開かずの間だったお魚焼きグリル、主人が購入した巨大イワシをきっかけにようやく開放致しました。
グリルパンを使えば臭いも汚れも気にならないし、なかなか使い勝手のよいことに目下のところホクホク致しております。
これは使えるとばかりに好奇心も湧きあがりましたが、昨日挑戦した焼きりんごは真っ黒焦げの大撃沈。
グリルの火力をまだまだ理解していない私が目指す先はまだまだ千里も万里も先のようです。
そんな大失敗した焼きりんごではありますが、何食わぬ顔でリメイクするのはおちゃのこさいさい。
昨日焼きりんごに合わせた豆乳葛カスタードクリーム。
双方を全粒粉生地で包んでシナモンロール風の全粒粉パンに。

週末ですから食材のお片付けも兼ねた全粒粉生地です。
お豆腐、酒粕、そしていつものように自家製豆乳ヨーグルトのホエーを使った大変賑やかな全粒粉生地。
材料ありきの分量ですので、私が拵えるパンの生地はある意味運任せ。
ゆるゆるだったり、菊練りが必要なくらいかたかったりとまちまちです。
今日の生地はゆるゆるタイプでしたが、マフィンパンを使えば大惨事も免れるというもの。
不器量ではありますが、シナモンロール風としての定義はどうにかわきまえているのではないかしら。
・・・主人にはカップケーキと評されましたが。
・・・主人にはカップケーキと評されましたが。

中には大ぶりな焼きりんごと甘さ控えめの豆乳葛カスタードクリーム。
葛の効果でしょうか、通常のカスタードクリームのように熱で流れ出てしまうこともなくプリンっとした食感で生地の中に収まっております。
アクセントに散らした胡桃との相性も抜群です。

全粒粉生地はいつもの如く前日にちょちょいと準備し、ひと晩ゆっくり野菜室で発酵させるオーバーナイト発酵。
ヨーグルトのホエーの有効利用にもなる我が家のお手軽パン、週にいちどの頻度で登場する定番なのです。

◆材料(松永製作所のマフィンパン 一枚分です)
- 全粒粉強力粉 85g
- スキムミルク 15g
- てんさい糖 10g
- インスタントドライイースト 1g
- 木綿豆腐 120g
- ホエー(自家製豆乳ヨーグルトから出た水分です) 50g
- 酒粕 30g
- 無塩タイプの発酵バター(湯せんにかけて溶かしておきます) 20g
- お塩 ひとつまみ
◆フィリングその他 - 焼きりんご(☆彡)
- 豆乳葛カスタードクリーム(☆彡)
- 乾燥ラベンダー
- シナモンパウダー
- 水溶き卵黄
各適量
◆作り方
- 生地の準備は前日の夕方に。
全粒粉強力粉〜インスタントドライイーストまでをビニール袋合わせて振り混ぜておきます。
木綿豆腐〜酒粕までを合わせて菜箸でよく混ぜ合わせましょう。
以前はバーミックスで混ぜておりましたが、お手軽いちばん、酒粕の粒が残っていても気にしません。
合わせた粉類の半量をここに加え、菜箸でよく混ぜ合わせます。
お塩、溶かしバターを順に加え、その都度しっかり混ぜ合わせましょう。
最後に残った粉類のビニール袋に移し、生地がひとつにまとまるまで揉んだらヨーグルトメーカーに。
40℃で1時間発酵を促したら再度軽く揉み、ビニール袋内の空気を抜いて端のほうで留めて保存容器に。
野菜室で翌朝まで発酵させます。 - 生地がゆるいのでベンチタイム不可とみなします。
ビニール袋に入れた状態でめん棒を使って長方形に伸ばし、ビニール袋をハサミで切り開きます。
葛カスタードクリーム、焼きりんご、乾燥ラベンダー、シナモンパウダーを散らし、生地でゆるりと巻いて巻き終わりをしっかりと閉じ合わせます。
包丁で切るのは不可能です。
木綿糸を使うのがいちばん。
6等分し、極々薄く油をぬったマフィンパンに断面を上にして詰め込みます。 - ふわりとラップをかぶせ、時々霧吹きでお水を吹きかけながらオーブンの発酵機能 40℃で1時間。
水溶き卵黄を塗って200℃に予熱したオーブンへ。
設定温度を190℃にして焼くこと16分強。
焼き立ては豆乳葛カスタードクリームもとても頼りないので型に入れたまま粗熱をとります。
冷めてからそっと型から出して網の上へ。

寒い日が続きます。
外にはまだ先日降った雪がうっすら残っております。
温かいスープがぴったり。

艶出しに使用した卵黄の残りとお豆腐でつくねを拵え、トマト風味のスープにしました。
サーモスのスープジャーはその保温力が本当に魅力的。

そして大盛りてんこ盛りの朝食タイム。

我が家では就寝前、まるで合言葉のように発する言葉が存在します。
主人の『明日の朝食何?』がそれ。
この言葉がないと『おやすみなさい』には繋がりません。
昨晩はいつもより一杯多めの日本酒で気分も良かったのでしょう。
もともと作り置き料理として拵えた、甘辛く煮た油揚げの消費期限が迫っていたのもあって“きつねうどん”にする予定でした。
想像以上に主人がきつねうどんに高揚したのを見て、つい『温泉卵も付けたげる』と。
以降の主人の喜びようと言ったら。
これであれはウソでした、なんてことになったら離婚もの。
そしてつい私も感情移入が過ぎたのでしょう、表面張力限界ぎりぎりのきつねうどん温泉卵添え。
食卓までどう主人が運んだのか不思議なほどです。
そしてお昼になっても空腹を覚えることなく。
それでも時間に流されるようにパンとスープをお腹にきっちり収めるものだから、永遠にこの満腹感が続くような感覚に今満たされております。
