晩秋らしく、生地に小さな甘栗を埋め込んだバターの風味豊かなマドレーヌです。
表面の気泡なんて気にしません。
焼きたい、そう思った時に焼ける気楽なマドレーヌ、あり合わせで間に合わせる自分たちのためだけのマドレーヌです。
なのでもちろん小麦粉は全粒粉、お砂糖はてんさい糖。
レモンの表皮を加えたほんのりレモン風味のマドレーヌが好きなのですが、そこは常備してあるドライレモンで。
ドライレモンをミルで粉砕して全粒粉生地に加えました。
期待していたほどにはレモンを感じられませんでしたが、それもまた今後につながる良い知識。
我が家では、週末土日の朝に限って朝食にコーヒーを飲みます。
簡易版なドリップコーヒーですが、主人がその都度その時の気分によって一生懸命淹れてくれるコーヒーが週末のお楽しみ。
先週、冷凍してあったマドレーヌがなくなってしまいましたので。
これでまた明日からコーヒーの脇にマドレーヌが添えられます。
◆材料(松永製作所のマドレーヌパンに2枚分です)
- 全粒粉薄力粉 90g
- アーモンドプードル 20g
- ベーキングパウダー 3g
- 無塩タイプの発酵バター 110g
- 卵 2個(常温に戻しておきます)
- てんさい糖 95g
(本来ならばてんさい糖を110g使用しますが、今回はドライレモンの甘みに期待しました) - ドライレモン 2枚(10g弱)
- ブランデー 小さじ1
- バニラビーンズペースト 適量
- 甘栗 適量
◆作り方
- 先ずは、マドレーヌパンに極々薄くバター(分量外)をぬり、茶こしを通して薄力粉(分量外)をふっておきます。
余分な粉を叩き落したら、出番まで冷蔵庫へ。
発酵バターは湯せんにかけて溶かしておき、人肌程度に保温しておきます。
ドライレモンはミルで粉砕しておきましょう。 - 常温に戻しておいた卵を泡だて器で撹拌します。
ふわりとしたところで、分量のてんさい糖を一気に加えて更に撹拌しましょう。
もったりとするまで泡立てたら、粉砕したドライレモン・ブランデー・バニラビーンズペーストも加えます。
よく混ぜたところで、全粒粉薄力粉・アーモンドプードル・ベーキングパウダーを合わせてふるい入れます。
スパチュラで練らないように混ぜ込んだら、スパチュラを伝わせて溶かしバターを加えます。 - 溶かしバターが底に溜まらないようしっかり混ぜ込んだら生地は出来上がり。
ラップをして室温で1時間寝かせます。 - 寝かせた生地を底からもう一度ざっと混ぜ、ビニール袋に移しましょう。
冷蔵庫からマドレーヌパンを取り出し、オーブンの予熱もスタートします。 - ビニール袋の先をハサミで少し切り落として生地を絞り出しましょう。
甘栗を適当に切って軽く生地に埋め込みます。
予熱したオーブンへ移し、設定温度を180℃にして13〜15分。
小さなマドレーヌの方はほんの少し早めに出して、網の上に移します。
松永製作所のマドレーヌパン、裏返すだけでコロンッとマドレーヌが転がり出るのが嬉しい。
焼いたマドレーヌは、前述の通り今日のお昼用と言うよりは、明日以降のコーヒー用です。
一応お昼用にひとつだけ主人には持たせますが、今日のお昼はスープがメイン。
ホロホロに煮込んだ牛すね肉のスープです。
圧力鍋とビール(ノンアルコールビールですが)で気楽に気軽にホロホロですよ。
- 近所のマックスバリュで先日見つけた『タスマニアビーフのカレー用角切りすね肉』
嬉しい半額でしたので早速カゴに入れ、昨晩まで冷凍しておきました。
昨日のうちに冷蔵庫に移して自然解凍し、更に常温に戻しておきました。
キッチンペーパーで水気をしっかり抑えてから、両面に軽く塩して下味をつけておきます。 - 圧力鍋は油をひいてからいちど空焼きしておきます。
完全に冷めてから、お肉を並べて焼くと気持ち良いくらい全く鍋底にくっつきません。
両面をしっかり焼き付けます。 - お肉がしっかり隠れる量のノンアルコールビールを注ぎ、強火で煮立てながら灰汁を丁寧にすくい取ります。
