主人に買ってもらった “ウラド豆” は、私にとってそんな存在でありました。
美味しいのです、味は好きなのです。
ただ調理法に問題があるのか、圧力鍋を使ってもたまに “ガリっ” とかたい豆に当たるのが怖くて。
ですがいつまでも置いておけるものでもありませんし、ここらで気合を入れてお片付けを決めました。
昨日は、インドのスナックのような存在だと聞く “ワダ” とやらを妄想で拵えました。
今日はインド風からは遠のき、ウラド豆を蒸して甘いペーストにしてみましたよ。
今が旬のりんごと合わせて、ウラド豆ペーストとりんごのトーストなどいかがでしょう。
甘いウラド豆ペーストと甘酸っぱいりんご、そして胡桃、うん、美味しい。
見た目のインパクトとは裏腹、なかなかのお味です。
ただ、想像以上にウラド豆は手強かった。
圧力鍋で15分蒸したにも関わらず、フードプロセッサーでもペースト状にするまでに苦労しました。
ココナッツシュガーの穏やかな甘みは、小豆餡にも似た風味ですよ。
想像以上に難儀したウラド豆ペースト。
吸水時間をもう少し増やし、蒸すより茹でた方が良いかも。
- ウラド豆は1カップ使いました。
綺麗に洗って半日たっぷりのお水に浸しておきます。
これをザルにあけて水を切り、水を張った圧力鍋に蒸しすを敷き20分弱加圧しましょう。
20分加圧したというのに、指でつぶれる程にはやわらかくなっていませんでした。
ウラド豆、恐るべし。 - 思えば、ここでもう少し加圧するなりしても良かったのでしょう。
が、それをせず作業続行。
フードプロセッサーでひたすらウラド豆をペースト状に近づけます。
圧力鍋に残った蒸し汁を潤滑油として加えながら、ただただフードプロセッサーを回します。
ある程度滑らかになったところで、ココナッツシュガーを加えましょう。
そして更に回転を続け、ようやくペーストらしい下の画像にこぎ着けました。 - ココナッツシュガーで控えめに甘みをつけたウラド豆ペースト。
本日使わない分は、この段階で小分けにして冷凍、または冷蔵保存致します。
今日使う分に醗酵バター・蜂蜜・みりんを加え、パンにぬりやすいかたさにのばしましょう。
2種類の食パンを半分に切り、たっぷりとウラド豆ペーストをぬります。
りんごの皮をむいて薄切りにし、ウラド豆ペーストの上に並べましょう。
てんさい糖・シナモンパウダー・溶かした醗酵バターをよく混ぜ合わせて上に回しかけ、砕いた胡桃を散らします。
オーブントースターで焼いて出来上がり。
りんごをさっと炒めてからトーストすれば、きっともっと綺麗な焼き色がついたのかも。
ですが今朝の私にその余力はありませんでした。
フードプロセッサーと圧力鍋、私にとっては大型な調理器がふたつも。
ウラド豆を蒸すだけで片付けるのはあまりに忍びないので、無理矢理使ってお菜のスープを。
- 牛蒡に玉ねぎ、人参、大根、ニンニク・・・
在庫根菜を全て合わせ、フードプロセッサーで粗みじん。
圧力鍋に移して油で炒め、スープストックを加えて3分加圧したら牛乳を注ぎます。
お塩でシンプルな味付けをし、葛粉でゆるいとろみをつければ出来上がり。
カップに盛ってミックススパイスをふりかけます。
昨日、主人が嬉しい頂き物を手に帰宅しました。
最初に頂いたのは今から10年ほど前になるのでしょうか、大粒の藤九朗銀杏 (☆彡)
月日の移ろいが身に沁みます。
早速昨晩は、大好きな粉拭き銀杏を頂きました。
休肝日だったのが残念ではありましたけどね。
そして今朝は、もちろん銀杏ご飯。
もちろんすべてがそうという訳ではないのですが、それでもあります、その傾向、絶対。
なので、毎年頂く銀杏を使って炊く銀杏ご飯はいつも後入れ。
炊いたご飯に銀杏を散らして蒸らす、というのが私のスタイルでした。
どうにかこうにか銀杏の殻を除いた後、雑に薄皮をむいた銀杏を吸水後のお米の上に散らしてそのまま炊き上げました。
そう、正に炊き込んだのです。
押し麦を混ぜ、鶏ささ身の茹で汁 (お酒とお塩を加えた) で炊き上げた銀杏ご飯は今までで一番の味。
銀杏もふっくら、こころなしかご飯もふっくら、私は今まで何を炊いていたのか、それ程美味しかった。
今までの備忘録を消去してしまいたい程、思い込みというものは本当に厄介なものです。
銀杏と並ぶこの季節の風物詩、名月りんごで拵えるタルトタタン。
加齢により、各工程を小分けにして目下挑んでおります。
タルト生地は数日前に仕込んで冷凍済み、先程りんごを煮終え、ストウブに詰め込んだところです。
家中にりんごの甘い香りが漂うなか、間もなく主人が帰宅する頃。
パソコンをオフして主人の仕事部屋を後にし、タルトタタンの仕上げにかかりましょう。