私だけでしょうか。
なので今朝はいなり寿司を拵えてみましたよ。
そう、いなり寿司と言っても我が家の定番おから寿司です。
程よくお酢を効かせたおからを、甘辛く煮含めた油揚げの中にたっぷりと詰め込みました。
アボカドや人参、ブロッコリーでちょっと春を意識した佇まい、春のおから寿司です。
柳ヶ瀬の歩行者天国や子供みこし、地方銀行に就職してからも大人みこしに駆り出されたりと、幼少の頃から慣れ親しんだ岐阜市の地元民の間では大盛り上がりの春のお祭り、信長まつり。
お祭りと言えば太巻き寿司でしょうが、母が拵える太巻き寿司はいつもダイナミックなパンク姿。
多分太巻き寿司が苦手なこともあって、母が信長まつりの日に拵える定番料理はいなり寿司でした。
実家では “コンコンさん” と呼んでおりました、妙にお酢が強い母のいなり寿司。
その信長まつりの記憶のせいでしょう、春の陽気とともにいなり寿司を欲するのは。
油揚げにしっかりと含ませたお出汁、これを余すことなくおからが吸収してくれます。
なのでおからはしっとり、お酢の効果ですっきりどれだけでも食べられそうです。
先ずは油揚げをふっくら煮含めましょう。
- 油揚げは1辺を切り落とし、そっと菜箸でしごいてから袋状に開きます。
たっぷりの熱湯で油抜きをして粗熱をとり、1枚1枚両手で挟むようにして水を切りましょう。
今日は6枚を煮含めます。 - 重ならないようフライパンに並べ、全体が十分かぶる量の合わせ出汁を注ぎます。
中火で煮立てたら弱火にし、アルミホイルで落し蓋をしてコトコト20分弱。
十分にお出汁を煮含めたところで、てんさい糖 大さじ1・白だし醤油 大さじ1/2強を極少量ずつ加えながら更に落し蓋をして煮含めます。
てんさい糖とお醤油を10分くらいかけて加えては、油揚げの上下をそっと返してゆっくりと。 - 最後に普通のお醤油を極少量加え、煮汁を回しかけながら煮汁が殆どなくなるまで煮ます。
素朴ないなり寿司ですもの。
真っ白なお揚げより、多少のお醤油色がついていた方が “らしい” ですものね。
煮汁に浸したまま冷ましておきます。
おからを寿司酢で炒って油揚げに詰めましょう。
- 寿司酢 (☆彡) 大さじ3・卵 1個をよく溶き混ぜたところにおからを加えてよくなじまます。
さいの目に切った人参も加え、中火でさらりとするまで炒りつけます。
いつもなら100gのおからを炒りつけますが、今日は具も多いのでおからは控えめに60g。
火を止め、ひと口サイズに切ったアボカドを加えて混ぜましょう。
白胡麻をたっぷりひねります。 - おからを4等分してざっくりと丸めておきます。
油揚げは酢飯を詰める時のように煮汁を絞る必要はありません。
そっと口を折ってスタンバイ。 - 油揚げに丸めたおからを詰め、油揚げの口を内側に折り込んで形を整えます。
酢蓮根とブロッコリーを飾って出来上がり。
お弁当箱にも詰めやすいいなり寿司タイプのおから寿司。
春だ春だと気分も華やぐ頃合いですが、冷凍庫の奥から冬の名残が発掘されました。
冬の畑で収穫した蕪や大根の葉っぱ。
ご丁寧に袋には使い道まで明記してあります。
ならば当初の予定通り、ひじきと一緒に炒め煮と参りましょう。
- ひじきはさっと洗って20分ほどお水に浸して戻します。
蕪の葉っぱと一緒に冷凍してあった “蒸し干し大根 (☆彡 これが私の定番作業です)” も葉っぱと一緒にさっと洗い、お水に浸して戻しましょう。
一緒に干しシイタケも戻します。
ひじきの戻し汁は使いませんが、蕪の葉っぱ、蒸し干し大根、干しシイタケの戻し汁は美味しいお出汁になりますので合わせて戻しましょう。 - 胡麻油と鷹の爪をお鍋に合わせて熱し、短冊状に切った人参を炒めます。
水を切った蕪の葉っぱ、蒸し干し大根を加えて炒め合わせましょう。
その後ひじき、干しシイタケと続きます。
蒸し干し大根等の戻し汁を注ぎ、お酒・お醤油・みりんで甘辛く炒りつければ出来上がり。
仕上げに黒胡麻をたっぷりひねります。
今朝の主食は母が拵えた鮭ご飯。
が、先日の京都旅行で母は不本意な思いをした様子。
自分が激写したガラケーの画像、そして私が撮ったスマホの画像。
何もかもがこうも違うのかという程、その画像の鮮明さに愕然としたそうです。
若者を押しのけ、八坂の塔をガラケーで激写する母の後ろ姿に勇ましさを感じておりましたが、画像をいざ見比べた母の落胆ぶりたるや・・・といったところでしょう。
今、母は私のお古のスマホで映像のみスマホデビューを果たしました。
映像に慣れたら次は・・・
傘寿を迎える母は貪欲に遊びまわっております。
外は強風。
主人が帰宅したら、近所の薄墨桜をのんびり見にいってみようかしら。
畑仲間の氏子総代さんが教えてくれた、吉野神社の北側にある今満開の薄墨桜を見にね。