木曜日なので、いつものように全粒粉パンを焼きました。
が、いつものように手作り豆乳ヨーグルトのホエーは使っておりません。
今週は変則的、『ノンアルコールビール』を使った全粒粉テーブルロールを焼いてみましたよ。
手順はいつもと同じ、前日の夕方に生地を準備して翌朝焼くオーバーナイト発酵スタイル。
ホエー以外はいつもの生地、そこにほんの少しオートミールが入った全粒粉ビールパンです。
今までで最もパンらしい佇まいに焼き上がったのではないかしら。
使用したノンアルコールビールはこちら、veritasbrau pure&free(ヴェリタスブロイ ピュアアンドフリー)
原産地がドイツ、それだけでノンアルコールと言えども美味しいのだろうな、そう思わせてくれるノンアルコールビールです。
そして実際に美味しかった。
なのでこうしてお料理にまで使うことになったのは、偏に主人が購入した量だけの問題。
2箱もまとめて買うものだから、地下室にひと箱眠ったまま賞味期限を迎えてしまいました。
そんな訳でビールにまで駆り出される羽目となった、この生まれも育ちも良いノンアルコールビール。
半信半疑で試した全粒粉100%、水分はビールだけの今朝のこのパン、びっくりするほど美味しいのです。
生地の段階ではそれほど感じなかった香りの違い、そして何よりふくらみ方のお行儀の良さ。
使用した材料は普段とそれほど変えておりませんので、これは単にビール効果としか思えません。
ビールの香りとは異なる不思議な、それでいて心地の良い全粒粉ビールパンの焼ける香り。
全粒粉ビール生地には、ペコリーノロマーノとセミドライミニトマトを忍ばせてみました。
この組み合わせ、最高です。
◆材料(4つ分)
- 全粒粉強力粉 100g
- スキムミルク 10g
- オートミール 10g
- てんさい糖 5g
- インスタントドライイースト 1g
- ノンアルコールビール 85g
- お塩(フルール・ド・セル) 1g
- オリーブオイル 10g
- セミドライミニトマト ☆彡(オーブンで乾燥させたミニトマトを冷凍保存) 適量
- ペコリーノロマーノ(ミルで粉砕して使用) 適量
- 粗挽き黒胡椒
- 水溶き卵黄 適量
◆作り方
- 生地の準備は前日の夕方に済ませておきます。
全粒粉強力粉・スキムミルク・てんさい糖・インスタントドライイーストをビニール袋に合わせ、口をしっかり持って空気を含ませるように振り混ぜます。
計量したノンアルコールビールに、この半量を加えてよく混ぜ合わせましょう。 - お塩、オリーブオイルを順に加え、その都度しっかりと混ぜ合わせます。
ここで想像していたより生地がゆるいことに気付きました。
残った粉類にオートミールを急きょ加えてよく振り混ぜ、イースト液と合わせましょう。
こんなことはよくあること。
生地がひとつにまとまるまで軽く捏ねたら、形を整えてビニール袋内の空気を抜いて端のほうで留めます。
ヨーグルトメーカーに移し、40℃で1時間発酵を促しましょう。 - 少しふっくらとした全粒粉ビール生地。
ビニール袋を通して手のひらで軽く押し、ガス抜きをしたら再度形を整えます。
ビニール袋内の空気を抜いて端のほうで留めたら、保存容器に入れて蓋をし、ひと晩ゆっくり野菜室で発酵を促しましょう。 - 今朝はここからスタートです。
先ずは生地を野菜室から出して室温に戻しておきましょう。
室温に戻した生地を軽く手のひらで圧してガス抜きをしたら、形を整えて包丁で4等分します。
断面を包み込むように丸め、ビニール袋に戻して15分間のベンチタイムを設けましょう。 - 成形に移ります。
打ち粉が好きではないので、ラップを使います。
ラップで挟んだ生地を楕円にのばし、二等辺三角形になるよう3辺を折りたたみます。
めん棒(私は小ぶりなすりこ木使用ですが)で厚さが均一になるよう少しのばしたら、更にこれを縦半分に折ります。
綴じ目をしっかりと合わせ、両手で転がしながら長いしずく型にのばします。
めん棒を優しく転がしながら、厚さを均一に整えましょう。
ペコリーノロマーノ・黒胡椒を散らしてセミドライミニトマト(凍ったままです)を並べます。
幅のあるほうから巻き、巻き終わりをしっかりと閉じましょう。
巻き終わりを下にして並べ、きつく絞ったぬれ布巾とラップをふわりとかけ、オーブンの発酵機能 40℃で45分間の最終発酵を促します。 - 発酵した生地からふくよかな良い香り。
ふっくらと膨らんだ生地に、そっと水溶き卵黄をぬりましょう。
予熱したオーブン庫内に移し、設定温度 210℃で12〜13分。
ノンアルコールビールと全粒粉が手を組んだこの香り。
もう、無理にビール漬けにするのはやめようと思った瞬間です。
賞味期限が切れたとは言え、ある分全てパンにしても良いと思うのです。
ノンアルコールビール効果を実感した全粒粉ビールパン。
在庫一掃サラダを添えましょう。
賞味期限が切れたノンアルコールビールのお片付けにと、キュウリのビール漬けを仕込んであります。
但し、一般的なビール漬けは使用するお砂糖の量が尋常じゃないので、そこは粉辛子を加えて『キュウリの辛子ビール漬け』に。
ピリッと辛子の存在感顕著なキュウリ、ビーツのピクルスや、茹でて冷凍しておいたひよこ豆、色々混ぜてジャーに詰め込みます。
お漬物やピクルスをサラダに使用すると、既に味がついているものなので楽が出来るのです。
ピリッと辛子の存在感顕著なキュウリ、ビーツのピクルスや、茹でて冷凍しておいたひよこ豆、色々混ぜてジャーに詰め込みます。
お漬物やピクルスをサラダに使用すると、既に味がついているものなので楽が出来るのです。
- キュウリの辛子ビール漬けにさかのぼります。
キュウリはやや小ぶりなものを3本。
両端をカットして角をとり、板ずりをしてしっかりと水気を拭いた状態で440gでした。
ノンアルコールビール 100g
粉辛子 5g
お塩 3g
てんさい糖 20g
以上をビニール袋に合わせてなじませたら、キュウリをここに加えるだけ。
ビニール袋内の空気を出来るだけ抜き、時々上下を返して今日で3〜4日経ったところです。
辛子のツンとした辛さも随分と和らぎました。 - 塩してしんなりとした千切り人参の水気をしぼり、レモン汁・蜂蜜・オリーブオイル・白胡椒で和えます。
ラディッシュのピクルス・辛子ビール漬けにしたキュウリ・ビーツのピクルス・ひよこ豆・ドライフィグ・・・
じゃんじゃん合わせて和えて、ジャーに詰めて、はい完成。
残りのノンアルコールビールは6缶?5缶?
ビールパン作りをまだまだ極められそうです。
パンの仕上げに使用した水溶き卵黄の残りは、私の朝の主食、釜玉うどんになりました。
お漬物に塩鯖、どうみても白いご飯が欲しい組み合わせですが、となりで主人は嬉しそう。
主人に三角食べを推奨しなくなった理由は、単に私が楽できるからかもしれません。
お土産で頂いた胡桃ゆべしが美味しかった。
主人が淹れてくれるほうじ茶によく合います。