そう世間では言われているビーツですが、どうやら私にはそうでもないらしいと思い始めた昨今。
過去数回ビーツの栽培を試みてはいるものの、何しろ現物を見たことがないのだから困りもの。
初回はラディッシュのようなビーツを収穫して喜び、その後はラディッシュサイズにすら育たず。
レストランで調理されたビーツを見る度、これはきっと特殊栽培されたのだと納得しておりました。
ところがです。
突然変異なのかただの偶然なのか、今回も諦めておりましたビーツが収穫できました。
本日は早速、収穫したての丸々したビーツを使ったサンドウィッチなど。
そうそう、ビーツと言えば当然あのどす黒い色をした蕪のような実を想像します。
でもあの地下茎はビーツの極々一部。
ビーツの大部分を占めるのは、実に負けないくらい赤々したまるでスイスチャードのような葉っぱ。
しかも “ビーツの葉っぱ” なんて付属品扱いでなく、ビーツグリーンなんて名前まで授かって。
今までの中でいちばんの出来なのではないかしら。
このビーツの葉っぱが意外と優れもので、若いうちはグリーンの部分も一緒にベビーリーフとして。
若いのにしっかりした存在感のあるベビーリーフ、いわゆる野菜の甘いでなく糖度的に甘いの。
ここまで育つと甘さはあまり感じませんが、しゃっきりとした食感が楽しめます。
今回はローストした胡桃、大きく崩したペコリーノロマーノ、ほんの少しのヨーグルトと合わせてサンドウィッチのフィリングにしましたよ。
そしてそれだけでは主人がまた悲しい顔をするので、動物性たんぱく質も忘れずに。
塩麴でマリネしたしっとり食感の鰹のなまり節をたっぷりと。
鰹のなまり節の食感、そしてフォークでざっくり砕いたペコリーノロマーノの食感がちょっと似ていて楽しいアクセントになりました。
器量の良い自家製ビーツの収穫につい浮かれてしまいました。
でもこれだから畑作業はやめられません。
- ラントブロートはトーストして冷ましておきます。
無塩タイプの醗酵バターを予め室温に戻しておき、ハリサを混ぜてラントブロートの表面に満遍なくぬりましょう。
このハリサは見た目のようには辛くなく、燻製した唐辛子の香りが魅力的。
なまり節の塩麴マリネをたっぷり並べましょう。
なまり節を適当にほぐして熱湯を回しかけ、塩麴にからめておくとしっとりします。
使いたい時に少量手軽に使えて、とっても便利。 - アボカドの皮と種を除き、フォークでざっくりつぶしましょう。
ここに玉ねぎのみじん切りをたっぷり加え、粗挽きガラムマサラを加えて和えます。
なまり節の上にたっぷりとひろげますが、残念なアボカドでしたので画像はなし。 - ビーツの葉っぱは主に赤い茎の部分を1.5cmほどに切り揃えます。
グリーンの部分はやわらかなものだけをアクセント程度に。
しっかり水気を拭き取り、フォークでざっくり崩したペコリーノロマーノをたっぷり合わせます。
胡桃は予熱なしのオーブン 160℃で10分ローストしてから粗熱をとって割り入れます。
ヨーグルトを極少量加え、黒胡椒をお好み量挽いて和えましょう。
2の上にたっぷりと盛ってラントブロートでサンドします。 - ラップで形を整えながらふんわりと包み、しばらくおいてパンと具をなじませましょう。
ラップを除いてワックスペーパーで包み直し、ワックスペーパーごと2等分して出来上がり。
もちろん、肝心なビーツの地下茎部分もちゃんと下拵えを済ませてありますよ。
そして本日のお菜は、胸肉を圧力鍋で茹で鶏にしただけ。
後は作り置き料理を詰めて胡麻化しました。
- ビーツの下茹でに圧力鍋を使いましたからね。
綺麗に洗ったビーツを圧力鍋で蒸すこと10分。
お鍋の底にたまったビーツ色した蒸し汁に浸して冷蔵庫で保存します。
その延長で茹で鶏にした鶏胸肉。
お鍋に多めにお湯を沸かし、日本酒を多めに加えてお塩を少々。
予め室温に戻して脂肪を丁寧に取り除いておいた鶏胸肉は、全体をフォーク等で突いてから塩麴をすり込んでおきます。
圧力鍋のお湯が再沸騰する前にそっと加え、蓋をして加圧したら火を止めます。
そのまま粗熱がとれるまで放置すれば、しっとり鶏胸肉の茹で鶏完成。
今宵はこの茹で汁と茹で鶏で冷やし中華風の蒟蒻麺など。
今朝の主食はいつぞや実家の母親が届けてくれた混ぜご飯。
冷凍してあったものを解凍して、どうにかこうにかいつもの時間に間に合わせます。
まだ辛味は多少残っておりますが、随分と角が取れて丸くなってきましたよ。
納豆に添えてぴりりっとした辛みを楽しみます。
今日から5日間、私も主人と一緒に服薬生活です。
主人は帯状疱疹後の服薬、私は喉の不調による服薬。
1ヶ月間のラマダン、要は禁酒生活を始めるにあたり、どうせならば徹底的に体を清めようと。
診療を受けるもイマイチすっきりしない喉の不調をセカンドオピニオンで解決する試みです。
お酒のない生活は始まったばかり。
夕食を終えた後が長くて長くて。
取り敢えず今夜は夏の長襦袢の襟を付け替えないと。
この雨で畑のズッキーニが急成長してくれると良いのだけれど。