2021年12月06日

さわらのお刺身七変化

雨の週明け、月曜の朝。
今朝の我が家の食卓に上った、まるで晩酌の〆のようなこの主食。
『さわらの昆布締め』の出汁茶漬けです。

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事の発端はこちら。
週末、主人の帰宅と入れ替えに私は予約してあった美容院に行って参りました。
その間に届いたさわらのお刺身、これ、何人前でしょうか。

主人も重々承知の通り、私はお刺身を一切食べません。
ちょっと違いますね、自宅では一切食べません。
外食先で私の前に出されたお刺身は美味しく頂きますが、自ら進んで食べることはありません。

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そして主人は刺身好き。
いえ、これもちょっと違いますね。
カツオのお刺身と、美味しいさわらのお刺身が好きなのだそう。

そんな主人を気遣い、いつぞやイオンネットスーパーの予約販売で見かけた『さわらのお刺身』を主人に食べさせてしまったのが運の尽き。
寝た子を起こすと言うか、そのさわらがとても美味しかったのだそうで。
以来、主人はうっとりした目で『さわらの刺身』を語ります。
挙句の果てには、『刺身とたたき、何故双方を買わなかったのか』と非難めいた目で私を見つめる始末。

そんなだから、つい、主人がさわらのお刺身の取り寄せを提案した時、首を縦に振ってしまったという訳です。

長くなりましたが、このたっぷりさわら一尾分のお刺身。
届いた当日、YouTubeを見てさばき方をにわか仕込みで習得し、どうにかこうにかお刺身とたたきで晩酌を終えた主人。
その量の多さ、そして何より不機嫌な私に懲り懲りしたのでしょう、『残りはソテーにでもして』と。

そんな主人を見て、私も自らの態度の非を認めました。
主人のにわか仕込みを見て覚えた、さらなるにわか仕込みで正に見様見真似のさわらのたたき、更にそれを昆布締めに。
新たなさわらのお姿に、主人すっかり上機嫌。

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そもそもお刺身を食べないので、お刺身包丁など持ち合わせておりません。
切り口がままならないのはご愛敬。
それでも主人は相当お気に召した様子で、案の定、次回のさわら購入を検討している様子でございます。

バーナーで炙ってから昆布締めにしたさわら。
当日、お刺身として切っていた感触とも全く異なるむっちりとした身の変化に実は私も興味深々。
純粋なお刺身でなければ食べられますので、今朝は熱々の昆布だしを回しかけて出汁茶漬けとなった次第でございます。

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さわらの中骨を除いたら、容器の大きさに合わせて切ったさわらを昆布で挟んでラップでぴっちり包みます。
昆布は予め日本酒をしゅっと吹きかけやわらかくしてから。

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ちょっとお遊びで干しホタテを散らしてみたりして。
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昆布でしめたさわらを出来るだけ薄く切り、熱々ご飯の上に並べましょう。
熱々の昆布だしをたっぷり回しかけたら、自家製柚子胡椒と刻みネギ、白胡麻をちろりとひねります。
主人は白だし醤油を数滴たらしてお召し上がりでしたよ。





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最初、主人は確かにこう言いました。
『もうひと切れはソテーなりなんなり、どぅちゃん(私のことです)が食べられるように加熱して良いからね』と。
なので私、今日のお昼は昆布締めにしたさわらで太巻き寿司を拵える予定でおりました。

ところがどうでしょう、すっかり昆布締めにしたさわらが気に入った主人、『それはダメ』と。
出汁茶漬けはよろしい、だけど昆布締めは昆布締めとして食べるのがルールです、と。
なのでお昼はこうなりました。

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先週拵えたベジミートと鯖缶の肉そぼろ(☆彡
これも確か、風呂吹き大根用に拵えた赤味噌だれのリメイクだったのですが、畑で収穫してきた九条ネギと合わせて肉みそお結びに。

畑の九条ネギが立派に成長致しました。
掘る途中で折ってしまった白い部分を寄せ集め、グリルパンでこんがり焼き色がつくまで焼きましょう。

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炊き立てご飯を小さな三角お結びさんにしたら、中央部分にスプーンでくぼみを作ってベジミート味噌を。
後はネギを乗せ、海苔でくるりと巻けば出来上がり。

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九条ネギと並び、今ほうれん草が旬の畑。
収穫したばかりのほうれん草は、赤い軸の部分が甘くて本当に美味しい。
シンプルな胡麻和えも、出来るだけお醤油の味を控えて仕上げます。

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そして毎年少量ですが仕込む『自家製柚子胡椒(☆彡)
私が拵える柚子胡椒は、米麹とお塩、生の唐辛子を合わせ何年も寝かせた『柚子胡椒の素』を使って仕上げます。

毎年柚子が手に入ったら、皮を薄く剥いて刻んでここに合わせるだけ。
何年も前に拵えたこの『柚子胡椒の素』は、何年もの間冷蔵庫の奥が指定席。

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そして皮をむかれた柚子は、薄皮も全てまとめて柚子ジャムに。
今回は訳あって、久しぶりに、本当に久しぶりに上白糖を使ってみましたよ。
イオンネットスーパーでお願いした柚子ですが、瑞々しくて種の少ない良い柚子でした。

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種を除きながら刻んだ柚子をお砂糖と合わせ、丸ッと1日おいて水分が上がったところで火にかけます。
種はお茶パックに入れて一緒に煮込み、とろみがついたら取り出します。






そうそう、北八ヶ岳から届いた野菜たちの中にあった赤カブ。
日持ちするのを良いことに随分と先送りにしてしまいましたが、ようやく先日甘酢に漬けました。
色鮮やかな赤カブの甘酢漬けは、この季節彩りにとても重宝致します。

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細かなところまで綺麗に洗った赤カブ。
安い歯ブラシを野菜用にひとつ常備しておくと、赤カブばかりでなくほうれん草の軸部分の泥落としにとても便利。

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スライスした赤カブを塩漬けにして1日おきます。
大昔スキューバダイビングで使っていたウエイトが今はキッチンで大活躍。
昆布、鷹の爪、そして甘酢を合わせ、綺麗に赤カブを並べて漬け込みます。

日が経つにつれ、どんどん真っ赤に染まる赤カブはビジュアル的にも大満足。

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真っ赤に漬かった赤カブ、お弁当の仕切り役も果たす良い子です。

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今朝の主人の朝食に対する期待感、それは尋常でないものでした。
昨日から、口を開けば『昆布締め』『昆布』と、まぁ面白い。

今朝のお魚は金目鯛の西京漬けです。
京都老舗の西京漬けです。
ですが、今朝の主人には昆布締めの出汁茶漬けしか目に入らないご様子でしたよ。

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この昆布締めの画像を見て、流石の私も刺身包丁の必要性を感じるようになりました。
それを聞いた時の主人の目の輝き。

・・・これ、主人の思うつぼってヤツですよね。


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posted by しんさん at 14:20 | Comment(0) | お弁当日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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