実家の母親と妹を誘い、主人が全て行先を決める三重県の旅二日目。
行先を三重県と決定するまで、主人のことですから当然あちこち変更はありましたが結果としてとてもよい旅でした。
当初は自称“民宿”である美鈴さんに抵抗を示しておりました母ですが、海の家=民宿というイメージをすっかり改新した様子の母親。
主人と私はもちろん、母親も妹も大満足な様子で美鈴さんを後にします。

美鈴さんのラウンジから眺める朝焼け。
昨日随分降った雨ですが、今日は心配はなさそうです。

早朝6時ジャストにお風呂を頂戴した後、お言葉に甘えてラウンジで甘い蜜柑を頬張りました。
小ぶりでやけにすっきりとした甘みの蜜柑、これ、ポンカンなのだそう。
あまりに美味しかったので、道中の道の駅でひと袋買って帰りました。

主人にはあまり理解してもらえませんが、私にとっての旅の醍醐味は夕食より断然朝食。
そうよね、主人にしてみれば複雑ですよね。
ですが旅先の朝食が好きなのです。
美鈴さんの朝食は画像からはみ出してしまう程の品数、鼻唄くらい勘弁してほしい。

朝食の卵焼きには特に心が躍るのです。

卵かけご飯はからすみパウダーで頂きます。


前日行った雨の鬼ヶ城も良かったけれど、やはりお天気は良いに越したことはありませんものね。
美鈴さんから車ですぐ、女将さんに教えて頂いた馬越峠へと向かいます。

石畳が続く馬越峠・・・をほんの入り口で引き返します。
十二分に熊野古道の雰囲気を堪能したと皆大満足。
・・・いえ、恐らく体力有り余る妹以外は、ね。

元来た道を戻り、美鈴さんの前を通って向かった先は伊勢神宮内宮の別宮 瀧原宮。
混雑もなく、それでいて荘厳な雰囲気漂う正にパワースポットでありました。

旅も後半。
二日目のお昼は、今回旅のメインでもある夕食を考慮して軽めに済ませます。
おかげ横丁へ向かい赤福の本店・・・のつもりでおりましたが、そのあまりの混雑ぶりに予定変更。
どうしても赤福は外せないという妹の為、赤福の二見支店へ向かい赤福ぜんざいを頂きます。

・・・普通のぜんざいだったね。
そして今回の旅のハイライト。
松阪牛のすき焼きと言えば、もちろん和田金さん。
立派な屋根付きの駐車場に大騒ぎする一行。
主人曰く、『これが最初で最後の和田金だろうからさ、もちろん松のコースだよ』

期待で画像も霞みます。

ちょっとクールな雰囲気の仲居さん。
手際よく炭を積み上げるその手つきもお美しい。

熱々のお出汁を注いで頂く松坂牛のお吸い物。

お口取り三種。
案の定、母はこの時に頂いたそぼろを買っておりました。
時雨煮も一緒に買って帰る程の気に入りよう。

和田金印のお麩に大はしゃぎする4人。

松坂牛さま。

仲居さんに和田金のすき焼きの極意を色々とご伝授頂きました。



お肉の旨味溢れる煮汁、じっくりじっくり椎茸に煮含ませます。
和田金さんのホスピタリティにはただただ感心、そして驚くばかり。

白いご飯が良いという私の意見はあっさり棄却され、4人で松坂牛のひつまぶしを分け合います。


炭火で焼くお餅に母は祖母を想い話が長引きます。


あれ?主人、メロンアレルギーでなかった?
『高いメロンは平気なんだ』

旅のハイライトに和田金を選んだ主人。
行く前の意見はこうでした。
『だってさ、バカバカしいじゃん、松阪牛ったってたかが肉だよ、すき焼きだよ。
それにこの値段出すなんて、一生に一度で十分じゃん』
それにこの値段出すなんて、一生に一度で十分じゃん』
そして今。
『夏にさ、どぅちゃん(私のことです)の誕生日に京都行くじゃん。
その帰りは和田金ですき焼きにしようね』
『夏にさ、どぅちゃん(私のことです)の誕生日に京都行くじゃん。
その帰りは和田金ですき焼きにしようね』
『僕さぁ、自分がこんなにすき焼きを好きになると思っていなかったよ』

松坂牛のファンになった訳ではありません。
すき焼きのファンになった訳でもありません。
和田金さんのファンになりました、私たち。
すき焼きでお腹も心も満たした後はロマンティックが欲しいところ。
ロマンティックな主人が選んだ旅の幕引きは、四日市のコンビナートの夜景。
ビルの14階から臨む四日市コンビナートの夜景です。

とても良い旅でした。
主人プロデュース、実家の母と妹を巻き込んでの全会費制の三重の旅。
第2弾を期待し、そして私たちふたりのステップアップも期待し、備忘録を終わります。