薄切り生姜をたっぷり散らし、加圧すること20分。
前回はお肉に小麦粉をはたいて焼いたこと、そして何よりビールの量が少なかったことが災いして焦がしてしまいました。
今回は、うん、うん、良い感じ。
鍋肌についた灰汁を綺麗に拭きとってから、お出汁を注いで赤酒・お醤油・オイスターソース・ナンプラー等を加えます。
押し麦・厚切りとさいの目 2通りに切った根菜(大根・人参・ゴボウ)を加え、更に加圧すること5分間。 - 厚切りに切った根菜とお肉の一部を保存容器に移し、煮汁を上からたっぷり回しかけておきます。
圧力鍋に残った分は今日のスープにします。
お水で溶いた葛粉を加えて加熱し、全体が透き通ってきたら冷凍枝豆を加えてひと煮たち。
スープジャーに盛り、小口ネギを粗挽き胡椒を散らします。
ほろほろすね肉のスープがお昼の主役です。
そして今宵の主役はすね肉と大根の煮込み。
熱燗がよく合いそう。
金曜日の主食は伊勢うどん、そしてお魚はイオンさんが届けてくれるパックされたイワシの生姜煮。
新しくなったイワシの生姜煮にも慣れて、いつもの金曜日。
と思いましたが、なんてこと、私、伊勢うどんに卵を添えるのを忘れておりました。
わたわたと食卓についてから、お椀をもってふたり卵を取りに戻ります。
ヨーグルトに添えた洋梨がよい感じに追熟されておりました。
ただいまイギリスは午後8時です。
最低気温がマイナス3度で、日中に1度までは上がる予定でしたが、結局最高気温がマイナス1度という寒い1日でした。
でも室内は暖かく、時々鼻をくすぐるモミの木やリースの香りに癒されつつ、このコメントを書いております。
随分久しぶりにブログを拝見させていただき、黙って立ち去るなんて失礼なことはできず!
全粒粉のマドレーヌがとっても美味しそうで。
しかも栗入りだなんて、この時期にぴったりですね。
美味しそうで、そしてクリスマスっぽくもあって。
さすがしんさんです^^
お昼のスープも、とっても美味しそう!
最後の一枚は、朝ごはんでしょうか?
実はマドレーヌ型にも魅せられたのです。
こんな素敵なマドレーヌ型をお持ちで、羨ましくって。
こちらではいくら探してもテフロン加工付きみたいな物しかないのです。
次に日本に帰ったら、私も探してみます。
それではしんさん、しんさんOTTOさま、どうぞよいクリスマスを。そして良いお年を。
またそのうちフラッと寄らせていただきますね^^
梅*
お元気そうで、そして何より変わらぬ状況が目に浮かぶ素敵なコメント。
クリスマスを目前に、お部屋のモミの木やリースの香りまで届けて頂いたような気分です。
先ほど届いた柚子の香りをお返しにお届けしたいのですが、私の文才ではそれも叶いそうにもなく。
よし、美味しい柚子胡椒を今年も拵えましょうと、主人の部屋にまで香る寒い玄関に並べた柚子の香りをひとり楽しんでおります。
『松永製作所』のマドレーヌ型。
良いでしょう?
一応こちらもシリコン加工らしいのですが、なにせ分厚いブリキ製なので、本当に綺麗に焼けるのです。
型をひっくり返すと、焼き立てのマドレーヌがコロコロと転がり出るあの快感、梅*さんも是非。
この快感を梅*さんと共有できるのならば、サンタさんにお願いしたいほどです。
そうそう。
今年は相続の関係で『しんさん』の戸籍をじっくり見る機会(?)にも恵まれました。
物静かな祖母だと思っておりました『しんさん』が、実は壮絶な人生を歩んだロックな、いえ、パンクな人だったことが判明。
面白がってお寺までお邪魔すると言い始めた主人共々、人生の面白味がますます増してきた昨今です。
どうぞ梅*さんも素敵な人生を。
いえ、その前に皆さま素敵なクリスマス、素敵な2023年を。
そしてまた、思い出したらお寄り下さいね。
ご自身が想像しておられるよりずっと、梅*さんからのコメントを喜んでおります^^