2021年06月21日

お豆腐と酒粕の花餅(화전) (ファジョン)〜チコリのお花ver.

土曜日は朝から生憎の雨模様でした。
梅雨らしい止む気のなさそうな雨が1日中降り続き、翌日の日曜日は晴天とは言え畑作業はお休み。

それでも先日植え付けたオクラの様子を見に、早朝6時、主人とふたりでドライブがてら畑へと向かいました。
いつものツナギ姿ではなく部屋着でふらり、畑に留まること僅か5分そこそこ。
手早くチコリの花を摘んできたのは、初めての『花餅(화전〜ファジョン)』に挑戦してみたかったから。

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可愛いでしょ?
韓国の伝統的な餅菓子、花餅、ファジョンって読むのだそうです。

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いつだったかな?
主人を送り出し、朝の連続テレビ小説の流れで始まるお気楽な情報番組を流しながら、いつも通りのお片付け。
『素敵なエプロンですねぇ』といった類の司会者の発言がふと耳に留まりました。

ふと画面を見ると、料理研究家のコウ静子さん。

ショートボブが魅力的な彼女が身につけていたエプロンが確かに可愛らしくて、早速Googleで検索してみました。
残念ながら目的のエプロンには辿り着きませんでしたが、代わりに素敵なレシピにたどり着きましたよ。

それが本日のお昼ご飯、お料理名からして愛らしい、花餅(화전〜ファジョン)です。



そう、コウ静子さんの実弟がコウケンテツさんなのですね、存じませんでした。
コウ静子さんのエプロンを検索した結果、何故だかコウケンテツさんがご紹介されていた『花餅』のレシピがヒット。
パッと目を引くその佇まいに、すっかりエプロンのことなど忘れて見入る私。



材料を見ると、どうやら花餅の主材料は我が家にも常備してある白玉粉。
お花は・・・そう、只今畑にて絶賛満開中のチコリのお花があるじゃない。

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色あせしやすいチコリの花ですが、お水で湿らせたティッシュペーパーを敷いた保存容器に並べて冷蔵庫で1日程度ならば、特徴的な淡いブルーを保ってくれます。

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本来ならばお水で捏ねる白玉生地を、お豆腐と酒粕を使った白玉生地に大脱線。
チコリのお花と少々の葉っぱ、そしてクコの実をあしらった新感覚な花餅(화전〜ファジョン)がここに完成致しました。

加熱によって淡いチコリブルーは損なわれてしまいましたが、それも想定の範囲内、そう悲観するほどの色あせとも思いません。

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いつもは茹でる白玉生地を、今日は恐る恐る焼いて仕上げる初めての花餅、ファジョン。
お昼まで冷蔵庫で冷やしておいたのですが、もっちり食感が損なわれることもなく生地はもっちりやわらかなまま。

茹でるのとはひと味違った、胡麻油の香ばしさも伴った新感覚な白玉生地は主人にも好評でありました。
ほんのり香る酒粕の風味に加え、何よりこの愛らしさに心は和むのです。

花餅の下に敷き詰めたビスコとグラノーラ、双方の食感の違いもまた楽しい花餅が週明け月曜日のお昼ご飯ですよ。
もちろんとっても簡単です。

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◆材料(直径3〜4センチの花餅 12個分です)

  • 白玉粉 65g
  • てんさい糖 5g
  • お塩 ひとつまみ
  • 木綿豆腐 75g(水分量がまちまちですので、一気に加えないほうが賢明かと)
  • 酒粕 30g

  • チコリの花 12個
  • 胡麻油 適量



    ◆トッピング他
  • ビスコ(ドライブ帰りに寄った早朝のマックスバリュで見つけました)適量
  • お好みのグラノーラ 適量
  • アーモンド(予熱なしのオーブン 160℃で10分ローストして粗く砕いておきます) 適量
  • 甘栗 適量
  • 蜂蜜 適量

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◆作り方

  1. チコリのお花は、たっぷりのお水を張ったボールの中で丁寧にそっとふり洗いをします。
    その後、薄い酢水にさっと晒してキッチンペーパーの上に並べ、水を切っておきましょう。

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  2. 白玉粉・てんさい糖・お塩をビニール袋に合わせて振り混ぜます。
    ここに酒粕をちぎりながら加えましょう。
    お豆腐も適当に崩して加え、先ずは酒粕と白玉粉をなじませるようにしながら全体をなじませていきましょう。

