何年か前ならば、数日、いえ、数週間以上前から誕生日プレゼントを考えたりも致しました。
そうね、遡れはそれはロマンティックなバラのエチケットのワインだったり、レモンイエローの小さな軽自動車だったり、素敵なシルバーと皮のシューホーンだったり、シンプルなビジネスバッグだったり。
今年も実はあれこれ考えてはみたのですが、どれもどこか見当違いで今日になってしまいました。
私から主人への今年の誕生日プレゼントは、先日Amazonで買った “マラスキーノチェリー” ということで落ち着きそうです。
なので、せめてお誕生日の今日、お弁当だけはスペシャル感を漂わせてみたいものです。 あら、とっても地味なサンドウィッチになりました。
主人お気に入り、名古屋の小さなパン屋さん “ブランジェリーぱぴ・ぱん” さんの “カンパーニュ・ルーアン” を使ったカンパーニュサンド、これが本日主人の誕生日を祝うささやかなお弁当です。
噛み応えのあるパンドカンパーニュの表面にはパセリとニンニクをたっぷり使ったエスカルゴバター。
そして肉厚なアイスプラント。 アイスプラントの上には、ざっくりと大きくほぐした自家製のツナをたっぷり盛りましょうか。
そう、自家製のツナでサンドウィッチが作りたくて、今回初めて自家製ツナに挑戦したという訳。 そして自家製ツナの上にはフェンネル。
畑作業にこれっぽっちも興味のなかった主人が、嫌々ながらも興味を持った初めての野菜です。
大雑把ながら主人が見守るフェンネルは、この時期華奢な葉っぱを携えて活き活きと成長します。
先週末主人がひとつ収穫した頃から、うん、主人の誕生日にはフェンネルとツナのサンドウィッチにしようと密かに計画致しておりましたの。
エスカルゴバターにアイスプラント、自家製ツナとペコリーノロマーノで和えたフェンネル。
これらをフィリングにしたパン ド カンパーニュのサンドウィッチ。
この組み合わせはきっと主人も気に入ってくれるはずですもの。 誕生日だからと言って、昔のようにレストランを予約したりプレゼントを渡したりといった特別感は今やすっかり影をひそめてしまいました。
今宵は主人のご希望通り、お家で鶏胸肉のお料理とワインになりそうです。
でもそれが良いかな。
お家でゆっくり主人とふたり、どうでも良いお話をしながら、そして酔っぱらって寝る、それがね。
- これが主人が育てたフェンネル。
時々は丁寧に草引きをし、必要な時は土寄せをし・・・する私を遠くから主人が見ていたっけ。
少々薹が立ってはおりますが、収穫期だけは主人に任せようと決めておりましたので。
大丈夫、美味しく食べられるようお料理するから。 先ずはペコリーノロマーノをたっぷりとすりおろし、黒胡椒をこれもたっぷりと挽きます。
お塩を少々、そしてレモン汁も少々加えます。
繊維を断ち切るようにスライスしたフェンネルを加え、自家製ツナのオリーブオイルをちろり。
丁寧に和えておきます。
・・・今宵の白ワインのお供にもなるようたっぷりと拵えておきました。 - エスカルゴバターはたっぷりのパセリ・ニンニク・無塩タイプの醗酵バターをフードプロセッサーに合わせて攪拌するだけ、既に前もって拵えチルドルームで保存してあります。
必要量だけを切り、室温に戻してからスライスしたパ ド カンパーニュにぬりましょう。
さっとトーストし、冷ましておきます。 - パンが冷めたところで、アイスプラントを盛りましょう。
自家製ツナの作り方は昨日の日記にて ⇒ 2018年05月24日 ☆彡
適当に切り分けてからざっくりとほぐし、アイスプラントの上にたっぷりと。 ペコリーノロマーノで和えたフェンネルをたっぷり上に盛り、パンドカンパーニュで挟みます。 はい、ささやかな私からの誕生日プレゼント。
主人が育てたフェンネルを主役に脇役をかためたカンパーニュサンド、主人が気に入って時々かってきてくれる “ブランジェリーぱぴ・ぱん” 、このお店のパンはやっぱり美味しい。
今日は月に2回定期購入致しております野菜が届く日です。
葉野菜が多いので、在庫のパセリを今日は使い切ってしまいたいものです。 卵白だけを使ったパセリのかき揚げ、パセリと水切りしたお豆腐をかき揚げにしてみました。
山ほどのパセリもぺろりと食べられてしまいます。
- 卵白に極少量のレモン汁を合わせ、メレンゲ状に泡立てます。
ここに米粉・スパイスソルトを加え、メレンゲをつぶさないようさっくりと混ぜ込みましょう。
スパイスソルトは主人が大好きなHitching Postのステーキシーズニング。
ガーリックが効いたシーズニングは、ステーキに使うだけではもったいない美味しさです。
容器も可愛らしいでしょ? - お豆腐は重石をしてしっかりと水切りをし、さいころ状に切っておきます。
パセリはしっかりと水を切り、葉先の部分は指で摘まみます。
茎の部分は1cm程度に切り、お豆腐と一緒にビニール袋に。
米粉をふって全体にまぶし、メレンゲのボールに加えてさっくりと和えましょう。 - 低温よりの中温に太白胡麻油を熱し、スプーンで軽くまとめながら生地を油の中に。 両面さっと揚げたら網にとり、更にキッチンペーパーの上で油を切って出来上がり。
常備菜と一緒にかき揚げを詰め、サンドウィッチをワックスペーパーで包んで出来上がり。
50歳のお誕生日のお弁当はいつも通り、いえ、いつも以上に地味だったかしら。
お弁当が地味なので、せめて朝食だけはカラフルに演出しましょうか。
昨日主人に聞きました、お誕生日の日の朝食は何が良い?
期待に満ちた目で主人が答えたのは、 “卵かけご飯!” 、文字通りの即答でした。 はい、主人、ハッピーバースデイ、卵かけご飯をどうぞ。
お弁当のお菜にした卵白だけのかき揚げは、朝食で使った卵黄の残りを有効利用したものです。
- 常備菜として週明けに拵えたミニトマトのお浸し。
ここにアボカドを浸して “づけ” にしておきました。
十六雑穀を混ぜ込んだご飯を炊き、炊き立てにアボカドのづけを混ぜ込みます。
アボカドご飯をお茶碗に盛り、ミニトマトのお浸しを飾ります。
中央に卵黄をそっと乗せ、お醤油をほんの少量ちろり。
あ、いつもの朝食とは異なるちょっと華やかな主食が場違いな気も致します。
そして主人は大満足な朝食を終えて出勤致しました。 毎朝毎朝、私が恐縮してしまう程に朝食を褒めてくれる主人。
親バカならぬ夫バカとでも申しましょうか、でもそれだからお料理も楽しく続けられます。
今宵は主人の50歳を祝い鶏胸肉とワインで乾杯です。
きっと5時からのスタートになることでしょう。
さ、主人も帰ってきたことですし鶏胸肉を買ってきましょうね。