柚子胡椒を仕込んだ後、香り豊かな果皮の表面だけをすっかり剥かれ白々とした柚子。
これら柚子のお片付けにと、否応なくあまり期待もせず拵えた柚子塩麹ではありましたが、いえいえ、これがなかなかの万能調味料。
円やかな塩味とほのかな苦み、しめ鯖やまだ試してはおりませんが白身魚のお刺身に合いそうです。
偶然の産物とも言えるこの塩柚子麹、今日は釜揚げしらすに合わせてみましたよ。
釜揚げしらすの太巻き寿司、柚子塩麴風味でございます。

当初の予定では、柚子塩麴風味の釜揚げしらすだけを巻いたシンプルな細巻き寿司になる予定でした。
ところが諸事情により薄焼き卵がそこに加わり、そうなるとアボカドも・・・などとやっているうちに、いつもの具沢山となりました。

つい具を増やしてしまうものだから、具が中心からずれてしまうのはいつものご愛敬。
パンク寸前でよくぞ持ち応えていると、その断面に勇気づけられるのであります。

ただ、せっかくの釜揚げしらすを楽しむのであれば柚子の存在感が大き過ぎる気も致しますが。
柚子塩麴風味の釜揚げしらす。
もう少し柚子の風味をさりげなく添えるほうが、お互いの相乗効果も期待出来たやもしれません。

柚子塩麹の作り方は前回の日記にて ⇒ ☆彡 2020年11月02日
釜揚げしらすに柚子塩麴を合わせてふんわり混ぜましょう。


酢飯(お気に入りの寿司酢の配合です ☆彡)を海苔の上にひろげ、薄焼き卵、アボカド、釜揚げしらすをお行儀良く並べてくるりと巻きます。

巻きすの上から輪ゴムで3ヵ所程度を留め、しばらくおいて形を落ち着かせましょう。

形が落ち着いたら巻きすを外し、さっとお水で湿らせた包丁で切り分けます。

巻きすの上から輪ゴムで3ヵ所程度を留め、しばらくおいて形を落ち着かせましょう。

形が落ち着いたら巻きすを外し、さっとお水で湿らせた包丁で切り分けます。



今朝、卵白と卵黄を分けて使おうと卵を割ったところ、殻の先端で卵黄を崩してしまいました。
私にはとてもよくあることです。
さて困った、崩れた卵黄ではお話にならないと、卵2個で済むところ3個の卵を割る結果となってしまいました。
太巻き寿司に急きょ加わった薄焼き卵はそんな理由から。
全卵1個、卵白1個分のやけに白々とした薄焼き卵でありました。
全卵1個、卵白1個分のやけに白々とした薄焼き卵でありました。
ですが抜け目ない性分、残り1個分の卵白を使ってお菜をちゃっかり一品。
面取りした野菜を合わせた、お片付けも兼ねてのかき揚げです。

今朝、作り置き料理としてあっさりした鶏肉を入れない筑前煮を拵えました。
蓮根や人参を切って圧力鍋でほんの4分。
根菜を煮る時、一般的には手間だと言われる面取りが私は大好き。
面取りをした蓮根、人参の切れ端に戻したひじきを足したお片付けかき揚げ、お片付けとは思わせない一品だとひとり悦に入るのです。
面取りをした蓮根、人参の切れ端に戻したひじきを足したお片付けかき揚げ、お片付けとは思わせない一品だとひとり悦に入るのです。
- 蓮根や人参の切れ端、少しは細切り蓮根や人参も合わせてビニール袋へ。
戻したひじきもしっかり水を切って合わせましょうか。
米粉をここに加え、全体にしっかりまぶしておきます。 - 卵白にお酒とお醤油を少々加え、卵白のスジを切るように混ぜましょう。
ここに1を加えてよく混ぜます。 - 太白胡麻油を中温に熱し、両面からりと揚げれば出来上がり。
最初に米粉を具にまぶしてしまうこの手順、失敗知らずでカリリと揚がるお気に入りです。
しっかり味付けもしてあるので、お弁当にもぴったりです。
そしてコロンっと丸みを帯びた蓮根や人参の筑前煮、面取り最高。
昼食時に届いた主人からのメッセージ。
“この長芋美味しい!”
“この長芋美味しい!”
長芋?入ってたっけ?
“あれ?大根かな?芋かな?”
ホコホコの蓮根のことを言っているのだと判明したのは随分後のことでした。


ある意味、今日いちばんの主役は朝食の主食かもしれません。
柚子塩麹と合わせた釜揚げしらすの太巻きより、切れ端を使ったかき揚げより、何より主人好みであると最初から分かっておりましたもの。
釜揚げしらすと卵黄の醤油漬けの名コンビ、炊き立てご飯に添えて召し上がれ。
仕上げのひねりゴマが名脇役。

そうです、太巻き寿司に加わった薄焼き卵も、卵白を使ったかき揚げも、元となったのは卵黄の醤油漬け。
お酒、だし醤油、濃い口しょうゆを合わせてひと煮たちさせ、冷ましておきます。
合わせ醤油がしっかり冷めたところに卵黄をそっと加え、時々お醤油をスプーンでそっと回しかけながら2〜3時間。
炊き立てご飯に釜揚げしらすをたっぷり、卵黄を添えて白胡麻をひねれば出来上がり。

合わせ醤油がしっかり冷めたところに卵黄をそっと加え、時々お醤油をスプーンでそっと回しかけながら2〜3時間。
炊き立てご飯に釜揚げしらすをたっぷり、卵黄を添えて白胡麻をひねれば出来上がり。

主人が気に入らないわけがない今朝の主食。

柚子塩麴は朝の納豆にも忘れずに。
これだけ活躍する柚子塩麹ならば、もう一度くらい柚子胡椒を仕込んでも良いかも。
最近の我が家のブームは安眠。
水の流れる音を聞きながら眠りに落ちるのに慣れた昨今、いよいよ吟味した枕をオンラインショッピング致しました。
明日届きます。
先ずは私の枕の到着を待って、確認の上自分の分も取り寄せる、と主人。
美味しいワインを飲んでぐっすり寝て。
どこかに出かける気がすっかり萎えてしまった昨今、お家が充実し過ぎております。

ラベル:柚子塩麴