さぁ10連休、不摂生を絶ち、お天気が良ければふたりでウォーキングなどしてお酒も程々、規則正しく参りましょう・・・などと意気込んでおりました自分が情けない程の散々な体たらく。
運動?
近所のお寿司屋さんまで歩いて5分、お猪口片手にご主人と雑談しほろ酔いご機嫌で帰宅しました。
あぁ、そうそう、畑では主人が初めて “じゃが芋の土寄せ” に挑戦しましたっけ。
そんなグダグダな10連休、何事もなかったかのように何の実りもなく間もなく終わりを迎えます。
ですがお弁当がお休みな分、朝食だけはしっかり拵えておりましたよ、いつも通り4時に起床して。
中でも気に入った初めての試み、主人からも太鼓判を頂戴したのがこのぜんざい。 お砂糖を一切使わず、米麹の発酵だけで甘みを加えたぜんざいです。
つんとくる上白糖の甘さとはもちろん、てんさい糖や最近気に入って愛用致しております生砂糖の甘さとも明らかに一線を画すふくよかな甘みに驚きます。 帯状疱疹で主人が入院致しておりました際、うししとひとりで宿泊した京都俵屋旅館。
その際の夕食で頂いた黒川さんのぜんざい (☆彡) が忘れられず、少しでもその味に近づきたくて以来何度か集中して小豆を炊きました。
もちろん何度やっても黒川さんの味を真似ることなど出来ず 、ならばと路線変更して納得した米麹の底力。
見た目も味も、そもそもが黒川さんのぜんざいとは全くの別物ではありますが、それでも小豆の風味をしっかり味わえる、あぁ小豆を食べているのだと感じられるぜんざいに仕上がりましたよ。
要は甘酒の小豆入り。
甘酒が夏の季語であるならば、これからの季節にぴったりなお料理なのではないかしら。
お砂糖の摂り過ぎ感が否めない最近の我が家にもぴったりなぜんざいです。
炊飯器のない我が家ですので、醗酵にはヨーグルトメーカーを使います。
以前炊飯器があった頃に時々甘酒を拵えましたが、断然ヨーグルトメーカーが気楽でお気に入り。
小豆は一昼夜しっかりとお水に浸してから加熱する方法に今のところ落ち着いております。
今回は更に気楽に圧力鍋を使いましょう。
- 小豆は200g弱。
正確には196g、近所の農協で購入したお手頃価格の小豆を使用しました。
優しく洗ってから、たっぷりのお水に一昼夜浸しておきます。 - 浸け水ごとお鍋に移し、必要ならばお水を足してたっぷりのお水と一緒に強火にかけます。
煮立ったらお水を半量ほど流し捨て、新しいお水を足して再度強火で煮立てましょう。
数分煮立てたらザルにとり、これでアク抜き完了とします。 - アク抜きした小豆を圧力鍋に移し、小豆の上2〜3cmまでお水を注ぎ5分加圧します。
元々は15分ほど加圧するつもりでおりましたが、小豆の粒を残したくてこの時間にしました。
小豆の質にも寄るのでしょうが、5分で十分やわらかくなりました。
煮汁ごとボールに移し、優しく混ぜながら60℃まで温度を下げます。
小豆を混ぜる片手間に、米麹を小豆と同量 (今回は200g弱) 計量しておきましょう。
愛用致しておりますのは、同じく愛用致しております京都の白味噌屋さんの米麹。
よく見るかたまりの状態ではなく、ホロホロにほぐされた状態の米麹です。 - 60℃まで冷ました小豆に計量した米麹を加えてよく混ぜます。
ヨーグルトメーカーの容器に移して蓋をし、60℃で8時間醗酵を促しましょう。
米麹を贅沢に使ったお砂糖なしのぜんざい、ふくよかな香りが鼻腔をくすぐります。 今まで食べたどんな甘さ控えめのぜんざいとは異なるぜんざいです。
多めに拵えましたので、食べない分は小分けにして冷凍保存。
食べる分だけをゆっくり弱火で温め、お塩をほんのひとつまみ加えて甘味を締めます。
こんがりと焼いたお餅を添えて、きな粉をちろり。
調べてみるとどうやら、このお砂糖を一切使わないぜんざいは有名なようです。
醗酵あんこ、醗酵小豆、小豆麹等々、色々な名前で親しまれているようですね。
テレビでも紹介された認知度の高い健康食のようです。 黒川さんのぜんざいに感銘を受けた数週間前。
主人と母、私の3人で俵屋さんに宿泊した際の衝撃的な黒豆 (☆彡) に触発されて拵えた黒豆を添えて穏やかな甘さも楽しみます。
2019年、新年号に伴う10連休は黒豆・小豆と豆に沿った私らしい幕締めとなりそうです。
そうそう、この黒豆の一件も備忘録しておかないと。
こうして振り返ると、案外有意義な連休を過ごしている気も致します。