースのハネもなし。
主人に直してもらった博多帯のお太鼓がコンパクト過ぎてお弁当箱みたいですが、良いや、のらりくらりとやり過ごそう。
高速に乗って京都に向かいますよ。
おふたりがにこやかにお見送りしてくださいました。