今日は3月3日、桃のお節句、ひな祭りです。
殺伐とした雰囲気漂う昨今ではありますが、桃のお節句なんて美しい名のお節句ですもの。
せめて気分だけでも華やかに穏やかに参りたいものです。
・・・理想はね。
美しい桃の花をイメージした太巻き寿司でささやかに桃の節句を祝おうとしたのですが。
よくもまぁここまで不格好な、ひしゃげた桃の花が出来たものだと我ながら感心すら致しております。
ここまで不格好だと潔い気すらして参りました。
ひな祭りと言えば菱餅の3色、赤・白・緑。
ここに黄色が入ると更に華やぐかな、と中心に茹で卵の黄色を持ってきました。
酢飯の白、ピンクの酢飯は自家製ビーツのピクルス液を有効利用。
アイデアとしてはなかなかのものだと悦に入っております。
そして緑は・・・
そして緑は・・・
そう、アボカドを散らそうと思っていたのですが、アボカドによくある切ったらがっかりなアレです。
急きょセロリを散らしてはみたのですが、味の存在感はあるのに影をひそめるセロリ。
よくよく目を凝らしてセロリの緑を愛でて下さい。
最高に不格好な、2020年 ひしゃげた桃の太巻き寿司。
すくなくとも主人はクスッと笑ってくれましたよ。
よし、アタシの勝ち。
材料なんてあってないようなものです。
在庫食材をぐるっと見回して、軽い気分で挑みましょ。
◆作り方
- 茹で卵を作ります。
沸騰するまではコロコロそっと卵を転がして卵黄が中心にくるように・・・なんて、小学校の家庭科以来なのではないかしら。
卵黄だけを綺麗に取りだし、白味噌・刻んだ八朔ピールと合わせておきます。 - いつもは十六雑穀入りのご飯ですが、今日はピンクを色濃く出したいので押し麦だけを一緒に炊き込みます。
16cmのストウブで炊くご飯、蓋を開ける瞬間は何年たっても心が躍ります。
自家製ビーツの大部分はピクルスにして半年ほど保存します。
ビーツの色素が溶け出して真っ赤に染まったピクルス液を寿司酢代わりに。
ビーツのピクルスも極少量刻んで炊き立てご飯に混ぜ込みます。 - 全型海苔を3等分し、桃の花びらの分5枚作ります。
今思えば、3等分して残った1枚で卵黄を包めば良かった。
ピンクに染めたご飯をひろげ、巻きすで巻いておきましょう。
適当に巻くとひしゃげ桃になりますので、ちゃんと丸く整えておくのを強くお勧め致します。 - 通常の寿司酢(☆彡)でも酢飯を作り、全型海苔にひろげましょう。
水で湿らせた菜箸で5か所に筋をつけて溝を作ります。
溝部分を避けて刻んだセロリの葉を散らし、溝の部分に3の細巻きを固定します。 - 中央辺りに卵黄を散らし、エイやっと一気に巻きましょう。
きっちり巻いたらラップでしっかりと包み直し、再度巻きすで巻いて3ヵ所ほどを輪ゴムで固定しましょう。
具と酢飯がなじむまでしばらくおいたら巻きすを外し、ラップごとお水で湿らせた包丁で切り分けます。
ひしゃげ桃ではありますが、切る瞬間、あのワクワク感は快感です。
お好みの厚さに切り分けたらそっとラップを外して出来上がり。
切ったらがっかり、黒ずんだアボカド・・・よくあることです。
食用になりそうな部分だけを無理無理選って、残った茹で卵の白身部分と合わせてお弁当のお菜にしてしまいましょう。
アボカド・刻んだ玉ねぎ・刻んだビーツのピクルス・白味噌をよく混ぜ、残った白身に詰め込んでニコイチにします。
糸で2等分し、ピックで留めて出来上がり。
糸で2等分し、ピックで留めて出来上がり。
ささやかなお祝い気分のお福分けを主人に託します。
あ、昨晩煮た金柑入れるの忘れた!
なんだか地味な今日の朝食。
今朝は太巻き寿司用にご飯を炊いたので、朝食の主食も久しぶりの白米です。
今朝は太巻き寿司用にご飯を炊いたので、朝食の主食も久しぶりの白米です。
白米には塩引き鮭、今朝は蒸し焼きにしてみました。
鮭は焼くものだと長年思っておりましたが、意外なほど蒸し焼きにした鮭の皮部分が美味しい。
そして毎年育てていて思うのですが、私はほうれん草を育てるのが上手、しかも相当上手。
特に軸部分が甘くて美味しい。
市販のほうれん草にはない甘さ、そして濃さです。
どこかすっきりしない日々が続いてはおりますが、慣れ過ぎた日常を正すには良い機会もある気が致します。
お昼を食べながら、いつも通り主人から届く立て続けのメッセージに返信する手がふと止まりました。
スマホいじりながらの食事ってどうなの?
直視されている衛生面の点からだけでなく、たとえ周囲に人がいなくてもお行儀悪い行為よね。
直視されている衛生面の点からだけでなく、たとえ周囲に人がいなくてもお行儀悪い行為よね。
ウィルス問題が鎮火しても、今の感染症対策とされる行為が習慣になると素敵だわ。
さ、そろそろベランダのシーツが乾く頃でしょうか。