毎日のことですので、週末に1週間分をまとめてヨーグルトメーカーで作っては平日5日間で食べ切るのが我が家のルーティン。
不満と言ってはあまりに大袈裟ですが、ささやかな悩みの種がヨーグルトからにじみ出る水分、所謂ホエーです。
分かっています。
主人は水切りヨーグルトのような、まるでクリームチーズのような密の濃いヨーグルトが好きなことくらい。
気付かぬふりしてホエーとヨーグルトをなじませ器に盛る、ちくりと良心が痛むのです。

昨日のホエーご飯(☆彡)に続き、ヨーグルトのホエーを使って全粒粉生地を捏ねてみました。
ホエーの有効利用方法はいくらあっても大歓迎。
膨らみが悪いと言われる全粒粉100%のパン生地をホエーと白湯で捏ねてみました。
確か以前も挑戦したことがあったかと思うのですが、これが派手に大失敗。
兎にも角にも生地がゆるゆる、どう考えても水分が多過ぎました。
だというのにホエーの効果でしょうか。
ホエーとインスタントドライイーストは想像以上に相性が良いようで、ひと晩野菜室で醗酵を促した全粒粉生地は容器の蓋を押し上げる程の威力を発揮。
ダラダラゆるゆるの全粒粉生地は成形もままならない程。

どうにかこうにか詰め込んだカボチャペーストの不本意な様、半分に割ったパンの断面のやるせなさ。

でもね、これ、もう少し粉を増やしたらどうかしらと往生際悪く再挑戦を企んでいるところです。
前日にちょちょいのちょいと生地を捏ね、ひと晩野菜室で生地を醗酵させるいつもの段どりを更に簡略化した今回の全粒粉パン。
このまま失敗で終わらせるにはちょいと気が引けますもの。
完璧なパンなど望んでおりません。
いくつになっても安心して気軽に食べられる美味しいパンを焼きたいだけ。
少々器量が悪くても、ね。
ホームベーカリーはまた先延ばしになりそうです。
出来れば明日にでも再挑戦したいところですが、うーん・・・考えておきましょう。
◆材料
- 全粒粉強力粉 120g
- グラハム粉 30g
- てんさい糖 15g
- インスタントドライイースト 小さじ1/4弱(1g)
- 白湯 100g
- ヨーグルトのホエー 50g
(少々ヨーグルトが混じっても気にしません) - お塩 小さじ1/4
- オリーブオイル 大さじ1
◆作り方
- 生地は前日の夕方に準備します。
粉類をビニール袋に合わせ、口をしっかり持って空気を含ませるようにふり混ぜましょう。
白湯とホエーを合わせてよく混ぜ40℃程度に冷ましてから、粉類の半量を加えてよく混ぜます。
お塩、オリーブオイルを順に加え、その都度しっかりと菜箸で混ぜ合わせます。
粉類が入った袋に戻し入れ、生地がひとつにまとまるまでしっかりと揉み混ぜます。
ヨーグルトメーカー 40℃で1時間醗酵を促しましょう。
今までにない程膨らみました。
再度よく揉んで空気を抜き、ビニール袋内の空気を抜いて端の方でとめます。
容器に入れてひと晩野菜室へ。
野菜室には昨日の16時過ぎに入れました。 - 今朝はここからスタートです。
先ずは野菜室から生地を取り出して室温に戻しましょう。
勇まし過ぎる全粒粉生地の姿です。 - 生地を室温に戻す間にカボチャ餡の準備をしましょう。
カボチャは皮を厚めにむき、やわらかくなるまで電子レンジで加熱します。
お鍋に移して刻んだカボチャ、デーツシロップを加え、すりこ木でカボチャをつぶしながら中〜弱火で加熱して水分をとばしましょう。
分量は適量で平気。
少し味をみて、ん?もう少し甘い方がいいかな?くらいで止めます。
仕上げにお塩をひとつまみ加えて味を引き締めましょう。 - カボチャ餡が冷めるのを待つ間にパン生地へと戻ります。
全粒粉強力粉を多めに打ち粉にし、生地をでろんっとひろげましょう。
指先で軽く捏ねながら生地をどうにかこうにか分割して10分間のベンチタイムを経て、カボチャ餡を包んでマフィンパンに移します。
マフィンパンには予め極薄くバターをぬり冷蔵庫で冷やしておきます。
オーブンの醗酵機能 40℃を利用して1時間・・・のつもりでしたが、とてもとても無理。
生地がどんどんふくらんでグズグズとマフィンパンから溢れてきます。
ままならないながらも早々と水溶き卵黄を表面にぬり、刻んだ胡桃と粗塩をちろり。
200℃に予熱したオーブンに移し、設定温度を180℃にして焼くこと18〜20分。
オーブンシートで即席のガードを作り、溢れた生地をすくって新たに個数を増やし・・・どうにかこうにか着地したのが下の画像です。
言うまでも要改善。
でも、主人曰く味は最高、と。
優しい人です。
食べ物に関しては懐が深い人とも言えますが。

全粒粉カボチャアンパンは失敗でしたが、実はこのカボチャ、正真正銘安心安全な無農薬カボチャ。
とてもとても信頼出来る方から頂いたカボチャなのです。
なので皮も無駄なく美味しくお腹に収めたい。
厚めにむいたカボチャの皮、全粒粉パンの艶出しに使った水溶き卵黄の残りの卵を使ってお弁当の一品。
カボチャの皮のお焼き風などいかがでしょう。

水でといた葛粉と卵を混ぜ、ここに千切りにしたカボチャの皮と人参をからめます。
味付けはシンプルにお塩がお勧め。
カボチャと人参の自然な甘さを引き立ててくれますから。
- 葛粉を少量のお水で溶き、ここに艶出しに使った残りの卵を加えます。
お塩・ひねり胡麻を加えてよく混ぜましょう。
カボチャの皮と人参は千切りにし、ボールに加えて丁寧に和えます。 - フライパンに極薄く胡麻油をぬり込み、1を丸く薄くひろげましょう。
中〜弱火でじっくり押さえつけながら焼き、裏返します。
裏返す時は一旦お皿等にとってから返すと安心です。
切り分けて召し上がれ。
熱々も美味しいけれど、冷めるとカボチャの甘みがぐっと引き立って更に美味しいですよ。
安心安全なカボチャ。
傷む前にきっちりと面取りし、冷凍保存しておきましょう。
冬至の日にはこのカボチャを煮て健康を祈ります。
・・・まだうんと先のお話ですけどね。

今朝の主食は久しぶりにお餅。
全粒粉生地に詰めたカボチャ餡を添え、少しだけ余っていた酒粕レーズンを添え、どちらか片方をお餅に絡めて良し、お好みの配分でミックスしてお餅に絡めても良し、応用力が試されるミールス風の一皿です。

あ、食べることは大好きだけど応用力が不足した主人が帰宅しました。
明日はお月見です。
