しめ鯖、煮干し、イワシの干物、塩引き鮭等々・・・
主人が独断で起こしたブームは多々ありますが、今回のブームは鰹のなまり節です。
そう、よくスーパーの鮮魚売り場のちょっと外れたところに置いてあるあれです、アレ。
特に今回主人が気に入っております “なまり節料理” は、意外とオーソドックスな三杯酢和え。
主人はこれが相当お気に召したようです。
ですがお気の毒。
キュウリの季節もそろそろ終了、定期購入しております宅配野菜のキュウリもこれが最後でしょう。
名残惜しそうな主人の為に、そしてキュウリが幸運にも手に入った時の為に備忘録と参りましょう。
そう、これが今回主人が取り寄せた鰹のなまり節。
スーパーで見かけるものよりひと回り大きな気が致します。
これが20本ほど届きました。
- キュウリ 3本は板摺りしてから薄い小口切りにし、少量のお塩を軽く揉み込みます。
しばらくおいてしんなりしたら、キッチンペーパーに包んでしっかりと水気を絞りましょう。
そしてもうひと手間、醤油洗いならぬ “酢洗い” をします。
水気を絞ったキュウリにお酢を少量回しかけ、軽く揉み込んでぎゅっと絞ります。
このひと手間で、ぐっと三杯酢の味がなじんで美味しくなります。 - なまり節は半分に切り、1/2量を使います。
ザルに乗せて熱湯を回しかけ、3〜4cm幅に切ってから繊維に沿って粗くほぐしましょう。 - 米酢 大さじ4
白だし醤油とてんさい糖 各大さじ2
以上をよく混ぜ合わせ、キュウリとなまり節を加えて丁寧に和えます。
白胡麻をたっぷりひねって出来上がり。
そんな訳で、今週の作り置き料理はなまり節率が急上昇。
圧力鍋でなまり節を高野豆腐・人参と一緒に薄味で煮含めた一品。
なまり節の旨味を高野豆腐が余すことなく含むので、作り置き料理にぴったりです。
半熟卵も一緒に漬けこんでおけば、麺料理のアクセントにも使えて重宝します
- 沸騰に室温に戻した卵を加えて6分間、これで半熟卵はばっちりです。
すぐに冷水で冷やして殻を丁寧に剥き、保存容器に入れておきます。
なまり節はよく冷えた状態で厚めに切り、熱湯をたっぷりと回しかけましょう。
お出汁・みりん・お酒・てんさい糖・お醤油・千切り生姜を合わせ、面取りした人参を加えて煮立てます。
ここになまり節・戻して食べやすく切った高野豆腐を加え、3分加圧します。
そのまま粗熱をとり、半熟卵を入れた保存容器に煮汁ごと移しましょう。
味がなじめば出来上がり。
意外と応用自在ななまり節は玄米とも抜群の相性。
玄米になまり節をたっぷり炊き込んでみました。
ですがこの炊き込みご飯には名脇役が欠かせません。
紅茶を使った鶏肉、紅茶鶏とでも申しましょうか。
紅茶でさっと茹でた鶏胸肉を合わせ調味料に漬け込んだ紅茶鶏。
食べ終わった後、この茹で汁+漬け汁でなまり節と玄米を合わせて炊くのです。
- 鶏胸肉 (小ぶりなものが3枚) は脂肪を丁寧に取り除き、全体をフォーク等で突いておきましょう。
皮は付いたままで構いません。
大きめのお鍋にたっぷりとお湯を沸かし、紅茶パックをふたつ加えて煮出します。
紅茶パックを取り出し、お酒・少量のお塩を加えて再度煮立ったら鶏胸肉を重ならないよう並べ入れ、ぴったりと蓋をしてひと呼吸おいて火を止めます。
そのまま30分ほどおきましょう。 - その間に、合わせ出汁・お醤油・お酒・みりん・香酢・おろし生姜とおろしにんにくを合わせてひと煮立ちさせておきます。
鶏胸肉を皮面を下にしてここに漬け込みます。
途中上下を返し、ひと晩おいて味が十分なじめば出来上がり。
この紅茶鶏を楽しんだ後、鶏の茹で汁と漬け汁を合わせて玄米を炊きます。
- 10時間ほど十分にお水に浸した玄米をお鍋に移し、紅茶鶏の茹で汁・漬け汁・お水を合わせて玄米の1.5倍強にして注ぎます。
なまり節は適当な長さに切り、繊維に沿って粗くほぐしてから熱湯を回しかけましょう。
玄米の上にたっぷりと散らし、ほぐしたマイタケ・手でざっくりと割った胡桃・たっぷりの千切り生姜を加えます。
強火で煮立て、ぴったりと蓋をして25分。
冷凍枝豆を莢から出し、火を止める直前に散らします。
しばらく蒸らしたら出来上がり。
お茶碗に盛り、白胡麻をたっぷりひねります。
・・・と、数日間の料理が行ったり来たりの備忘録でした。
ちょっと肌寒い今朝は素麺も温かく。
温かな麺つゆを張って、おぼろ昆布をたっぷり添えて召し上がれ。
なまり節はまだまだ在庫豊富です。
そして試してみたいなまり節料理もまだまだ沢山あります。