短い短い3泊4日の旅ですが、いよいよ最後の夜です。
最後のディナーは、やはりいつものLe Normandie (ル・ノルマンディー)。
ホテルのメインレストランです。
今回宿泊したお部屋の真上なのですが、敢えて先ずはロビーに向かいます。
バンコクは雨期。
月曜の夜で週末に比べるとややひっそりとはしておりますが、それでもここは華やかです。
さ、はやる心も落ち着いた頃、乗り慣れた小さなエレベーターでル・ノルマンディーに向かいましょう。
穏やかな笑みと 『Welcome back』 に包まれ席に。
ここから臨む夜のチャオプラヤ川、もう何度この席に通されたのかしらね。
最初の頃はさぞや緊張して、色々とトンチンカンなことも致しましたでしょう。
そんな思い出話を主人とコソコソニヤニヤしながら、さ、最後のディナーの始まりですよ。
先ずはアペタイザー3品。
ソムリエのBanyat君、大歓迎の気さくな笑顔。
今やすっかりバンコクのナンバーワンソムリエとしても認められる存在の彼。
大歓迎のウェルカムカードで迎えてくれました。
2013年にシェフのアルノー・デュナン・ソティエ氏と3人で写した写真、そして2015年の写真付きのカードには、Banyat君から心のこもった日本語のメッセージも。
日本語、合ってる?
はにかむBanyat君は、貫禄あるソムリエとなった今でも弟のような存在です。
そして今回主人が日本から持ち込んだワインがこちら。
ミシュラン バンコク 2018でル・ノルマンディーが☆☆を獲得したお祝いに、華やかなワインをと。
Harlan Estate 〜 ハーラン・エステート 〜 の2012年。
Banyat君ならばきっと美味しくサービスしてくれるはず。
出番までもう少し彼にお任せしましょうね。
ハーラン・エステートのご登場を待ちながらお料理を進めます。
crayfish、ザリガニと日本のイクラその他のコラボレーション。
が、お家に帰って調べてみると、なかなか難しいお魚のようです。
よくわかりませんが、取り敢えず画像だけでも残しておけば後々の思い出話につながるでしょう。
セロリアック、カシス、ヘーゼルナッツの風味を従えて。
チャオプラヤ川の遊覧船、そしてバンコクの夜景にも引けを取らないその佇まい。
さ、お料理を続けましょう。
じゃが芋ピュレに潜んでいるのはウニ、シャンパンソースで頂きます。
何故和牛なの?主人に笑われながら、ね。
良いでしょ、たまには。
主人が愛して止まないクレープシュゼット。
昨年のハンサムさんとは違う貫禄のある方のサービスです。
ナンバーワンソムリエの筈のBanyat君。
こぼれそうな笑顔でいつもの記念写真です。
そして私はBanyat君からの真心こもったカードを手に。
数か月前にロマンティックなプロポーズを果たしたBanyat君。
婚約のお祝いに主人からは日本酒。
近所の林酒造さんの日本酒は、華やかな隈取が外国人にも好評です。
色々あるカラーの中、主人が選んだのは黒い隈取、くろづら。
私からのプレゼントは、美男美女にぴったりな可愛らしいクロッシェの京飴。
そんな彼は来月日本酒の勉強で岐阜と長野を訪れるそうです。
勉強熱心な若いソムリエ君、頼もしい限りです。
さ、こうして今回も特注した帯留めは誰の目に触れることもなく帰国と相成りました。
いつかは彼もル・ノルマンディーから羽ばたいていくのでしょう。
そして私たちは、彼がいなくなったル・ノルマンディーに頻度さえ落としながらも通うのでしょう。
50歳過ぎたのだから四捨五入すれば100歳よ。
もういつ死んでもおかしくない歳なのよ。
私の大雑把な四捨五入説に主人はいつも笑います。
さ、明日はマンダリンオリエンタルバンコク最後の朝食ですよ。
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