長かったような短かったような、こうしている今は寂しいようなそれでもちょっとホッとしたような。
そしてお盆休みが明けた途端の秋の風邪、今朝窓を開けた時は肌寒いほどでした。
例年通りどこにも出かけずお家で過ごしたお盆休み中、美味しいものも沢山食べました。
羽目を外して暴飲暴食の末に体重激増ということも今年はなく、程よくお酒を楽しんだお盆前半。
お盆休み中に拵えたお料理の中でいちばんのお気に入りは、やっぱりこれかしら。
見た目にも嬉しい夏だけのお楽しみです。
谷中生姜を始め、この時期葉生姜を見かけるとつい手が伸びてしまうのは私だけではないでしょう?
そして毎回口惜しい思いに駆られるのも・・・そう、きっと私だけではないはず、そう思いたい。
葉生姜とは言いながら、とうてい食用には向かないあの立派な葉生姜の繊維質な葉っぱ。
Googleさんに問い合わせても、冷蔵庫の消臭剤にする、お風呂に入れる、といったご返答。
お茶にしたという強者もいらっしゃいましたが、ご本人曰くあまりお勧めはしませんとのことで即却下。
今年も捨てる方向にあったこの葉生姜の葉っぱ。
いえいえ、思い出しました、良い方法がありました。
毎年必ず頂く夏の俵屋さんの風物詩と言えば、鮎の笹焼き。
今年は榮の間で頂きました ⇒ ☆彡
時も時、お盆価格の鮎を無視してイワシですけど。
笹の葉っぱでなくて生姜の葉っぱですけど。
ストウブにオーブンシートを敷いた簡略版の笹焼きもどきですけど。
それでも雰囲気だけは一流です。
葉生姜の葉っぱで蒸し焼きにしたイワシの塩焼き、葉生姜の葉っぱの有効利用としては上々では?
とってもとっても簡単ですよ。
- 折角なので、お塩だけでも品質のよいものを使いましょうか。
しっとりした海塩を乾煎りしてサラサラに。
こうしておくと使い勝手がぐっと向上しますし、風味も増す気が致します。
イワシは頭と内臓を除いて水の中でふり洗いし、水気をしっかりと拭き取りましょう。
両面に塩してしばらくおき、再度しっかりと水気を拭き取ります。 - ストウブにオーブンシートを敷き込み、葉生姜の葉っぱを敷き詰めます。
イワシを並べ、上にも葉生姜の葉っぱを敷き詰めましょう。
お酒を少量ふり、ぴったりと蓋をして中〜弱火で25〜30分間蒸し焼きにします。
はい、出来上がり。
笹の葉ともまた違う生姜の葉っぱの香り。
葉っぱ効果なのか、いつものイワシがしっとり蒸し上がります。
貧乏性のさもないお盆中のお話でした。
もちろん肝心の甘酢漬けもちゃんと仕込んでありますよ。
- 米酢 100t・てんさい糖 大さじ2・お塩 小さじ1/2
以上を保存瓶に合わせてよく混ぜ合わせておきましょう。 - 生姜は茎部分を少し残して切り、お野菜ブラシで丁寧に洗いましょう。
茎部分の一部は外葉をむけるだけむき、白いやわらかな茎だけを一緒に甘酢漬けにします。
熱湯で30秒ほど湯掻き、熱い状態で甘酢に漬け込みます。
ひと晩冷蔵庫におけば出来上がり。
そして久しぶりとなりました、本日は約1週間ぶりに主人が出勤致します。
もちろんお盆中もキッチンには立っておりましたが、それでも相当カンが鈍っておりますもの。
そんな日は玄米ご飯に甘えましょう。
黒豆、干しシイタケ、干しエビ、高野豆腐を玄米に炊き込んでみました。
炊き上がりは想像以上のインパクト、一瞬自分が何を拵えたのか頭が真っ白になりました。
もちろん黒豆と干しシイタケの戻し汁も捨てることなく有効利用、これらを合わせて玄米を炊きます。
もちろん主人のお弁当も質実剛健。
おからと鯖缶の照り焼きハンバーグ風、そして保存食でもあるゴーヤと干しエノキの甘酢漬け。
週明けからはいつもの生活に戻ります。
お盆休みの期間中ちょっとした喧嘩も致しました。
でもそのおかげで暴飲暴食を回避できた、今思えばたいへん有意義な喧嘩となりました。
お盆後半から始まった禁酒生活は来週半ばまで続きます。
いつもは私に付き合う形で禁酒を実行する主人に、今回ばかりは私がお付き合い。
これもなかなか気分の良いものです。
喧嘩の幕切れを表す立派な巨峰を頬張りながら、禁酒の物足りなさをふたりで支え合いましょう。
今日は金曜日、いつもならば何を飲もうか考えている頃合いです。
美味しい麦茶と白湯、そして主人の罪滅ぼしの巨峰が今週末の支えです。