そら豆が大好きという訳ではありませんが、あの威風堂々とした色と姿にはいつも心惹かれます。
見かける度に心は惹かれるのですが、例の薄皮と呼ぶにはあまりに存在感のある薄皮。
薄皮をむいた後の慎ましやかな艶々したそら豆を想うと、つい手に取らず後にしてしまうことが常。
いつか思う存分そら豆を料理したいものです。
そんな私の心の声を聞いてか聞かずか、先日の宅配野菜の中にそら豆が入っていました。
もちろん僅かな量ではありますが、その時の私の高揚感は相当なもの。
早速拵えました、そら豆を手にすると一度は作りたくなるお料理、そら豆とミントのブルスケッタ。 そら豆とミント、日本ではなかなか馴染みのないコンビです。
が、ブログを通じて今ある私のお料理に至らしめたイギリス在住のとある女性、彼女をきっかけに知ったこのコンビ。
このそら豆とミントのブルスケッタを手にすると、梅雨の先にある夏の近づきを感じるのです。
定期購入しております近藤ファームさんから届いたそら豆。
この艶やかなお歯黒、なかなかスーパーでは見かけない若いそら豆にしばしうっとり。 日持ちはこれっぽっちも期待出来ないそら豆ですので、金曜日に届いた時点で茹でて冷凍しておきました。
すぐにお料理出来ないのは少々残念でしたが、在庫食材の都合で致し方ないことも多々あります。
そこはさらりと諦めて、大いに妥協して冷凍保存、ストレスフリーが長くお料理を楽しむコツですもの。
夏を呼ぶそら豆とミントのブルスケッタ。
オリジナルからは相当外れておりますが、今年の味にも大満足。 畑を囲うように群生しておりますミント。
普段は雑草扱いのミントがここでは本領発揮といったところです。
今年初めて栽培に挑戦した真っ赤なラディッシュも差し色として良い仕事をしております。
ラディッシュのおかげでそら豆の存在感が揺らいでいる気も致しますが、ま、それも良いでしょう。
今の時期だけ、そら豆とミントのブルスケッタ、本日のお弁当の主食です。
前述の通り、そら豆はすぐに下茹でして冷凍保存しておきました。
- そら豆を莢から出し、お歯黒と反対側のおしり部分に包丁で浅く切れ目を入れておきます。
方向は中のお豆の溝に対して直角に。
お湯を沸かしてお塩を多めに煮溶かし、切れ目を入れたそら豆を投入しましょう。
再度煮立ったところで引き上げる程度に軽めに茹で、ザルにとりましょう。
水には晒しません。
お歯黒側からきゅっと押してあげれば、切れ目から艶やかな生まれたてのそら豆が。
冷凍する時は薄皮のまま冷凍し、お料理する時は自然解凍してから薄皮をむきます。
冷凍そら豆を自然解凍するのと同時進行で本日の主食、ブルスケッタに取り掛かりましょう。
とっても簡単ですよ。
- 本日使ったパンはリュスティック、これも冷凍保存してあったものを自然解凍して使います。
予め室温に戻しておいた無塩タイプの醗酵バター
すりおろしたニンニク
を合わせてよく混ぜ合わせ、厚めに切ったリュスティックに満遍なくぬりましょう。
これをオーブントースターでカリッとトーストします。 - 予め室温に戻しておいたクリームチーズ
下茹でして薄皮をむいたそら豆の一部
アボカド
ミント
すりおろしたペコリーノロマーノ
レモン汁
フルール ド セル
以上を合わせ、フードプロセッサーやバーミックスで攪拌しましょう。 トーストしたリュスティックにたっぷりとぬり、表面に黒胡椒をたっぷりと挽きます。
あぁ、もぉこの段階で既に美味しそうです。 - 薄皮をむいたそら豆を溝から半分に割って表面に散らしましょう。
