バンコクを旅する時、アルコール以外で主人がオーダーするのはいつも温かなレモングラスティー。
寝室のアロマオイルはマンダリンオリエンタルバンコクで調達したレモングラスの香りですし、私がキッチンで愛用致しております食器用洗剤もまたレモングラスの香り。
あ、でもJOYのそれとはあまり相性が良くありませんでしたので、ソネット製を愛用致しております。
食器用洗剤のお話の後で無神経ですが、本日のお弁当もレモングラス風味で満たされております。 レモングラス風味のシフォンケーキ。
もちろん全粒粉を使ったシフォンケーキです。
ヒナさんからのタイ土産、頂いたレモングラスのパウダーティーをたっぷり生地に使ってみました。
程よい甘さ、穏やかな風味のこのレモングラスティー、お気に入りです。
風味に加え、パッケージがまたシンプルで素敵じゃないですか? 焼いている間に生地がシボんでしまった、そんな致命的な失敗を伴ったこのシフォンケーキ。
本当にね、焼いている時は小躍りするほど綺麗にふっくらと膨らんでいたのです。
が、焼き進むうちにすっかり生地が落ち着いてこの姿。
でも、これはこれで良い出来だと思うのは向上心のなさが故でしょうか。 生地もしっとり、それでいてフワフワ。
何より程よいレモングラスの香りに十分心は満たされます。 タイのお土産、レモングラスティーで焼く全粒粉シフォンケーキ。
ピンクの巨大ガネーシャ、巨大シャコとシンハービール、アジアのサグラダファミリア・・・
雨期のバンコク。
曇り空を拭き散らすようなパワフルな大人の観光旅行を思い出し、頬を緩ませながら焼きますよ。
以下の分量で紙コップに3つ分。
今回は冷凍卵白でなく全卵、卵を2個普通に使います。
- レモングラスティーは2カップ分を使います。
2カップ分を50tの熱湯でよく溶いておきましょう。 - よく冷えた卵白 2個分を大きめなボールで軽くほぐします。
てんさい糖 小さじ2を2回に分けて加え、その都度しっかりと泡立てましょう。
レモングラスティーパウダーに甘みがあるので、生地に使うお砂糖はうんと少量です。
しっかり泡だったところでお塩をひとつまみ加え、更に泡立ててメレンゲを仕上げます。
出番まで冷蔵庫に入れておきましょう。 - 卵白→卵黄の順なら、泡だて器のアタッチメントを洗う手間も省けます。
予め室温に戻しておいた卵黄 2個分・てんさい糖 小さじ1を合わせ、少しとろりとするまで泡だて器でよく攪拌しましょう。
オリーブオイル 大さじ1を加えて更に攪拌します。
1のレモングラスティーが人肌程度に冷めていることを確認し、泡だて器に伝わせながら少しずつ加えては攪拌を続けます。
よく混ざったところで、全粒粉薄力粉 40gをふるい入れましょう。
泡だて器で素早く混ぜ込みます。 - メレンゲと卵黄生地を合わせて生地を完成させます。
先ずは泡だて器でメレンゲをひとすくいし、卵黄生地のボールに加えます。
泡だて器で素早く混ぜ込みましょう。
これをメレンゲのボールに戻し入れ、スパチュラで底からすくうようにしながらメレンゲをつぶさないように混ぜ込みましょう。 - 紙コップには予め小さな切り込みを入れておきます。
高いところから生地を紙コップに流し入れ、190度に予熱したオーブンに素早く移しましょう。
設定温度を170℃にして焼くこと25分。
・・・あの途中までの夢のような美しいふくらみは何だったのかしら。 一応焼き縮み防止の為に底をスンッと打ち付け、逆さにして冷ましましょう。 このシフォンケーキの姿に、我が家のキッチンは朝から笑いに満ち満ちておりました。
良いのです、良いのです。
少々ふくらみに不満が残ろうが、主人が美味しいと言ってくれるのですもの、これで。 紙コップの切り込みからビリビリッと破って、レモングラスの風味をご満悦下さい。
帰宅した主人はきっとこう聞くでしょう。
『残りの1個、どこ?』
主人がまた面白い食材を取り寄せました。
クスクスに添える唐辛子のペースト “ハリサ” を探していた主人。
いつも使っていたチューブのハリサに飽きたのか、今回は別のタイプを取り寄せた様子。
クスクスではないけれど、今朝は新しいハリサの味見を兼ねてお弁当のお菜に使ってみました。 ハリサを使った大豆のサラダ。
真っ赤な佇まいは見るからに辛そうですが、ところがぎっちょん辛みはうんとマイルドです。
これが主人が新しく選んだハリサ。 原材料を見ると、コリアンダーやキャラウェイがバランスよく含まれている様子。
ちょっとスモーキーな風味が特徴で、あまり辛い物が得意でない私でも抵抗なく使えます。 アボカドと合わせると美味しいかな?
そう思ったのですが、残念ながらアボカドの追熟が間に合わずそれは断念。
あるものを合わせます。
- 先ずは蒸し大豆をフォークでざっくりとつぶしましょう。
自家製ズッキーニのピクルス、みじん切り玉ねぎ、乾煎りして粗く刻んだアーモンド、ドライフィグ、茹で鶏・・・等々を合わせ、ハリサとオリーブオイルで丁寧に和えます。
はい、これで出来上がり。
うん、主人、良いものを選びましたね。
只今配達中のクスクスが届く前に全部使ってしまう・・・
なんてことはないでしょうけど、多分、ね。
今朝の主食は釜たまうどん。
卵かけご飯のうどん版、お椀卵をほぐしてお醤油をちろり。
茹でたて熱々のうどんをここに加え、ざっとからめて出来上がり。 死ぬ前に何が食べたい?
そんな質問に、以前の主人は迷うことなくこう答えると言っておりました。
『卵かけご飯!!!』
そんな卵かけご飯が今やランク外に脱落し、一位に輝いたのはこの釜たまうどん。
・・・いえ、鶏粥かしら。
ううん、毎朝のお味噌汁こそその価値ありという時もありわね。
体重計が正常になった今。
主人が急に太って見えるのは私の気のせい?
窓を開けていると冷気に晒されます。
今日からはシャワーだけでなくゆっくり湯船につかりましょう。
薄手の毛布も準備しました。
体を温めてしっかり寝て、主人の新陳代謝を上げて美味しい朝食で明日もスタート致しましょう。
・・・週末のアルコールに備えて、ね。