ここ数日間、早朝からの暑さを理由につい手軽な麺類を朝食の主食にすることが続いておりました。
そうね、冷たい麺類も美味しいけれどやっぱり朝はご飯を炊きたいものね、暑いけれど。
なので久しぶりに卵かけご飯など・・・そんな昨日の提案に、主人の期待は頂点に達しておりました。
そんな大好物が泡と消え、がっかりする主人を想像しておりましたが、それを上回る玄米ご飯。
そう、主人は週にいちどの玄米ご飯を相当楽しみにしているようでございます。 今日は鶏もも肉とトマトを大胆に炊き込んだ玄米ご飯です。
トマトは丸っと1個をそのまま、鶏もも肉は包丁を入れず1枚をそのまま炊き込みます。
ひよこ豆とマイタケも炊き込んだ具沢山な玄米炊き込みご飯に主人も大喜び。 1枚丸っと炊き込んだ鶏もも肉のおかげでしょうか。
無駄なく鶏の旨味をまとった玄米ご飯の美味しいこと美味しいこと。
肝心の鶏もも肉もしっとりやわらかくて、うん、これは美味しい。 ・・・炊き込んだ後、しっかり火の通った鶏もも肉を切るので、今の時期ちょっとためらわれる生ものの扱いも最小限に止められるのも嬉しいところ。
シンプルに塩だけで味付けをしているので、ペコリーノロマーノを添えたお昼用にも和風の朝食にもあっさり対応可能です。
しっとり鶏やマイタケの旨味をすった玄米ご飯、これは定番玄米料理にしたいところです。
作り方は本当に簡単。
玄米 1合分で朝食とお昼、16cmのストウブにぴったりな量です。
- 玄米とひよこ豆はそれぞれたっぷりのお水に浸しておきます。
玄米は優しく洗って12時間以上、ひよこ豆も洗ってから6時間以上お水に浸しましょう。 - 十分お水に浸した玄米をザルにあけ、水を切ったひよこ豆と一緒にストウブに移します。
ひよこ豆の戻し汁 1.5合分を注ぎ、お塩をほんのひとつまみ加えてひと混ぜしましょう。
戻し汁が1.5合に満たなければ、お水を足して下さいね。
トマトのヘタをくり抜き、お尻部分に十文字の切れ目を入れて玄米に軽く埋め込みます。
マイタケをざく切りにして散らします。
鶏もも肉 1枚に少量のお酒と蜂蜜を揉み込み、皮面を上にして玄米の上にひろげましょう。 - 煮立って吹きこぼれないよう、蓋を少しずらして強火にかけます。
沸々と蓋の縁から煮立ってきたところで、蓋をしっかりとして弱火で25分。
しばらく蒸らして蓋を開け、鶏もも肉を取り出しましょう。 トマトを崩しながら全体をさっくりと混ぜます。
ここで少々ベシャっとしていても大丈夫。
蓋をずらして中〜弱火にかけ水気をとばし、再度蓋をし直して蒸らします。
鶏もも肉をカットしてご飯に添えても良し、混ぜ込んでも良し。
お醤油を使わないシンプルな塩味だけですので、洋風和風と自由自在です。
お昼用にはミックスシーズニングで味付けした目玉焼きを添えました。
すりおろしたペコリーノロマーノをたっぷりふりかけて召し上がれ。
自家製のミニトマトは、全体を軽く爪楊枝で突いてから出し汁に漬けてあります。
熱々の出し汁に漬けこむと、トマトの皮が裂けてしまうのでご注意を。
もしくは半分に切って110℃のオーブンで1時間ほどじっくり焼いてセミドライトマトに。
乾かすだけなのに、まるでジャムのように甘みが増します。
美味しい上に、どちらもこうすることでパパっと洗うこともなくお弁当に使えるので本当に重宝します。
そんな訳で今朝は時間が余ってしまいました。
週末、主人と一緒に近所の葡萄農園に出掛けて調達したデラウェアを使って簡単なデザートを。
デラウェアとバタフライピーの寒天などいかがでしょう。 昨年栽培したバタフライピー、しっかり乾燥させて冷蔵保存すれば1年くらい平気で持ちます。
今年も種を撒いたのですが、どうもフラれてしまったようで・・・うん、残念。
粉寒天は裏書の分量を目安に。
- お鍋にお水 300tを注ぎ、乾燥バタフライピーを適量散らします。
蓋をして中〜弱火で煮立て、しばらく蓋をしたまま蒸らしましょう。
茶こしで濾せば、バタフライピー色も鮮やかなハーブティーの出来上がり。
器には皮を除いたデラウェアを入れておきます。 - バタフライピーをお鍋に戻し、粉寒天 小さじ1.5杯分をふり入れて煮立てましょう。
蜂蜜も適量加え、しばらく煮立てながら完全に粉寒天を溶かします。
濾しながら計量カップに注ぎ、300tになるようジュースを加えます。
バタフライピーの色を活かしたいので、色の薄いマスカットのジュースを使いました。
容器にそっと注ぎ、表面の泡を丁寧に除いてから冷やしかためます。 最後に生クリームを注いで出来上がり。
今日のお昼はデザート付きですよ、主人。
朝食はおかずに合わせて玄米ご飯も和風に。 どなたのお話だったかしら。
主人が以前話してくれました。
有名なフランス人シェフが話していたそうです。
その人はお料理に決してお醤油を使わない、と。
お醤油を使うと、それだけでフランス料理ではなくなるから、と。
それだけお醤油は存在感があるそうです。
聞いた当時はよく分かりませんでした。
だってお醤油美味しいもの、お塩だけでは物足りない時もお醤油を1滴添えれば様になるもの。
でも確かにね、今更ながらではありますが調味料って大事です。
お塩だけ、シンプルな味付けがようやく分かり始めた昨今。
調味料をギリで止めると素材が活きてくる、これも加齢による醍醐味かしら。 さ、今日から8月です。
間もなく50歳、主人に追いつきます。
さ、主人が帰宅しましたよ。