見事なほどに大きく育った落花生ばかりを啄ばみ食い散らかし、終盤にはそこにアライグマまで加わる始末。
収穫期真っ只中、彼らによって無残に枝葉が荒らされひしゃげた落花生。
がっくり肩を落として枝元から抜くと、それでも極少量の落花生が収穫できました。
僅かばかりの落花生で拵えたのは、ジーマミー豆腐風スィーツです。

数回に分けて収穫した落花生。
最後に収穫する落花生でジーマミー豆腐を拵えるつもりでいたのですが、この僅かな量の落花生ではジーマミー豆腐なんてとても無理。
かと言って前回拵えた炊き込みご飯や炊き粥では忍びないし・・・
ふと、先日主人と一緒に食べた“桃源もち(☆彡)”のことを思い出しました。
練り胡麻を葛粉でふるっと寄せた桃源もちを応用した自家製落花生の葛寄せを、容器の底にたっぷりと。落花生のコクが印象的です。

落花生の葛寄せの上には寒天とマラスキーノチェリー。
そしてその上には、里芋の親芋とココナッツシュガー、ココナッツミルクで拵えたココナッツ餡。
ココナッツ風味のモチモチお豆腐白玉をトッピング。
小豆は使用致しておりませんが、少々エスニックな白玉あんみつと呼ばせていただきましょう。

台湾の屋台やバンコクのお料理教室で、タロイモとココナッツミルクの組み合わせを知りました。
そして以降その味が大のお気に入り。
日本ではなかなか手に入らないタロイモを親芋で代用し続けているといった次第です。
里芋でなく親芋、代用とは言えこのココナッツミルク餡なかなか美味しいのです。

落花生は昨日のうちにフードプロセッサーで粉砕してコーヒーフィルターで濾してあります。
寒天は昨日のパイにも使ったコンポートの煮汁をアガーでかためただけのもの、こちらも準備済み。
親芋だって、既にココナッツシュガーで煮て煮汁に浸した状態で作り置き料理のひとつとなっております。
今朝1から準備したのは白玉団子だけ。
なので意外と簡単なのです。
- 先ずは里芋の親芋を甘く煮ておきましょう。
餡にしなくても、そのまま食べても美味しいので多めの拵えておくと重宝します。
親芋は皮を厚めに剥いて正味600g弱。
ひたひた量のお水とココナッツシュガー 110gを圧力鍋に合わせます。
少し温めてココナッツシュガーが溶けたところに、いちょう切りにした親芋を加えて5分加圧します。
親芋が十分やわらかくなったのを確認し、蓋をとってシロップを少し煮詰める感じで加熱しましょう。
ここまで済ませたら保存容器に移して煮汁ごと冷蔵庫で保存します。 - アロエドリンクとノイリーで煮たラフランスのコンポート(☆彡)
昨日はこのコンポートをパイにし、残った煮汁にアガーを加えて仕上げの艶出しにも使いました (☆彡)
たっぷり残ったアガー液は容器に流して寒天に。
ほんのり色付いているのは、ビーツの茹で汁を加えたから。 - 落花生は昨日フードプロセッサーを使ったついでに粉砕しておきました。
綺麗に洗った落花生を殻から出した状態で60g。
同量のお水と一緒にフードプロセッサーで細かく粉砕し、コーヒーフィルターに移して半日濾しておきましょう。
フィルターに残った落花生に再度60gのお水を加え、フィルターが破れないよう気をつけてきつく絞ります。
絞り出した落花生乳は115g。
小鍋に移し、牛乳30gと吉野葛 15gを加えて10分ほどおきます。
吉野葛が溶けたところで中〜弱火にかけ、滑らかに練りましょう。
ぽってりとしたところで容器に流し入れます。 - 葛が冷めたら、2の寒天をさいの目に切って上に散らします。
彩りにマラスキーノチェリーも散らしましょう。 - 親芋のシロップ煮を使ってココナッツミルク餡を作ります。
親芋のシロップには温めておきます。
琺瑯製の保存容器は直火にかけられるのでこんな時本当に便利。
ココナッツミルク 100gにお塩をひとつまみ加え、中〜弱火で少し煮詰めます。
ここに煮汁を軽く切りながら親芋のシロップ煮を熱々の状態で半量弱加えます。
なじんだところで火を止め、バーミックスで攪拌すれば出来上がり。
お好みでローストした胡桃を散らしても美味しいの。 - お豆腐白玉は気軽にビニール袋で。
木綿豆腐 30gと白玉粉 30gをビニール袋に合わせてよく混ぜ、様子を見ながら極少量ずつココナッツミルクを加えて耳たぶかたさに捏ねます。
4等分して中央を少し窪ませたお団子に丸め、たっぷりの熱湯で茹でたら冷水に。 - 寒天の上にココナッツミルク餡をたっぷりと盛り、水をしっかり切ったお豆腐白玉をトッピングして出来上がり。

濾してジーマミー豆腐風の葛寄せにした落花生ですが、自家製の落花生、しかもカラスやアライグマの被害を免れた僅かな量の落花生ですもの。
フィルターに残った落花生だって残さず食べてあげたい。
なので無理矢理ではありますがロールキャベツにしてみました。

落花生の搾りかす、ベジミート、ひじき、高野豆腐等々たっぷりの乾物をキャベツで包んだロールキャベツ。
体が喜びそうなお菜です。
- 高野豆腐は耐熱ボールに入れてたっぷりの熱湯を回しかけます。
ふんわりとラップをし、3分弱レンジ加熱してとろりとさせましょう。
乾燥ひじきはお水で戻します。
ベジミートはぬるま湯に5分ほど浸して大豆臭さを消しておきましょう。
それぞれザルに移して水を切っておきます。 - 高野豆腐をバーミックスで攪拌します。
ここに水気を切った乾燥ひじきとベジミートを加えましょう。
戻した干しシイタケも刻んで加え、お塩を少々加えてよく混ぜましょう。
そうそう、もちろん落花生の搾りかすも忘れずに。 - レンジ加熱してしんなりさせたキャベツで2を巻きます。
圧力鍋にはシイタケの戻し汁・お酒・お水・白だし醤油で煮た面取り人参と大根が既に5分加圧して調理済み。
ここにキャベツを並べ、更に2分加圧して出来上がり。
極僅かに収穫した自家製落花生、薄皮も捨てられない程愛おしいものです。


さ、朝食ですよ。
最近、毎晩寝る前に “ね、明日の朝の主食は何が良い?”
隣の主人にこう聞くのがその日最後の日課となっております。
卵かけご飯、釜たまうどんを棄却され、主人が想いだしたように言ったメニューは銀杏ご飯。
今シーズンいちばん最初に炊いてくれた銀杏ご飯が食べたい、と。

- リクエスト通り、今朝の主食は銀杏ご飯に致しました。
新米で炊いた銀杏ご飯、残念ですが今シーズンの銀杏はこれでおしまい。
沢山いただいた銀杏の最後は銀杏ご飯で締めくくりです。
いつものように少しホエーを足して新米で炊いた銀杏ご飯で、ね。
今日、主人を送り出してから多分今シーズン最後のタルトタタンの準備をしました。
やわらかく煮たりんごをたっぷり使った名月りんごのタルトタタンの準備を。
少し強気に煮たりんごは、少しほろ苦いカラメル状に仕上がって正に私の理想通り。
明日のお昼はこのタルトタタンが食べられます、多分ね。
