先週半ば辺りから怪しさを感じ始めておりました喉の痛みは、声がかれるなどという生半可な症状を優にすっ飛ばして全くの無声無音、唸り声すら人の耳には届けられない程の状態へと直結しました。
これで熱でもあればおとなしくもしていられますが、体は健康そのものだから質が悪い。
耳鼻咽喉科を受信して真面目に薬を飲み、せっかくの外出もぐっとこらえてお家でひとりお留守番。
喉の負担は極力抑え、本日迎えた月曜日。
一歩一歩ではありますが、自身の喉の目覚ましいそして着実な回復力に目を細めております。
まだまだ本調子でないとは言え、全く出なかった声が今多少は出るのですもの。
どこか憑き物が落ちたような清々しい気分で立つキッチン。
週明け月曜日、本日のお弁当はサンドウィッチですよ。
それに伴い、市販のパンを買うことが以前に比べてぐっと増えました。
パン生地を自分で捏ねて焼くのも楽しいけれど、時にはそれが億劫になって、こんな楽しい美味しいサンドウィッチを遠ざけてしまうなんてそれはいただけない。
特別なベーカリーでなくても、近所のスーパーで手に入る食パンを使って作るサンドウィッチ。
今朝は、トーストした食パンにひよこ豆のペーストをたっぷりと挟んでみました。
フムスなんて大層なものでもなく、単にひよこ豆をフードプロセッサーで粗くつぶしてスパイスを加えただけのもの。
宅配野菜に入っていたレタスと一緒に、文字通りパンから溢れるくらいたっぷりと挟みます。
小分けにして販売されている物も多いので、ついパン売り場の前では長居してしまいがち。
ちょっと厚めのパンを軽くトーストして作るサンドウィッチが目下のところのお気に入りです。
仮に主人からご反論があっても、これだけは譲れません。
・・・主人は反論しないでしょけどね。
ひよこ豆のペーストを溢れるばかりにたっぷり挟んだサンドウィッチ。
声が少し出るようになった幸せ度をサンドウィッチの断面で表現してみました、よ。
ひよこ豆はひと晩お水に浸すのが普通。
ですが、突然ひよこ豆を使った何かが作りたい時だってありますもの。
少々の歯応えが好きならば、圧力鍋でそのまま茹でてしまってもOKなのではないかしら。
- ひよこ豆はさっと洗って圧力鍋へ。
ひよこ豆の上3〜4cmまでお水を注ぎ、お塩・ローリエ・クローブ・莢を半分に切ったカルダモンを加えて20分間加圧しましょう。
多めに茹でて、残った分は茹で汁に浸した状態で冷蔵保存。 - 茹でたひよこ豆の茹で汁を軽く切ってフードプロセッサーに移し、オリーブオイルを加えてお好みの状態に攪拌しましょう。
- クミンとターメリックパウダーを合わせ、焦がさないよう弱火で乾煎りします。
- 2・3をボールに合わせ、ヨーグルト・たっぷりのみじん切り玉ねぎを加えます。
味をみて必要ならばお塩を足し、よく混ぜ合わせればひよこ豆ペーストの出来上がり。 - お気に入りの食パンを軽くトーストし、醗酵バターと粒マスタードを混ぜて表面に満遍なくぬります。
パリッと水を切ったレタスを並べ、ひよこ豆ペーストをたっぷり乗せてパンで挟みましょう。
ラップで包んで軽い重石をしてしばらくおき、パンと具がなじんだところでワックスペーパーで包み直します。
ワックスペーパーごと切り分けて、はい出来上がり。
週末、声は全く出ませんでしたが体は頗る元気でしたので、畑仕事にも精を出して参りました。
随分と暖かくなって、今まで鳴りを潜めておりましたホウレン草や分葱、そして自生のコリアンダーまでが青々としており楽しさも倍増です。
昨日は主人がピアンタを駆使し相当な広範囲を耕してくれましたので、一端の畑らしくなりました。
諦めておりましたホウレン草ですが、時間差で早めに植えたチームが収穫期を迎えております。
本日はホウレン草のスープをサンドウィッチに添えましょう。
出来るだけ新鮮なうちにお料理したいホウレン草ですが、あまりに量が多いとお浸しだけでは・・・
と、そんな時はピュレにして冷凍保存。
早速、昨日収穫して参りましたホウレン草を今朝ピュレにして冷凍しました。
ホウレン草ピュレを少し残し、今日のお弁当に有効利用。
- ホウレン草は綺麗に洗い、水を真面目に切らずに圧力鍋へ。
圧がかかる直前を見極め火を止め、そのまましばらく放置します。
これをフードプロセッサーでピュレ状にして冷凍保存しますが、今朝はこのピュレに牛乳を足し、カリフォルニア旅行で買った思い出のクラムチャウダーを加えます。
ミックススパイスで風味付けをし、簡略版スピナッチクラムチャウダー、はい、出来上がり。
声は出ませんがお腹は空きます。
声が出せないストレスからか、いつも以上にお腹が空いている気すら致します。
声って大事、朝食も大事。
色の濃いホウレン草や小松菜に加え、レタスや水菜、菜花等のやや淡い色をした葉野菜が目立つようになりました。
今週お世話になる常備菜もいろいろ拵えましたよ。
- 菜花はたっぷりの熱湯を回しかけ、軽くお塩で揉んで塩漬けに。
独特のほろ苦さが楽しめる淡い味付けを施しました。
主人はほうれん草のお浸しが大好き。
ですがいつも同じではと、今回は香酢を効かせたやや色黒・甘めの仕上がりに。
“美味しい” という主人ではありますが、分かっております、いつもの味付けの方が良いことは。
声が出ないのを良いことに、気付かぬふりをしているだけです。
干し貝柱と干しエビの淡いお出汁に白だし醤油、色白で美しい水菜を活かしたお浸しに、サンドウィッチで少量残ったレタスを追加。
淡い色合いの葉野菜 2種のお浸しです。
美しいと言えば昨日のお弁当。
昨日、ワイン仲間のおひとりである日本料理人にお弁当をお願い致しました。
主人の実家で皆が集まってのお食事会、その前にちょっとひとつ覘いてみました。
すごい!
今更ながらではありますが、和食のプロだったんだ・・・変な感動を致しました。
もちろん声の出ない私は、この豪華な美しいお弁当をひとり細々と頂きました。
声が出るようになったら主人に言いたいことは山ほどあります。