私の誕生日前後にお邪魔するのが恒例行事だった京都俵屋旅館ですが、以降はイベント重視で宿泊すると主人。
坪庭の菊の被綿(きせわた)の誂えが見たい、と私。
屋上のお月見の誂えが見てみたい、と主人。
昨年のお暇乞いの際、そのふたつを条件に今年の宿泊日を決めました。
2023年の俵屋さんは9月の17日、単衣に薄羽織ではあまりに過酷な京都ではありましたが例年と異なる雰囲気を存分に楽しんで帰途につきます。
無理を言って予約をしたJTB扱いの寿の間。
夜中のうちに随分と雨が降ったようで、早朝のお庭がしっとり雨を含んでおりました。
お部屋係のなつさんがご出勤される未明の頃には、随分とまとまった雨が降っていたとか。
少々の雨など気にしません。
観光はもとより致しませんし、車は言わずと知れたドアtoドア。
近所の遊形さんや蕎麦ぼうろのお店に行く時は、ご安心下さい、傘をお貸ししますからね、となつさん。
お待ちかねの朝食に集中します。
出汁巻き卵もしじみのお味噌汁も、いつも以上に美味しく感じられたのは、昨晩同様気のせいなのでしょうか。
ぐじも素晴らしい焼き加減。
『あれ?らっきょうの赤紫蘇巻きがない』
微かな落胆を表す主人でしたが、昨晩に引き続きご飯のおかわりも進みます。
次回の予約は1月。
坪庭の誂えが楽しみです。
高速に乗る前に、ちょっと寄り道。
昨年はご近所の紫野和久傳さんに予約をしたお弁当、今年は新しくなった菱岩さんにお願いしました。
この為だけに購入した高品質なクーラーバックを抱えて、予約時間ぴったりにお邪魔します。
お家に到着したら、先ずはお風呂でひと息。
洗濯機をゴンゴン回しながら、反省会の始まりですよ。
お弁当の奥にちらりと移るのが、行きの寄り道で購入した日永うちわ。
改めて眺めてもよい柄です。
2023年の京都俵屋旅館、備忘録はこれでおしまい。
主人は今から、来年のお弁当をどこに頼もうかで頭を悩ませております。