    お豆腐は水分量もまちまちですから、一気に分量分を加えず少しずつ様子を見ながら加えていくのがお勧め。
    ビニール袋の中で生地が大体まとまったら袋から出し、必要ならば手のひらを軽くお水で湿らせながら艶が出るまで捏ねましょう。

    棒状にのばし、包丁で12等分します。

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  3. フライパンに極少量の胡麻油を丁寧にすり込みます。
    2の白玉生地を丸め、フライパンに軽く押し付けるようにしながら平らにして並べましょう。

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    弱火で焼き色をつけないようにしながら片面を焼き、裏返すタイミングでチコリの花の額を取り除きながら白玉生地に軽く押し込みましょう。
    チコリの葉やクコの実もアクセントに。

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  4. そっと裏返し、裏面もさっと焼いたら取り出します。

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  5. カップの底に砕いたビスコを敷き、グラノーラ、ローストして砕いたアーモンド、甘栗を散らしましょう。
    花餅を上に並べ、蜂蜜をちろりと回しかけて出来上がり。

    冷蔵庫に入れておいてもかたくならず、もちもちなままですよ。

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月曜日は、どちらかというとお弁当より作り置き料理の方に熱が入ってしまいます。
特に今日は、先週半ばに届いた『折戸茄子』がヘタる前にお料理したい、そんな軽い焦燥感も手伝ってお弁当のお菜など二の次。

圧力鍋を使った折戸茄子の煮物、たたきごぼうの胡桃和えの2品を作り置き料理に。

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買い物客が殆どいない、早朝7時、開店早々のマックスバリュ。
日曜の畑作業の帰りに主人とふたりで寄るのが我が家の今のルーティンなのですが、昨日は早朝のお散歩帰りに寄りました。

ふと見つけたのが『干しホタルイカ』
折戸茄子と煮たらどうかしら、手に取り買い物かごへ。
早速煮てみましたよ。


圧力鍋にはお出汁と干しホタルイカ。
お酒やみりん、白だし醤油と隠し味のいしりを合わせて煮立てましょう。

折戸茄子はヘタを削って縦半分に切り、皮面に細かな切り込みを入れてからミョウバン水にさっと晒します。
洗って水気をしっかり拭き取ったら、煮立てた合わせ調味料に加えて加圧すること2分強。

茄子をそっと取り出して保存容器に並べ、残った煮汁で高野豆腐を煮含めます。
最後に葛粉でとろみをつけて出来上がり。

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たたきごぼうだって、圧力鍋ならちょちょいのちょい。

ゴボウを扱いやすい長さに切ってよく洗い、圧力鍋で蒸すこと3分間。
予熱なしのオーブン 160℃で10分ローストした胡桃をすり鉢で摺り、白味噌、白だし醤油を合わせて和え衣に、
蒸したゴボウに包丁の腹をぐっと押し当ててひびを入れ、食べやすい長さに切り分けてすり鉢へ。
丁寧に和えれば出来上がり。

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折戸茄子の煮物をジャーの底に。
その上には甘辛い油揚げと和えたアボカドのサラダ、そしてセミドライトマトのオリーブオイル漬け、苦し紛れのジャーサラダをお弁当のお菜として添えます。

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甘辛お醤油味を煮含めた油揚げは、先週拵えた作り置き料理。
使うあてがないまま週をまたいでしまいましたが、まだ大丈夫、今朝の主食は冷たいきつねうどんと致しましょう。

お魚はしめ鯖とアボカド、たっぷりの玉ねぎの定番トリオ。
今、我が家の食卓に上る玉ねぎは大部分が自家栽培の玉ねぎたちです。

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今年は想定しないうちから梅雨入りしてしまい、成長した玉ねぎも半ば諦めておりました。
が、嬉しい誤算、収穫した玉ねぎは全て大玉で味も上々。
我が家の食卓を支えております。




今の時期、お味噌汁のレギュラーメンバーでもある茄子ですが、今朝の茄子はなんとびっくり折戸茄子。
肉質が全く違う折戸茄子のお味噌汁に、主人と二人顔を見合わせたほど。

ですが折戸茄子のお味噌汁は今朝が最初で最後と致しましょう。
折戸茄子には折戸茄子にふさわしいお料理がありますからね。
明日はいつもの茄子のお味噌汁へと戻ります。


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posted by しんさん at 14:17 | Comment(0) | お弁当、だけどおやつにも | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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