ルッコラ、甘酢漬けにしたラディッシュを薄切りにし、彩り良く散らせば出来上がり。 キュッと冷やした白ワインに手が伸びてしまいそうな夏のブルスケッタ。
主人からの声が聞こえてきそうです、この類の料理は休日に作って下さい、と。
宅配野菜の中にも夏野菜がちらほら見られるようになりました。
前回に引き続き、今回も可愛らしい使いやすいサイズのトマトがひとつ。
ドライドトマトにするのも好きですが、たまには瑞々しいそのままのトマトを味わいたいもの。
今日はサラダをお菜と致しましょう。 野菜の脇に添えてあるものは、納豆ではありません。
今こうして見ても納豆にしか見えませんが、市販の雑穀入りミックスビーンズです。
これを自家製簡略版ソーセージと一緒にトマト風味で煮て、ソース代わりに野菜に添えたもの。
うん、やはり納豆にしか見えません。
- トマトは種を丁寧に出して水切りをしておきます。
冷凍してあったそら豆と同席で。
取り出したトマトの種はお鍋に。
雑穀入りミックスビーンズ・冷凍保存してあった鶏胸肉の簡略版ソーセージ (この日のお弁当用に拵えたものです ☆彡) を加え、軽く塩胡椒してソース状になるまで煮詰めます。
凍ったままのソーセージがやわらかくなったら食べやすく切ってなじませ、すりおろしたペコリーノと黒胡椒を加えて冷ましておきましょう。 - レタスとルッコラは合わせて40℃程度のお湯にしばらく晒し、食べやすい大きさにちぎってしっかりと水切りをします。
レタス・ルッコラ・トマト・スライスした新玉ねぎを合わせて詰め、脇に1を添えて出来上がり。
ブルスケッタに使ったアボカドが残りましたので、今朝は大好きなしめ鯖+アボカドの組み合わせ。
この組み合わせにルッコラと新玉ねぎ、うんうん、大好き。 胡麻油をちろりと回しかけ、今朝は今シーズン初の実山椒の醤油漬けを添えて。
先日仕込んだ実山椒の醤油漬け、今シーズンの初リリースです。 以前は手間暇かけてせっせと下準備をしていたのですが、数年前からはぐっと手間暇を省いたこちらの手順に落ち着いております ⇒ 2016年05月27日のこちらの手順 ☆彡
簡単ながらもしっかりと山椒の風味を楽しめるこの手順。
畑の山椒の木から少量摘んできては毎年仕込みます。
そうは言っても手間はかかりますので流石に多くは仕込みませんが、この時期の風物詩のひとつ。
そうそう、宅配野菜のお話が続きます。
今回の段ボールには、葉っぱ付きの新玉ねぎが2個入っておりました。
- はてさて。
葉っぱを付けて送って下さるのは良いけれど、これは何かしらの意味があるのかしら。
見ると身近な説明書きが。
“葉っぱは葉ネギとして召し上がり下さい”
・・・目からうろこ、新玉ねぎの葉っぱを葉ネギとして使うだなんて。
早速素直に葉っぱを刻み、いつものように保存容器に入れて上にキッチンペーパーを折って乗せ、容器ごとエイやっとひっくり返して冷蔵保存。 これ、十二分に葉ネギとして使えます。
今朝のお味噌汁にもたっぷりと。
毎年畑で玉ねぎは育てておりますが、葉っぱを食べるという発想はこれっぽっちも持ち合わせておりませんでした。
野菜を育てている方の発想、その人それぞれ個性があって本当に興味深いものがあります。
・・・今日のお味噌汁はシジミとお豆腐、そしてその他諸々の相変わらずの具沢山。
今日は夏日との予報。
畑に行ってバタフライピーの種を撒く予定でおりましたが、曇りの予報が出ている明日に延期します。
今日は自宅でコブミカンのお手入れでもしておとなしくしております。
熱中症注意の呼びかけがちらほらとテレビでも聞かれるようになりました。