ベーキングパウダーやイーストを使わない素朴なインドの薄焼きパンが大好きです。
カレーにはナンだと思っておりました数年前、それからチャパティだ、パニールだ、ロティだと、何が違うのかよく分からないインドの薄焼きパンの存在を次々知り今に至っております。
そしてつい先日、また耳慣れないインドの薄焼きパンの存在を知ることと相成りました。
それがパラタ。
なにそれ?
画像を見ても、動画を見ても、その佇まいはつくる人それぞれ。
特に興味深かったのは、そのパラタの成型方法で何をもってパラタとするのか分からなくなる程に様々。
ならば気楽にチャレンジできるというもの、私のオリジナルパラタ。

あれ?
ちょっと想像していたのとは異なりますが、これが私の初めてのパラタということで。

ちょっと調べてみたところ、どうやら生地はチャパティと同じようなのですがその成型方法が本当に独特。
紹介されている成型方法は様々ですが、生地を伸ばして折りたたみ生地がパイのような層になっているのがパラタの特徴らしい。
・・・どう見ても層にはなっていない私の自称パラタ。

ですが素朴な生地の風味は主人も私も大のお気に入り。
我が家では小麦粉は全粒粉しか常備しておりませんので、全粒粉100%の多分一般的なパラタよりさらに素朴な風味に仕上がったかと存じます。
もちろん久しぶりのカレーに主人は大喜びでしたよ。

素朴な全粒粉のパラタ。
生地を寝かせる等、時間はかかりますが手順そのものはとても簡単です。
そして何より材料がシンプル。
一晩ゆっくり冷蔵庫で生地を寝かせるので、前日のうちに生地を準備します。
◆材料(直径11pほどのパラタ8枚分です)
- 全粒粉薄力粉 300g
- 豆乳 110g
- 卵 1個
- 無塩タイプの発酵バター(湯せんで溶かしておきます) 20g
- てんさい糖 20g
- お塩 2g
- 生地にぬるオリーブオイル 適量
◆作り方
- オリーブオイル以外の材料をすべてボールに合わせて混ぜます。
生地がひとつにまとまったらボールから出し、力を込めて10分間捏ねましょう。
つややかに捏ねあがった生地をボールに移し、表面にオリーブオイルをぬってふわりとラップをします。
室温で1時間生地を寝かせましょう。
この時のボール、バターの湯せんに使ったボールを使うとちょっと得した気分です。 - 寝かせた生地を包丁で8等分します。
断面をのばすようにしながら生地を丸めてバットに並べます。
表面にオリーブオイルをぬってラップをし、ひと晩冷蔵庫で生地を寝かせましょう。 - ひと晩休ませた生地を成型しましょう。
先ずは生地を丸く薄くのばします。
円の中心に向かう半径位置に包丁で切れ目を入れ、そこから半径を芯に生地を丸めていきます。
重なった部分の生地を少し開くようにしながら、尖った側を下にして生地を立てます。
手のひらでギュゥーーーーッと生地をおさえて平らにし、それをさらにめん棒で丸くのばしましょう。
この成型方法、本当に楽しい。
慣れてきたのでちょっとお遊び、ニゲラを生地に練りこんでみましたよ。
成型した生地は生地同士がくっつかないよう、表面にオリーブオイルをぬって重ねておきます。
乾燥しないよう、ふわりとラップをかけておくことも忘れずに。
この状態で室温に30分ほどおきます。 - フライパンに極々少量の油をキッチンペーパーですり込みます。
中火できれいな焼き色がつくまで焼いたら裏返します。
裏もさっと焼きましょう。
初めてのパラタは想像していた層にはなりませんでしたが、素朴な味がお気に入り。

今日の主役はパラタです。
作りなれたカレーはまさに名脇役。
今日は鶏のせせりを使ったチキンカレーですよ。

- 圧力鍋にオリーブオイル・スタータースパイス(クミン・カスリメティ・ブラウンマスタード・ブラックペッパー・クローブ・カルダモン、いつものメンバー。後者3つはつぶして加えます)を合わせてじっくり加熱しましょう。
香りが十分に上ったところで、刻んだ生姜・ニンニク・フレッシュ唐辛子を加えて炒め合わせます。
次いで刻み玉ねぎも加え、油がなじんだらターメリックパウダーを加えてしっかりと炒めます。 - ターメリックパウダーが全体になじんだら、ひと晩お水に浸しておいたひよこ豆を漬け水ごと加えましょう。
ざく切りトマト、鶏せせり肉を加えて加圧すること5分間。
圧が抜けたらざっくり切ったマイタケを加え、カレーペースト・お塩・グリーンコリアンダーパウダー・ガラムマサラ・カイエンペッパーを加えてひと煮たち。
普段はカレーペーストを使うことはまずありませんが、たまに主人が衝動買いしてしまうので。
器に盛りつけて出来上がり。

カレーの日は朝もお昼もカレー、これは主人達てのお望みです。
さすがにカレーに納豆も煮魚、焼き魚もありませんからね、結果私としても随分と楽ができるという訳です。

ただし、主人はカレーを前にすると野性に戻ります。
カレーの頻度が激減したのはそんな理由だということ、当の本人はきっと気づいていないのでしょう。
ですが、久しぶりのカレーを前に野性ながらも飛び切り嬉しそうな主人。
先ほど、アウルで夏野菜のセットを注文致しました。
近々また夏野菜のカレーを拵える・・・かもしれませんね。

ラベル:パラタ